ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2023年12月11日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信

「ライドシェアありき」ではない議論要望
      ―解禁の是非の前にタクシーの規制緩和を

 超党派・ライドシェア勉強会は4日、衆院第1議員会館会議室で正式発足後2回目の会合を開き、小泉進次郎・衆院議員(自民)を会長に選出するとともに、自家用車ライドシェア解禁に反対する全タク連の川鍋一朗会長、武居利春・副会長兼労務委員長、ハイタクフォーラムの溝上泰央・代表幹事(全自交労連委員長)からのヒアリングを行った。川鍋、武居両氏はライドシェア解禁の是非を論じる前にタクシーの規制緩和が必要だと主張するとともに、安心安全を担保するものは雇用だと強調。ドライバー個人のみが責任を負うRSの危険性を指摘した。溝上氏はRSの最大の問題点は究極のクリームスキミングを生むことにあり、タクシー産業の疲弊を招くなどと指摘した。13日までとされる臨時国会会期中に取りまとめを行い、どのような形であれ政府側に伝える方針。

超党派勉強会で全タク連・川鍋会長
 会長に選任された小泉氏は冒頭のあいさつで、「議連ではなく、勉強会という名にふさわしい講師の皆さんにお集まりいただいた。全タク連の川鍋会長、武居・副会長兼労務委員長、またこれこそ超党派の意義だろうと思うのが、労働組合からハイタクフォーラムの溝上・代表幹事に来ていただいた。前回会合ではライドシェア推進側の自治体首長の方々に来ていただいたが、今回はタクシー業界労使の皆さんの声もしっかりと伺おうということで時間をいただいた。実りある意見交換、勉強会になればと思う」などと述べた。続いて、国交省の舟本浩・大臣官房審議官(物流・自動車局担当)が、政府のデジタル行財政改革会議における国交省の取り組み説明やその議論を踏まえた同省の対応についてすでに実施済みのもの、今後の取り組みなどについて説明した。また、内閣府規制改革推進室の渡辺公徳次長からは、規制改革推進会議・地域産業活性化WGにおける自治体首長等からのヒアリングの概要説明があった。
 ヒアリングでは当初予定されていたITFの浦田誠・政策部長は都合により欠席と報告され、全タク連の川鍋会長から、「バランスの良い意思決定をお願いする」との前置きがあり、@イコールフッティング(まったく同じルール)が達成されるようにタクシー制度の規制緩和がなされることを強く要望するA「ライドシェアありき」ではなく、「どこでタクシーが足りないのか」客観的データでの議論を強く要望するBタクシー会社は運送の直接の担い手として、事故・犯罪に対し民事・刑事上の最終責任を負っているが、仲介者に過ぎないRSプラットフォーマーに同次元の責任を負わせることはできないC雇用が大事。これまでの運改等の政策が効き、タクシー乗務員の賃金は上昇し、人数も増加に転じている―などと説明。
 武居・労務委員長からは、雇用についての問題提起があり、タクシーはアルバイト乗務員でも2種免許を取得していることに加えて「雇用関係」を持っていると指摘、「これにより安心安全を担保している。わたしは2種免許イコール安心安全の担保とは考えていない。安心安全の上乗せにはなっているがそれ以上ではない。一番重要なのは雇用関係だ」と主張。02年のタクシー規制緩和でタクシー乗務員のワーキングプア化が進み、多くのタクシー事業者が倒産・廃業したとした上で、「雇用関係はワーキングプア化を防ぐとともに、安全安心を担保する最も大きな要素だ。RS解禁となり、労働基準法適用外の範疇で競合してくるとなると賃金減を招き、タクシー乗務員のワーキングプア化も進み、事業者の経営破綻も増加する」と述べ、輸送の安全を脅かすのみならず、公共交通機関であるタクシー事業を疲弊させることになると訴えた。
 ハイタクフォーラムの溝上氏も02年の規制緩和で乗務員はワーキングプアの代表格となり、全産業平均との賃金格差は200万円以上に拡大したと説明。現在のタクシーが部分的に需要に応えられていないこともあると認めつつ、「しかし、解決策としてRS導入が最善策とは思えない。タクシーが足りないのではなく、乗務員が足りないのが現状だ」と主張し、タクシー乗務員が増加するような政策の実行を求めた。2種免許を保持しながらタクシーに乗務していない人は全国で約9.5万人いるとし、定期的な運賃改定で賃金労働条件の改善を進めれば確実に乗務員増に繋がるなどとした。
 また、タクシーの供給不足については、「都市部」「観光地」「交通空白地・過疎地」「突発的な需要増」と分けて考える必要があるとの考えを示したほか、「RSの最大の問題点は究極のクリームスキミングを生む可能性があることで、軽井沢スキーバス事故や知床遊覧船の沈没事故の教訓を生かしきれず、また同じ状況を作り出すということにある」と主張した。

