ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2016年7月25日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信

白タク阻止の最前線・京都府京丹後市を往く
      経過と現状〜市担当者に聞く

 突然のライドシェア特区提案で白タク解禁騒動の震源地となった京都府京丹波市。現地を訪れれば、日本海に面した観光名所のほか、写真のようなのどかな田園風景も広がる。当時の市長が「公共交通空白地」にあげた3町のうち網野、久美浜両町には、白タク・ライドシェアを阻止すべくタクシー2社が営業区域拡大で車両を配置。市の補助事業である電気自動車による乗合タクシーも走る。特区騒動はいったん鎮静化したかに見えたが、残る丹後町で地元NPO法人が現行法の枠内で自家用有償運送の実証実験を開始。ウーバーアプリを活用したことで、俄然、注目を集める結果となった。タクシーの再配置から間もなく3カ月、事実上のウーバー進出から2カ月。同地域の交通事情はどうなっているのか。進出2社を応援すべく、本特集を組んだ。
 公共交通空白地から一転、多様な交通機関の実験地のような様相になってきた京丹後市。本紙では20日、丹後、網野、久美浜という市北部の「海岸3町」の状況などについて木村嘉充・政策統括監(兼企画総務部長)と企画総務部企画政策課の野木秀康・公共交通係長に話を聞いた。

―京丹後市の地域公共交通における課題とこれまでの経過をお願いします。

少子高齢化で需要減、「200円バス」の試み
木村 2004(平成16)年に6つの町(峰山、大宮、網野、丹後、弥栄、久美浜)が合併し、当時は公共交通という意味では丹鉄(京都丹後鉄道、以前はKTR)、丹海バスがあって、あとタクシーが各町に全部営業所があり、それなりに使える状況でした。しかし人口減少が続いて全体で毎年700人程度、10年で7000人が減っているということは、旧町の1つの町がなくなっているような状況。そんな中、少子高齢化が進み、交通の需要が減り、業界も困ってきて、公共交通対策が重要課題になり、10年前に200円バスという大きな取り組みをしました。
 峰山から高校にちょっと行くところが平均して700円から800円したので、空気を運んでいるバスに補助金を出すよりは安くても良いから人を乗せよう、200円でも4倍乗れば元が取れるという発想でバスを安くして非常に利用が増え、全国から注目されました。高校生もバスで通うようになりました。
そういうことでタクシー利用も減ったということもあるかもしれませんが、特に海岸3町、丹後町、網野町、久美浜町というところで、タクシーの営業所がなくなってしまった。ここは日本海に面した観光の名所ばかりで観光客にも、地域の人にも不便を来すことが3、4年前から急に顕著になってきました。
 (路線バス等)公共交通は数時間に1本なので、タクシーがないということは、いざというときに困ることになってくる。どうしたら良いのかということで、ちょうど地方創生の動きがあって地域再生計画でEV乗合タクシーの取り組みをしました。それまでは公共交通にタクシーはかかわらなかったのですが、あまりにも営業所がないのでEV車両は地方再生の交付金をいただきながら、また補助金を出しながら運行していただいた。新たな荷物輸送などもしていただきました。
丹鉄もウィラートレインズが昨年から上下分離で営業することになり、いろいろなサービスが行われるようになりました。

