ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2019年1月21日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信

安全性確保へ「5つの制度」
  「自動運転社会」に向けて
 
   交政審 制度整備小委員会報告

 国交省が設置した交通政策審議会陸上交通分科会自動車部会の「自動運転等先進技術に係る制度整備小委員会」(委員長=鎌田実・東京大学大学院新領域創成科学研究科教授)の報告書が15日、取りまとめられた。同報告書では、自動車のライフサイクルにおける各段階で安全性を確保するための5つの制度として、@保安基準A型式指定(認証)B点検整備C検査?リコール―について、現行制度の評価を行うとともに、今後の方向性を示した。これにより、制度面でまた一歩自動運転社会に近づいた格好だが、具体的な制度整備については、本報告書に基づき、国交省でさらに詰めていくことになる。

ドライバーによる運転→システムによる運転も
 政府は今年4月、「自動運転に係る制度整備大綱」を決定しており、その中でレベル3以上の自動運転の2020年目途の実用化に向け、道路運送車両法に基づく安全確保のための各種制度について、「ドライバーによる運転を前提とした制度」から「システムによる運転も想定した制度」に見直すことなどを求めた。このため、国交省では交政審の下に小委員会を設置し、自動運転車等の設計・製造過程から使用過程にわたる総合的な安全確保に必要な制度のあり方について有識者を中心に検討を行い、このたび報告書を取りまとめるに至った。
 政府目標の達成に向けて必要となるレベル3(条件付き運転自動化)以上の自動運転を想定した保安基準のあり方、自動車の性能を変更するソフトウェア配信のあり方、自動運転等先進技術の整備のあり方等について現行制度の見直しに向けた論点整理や関係団体等に対しヒアリングを実施するとともに、自動運転車が市場に投入され自動運転車とドライバーが運転する自動車が混在することによって生じる可能性のある新たな課題についても検討を行ったとしている。
 小委が提言する5つの制度については、速やかに検討し実施すべき「短期的な取り組み」と、国際基準調和の観点から中長期的な展望をもって速やかに検討を進め可能なものから実施すべき「中長期的な取り組み」に分けて整理し、取りまとめを行っている。

事故削減と人手不足解消に期待
 なお、本報告書では「自動運転の意義」についても触れており、簡単に紹介すると、@わが国の交通死亡事故の大部分は「運転者に起因するもの」(ヒューマンエラー)であるが、自動運転の実用化によりヒューマンエラーに起因する交通事故を大幅に削減することが期待できるA地方部をはじめ高齢化が急速に進む地域においては、運転に不安がある高齢者等の移動手段を確保するため、地域の公共交通サービスの維持・確保が喫緊の課題になっている。自動運転による新たな移動サービスが地域での生活を支える新たな手段となることが期待されているB近年、トラック等のドライバー不足がわが国経済にとって深刻な課題となりつつあるが、自動運転により、ドライバーの負担軽減や省人化等が図られ、ドライバー不足の解消・緩和につながることが期待されている―としたほか、「自動運転により、適切な車間距離や速度の制御が可能となれば、渋滞の解消・緩和にも効果があると考えられ、従来よりさらに快適な移動や輸送の効率化を実現することが期待できる」などの効果をあげている。