1.5種免も「考えられる」
 意見交換の中では出席した議員らから、「あくまでRSとタクシーの共存は可能だ。アベレージでは足りているということはわれわれ推進派も分かっている。しかし、ピーク時に足りていない」「なぜ、タクシー乗務員が増え続けると考えるのか」「10年後、20年後にどう供給を維持していくのか」「千葉県知事が成田空港の白タク取締りを要請していたが。現状はどうか」「いわゆる1.5種免許が必要なのかどうかなど未来に向けた話も聞けると良いが」「全国的に切れ目なくサービス提供し、需要に応えようとするなら現在の規制より緩い、なんらかの1.5種免許と言えるものを認めてもいいと思う。そういう免許を持った人を使って日本交通がPFになって日本型ライドシェアをやっても良いのではないか」などの声があがった。また、「川鍋会長の冒頭発言にあった『バランスの良い意思決定』とはどういう意味か」「タクシー事業者の皆さんは実際に海外でRSを使ったことがあるのか」と問う声もあった。
 これらに対し、川鍋会長はアプリと電話呼出専用であれば1.5種免許も十二分に考えられるとの見解を示し、「アプリ・電話呼出の比率はどんどん上昇しており、都内ではアプリ配車が半分を占めている。2種免許が必要とされる主な理由は流し営業があるからだ」などと答えたほか、米国在住歴がありRSユーザーとしてドライバーとの会話でも、「最初は良かったが一方的に手数料率を変更され、その後生活苦から長時間労働に転じた話なども聞いている」と説明した。また、規制改革推進会議・地域産業活性化WGではタクシー業界側のプレゼン時間は5分しか用意されておらず、あとは委員からの質問や資料要求に答えるだけで、しかも議論がかみ合わないままに委員有志から法改正や新法制定を前提とした意見書が同じ会議で提出されるなど、結論ありきのニュートラルさを欠いた会議運営のあり方は「バランスを欠いている」と批判したことなどを明らかにした。
 溝上氏は、「必ずクリームスキミングが生まれる。おいしい仕事をとるべく、まずタクシー乗務員が会社を辞めてRSを始めるだろう。結果的にタクシー産業が衰退することは間違いない」と意見を述べた。

馬淵氏「二項対立ではない」
 審議終了後、馬淵澄夫・会長代行(立憲民主)は、「勉強会をスタートしたのはタクシーかRSかという二項対立ではないということで、まずはニーズにどう応えるかということだ。今日改めて事業者、労組の皆さんも同じ方向を向いていると実感した」と前置き、「川鍋会長からもお話しいただいたように、こうして静かな環境で発言できることが良かったと言ってもらっており、勉強会ではわれわれ政治家が責任をもって公平公正なる考えをとりまとめ、政府に対してモノを言っていきたいと思っている。さまざまな意見をもらったが論点は絞られてきている。そこを小泉会長をはじめ役員会メンバー、参加している皆さんとも議論を重ねてできる限り早い段階で取りまとめを出していきたい」と総括した。
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No.982 12月11日  主な内容
巻頭人物
小泉 進次郎氏/超党派ライドシェア勉強会会長
気になる数字
4158件
 