ウーバーアプリの提案を受け
 鉄道とバスだけではカバーに限界があり、そこにタクシーの重要性がありまして、EVを走らせたところ、ウーバーさんが新たなアプリによって制限をしなくてもある程度地域で支え合うシステム(があるということで)。以前は有償運行でも結局はボランティアでした。ボランティアは最初は良いが長続きしない。運賃収入が自分たちに入らないので次の後継者がいないというのが大きな問題でした。ボラインティアには限界があるし、経済が成り立っていかない。そういったときにウーバーのシステムなら、運転者にもそれなりに賃金が入るし、運転者になりたいという市民もいれば、それを使いたいという市民もいて、しかもいつでも呼べるので、新たな需要が生まれる。今までのタクシーにない別の世界が生まれる。それで必要かなということで入れたわけですが、去年は国家戦略特区ということでNPOだけでなく企業でも参加できるような形で提案したんです。
 その後、とりあえず、現行の法律でできる範囲の方法を模索した結果、今のNPOで始めてみようと「Win−Win」の世界でやっていく。地元の人だけでなく、観光客や旅館、民宿の方にも非常にインパクトがある事業かなと思います。人がたくさん来るということは今あるタクシー会社にも好影響が与えられる。やはり交流人口を増やすことが必要です。そういった形の相乗効果も期待して提案させていただきました。もちろん地域公共交通会議で地元のタクシー会社の方にもご了解いただきました。
 そういうことなので、何か下手な縛り合いとか取り合いをしていたら良くならない。競争ばかりするのではなく、協力し合うようなお互いの相乗効果、人をたくさん集めてより便利にすることでより良いスパイラルを作っていく。今までは悪いスパイラルばかりでしたから。
―200円バスはどれぐらいの頻度ですか?
野木 1時間から1時間半、場所によっては2時間に1本。ほぼ幹線道路沿いにしか走りません。
木村 通学が主で、通院には難しいか。市営バスもあるんですが、それも200円で統一されています。
野木 市営バスは路線バスがかつて走っていたところを廃止代替路線的な性格が強いです。
木村 公共交通空白地の人口が段々減ってきました。公共交通空白地の定義は一応、自宅から最寄りの駅またはバス停まで500メートル以上離れている地域のことです。タクシーも空白地の解消には十分なっていると思います。高齢化が進むと市民からの要望もあるし、議会でも一般質問では必ず出るぐらい非常に関心の高い要求事項です。
―4、5月にはタクシー会社がまた進出したり、ウーバーのNPOも出発しましたが、その後はどうですか?

タクシーは継続性が課題
木村 進出してくださったので今までタクシーがゼロだったのが(網野町と久美浜町では)3両(丹タク1とタクシー2)に増えました。こういう取り組みをしてタクシーの本来の重要性もご認識していただきながら、地域の足として頑張っていただいていることで非常に喜んでもいますし、住民にとっては非常に良かったと思うんですけど、これがいつまで持続していくのか。今は本当に有り難いのですが、そこが課題です。
―具体的に住民の方から反響の声は届いていますか?
野木 タクシーが復活して良いと聞きますね。
木村 それと他の地域、大宮とか峰山から「こっちでも使えないのか」「ウーバーができないか」「EVタクシーは走らせてもらえないか」「値段もちょっと安いので」と結構言われます。「ちょっとそれは今は法的に無理なんです」とお断りはするんですが。
―タクシーは約3カ月、NPOは2カ月ほど経過しますが、それぞれの利用状況は?
野木 また直接聞いてもらいたいですが、久美浜タクシーさんは想像以上に少なかったとのご感想を持っておられ、網野タクシーさんは直接はお聞きしていません。松田(有司)社長は、公共交通会議の席では「黒字にはなっていないが、ほぼそれに近い形で順調に伸びていっている」というお話でした。
―NPOはどうですか?
野木 初日は新聞記者さんも含め20人以上が利用されましたが、その後は日によって上下しますので、何人かというところは定かではありません。とにかく問い合わせが非常に多いので、NPOさんとしては「しかるべき時が来たらきちんと公表します」と言われています。
路線バスも200円バスも、デマンド運行も走っていますので、ある程度需要が吸い上げられているようですが、この間もイベント運行があり、結構乗っておられたようです。
木村 ウーバーアイス。アイスクリームを持ってきてくれる、「それには登録を」というもので、全世界共通でやられていました。
―1日当たりの平均売上というようなのは出ないのですか?

具体的な利用状況は軌道に乗せてから
野木 NPOは当然持っていますが、今あえて公表することかという、タイミング(の問題)ですね。情報発信する時に、良いように取られたら良いのですが、出すことのリスクも当然あるので、そのあたりは慎重にしていきたいとおっしゃっています。市としてもその意向を尊重してます。
―あまり利用されていない?
野木 いや、利用は全くないわけではなく、あるんですが、1日何人ということになると「何だこれだけか」とか、いろんなマイナスのとらえ方もされるので。今は運行して軌道に乗せていく時期なので、きちんと離陸してから発表したいということです。
―1年ぐらい経てば、ということですか?
野木 いや、そこまではかからないと思います。
木村 (スマホ画面を見せ)今も1台動いてますね。
野木 お昼休みは(乗務員の)皆さんもご飯を食べられるのでオンにされてないので、大体3〜4台、多い時で8台動いてます。
―NPOにも地方創生の補助金は?
野木 全く入ってません。行政は初期投資の部分にコミュニティビジネス応援補助(補助率2/3)が使われています。昨年度は50万円。マグネットシート、ドライブレコーダー、ジャケットに使われています。