「保安基準」「型式指定・ソフトウェアの変更」 「点検整備」「検査」「リコール」
 さて、本報告書があげた5つの制度のうち、保安基準、型式指定(認証)・ソフトウェアの変更については自動運転車の設計・製造過程に、点検整備、検査、リコールについては使用過程に関するものが中心と大別できる。それぞれについて要旨を紹介してみよう。
 保安基準について報告書では今後の対応について、自動運転車の安全性を担保するため、「自動運転車の搭乗者および歩行者等の周囲の交通参加者に危険を及ぼすおそれのないものであること」といった自動運転システムの基準を策定すべきとの前提や、自動運転システムが作動しないこと等を担保する安全基準を定めるべきだとの考え方を示している。また、新たな保安基準策定までの間も安全確保が図られるよう、「自動運転車の安全技術ガイドライン」を前提とした技術開発の促進やドライバーモニタリング等に要件の追加等ガイドラインの更新を行うべきだとしている。
 政府目標にも掲げた20年までの限定地域での無人自動運転移動サービスに関連して、当該地域における歩行者等の周囲の交通参加者等の安全・安心を確保するために、当該サービスに用いられる自動車については、適切な表示方法により自動運転中であること等を知らせることが望まれるなどと明記した。
 このほか、報告書では、速度・ルート・天候・時間等、自動運転車が走行可能となる条件については、国がその妥当性を確認すべきであるとしている。
 型式指定(認証)・ソフトウェアの変更の今後の対応について報告書では、自動運転システムの適切かつ円滑な審査を実施するための体制を整備すべき、自動車の安全性に大きな影響を及ぼすソフトウェアの配信について、国がその適切性を確認する制度を創設すべきだとしている。ソフトウェア配信の適切性確保に国が責任を持つべき理由としては、「車両の使用者の一般的な能力からすれば、ソフトウェアに適切性が担保されているか否かを判断することは困難であり、不適切なソフトウェアを使用した車両が大量に運行された場合、事故やハッキングなどの重大な問題を生じるおそれがある」ことをあげている。
 点検整備に関する今後の対応について報告書では、自動ブレーキのカメラの取り外し等、装置の作動に影響を及ぼすおそれのある整備・改造を新たに「分解整備」の対象とし、「特定整備」(仮称)とするとともに、これを行う事業者の認証を行うべき、先進技術の点検整備に必要な技術情報が整備事業者等へ提供されるよう制度・環境を整備すべきだなどとしている。
 このほか、国および日本自動車整備振興会連合会等においては、都市部や地方部等所在地域に関わらず、自動車の使用者が自動車分解整備事業者を活用して適切に自動運転車等の整備に対応できるよう、整備情報の提供を確保するとともに整備士が先進技術の点検および整備に係る知見・技能を習得するため、研修体制の充実・強化を図ることが望まれる―などとしている。
 検査(車検)についての今後の対応について報告書では、電子装置の故障を検知するため、車載式故障診断装置(OBD)を活用した検査手法や体制を整備すべきだとし、さらに、国は上記検査に必要な技術情報を一元的に管理し、検査を実施する者に提供される仕組みを構築すべきであるとした。あわせて、検査官等「人」の負担が過度にならないよう、統一的なシステムやツール等の開発を進めるべきだともしている。
 リコールについての今後の検討について報告書では、無線通信を活用したソフトウェア変更による改善措置を行う場合、リコールを受ける側のユーザーの判断を待たずソフトウェアを強制的にアップデートすることにより確実に改善措置を実施するという社会的要請が生じる可能性があり、この要請に応えるため、自動車メーカー等は車両の売買契約やソフトウェア利用許諾契約等の契約の機に、あらかじめ利用者の同意を得ておくことや強制的なアップデートを行うに当たりユーザーへの情報提供を十分に行うべきだなどとしている。
 今後は、本報告書の趣旨に沿って各種制度整備が進むことになるが、車両技術の高度化に伴って自動車運送事業者による自家整備も高度化に対応する必要が出てくるだろう。あるいは中小事業者を中心に自動運転車両の整備は外部委託が主流に転換することも起こるかもしれない。(了)
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No.756 1月21日  主な内容
■巻頭人物:渡辺 博道氏(自民党タクシー・ハイヤー議員連盟会長)
■気になる数字:50億円超の30社
   自動運転とモビリティ業界の2018年資金調達・出資額ランキング
■トピックス
:「自動運転社会」に向けて」
   〜安全性確保へ「5つの制度」―交政審制度整備小委報告
:ライドシェア解禁狂騒曲時代の鬼っ子「CREW」
   〜なぜ白タクとして罰せられないのか
:関中Gは「1.4キロ540円」  〜どうなる?大阪の運賃改定
:無線配車月間50万回、年間600万回超目指す
   〜東京無線協組「無線を取りやすい環境づくり」
:乗務員の待遇改善、どこまで?  〜運賃改定の大義名分
:最後に「やっぱりタクシー」だと言われるように
   〜関協・古知理事長「乗りたい時に乗れない」タクシーでは
:ハローワークも注目 〜ふれ愛交通「ピンクタクシー」女性乗務員でフル稼働
全ト協・坂本会長尽力の「改正貨物運送事業法」
■東西往来
:視察の大臣は称賛連発 / 交通規制等で「迷惑な話」だが…
■この人この言葉
:若林 克昌氏 / 野川 太氏 / 境野 祥一郎氏 / 福永 眞悟氏
■シャッターチャンス
:弱小バス事業者は退出しても…  / 新しいものばかりに目を向けず
:タク利用期待の前にすべきこと / レセプションのお誘いに乗る?
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Faxpress 関東版
 住民合意で規制の特例可能に
    国家戦略特区法一部改正で新たな枠組み
      「スーパーシティ」実現へ竹中懇談会