 2017年から3年間で発生したライドシェア大手の1社、米・リフト社における性犯罪の発生件数で、うち360件が強制性交。
トピックス
「ライドシェアありき」ではない議論要望
                〜超党派勉強会で全タク連・川鍋会長
全タク連・川鍋会長、規制緩和5項目主張
               〜規制改革推進会議WG
ライドシェア断固阻止 〜埼玉業界労使が県に要請
<スナップショット>対策方針示すことが不可欠
「アプリ予約乗り場」を整備 〜関空協総会
「ロードリーダー」11氏に栄誉
               〜RS議論めぐって 議連総会で平沢会長
個タク業界の消滅を懸念
               〜「安心・安全・快適な個人タクシー」を
:第2回有識者会議前に現況調査 〜大阪府ライドシェア導入検討PT
特別座談会
タクシー業界の現在を憂う in 大阪 <前編>
内外交差点
自身への注目が向上に繋がる      土橋 豪氏(特定社会保険労務士)
注目のマイクロトランジットにも課題が 浦田 誠氏(ITF政策部長)
東西往来
:女性アドバイザーがRSへの不安吐露 /  男女共同参画をテーマに研修会開催
この人この言葉
:川村 泰利氏 / 水野 潔氏 / 坂本 篤紀氏 / 仲辻 正憲氏
シャッターチャンス
:前提はRS解禁への制度設計開始   /  多摩地区運改は「仕方ないね」
:RSに注意をのお触れは継続中   /  鳩を一羽轢き殺して逮捕とは…
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速さ+確かさ
交通界速報(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

交通界速報 関東版
12日のWGで大枠の方向性が見える?
        24年中のRS新法施行の可能性は低い
                  大詰め迎える国内解禁論の行方

【東京】自家用車ライドシェア国内解禁論議が大詰めを迎えている。政府の規制改革推進会議は地域産業活性化ワーキンググループの4回目の会合を今月12日にも開催し、最終的な方向性を決めることになるもようだ。20日には規制改革推進会議・本会議へ報告する形で同会議としてWG取りまとめを承認するとともに、今月最終週には岸田文雄首相が議長を務めるデジタル行財政改革会議に諮って方針が確定する見通し。
 一方、与党では自民党タクシー・ハイヤー議員連盟が6日に幹部会を開催し、全タク連の川鍋一朗会長らと対応を協議したほか、週明けの13日には自民党として国土交通部会を開催することになっており、規制改革推進会議への国交省の対応案について説明を受けるものとみられている。国交省ではいきなりRS国内解禁を受け入れるつもりはないようで、当面は道路運送法78条2号・3号の手直しを軸に自家用有償旅客運送の拡充にタクシー業界の協力も得ながら努める腹積もりとみられている。13日は臨時国会の閉会日でもあり、超党派ライドシェア勉強会でも同日までに一定の結論を出すとされていることから、一部通信社の配信記事で政府として自家用有償旅客運送の拡充に向けタクシー事業者の協力を得つつ制度改正を図るとともに、「業務委託は認めない」などと報じられたことも、小泉勉強会へのけん制の一環とみる向きもあるようだ。
 本格的なライドシェア国内解禁は、自家用有償旅客運送拡充の先にある課題と位置付けられたとしても、規制改革推進会議は当面の課題をフォローアップしつつ、毎年6月には答申を取りまとめ、政府は同答申を基に規制改革実施計画を閣議決定しており、24年6月の答申にどのような書き方がされるのかが注目される。また、規制改革推進会議では6月答申に限らず、重要課題については随時意見を公表しており、その中にライドシェア問題が書き込まれる可能性は常にあると見ることもできる。RS新法の制定や道路運送法の改正を伴う施策が政府方針として確定した場合には、通常の手続きとしては所管する国交省が交通政策審議会に部会や小委員会などを設置し、半年程度をかけて審議、その答申に基づいて法案を策定する。従前の例に従えば、改正法や新法の運用基準(=関係省令や通達)の整備も必要で、来年中の新法施行の可能性はそれほど高くないはずだが、これまでのRS推進派その進め方はかなり強引なので、実現させることは無理とまでは言えない。一方、RS国内解禁の口火を切った岸田政権だが、その弱体化は一層進んでおり、政治資金に関わる裏金問題で政権の要=松野博一・官房長官にも飛び火しており、松野氏辞任から岸田首相の退陣も取り沙汰されている。自家用有償旅客運送拡充やその後の具体的な制度設計については岸田内閣ではなく、別の政権に委ねられる可能性が日増しに高まっているとの見方もできそうだ。
〔12月9日号関東版掲載〕  <Topへもどる>