EVのような助成は不要
木村 EVタクシーではもっと莫大なお金を入れていかないとできないのを、(NPOの)こういう形なら持続可能なので、お互いにWin−Winで行けるやり方なのかな。車両も自分の車ですし。
―住民の方にタブレットパソコンが支給されているとか?
野木 それはウーバーさんから無償貸与されています。半年の期間ですが。ですからウーバーさんがシステムを提供して、システム料だけで儲かるビジネススキームだということですが、私たちはそういう感覚はまったくなくて、営業努力をされているという印象です。
―住民の満足度の公表も今はないのですか?
野木 やはり安いというのが一番大きいですね。
―一方で、進出したタクシーに関する満足度の報告はないのですか?
野木 出てきてもらって助かったという声は当然あると思います。直接市には電話はないですが、また聞きですが喜んでもらっているということです。
木村 NPOが使っているウーバーシステムでは、利用者が良かったとか評価していて、あまりに評価が悪いと運転者としてダメになります。
―悪過ぎて外されたとかは?
野木 今のところ聞いていません。運転者も地域の皆さんですから。
木村 逆に安心して乗れるというのもあります。観光客でも(アプリ)登録している人なので乗ってもらう運転者も安心ではないですか。クレジット(決済)ですし。
野木 透明性が非常に高い。領収書も降りる間もなくメールで、料金、通行ルート、乗降時間、距離、所要時間、運転者の氏名の情報とともに入ってきます。忘れ物をしてもすぐに分かります。さらにウーバーから「キャンペーン中で先ほどの料金は0円になります」と訂正まで入る。システムなので応用がいくらでも利きます。メール登録もされているので、アイスクリームキャンペーンなど、いろいろと情報も入ってくる。使った人の感想は「便利だ」というのが多く、画面上で車が近づいてくるのが分かるので臨場感にも溢れている。
木村 外国人観光客の方もクレジットが当たり前で、逆に現金を持ちたがらない。現金をやり取りしないので安心・安全です。
―高齢の方でスマホはもちろんカードも持っていないと使えないのでは?
木村 タブレットをお貸ししたり、登録の仕方をお教えしたり、カードがなくてもその方の家族が呼ぶことも可能ですので。
野木 スマホを持ってもらうことで生活、余暇、レジャーで楽しめるので、随時開催している説明会でもタブレットで遊び始めます。説明会も単にささえ合い交通を呼ぶためのものから、スマホの使い方教室、スマホで生活が豊かになるような趣向に変えてきています。「維持費がそれぐらいだったらしようかな」ということになっています。
木村 60代でも持っておられますし、その上の世代でも社会とつながりを持とうとして持っておられる方もいます。他の公共交通でも必要になってきます。
―網野、久美浜タクシーもスマホで呼べます。
木村 全国タクシー配車で呼べますね。それでもちょっと違いますね。
野木 パソコンでも一太郎、花子ってありましたがワードという汎用性の高い世界標準のものに変わってきました。日本も人口が減っているので、インバウンド需要の掘り起こしを考えると―。

「ウーバー」でインバウンド誘致も

木村 世界45カ国語対応、450都市で使われているので、「日本で唯一ウーバーが使えますよ」ということを発信し、インバウンド誘致も考えられます。
野木 息子さんが東京の外資系企業勤務で、ウーバーの存在を知っていて海外にも行っていて、「ウーバーが京丹後で使えるって凄いよオヤジ」なんていう連絡が入ったとの話を聞かせていただきました。実際に運行初日にはシンガポールの方が乗車されました。現金の授受がないので、為替レートを確認する必要もないです。
木村 丹後町にはXバンドレーダー(基地)に米軍関係者もおられるので、その方たちにも利用していただけたらと思っています。現状は夜8時までなので、もう少し遅くまでできれば、本当のタクシーのように飲んでも乗って帰れるということで需要は出てくると思います。それが地域の活性化にもつながってきます。今は飲みにも行けないわけですから、お店もどんどん疲弊してしまっています。都会が夜遅くまで賑わっているのは公共交通なり移動手段が確保できているからで、それがなくなれば都会ですら恐らく疲弊してしまいます。
―交通空白地が一転して丹タク、タクシー、NPOと3種類以上のものが出てきましたが、これからどうしますか?