【 東京 】政府は15日、「スーパーシティ」構想の実現に向けた有識者懇談会(座長=竹中平蔵・東洋大学教授)の会合を開き、中国・杭州市現地調査報告を行ったほか、構想実現に向けた制度整備として、国家戦略特区法を一部改正し、特区の枠組みの中で従来よりも住民合意を前提に地方自治体による域内での独自規制設定を新たに追加する方針を示した。関係府省との取り組みの連携についても報告された。
 スーパーシティ構造を実現するための国家戦略特区法の一部改正の考え方については、「従来の特区の枠組みを基礎としながら、住民合意を前提に、より独立性をもって域内独自の規制設定を可能とするスーパーシティ用の特別な枠組みを新たに追加する」とした。現行の国家戦略特区では指定を受けた区域での区域会議で特区担当相、自治体首長、民間で区域計画を作成し、首相の認定を得るが、今回案のスーパーシティでは、区域会議で同様に計画を策定した上で、当該自治体議会で承認を得、さらに実施区域内の住民投票で過半数を得ることを条件とした上で、首相が認定する。これにより、従来よりもさらに自由度の高い規制の特例を運用可能とするというもの。
 スーパーシティ構想の実現に向けた関係府省の取り組みと連携状況については、内閣府が報告し、モビリティの分野では「到達すべき姿」として、「自動運転とシェアリングや公共交通の組み合わせにより、人とモノのスムーズな移動を実現する」ことを掲げ、データ連携や実証実験にも取り組んでいるとし、当面の課題には、@異なる移動手段間のデータ連結によるシームレスな移動サービス(MaaS)の実現Aデータ活用による交通量管理・駐車管理の実現―をあげている。こうした施策を進めるために国交省では、「社会資本整備総合交付金」(2018年度予算では8886億円)を活用し、開発事業者や交通事業者等に対し、インフラ整備、都市開発事業等を支援する体制になっているという。
〔1月19日号関東版掲載〕  <Topへもどる>

2019年1月19日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】住民合意で規制の特例可能に/国家戦略特区法一部改正で新たな枠組み/「スーパーシティ」実現へ竹中懇談会
【 東京 】MaaSへの組み込みなど例示/新モビリティサービスの地域別モデル
【 東京 】2月はスマートモビリティ推進月間/経産省 「クルー」のPRも?
【 東京 】ライドシェア等の申請事案なく/革新的事業活動評価委
【 東京 】グループ全体で3665両/km、さらなる規模拡大に意欲
【 東京 】船橋会長「変化に的確対応を」/女性経営者の会が新年会
【 東京 】運改要請7割超えに期待/東タク協三多摩支部・新年会
【 東京 】12月末会員数1万2193人/都個協、前月から50人減
【 東京 】大和自交、不動産売却で特別利益
【 東京 】明け番集会に外国人乱入?/実用興業、英会話でハプニング演出
【 東京 】少子化担当相が視察訪問/杉並交通の企業主導型保育所
【 東京 】刃物類の車内持ち込み/国交省が規制強化へ
【 東京 】KPUとの統合に前向き/全自交関東・東京が旗開き
【 富山 】「眠気チェッカー」製品化/睡眠状態の計測ツール
【 横浜 】都市型ハイヤー新規許可
 