2023年12月9日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】その他ハイヤー問題点を整理/東タク協 経営委開く
【 東京 】タクシーとRSの共存は不可能/第一交通産業 田中社長
【 東京 】なぜ一足飛びにRSなのか?/東タク協 町田・三多摩副支部長
【 東京 】川鍋会長の「お願い」内容紹介/秋山副会長、常任理事会報告
【 東京 】RS新法制定への動き続く/武居副会長が東タク協労務委で
【 東京 】18、19日に事故防止呼びかけ/東タク協交通事故防止委
【 横浜 】横浜駅西口乗り場など末尾規制解除/8日から1年間 神奈川労改協
【 東京 】デジタル庁前で街宣活動/全自交労連、青森・秋田からも参加
【 東京 】現状、先行きともに落ち着き/景気ウォッチャー 11月調査結果
【 横浜 】1週間で31.88%に/関運局 山梨A地区の運改まとめ
【 東京 】保安係員等研修会を開催/都スタ協 60人余が受講
【 東京 】第11期LPガス高騰対策申請/国交省が受付開始
【 奈良 】県知事も「分割休息」に賛意/意見書付きで奈タ協に回答
 
2023年12月8日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】ライドシェア解禁に「大きな障害なし」/高度な安心・安全でも業務委託の業種がある/超党派勉強会の小泉会長 記者陣に語る
【 東京 】抜本的新法の検討・実施を主張/新経連が地域交通問題に見解
【 横浜 】労使ともにRS反対貫徹を要望/神奈川労務改善協議会
【 東京 】優良運転者1743人を表彰/東京タクシーセンター
【 東京 】対RS即効策に「乗客利用増」を/東タク協 太田・総務委員長
【 東京 】行木議長を再選/全中労東京定期大会
【 東京 】国交省 5事項6団体表彰/地域公共交通優良団体大臣表彰
【 東京 】18、19日に「東西交流集会」/私鉄総連ハイタク協議会
【 東京 】乗りやすい場所をマップ上に表示/S.RIDE 新機能提供開始
【 東京 】口腔体操実証実験へ/日交とオクチィが連携
 
2023年12月6日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】「ライドシェアありき」ではない議論要望/解禁の是非の前にタクシーの規制緩和を/超党派勉強会で川鍋会長が主張
【 東京 】超党派・RS勉強会/役員人事
【 東京 】対策方針示すことが不可欠/武居副会長 全国労務連絡会で
【 東京 】事業者間遠隔点呼などを議論/運行管理高度化WG、6日開催
【 東京 】三多摩支部も21日に街頭指導/東京運輸支局・尾崎支局長らが視察
【 東京 】中間決算2500万円の黒字と報告/東個協理事会
【 東京 】中間決算は8900万円の黒字/日個連都営協理事会
【 東京・大阪 】大阪でタクシーシェアの実証実験/日交G関西とニアミーが協業
【 東京 】GOが「d払い」でキャンペーン
【 東京・大阪 】S.RIDE 大阪で700両超
【 横浜 】山梨A地区で運改開始
【 東京 】ドラレコ使用方法の覚書締結へ/シンセツタク労組、23秋闘妥結
 