「安くて便利な乗り物」を
木村 安くて便利なものが市民にとっても良いことだと思います。今後、いかに安くて便利な乗り物を提供できるか、それと安心・安全第一ですが。それがこれからの地域経済を回していき、安心して暮らせるようになれば人も減っていかない。そのためには市営バスもあるので、それぞれの業界でやっていかないといけませんが、ウーバーシステムは一つのイノベーション的なきっかけではなかろうかと思っています。
―地域交通会議は定期的に開かれていますか?
野木 議題があり、必要とあらば。1年に3、4回と結構やっていると思います。
木村 バスの路線の変更や運賃の改正などがありますから、そのつど関係者に集まってもらっています。
野木 うちでは福祉輸送の市町村有償輸送と合体して、地域公共交通会議が包括していますので、福祉有償運送の更新手続きも地域公共交通会議でしています。
―進出してきた網野、久美浜タクシーもメンバーですか?
野木 今は構成メンバーではないです。
木村 タクシー業界代表としては矢谷(平夫)さん(峰山自動車社長)が入っています。全事業者が入るわけではないので、それは業界の中で話し合われるでしょう。10年前に会議が立ち上がっており、当時は一杯タクシー会社がありましたが、代表して峰山さんが入っていました。今も他にタクシー会社がある中で、新しくタクシー会社ができたからといって、なかなかすぐには―というのもあります。(次号に続く)
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No.640 7月25日号 主な内容
■巻頭人物:安念 潤司氏(シェアリングエコノミー検討会議主査)
■気になる数字466
    〜2015年度の監査・処分に見る輸送の安全に係るタクシーの違反件数 
■トピックス
 :白タク阻止の最前線・京都府京丹後市を往く 〜市担当者に聞く経過と現状  
 :進出3カ月、地域の期待に応える 〜頑張れ!網野タクシー&久美浜タクシー 
 :地域交通のプロとしての使命を果たす 〜近畿ハイタク協・三野文男会長
 :共有型労働で地方創生を実現 〜進出の突破口を開いた日本城・坂本篤紀社長
 :解決のカギは「タクシーとして何ができるか」 〜京タ協・兼元秀和会長
 :白タク解禁を阻止しても…  〜表裏一体の完全自動運転とともに再浮上必至
 :交通空白地から一転「激戦区」?
    〜乗合タクシー「丹タク」運行の丹後海陸交通
 :「観光客主体」にシフトチェンジ
     〜丹後町のNPO有償運送、ウーバー主導で…
 :質の向上を図りつつ個タク固有の問題を解決 〜日個連都営協・中島通理事長
■東西往来
 :外国人観光客に「スマホdeタッくん」 / 聞くだけでなく色よい返答も
■この人この言葉
 :太田 宏氏 / 前田 守彦氏 / 和田 俊夫氏 / 福永 慎吾氏
■シャッターチャンス
 :敵は一頭ならず…  / 特定地域計画のスタンダードに
 :専門委員長人事で新味出す? / 敗け続けても黒字の阪神球団と…
■別刷スポット
 :輸送秩序の確立とライドシェア対策 
     〜大タ協「交通安全」「広報・サービス」両委員長は?
 :副会長に信原、平尾、五十嵐、淺川の4氏 
     〜兵タ協・吉川執行部、3期目のスタート
 :個人タクシーのサービス改善進む
     〜2015年度東タクセン・利用者モニター調査から
 :振り込め詐欺等の防止にひと役 
     〜滋タ協、、県警と特殊詐欺被害防止キャンペーン
 :乗合8路線に拡大 〜日タクグループ・北港観光バス
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Faxpress 関東版
繁忙期割増・閑散期割引など
   過疎地等は各県協会に情報収集要請へ
       ライドシェア対策、全タク連特別委が具体的方策