2019年1月19日号−2 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】血を流して業界変える努力を/東京は上限年齢制の導入検討も/働き方改革で武居・全タク連労務委員長が訴えで実施へ、関運局定例会見
【 東京 】「クルー」=「白タク」/川鍋氏「乗ってみて実感を」
【 横浜 】ハラスメント条項追加の運送約款/関運局管内、法人441社
【 横浜 】総営収の増加は4地区のみ/関運局管内 12月の原計輸送実績
【 東京 】ハイタク福祉事業協組が解散へ
 
2019年1月18日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 横浜 】タク事故死者3人に遺憾の意/年末年始、うち2人は路上横臥者/定例会見で掛江・関運局長
【 東京 】多摩は総需要回復せず/東タク協 11月の全社輸送実績
【 横浜 】多摩の要請率63.81%/残り10日余、7割は? 
【 東京 】11月→12月、法人131人減/東タクセン 運転者証交付状況
【 東京 】モビリティ研究開発部/JapanTaxiが新設
【 東京 】日交G、クレーム件数4割減/情報の一元化など奏功
【 東京 】接客マナーコンテスト/都個協、2月27日に準本選会 
【 東京 】「労使協調が必要な年に」/中労協・中労研が合同新年会
【 東京 】映像提供で賠償命令
 
2019年1月18日号−2 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】多摩の総需要、落ち込み大きく/特区・武三は日車営収増収維持/東タク協 18年12月の原計輸送実績
【 東京 】もっと「無線を取れる体制に」/東京無線、サービスリーダー研修会
【 東京 】日枝神社で恒例の安全祈願/東京ハイタク交通共済
【 東京 】「憧れられる職業」に/都個協・賀詞交歓会
【 東京 】都営協がインボイスセミナー 
【 東京 】菊池委員長「会社側要求を力に」/東洋交通労組が新年会
 
2019年1月12日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 横浜 】AI活用等で業界のイメージアップ/労働力不足解消へ、新卒者採用にも注力/神タ協賀詞交歓会で伊藤会長
【 パリ 】ウーバードライバーは「労働者」/仏司法当局者が認定、英に続いて
【 東京 】前島社長「まず足元固める年に」/大和自交グループが新年会
【 東京 】「第三の開国」へPT/新経連・三木谷氏が年頭所感
【 ソウル 】自家用相乗り展開に抗議/韓国のタク乗務員、また焼身自殺
【 東京 】運営協等の議決要件緩和/国交省、局長通達一部改正
【 東京 】福祉券電子化実験で車両提供/三鷹市の境交通、乗務員教育も
【 東京 】高幡不動尊に安全祈願/東個交通共済、期間表彰式も
【 東京 】日個連交通共済は西新井大師で 
【 東京 】採択は全国158議会に/対ライドシェアの意見書
【 東京 】2〜4月のCPは下げ基調/LPG、先物市場は先安展開
【 横浜 】ライドシェアの危険性、訴え継続/全自交神奈川・水野委員長
【 横浜 】都市型ハイヤー1件許可
 
2019年1月12日号−2 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】対応強化「事業廃止に追い込む」/2月のサービス再開待って情報収集/対「クルー」でハイタク労働8団体
【 東京 】「問題意識共有し、労使一体で」/京自労、70周年へ団結旗開き
 
2019年1月11日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】1種免許のライドシェアは終焉/タクシーの取り組みに追いつく規制策/東タク協賀詞交歓会で川鍋会長
【 北京 】「職業運転者免許」義務づけ/中国でライドシェア規制強化
【 東京 】執拗な謝礼質問なら登録抹消も/「クルー」休止案内のリンク先で警告
【 東京 】ライドシェア意見書/都内の採択13議会に
【 横浜 】埼玉県B地区が7割クリア/関運局内の運改要請状況
【 東京 】スマートシティの推進など/19年の重点課題で石井国交相
【 東京 】日交・知識社長「選ばれる会社に」/日交労旗開きであいさつ
【 横浜 】航続距離を40%向上/日産が新型リーフ発売へ
【 東京 】ハイタクは4カ月連続で新規ゼロ/12月分グリーン経営認証
【 横浜 】三和交通ツアーが返礼品に/埼玉県三芳町のふるさと納税
【 東京 】新年会で安全・安心を徹底/アイティータクシー
【 東京 】「白タク合法化阻止」など訴え/都内労働団体が街頭活動
【 横浜 】賃金・労働条件改善に責任/全自交神奈川旗開きで水野委員長
【 横浜 】12月の車停は法人4件/関運局、ハイタク行政処分
 