2023年12月2日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】ライドシェア新法制定に向け強硬姿勢も/全タク連・川鍋会長は規制緩和5項目を主張/規制改革推進会議WGの第3回会合
【 東京 】北、板橋両区でタク配車開/ウーバー 練馬除く22区で展開
【 東京 】今後のRS議論に対する対応/全タク連が傘下協会に方針通知
【 東京 】万博でのRS実現を要望/大阪府知事が小泉議員と会談
【 東京 】UDタクの減少を懸念/RS解禁論争に 佐藤・事務局長
【 東京 】過当競争、ワーキングプアなど/野、村澤両氏がRSの弊害指摘
【 東京 】24年3月末で利用終了/四社営業委「共通クーポン」
【 東京 】ライドシェアへ業界の底力発揮を/東京ハイタク交通共済協組
【 東京 】「乗車効率アップ」の街頭指導に/年末繁忙期へ東タク協乗務員指導委
【 横浜 】京浜地区、3カ月連続2ケタ増/11月末年齢別法人運転者証交付数
【 さいたま 】ライドシェア断固阻止/埼玉業界労使が県に共同要請
【 東京 】新たに17人が英語検定合格/合計1307人に 東タクセン
【 東京 】国内価格若干の値上がり/円安・フレート上昇で 12月CP
【 東京 】訪日客向け広告パッケージ/大和自交が全日空商事と提携
【 東京 】8割がチケット経験/GO ビジネス利用者調査
【 福岡 】田中常務が辞任 第一交通産業
【 水戸・東京 】つくば市乗合タクで実証実験実施/つくば市とCM社が連携
【 東京 】プレステ5などをプレゼント/S.RIDE年末感謝キャンペーン
【 横浜・東京 】ワンタブレット受注を1日から/コンドルタク×JVCケンウッド
 
2023年12月1日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】スピード感持ってタクシーを破壊/最初から「結論ありき」のRS解禁論議/グリーンキャブ・野社長インタビュー
【 東京 】個タク業界の消滅を懸念/RS議論めぐって 議連総会で平沢会長
【 横浜 】特区・武三は400円の採用増/関東管内の迎車料金認可状況
【 東京 】統合は24年4月1日と明言/東京無線とチェッカー無線協組
【 東京 】ライドシェア解禁懸念の声も/都個協・個タク利用者懇談会
【 東京 】GO 1800万DL突破
【 横浜 】年末年始輸送安全総点検/関運局が実施概要を取りまとめ
【 東京 】ネットでの運転者登録申請推奨/東タクセン 待ち時間短縮に
【 東京 】国際自動車 赤坂署連携で出動式
【 東京 】南信州広域タクが国交大臣賞/23年度エコドライブシンポジウム
【 東京 】複数台配車機能を追加 GO
【 東京 】三井住友カード入会キャンペーン/S.RIDEと連携
 
2023年11月29日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】自身が注意喚起のライドシェアを推奨?/河野大臣「RSの犯罪件数は各国の治安に依る」/参院予算委で立民・辻元議員が追及
【 広島 】鳥取県地区運改で新運賃/12月25日実施予定 中国局が公示
【 東京 】遠隔点呼同一資本外で先行拡大/国交省 実施要領を策定
【 東京 】年末年始輸送安全総点検実施へ/国交省が12月10日から1カ月間
【 奈良 】「分割休息」に奈良県知事も理解
【 東京 】中労協で規約改正案提示/大会でライドシェア請願協力も
【 東京 】ウーバー提携案、再度取り下げ/異論複数 東個協理事会
【 東京 】「合点いかぬライドシェアに反対」/冨本副会長 都個協理事会
【 横浜 】みなとみらいの電飾ツアー/三和交通、来月1日から運行
【 広島 】広島市で「サンタタクシー」
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速さ+確かさ
交通界速報(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