【 東京 】全タク連は20日、ライドシェア問題対策特別委員会(委員長=富田昌孝会長兼務)の3回目の会合を開き、月内とりまとめに向けた具体的な事業活性化方策について論議した。これまでのタクシー業界の取り組みを改めて整理するとともに、今後業界が取り組んでいく具体的方策を提示した。今後の中心施策としては初乗り距離短縮運賃の実施のほか、ウーバーなどライドシェアプラットフォームが実施している相乗りや需要繁忙期割増・閑散期割引(ダイナミックプライシング)、事前確定型運賃などが候補にあげられた。
 大都市部中心に実施すべきとされる事業活性化策の検討にあたって、これまでにタクシー業界が自主的に取り組んできた施策についても改めて整理。安全確保に向けたドライブレコーダーの装着やUDタクシー車両の導入などのハード面の取り組みに加えて、観光タクシー、子育てタクシーへの取り組みなどがあげられた。
 白タク・ライドシェア解禁、合法化の機運に対抗してタクシー業界が今後速やかに取り組むべき課題としては、@初乗り距離短縮運賃の実施Aウーバープールなどを念頭においた相乗りの実施B事前確定型運賃の導入C需要繁忙期割増・閑散期割引などのダイナミックプライシング(ウーバーのサージプライシングに相当)Dタクシー定期券の導入拡大Eドライバー・乗客の相互レイティングシステムの導入―などがあげられた。
 同特委では26日にも4回目の会合を開き、これらの施策を詰めた上で、8月4日開催の正副会長会議に諮り、原案の個別施策を同会議で検討した上で、最終承認を得る格好。
 また、過疎地・交通空白地対策については、1日開催の地域交通委員会(田中亮一郎委員長)と全国協会長の合同会議で該当地域の情報収集を傘下都道府県協会に要請することになっている。
〔7月23日号関東版掲載〕  <Topへもどる>

2016年7月23日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】繁忙期割増・閑散期割引など/過疎地等は各県協会に情報収集要請へ/ライドシェア対策、全タク連特別委が具体的方策
【 東京 】政府検討会議は25日に第2回
【 東京 】危機感共有し、イメージアップを/全タク連・全国労務連絡会
【 東京 】「転職フェア」でも無料チケット/就活フェアに続いて東タク協
【 サンフランシスコ 】自動運転技術の開発/米運輸省幹部「方針不変」
【 横浜 】広域観光周遊ルート形成計画/関運局、28日に認定証伝達式
【 東京 】伊藤理事長を再任/日個連事業協組・総代会
【 東京 】個政連の足元固め、議連支援/日個連都営協・中島理事長
【 横浜 】ラジオ日本で活動等PR/神タ協、8月1カ月間
【 東京 】東京無線協組が新役員体制
【 甲府 】「関東ハイタク東京ブロック連絡協」/私鉄東ハイ労が新組織提案
 
2016年7月23日号−2 関東版 ニュースヘッドライン
【 横浜 】審査手続き「速やかに」/特区・武三の初乗り距離短縮運賃/関運局定例会見、持永局長「業界一丸」と認識
【 横浜 】「年内実施」は明言せず/算定作業は8月5日以降に
【 東京 】実証実験中の乗り場入構回避/都個協理事会「国交省から要請」
【 横浜 】日の丸自交→帝都葛飾交通/関運局、譲渡譲受認可
 
2016年7月22日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】新橋乗り場など4カ所で実施へ/8月5日「タクシーの日」から6週間/国交省の初乗り距離短縮・実証実験
【 横浜 】「業界の信義問われる」賛否/特定地域計画で神タ協・伊藤会長
【 サンフランシスコ 】ウーバー配車、全世界で20億回/5年要した10億回達成から半年で…
【 東京 】自動運転含む「ロボネコヤマト」/ヤマト運輸がDeNAと共同PJ
【 福岡 】JTB定期券「ジェロンタクシー」/第一交通産業も参加へ
【 東京 】最賃1000円時代見据えて/親切タクシーが新賃金体系へ
【 横浜 】総営収の増加は2地区のみ/関運局管内・6月原計輸送実績
【東京 】インバウンド展示会に初出展/「スマホdeタッくん」PR
【 横浜 】小田原地区も7割突破/関東管内の運改等要請
 
2016年7月16日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】実現可能性か、政治的影響力か――/大都市部の対抗策、ウーバー型運賃も模索/全タク連、ライドシェア問題対策特別委
【 ブダペスト 】ハンガリーで事業一時停止/規制の新法成立でウーバー
【 東京 】総需要の低下、深刻に/東タク協・6月原計輸送実績
【 東京 】車内で動画広告配信/日交GがIT事業の合弁会社
【 東京 】「こどもを守るNW」8月1日に総会
【 東京 】11月末解散へ障壁残る/東旅厚年基金、国記録と「再突合」
【 さいたま 】9月2日に指定後初の会合/県南中央特定地域協(埼玉)
【 横浜 】小田原の運改要請、現在56%
【 東京 】国交省人事(15日付)
【 横浜 】タクシーの車停は法人3件/関運局・6月の行政処分
 