2019年1月9日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】アプリ競争の無料攻勢も「心配無用」/ホスピタリティ・ドライビングを進化/国際自動車・西川社長が新年展望
【 東京 】中期計画「帝都E−4プラン」/帝都自交、乗務員採用強化など
【 東京 】クルーが配車サービス休止/「メンテナンス」理由に約1カ月間
【 東京 】英語接遇乗務員235人に/東タクセン、18人の合格発表
【 東京 】LPG、1月CPも下落続く
【 東京 】自家用有償旅客の少量貨物運送/地方分権で手続き緩和へ
【 横浜 】多摩の運改要請、昨年末で54%に
【 横浜 】30歳未満が10人増/京浜の運転者証交付
【 東京 】12月の無線配車は過去最高/東京無線協組が新年会
【 東京 】新潟無線とのシステム連携も/DeNA「Mov」検討開始
【 福岡 】中国で現地法人2社/第一交通産業Gが設立
【 東京 】経産省前で宣伝行動/自交東京「クルー」合法化等批判
【 東京 】大雪時のタイヤチェーン装着/国交省、規制実施等で通知
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Faxpress 関西版

 利用者側の理解、業界の責任で
    運改巡って 栗原・近運局自交部長

【 大阪 】近畿運輸局の栗原弥生・自動車交通部長は17日の定例会見で、大阪地区の運賃改定要請について、「初乗り距離の短縮で利用者還元にも対応する内容」との認識を示すとともに、要請率が7割を超えた後の流れにも触れ、利用者懇談会や地域協議会で利用者側の理解を得られるようなしっかりした説明を業界側に求めた。また、国際的なイベントを控え、外国人観光客の受け入れ環境の整備が急務だと指摘。インターナショナルビジターズタクシーの見直しや、優良評価制度の早急な確立を課題にあげた。
 運賃改定の流れについて栗原氏は、要請率が7割を超えた場合「実績年度の適正利潤を含む加重平均収支率を調査し、100%以下であれば特定地域協議会などに公定幅運賃を変更する旨の通知を行い、意見を聞く。改定審査や利用者懇談会、消費者庁の事前協議を経て消費税率の引き上げに合わせて公定幅運賃を公示していく」と説明。管内でも多くの地区で要請が進んでいることについて、「要請理由を踏まえると、背景として労働条件の改善があげられるが、そのほかUD車両の導入や働き方改革などを含めた将来の安全・安心のためのコストの増加に経営の合理化が追いついていかないということも要因になっているのではないか」と感想を述べた。

〜タクシー街頭監査は7両
 藤本和往・自動車監査指導部長は、昨季に続くタクシーの抜き打ち街頭監査について、駐停車違反などによる監査実施車両は最終的に昨年12月12日の7両にとどまったことを明らかにした。対応人員はじめ実施規模は異なるが、合計28両だった昨季から大きく減少した。藤本氏は「今年度は駐停車禁止場所での客待ち車両が見受けられない日もあった。実施件数を見ても減少しており、街頭監査が浸透している。日ごろの事業者の運転者指導と、特に大タクセンの取り組みによる効果が表れている」との認識を示した。
〔1月19日号関西版掲載〕 <Topへもどる>