交通界速報 関西版

「できることから提案・実行」 
              関協総会で古知理事長が呼びかけ

【大阪】関西ハイタク事業協組(古知愛一郎理事長)は8日、大阪市中央区のアークホテル大阪心斎橋で通常総会を開き、事業報告および決算関係書類を原案通り承認した。今期、94両減少で所属台数1540両(29社)、無線車台数75両減で226両、チケット等取扱高はキャッシュレス決済の大幅な増加により前期比16億8275万9000円(43.5%)増で55億4820万円、無線配車回数は1万7000回で配車アプリの利用者増加の影響により前期比6000回(25.9%)減となった。決算ではチケット等取扱高の増加により手数料収入は増収となり、費用においても人件費、広告宣伝費等の削減により2066万1000円の事業利益となり、事業外利益は30万4000円となった。この結果、法人税等充当額を除いた当期純利益は2072万3000円となり、剰余金処分として1689万3000円の利用分量配当金ほかを諮り、承認された。
 古知理事長は冒頭、今あらゆる業界のみならず全国的な報道でライドシェア(RS)問題が取り上げられていることに対し、「タクシー業界でRSに賛成している人はいない。その中で何をすべきか、やはり各人の考えや意見、業界の問題等を考えて対応していかないと特効薬はない。また議論ばかりしていてもダメで、できることから手を付けていかなければならない。RS推進派の主張にも光と影があり、乗りたい時に乗れなければ不便と思うのは当然で、(業界として)100%応えられなくても(ニーズに)近づける努力が必要で、現行法の中でもできることはたくさんあり提案・実行していくことが大事だ」などと述べるとともに、関協として新大阪駅タクシー乗り場に大タ協に先立ちポーターを2人出していることを紹介した。
 立花永達理事から月1回のチケット他共同精算事業の交換の回数増を求める緊急動議が出され、承認され、今後の理事会で回数等詳細が精査・検討されることとなった。月廣海・副理事長は、25年の大阪・関西万博に触れ、「われわれの事業はお客様をお送りする商売なので、万博に向けて大阪もわれわれも潤い、これからも良い年になることを願っている」とあいさつし閉会した。
〔12月9日号関西版掲載〕 <Topへもどる>

2023年12月9日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 奈良 】県知事も「分割休息」に賛意/意見書付きで奈タ協に回答
【 大阪 】第11期LPガス高騰対策申請/近運局が受付開始
【 大阪 】年末年始の一層の事故防止を/大阪交通共済協組で役員忘年会
【 京都 】京タ協加盟10チームが当選/セーフティーラリー京都抽選会
【 神戸 】RS推進なしを要請/兵庫交運労協、県と交渉へ
【 神戸 】連合兵庫と県交運労協の役員確認/全自交兵庫地連、執行委員会
【 秋田 】「河北新報」にRS反対意見投稿/全自交東北地連・高橋委員長
【 京都 】年内にも万博チケット販売開始/観光部門立ち上げのユニオン
【 奈良 】「チョイソコてんり」実験開始/1月から本運行を目指す
【 大阪 】75歳問題と組織の一本化が課題/濱本会長が指摘 全大個協会
【 京都 】「70年、80年と続けていけるよう」/全京が総代会開く
【 大阪 】190人中149人が合格/近運局 個タク試験結果を公表
【 大阪 】近運局 1事業者車停処分
 
2023年12月8日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】同一化できない「供給責任」/大タ協・牛島副会長 RS導入で労働規制崩壊
【 大阪 】第2回会合に損保会社など/大阪府・市のRS有識者会議 11日開催
【 大阪 】堺、尼崎にもP&R駐車場を計画/大阪・関西万博タク運用検討会
【 大阪 】利用者外の苦情増加/自主検討会でタクセン報告
【 大阪 】11月の苦情は減少傾向/一水会で大運支局報告
【 大阪 】天王寺で感謝のキャンペーン/全大個協会「個タクの日」
【 大阪 】「日ごろの利用に感謝」/ちょうちん系団体等も
【 神戸 】神個協と全兵庫は共同で/「個タクの日」で街頭指導も
【 京都 】京都駅乗り場周辺でも活動展開/京都地方個人タクシー協会
【 大阪 】近運局が自動車事故防止セミナー/ドーンセンターで1月25日
【 東京 】抜本的新法の検討・実施を主張/新経連が地域交通問題で見解
 