2016年7月16日号−2 関東版 ニュースヘッドライン
【 横浜 】法人車両1364両、17.62%削減へ/「預かり」含む休車で営業制限/京浜交通圏「特定地域計画」案
【 横浜 】各事業者の理解の「深さ」が成否のカギ/初乗り短縮含め、伊藤・神タ協会長
【 東京 】「安全がすべてに優先」確認/東京タクシー防犯協力会・総会
【 東京 】39件発生、うち3件が凶器使用/警視庁まとめ、15年のタクシー強盗
【 東京 】私鉄東ハイ労がボウリング大会
 
2016年7月15日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】政府検討会議の議論に強い危機感/白タク解禁阻止へ特別委の検討急ピッチ/全タク連、8月4日の臨時正副会長会議で報告へ
【 東京 】最賃3%引き上げを指示/経済財政諮問会議で安倍首相
【 東京 】総需要示す指標は揃ってダウン/東タク協・5月の全社輸送実績
【 東京 】来年度以降の項目を一部修正/ランク評価制度で東タクセン
【 東京 】地域交通グリーン化事業/国交省、助成対象決まる
【 静岡 】ライドシェアなどで問題提起/全自交労連夏季労働セミナー
【 東京 】「市民会議」参画に前向き/中労協、春闘総括の中央委
【 東京 】LPG先物8〜10月見通し
 
2016年7月13日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】「どっちみち自己責任」の安全確保/「どこまで緩めることが妥当か」の議論に?/シェアリングエコノミー政府検討会議、今後の論点を探る
【 横浜 】京浜交通圏の優良103社/神奈川タクセンが公表
【 東京 】期間限定減車、1年延長
【 東京 】個人タクシーの接遇改善進む/東タクセン「利用客モニター調査」
【 東京 】廃業餞別金は傘下団体加入に限定へ/譲受者の「法人提携」対策で全個協
【 東京 】組織あげて観光タクシー推進/東個協、受講料など全額負担
【 東京 】25〜29日に特別街頭指導/東タク協、旅客サービスなど点検
【 東京 】2社・5営業所を10年表彰/6月のグリーン経営認証
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Faxpress 関西版

運改もできずに適正化ができるのか
    特定地域協・安部会長、大阪業界に苦言

【 大阪 】大阪市域交通圏特定地域協議会の安部誠治会長(関西大学社会安全学部教授)は22日、大阪業界の運賃改定要請が7割ルールを克服できずに頓挫したことについて、「減車問題は運賃改定どころでなく非常にハードルが高い。運賃値上げもできない業界に減車問題が進められるか、会長として懸念を感じている」と述べた。また、大タ協の横領事件発生で、活性化分科会が2回開けなくなるなど、「スケジュールに大きな支障を来した」と指摘。不祥事の原因について「専務理事、常務理事のチェックが機能しなかった。正副会長の問題ではなく、事務局の常勤理事のガバナンスの問題」との認識を示し、「出血覚悟で改革しないと、安心して協議会事務局を委ねられない」と苦言を呈した。同日、大阪市都島区の大阪リバーサイドホテルで開かれた交通労連関西地総ハイタク部会の労使セミナーで講演した中で述べた。
 ライドシェア問題について安部氏は、「過疎地の足の確保ではライドシェアは必要だと思う。全タク連はトヨタとウーバーの提携に抗議したが、業界は100年来の革新を求められており、それならウーバーのイノベーションに代わることができるのか。そんなことでは先に進めない」と、業界の姿勢に疑問を示した。
 安部氏はさらに、自動運転問題、運輸モードの事故発生状況などに触れながら、総括として「利用者の後ろに社会がある」とし「人手不足から二種免許の要件緩和を求めたりしているが、これで安全は大丈夫か」「東京業界が取り組んでいる初乗り短縮に、大阪では労使挙げて反対のようだが、これで良いのか」「社会保険料の滞納で倒産した事業者もあったが、コンプライアンスは大丈夫か」「接客は大丈夫か」などと問題提起した。
〔7月23日号関西版掲載〕<Topへもどる>