2019年1月19日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】利用者側の理解、業界の責任で/運改巡って 栗原・近運局自交部長
【 大阪 】7割突破へ「あと少し」/大タ協理事会で坂本会長
【 大阪 】未来都Gも1.4キロ540円/大阪の運改、要請率50%突破
【 神戸 】神戸相互G2社が追随/神戸・阪神間の要請率40%超える
【 神戸 】淡路島地区で運改申請開始
【 和歌山 】和歌山・紀南は7割に近づく
【 大阪 】大阪交通共済が代表者新年会
大阪 】詐欺まがいの求人サイト/藤原氏が注意呼びかけ
【 大阪 】ふれ愛交通がDiDiアプリ/15両導入決定、複数アプリで比較
【 大阪 】2月中に労務研修会開催へ/働き方改革対応で大タ協
【 大阪 】未来都G、二人代表制に
【 神戸 】「ウーバータク」住民利用中心/兵タ協東播支部が視察
【 神戸 】高速・路線バスとの組み合わせ/「やぶくる」観光誘致でテコ入れ
【 神戸 】インバウンド対応「虎の巻」/兵タ協・研修実行委で検討進む
【 神戸 】各社の導入予定を確認/配車・決済システムで兵協
【 和歌山 】和タ協、キャッシュレス説明会
【 大阪 】関協・総務委、委員構成
神戸 】ABC無線、サーバー連携せず
【 京都 】京産大のインターンシップ/弥栄自、都タク両社が協力
【 大阪 】春闘職場討議案討論/私鉄関西ハイタク両団体
【 大阪 】本格合併前の新年会/全大個協組・城北支部が27日
【 京都 】久御山町に提案書交付へ/地域連携サポートプラン
【 大阪 】人材不足に起因する安全向上策/近運局安マネシンポ、2月21日
【 大阪 】近運局 法人2社。個人1者車停
【 大阪 】東洋→東丘、譲渡譲受認可
 
2019年1月19日号−2 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】実働車両数ベースに減点法式/優良事業者評価制度の大枠でWG
【 大阪 】「ナビダイヤル」導入/関協が前向き検討
 
2019年1月18日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】全車に乗務員アプリ搭載へ/決済機器も 関協・新事業計画
【 大阪 】関中Gは1.4キロ540円、月内要請へ
【 大津 】特定地域指定、3度目の判断へ/「不同意」2度の大津市域
【 神戸 】2地区の運改要請「月内に進む」/兵タ協・吉川会長が見通し欲
【 神戸 】神戸市域、70歳超の伸び顕著/運転者証の年齢分布 12月
【 大阪 】事業者向けレセプションも/ウーバー&未来都、会見後に設定
【 神戸 】神戸・阪神間の運改要請、33%に/総車両数、5082両に修正
【 神戸 】姫路・東西播は22.29% 
【 大阪 】大阪の運改、要請率48%超える
【 大阪 】タク問題考える会、19日開催
【 神戸 】法人乗務員募集のリーフレット/神個協組が掲出開始へ
【 神戸 】フィリピン人整備士あっせん/あいおいニッセイ同和が紹介 
【 大阪 】「ヤマ場」の年に団結訴える/全自交大阪旗開きで加藤委員長
【 神戸 】白タク解禁阻止へ労使連携/全自交兵庫・新春旗開き
【 大阪 】和歌山市内で宣伝行動/自交大阪、地元地連と21日
【 大阪 】「リクルート・ミッション」/さくらG、仏映画と連携の求人展開
【 京都 】18年の無事故達成は116人/山城ヤサカ交通が表彰式 
【 大阪 】府警感謝状の組合員表彰/全大個協組・淀川個タク組合
【 大阪 】境野会長「さらなる拡大を」/新栄北大阪個タク・新年会
【 大阪 】互礼会で譲渡譲受の協力呼びかけ/全大個協組・四天王寺支部
【 大阪 】運賃値上げで「確実に客離れ」/壽タクシー・浦木山社長
【 大阪 】「路線バスの可能性」でシンポ/近運局、今月30日開催
【 大阪 】スキーバス等集中街頭監査/近運局が計21両、違反事項なし 
 