2023年12月6号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】来期総会は5月23日に大阪で開催/「地域に多様なサービス提供」近自無協理事会
【 京都 】京都北部の運改、70%を突破/地域の3社が追随申請
【 大阪・京都 】運改後の改善状況の公表に向け/京タ協 市域事業者に報告求める
【 大阪 】コロナ休車の事務連絡を改正 近運局
【 奈良 】乗務員11人を表彰/奈タ協 優良従業員表彰式
【 大阪 】「再び乗りたい」サービス提供を/全個協近畿 中核リーダー研修会
【 東京 】RSは、特区でも万博でもダメ/辻元議員の質問に業界高評価
【 大阪 】推進者を「騒乱分子」として訴えろ/壽タクシー・浦木山社長
【 大阪 】「タクシー供給不足」は風評被害/東宝・日本城G・坂本代表が指摘
【 京都 】法個業界から参加者多数/京都業界の人権研修会
【 大阪 】「ライドプーリング」の実証実験/日交G関西、ニアミーと協業
【 京都 】働きやすい職場づくりの一環/京都エムケイ 八幡に新拠点
【 大阪・神戸 】伊丹市交通局に車両停止命令
 
2023年12月2号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】「アプリ予約乗り場」を整備/鉄道運休時の輸送力強化に 関空協総会
【 大阪 】第2回有識者会議前に現況調査/大阪府が主要タクシー乗り場で
【 京都 】京都北部運改 申請率63.67%に/慶和が追随、期日は15日
【 大阪 】アプリ配車、UD対応など協議/万博会場のタク運用ルール検討会
【 大阪 】ライブカメラの設置状況報告/大タクセン 理事会
【 神戸 】供用開始で特別街頭指導/三ノ宮駅南側の仮乗り場
【 大津 】功労者・優良運転者表彰式を再開/コロナ沈静化で滋タ協
【 大阪 】RS反対「大阪版メッセージ」/自交大阪 大阪府・市に照準
【 京都 】市内の流し街宣でアピール/自交京都、執行委員会で決定
【 大阪 】事務局次長が田中氏→加藤氏/大阪交運労協 定期総会
【 神戸 】神戸市福祉チケット12月から/兵協が理事会で決議
【 京都 】今年は9人の新卒が内定/弥栄自動車が式典を挙行
【 奈良 】PiTaPaで運賃決済可能/奈良近鉄タク 1日から全車両で
【 大阪 】「目指せ自動車整備の達人!」/和泉自動車検査登録事務所
【 大阪 】運輸防災マネセミナーを開催/NASVA 1月16、17日に
 
2023年11月29号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】大阪市域の日車営収が4万円台割る/実働率は60%に上昇 大タ協10月度輸送実績
【 大阪 】大阪府が関係各所をヒアリングで訪問/「万博ライドシェア」実現に向けて
【 大阪 】地域公共交通活性化シンポ開催/12月15日 近運局
【 奈良 】山下知事も「分割休息」に理解/奈タ協 来月中にも正式要望へ
【 京都 】市の補助金活用で発信力強化/京タ協 未来創造会議
【 京都 】年末年始の「安全確保強化期間」/京タ協 12月1日〜1月10日
【 京都 】秋の啓発活動実施/駐停車ルール周知と白タク排除
【 広島 】広島市で「サンタタクシー」
【 大阪 】副委員長に中西誠氏を選出/日本タクシー労組 定期大会
【 大阪 】「営収増なのに収入増なし?」/ノースライド交渉の重要性
【 大阪 】新人個タク4氏に認可書授与/全大個協会 認可書授与式
【 大阪 】若手整備士との車座対話開催/近運局・自動車安全部
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