2019年1月12日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 京都 】「外国人は向こう」で車停44日車/「FF乗り場」指し“乗車拒否”の判断
【 京都 】「+81」は「0」に置き換えを
【 神戸 】要請車両数は3分の1弱/神戸・阪神間の運改要請、残り1カ月
【 大阪 】「監査」1回、「調査」2回で終了/大運支局 年末年始のタク街頭監査
【 神戸 】姫路・東西播は4社目の要請
【 和歌山 】市域で4社追随、普通車一本も/和歌山の運改 中紀でも申請開始
【 大阪 】奈タ協が近運局など表敬
【 神戸 】県下全体で減少基調変わらず/兵タクセン 12月の運転者証交付 
【 神戸 】喫煙、入構排除行為など/兵サセン 12月の業務実績
【 大阪 】日本城タク、1車平均100万円/昨年12月「完全1車2人制」で達成
【 京都 】大型ハイヤーで運用/弥栄自が新型クラウン導入
【 大阪 】オービーシーGが新年祝賀会
【 大阪 】大阪自動車会議所が年賀会
【 大阪 】「怒りの行動」再びSB攻めも/自交大阪、拡大執行委開く
【 大阪 】豊中営業所を譲渡/池田タクが堺第一交通に 
【 神戸 】氷上交通が1両増車
 
2019年1月11日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】坂本会長「初夢が正夢になるよう」/大タ協年賀会、運賃改定に期待
【 大阪 】新年第1号の運改要請/大阪地区、要請率46.19%に
【 京都 】京タ協、アプリ等説明会に28社/JapanTaxi、DeNA招く
【 京都 】「排除」の一部報道を明確に否定/推奨事業者選定巡り松田副会長
【 和歌山 】和歌山紀南でも運改申請/初乗り1.2キロが主流
【 神戸 】神戸・阪神間、3割ラインに/扇弘G3社が追随要請
【 大津 】滋賀北部でさらに2社追随
【 京神戸 】12日早朝から移転運用/三ノ宮駅南側乗り場
【 大阪 】関協営業委、副委員長選出   
【 神戸 】神戸・阪神間は3万円台/兵タ協 昨年8・9月の輸送実績
【 京都 】「PayPay」のQR決済/ユニオン、2月中にも運用開始
【 大阪 】対ライドシェア「勝負の一年に」/自交大阪旗開きで福井委員長
【 神戸 】迫られる「働き方改革への対応」/兵庫名刺交換会で八木・近運局長
【 神戸 】兵庫の交通死亡事故152人/過去最少も目立つ高齢者
【 京都 】京都個タク団体連絡会開く
【 神戸 】デンソーテンが組織改定
【 名古屋 】デンソー、国内販社等3社統合へ
【 大津 】近江成田山で安全祈願/滋タ協委員会が17日
【 神戸 】港都が10両恒久減車
2019年1月9日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 京都 】新運賃9カ月で同調は?/京都市域、都G3社が運改要請 
【 大津 】滋賀の運改、大津も7割突破/「集計ミス」北部も改めて
【 大阪 】要請率、昨年末で45.90%/大阪の運改、2カ月で前回超える
【 大阪 】悲願の運改に期待膨らむ/三野・大タ協前会長
【 神戸 】神戸・阪神間は26.71%に
【 大阪 】「あなたの実力を出そう」/関中G、今年のスローガン 
【 大阪 】3万2000円台も伸び鈍化/大阪市域、昨年11月の輸送実績
【 大阪 】女性は法人1.8%、個人0.6%/大阪市域など、12月の運転者証等交付
【 大阪 】法個団体幹部があいさつ/近運局長が新年の名刺受け
【 神戸 】兵個協が兵陸部表敬訪問
【 大阪 】第一交通が企業内保育所/2月開園、グループで府下4施設
【 和歌山 】法・個3団体が年末夜間街頭指導/和歌山県タク輸送協が初の合同実施
【 神戸 】個社での見積もりをきちっと/スマホ配車・決済端末巡って
【 大阪 】ソウルのタクシーと白タク巡る問題/全自交大阪・加藤委員長が構造指摘
【 京都 】自交京都、18秋闘妥結状況
【 大阪 】地域公共交通活性化シンポ/近運局、2月1日大阪で開催
【 大阪 】女子マラソンで交通規制/今月27日、大阪市内中心部
 
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