2016年7月23日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】運改もできずに適正化ができるのか/特定地域協・安部会長、大阪業界に苦言
【 大阪 】大タ協・坂本副会長「運改への挑戦継続」
【 大阪 】「範囲見直し」自体にも意見求める/公定幅新下限の提示前に大阪市域
【 神戸 】初乗り短縮運賃の検討継続/神戸・阪神間支部「経営・労務委」
【 大阪 】「全国タクシー」手動から自動へ/関協、来週にも全無線事業者会議
【 京都 】地域公共交通「推進」部会に/京タ協「対策」から名称変更
【 大阪 】大辻・新自交部長が就任会見
【 東京 】地域公共交通の将来像懇談会/キャビック・兼元社長が出席、報告へ
【 大阪 】未来都、51両を城東区今福へ
【 京都 】仲辻昭三氏が代取に/アオイ自動車・ギオン自動車
【 大阪 】「東京の次は大阪、全国展開を」/ライドシェア阻止の「市民会議」
【 大阪 】「タクシーにできること」をアピール/交労関西ハイタク・労使セミナー
【 大阪 】第2ステージは自治体に照準/自交大阪の白タク阻止活動
【 京都 】新京和タク、新役員に千代氏
【 神戸 】東市場タク、住所・役員変更届
【 神戸 】東市場タク両2両→篠陽タク、申請
【 神戸 】阪神タク、営業所変更届
【 奈良 】田原本タク、代取交替届
【 大阪 】近運局、2社車停処分
 
2016年7月22号 関西版 ニュースヘッドライン
【 京都 】「観光客主体」にシフトチェンジ?/京丹後市丹後町のNPO有償運送
【 京都 】運輸支局「ウーバーが主導」と認識
【 京都 】両者の争いに巻き込まれたくない/運行主体のNPO法人
【 神戸 】信原、平尾、五十嵐、淺川の4氏/兵タ協、副会長と委員会構成決定
【 大津 】25日の事前説明会で提示へ/大津、湖南の新公定幅運賃案
【 大津 】特殊詐欺防止キャンペーン/滋タ協が県警と開始式
【 大阪 】ワンコインドーム判決も確定/公定幅運賃訴訟、上告せず
【 京都 】市バスの安全運行求め要望書/交通局に個タク団体連絡会
【 大阪 】阪本執行部、3期目へ/阪急タク労組、無投票再任
【 大阪 】北港観光バス、乗合8路線拡大/日本城タクの路線バスを譲受
【 大阪 】対白タクを側面支援/日本城・坂本社長が謝意
【 大阪 】全個協近畿幹部が自交部長表敬
【 和歌山 】駅前広場の整備協議始まる/南海・和歌山市駅の駅舎改築
【 大阪 】戎交通が多言語通訳システム/試験導入のアルファードに
 
2016年7月16日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】「5・5是正」担当副会長と経営委員長中心に周到に/大タ協理事会で三野会長、運改再当選も改めて熱望
【 大阪他 】公定幅新下限、28日に提示へ/近畿の5地域で書面協議会
【 大阪 】委員会編成で「異動」/月、道野両委員長があいさつ
【 大阪 】午後の検査は3時終了に/10月から南部メーター検査場
【 京都 】個タクとバイクの接触事故誘発/市バスの乱暴運転是正を協議へ
【 神戸 】事故後の手続き負担軽減へ/兵庫交通共済・総務委員会
【 大阪 】賃金格差訴訟で嘱託運転者勝訴/東京地裁判決に労組関係者快哉
【 京都 】京タ協、月末から各専門委始動
【 京都 】「深夜・早朝割増」廃止/キャビックが継続申請
【 京都 】青葉交通の会社分割認可
【 神戸 】運転者証交付数が前月上回る/兵サセン、1年1カ月ぶり
【 神戸 】兵タ協神戸・阪神間支部運営委
【 大阪 】大個連 住吉、大正両組合が合併
 
2016年7月15日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】運改挫折は2億円損失と同等の打撃/理事辞任届の大タ協・牛島氏、大阪業界は自回消費増税でとどめ
【 大阪 】副会長は大阪、奈良、兵庫/近畿ブロックの全タク連役員候補
【 大阪 】近運局、大辻・新自交部長が名刺受け
【 大阪 】安全性は「口コミで十分」/自交大阪、日経コラムに猛反発
【 神戸 】適性診断、観光など拡充/新年度事業で兵協
【 神戸 】兵サセン委、喫煙対応など重点継続
【 京都 】京タ協、専門委員の推薦出揃う
【 大阪 】大福協、認知症サポーターに積極関与
【 大津 】特殊詐欺防止キャンペーン/滋タ協、20日に出発式
【 京都 】事故防止の講習会と情報交換/渉外担当連絡会、43事業者に
【 大阪 】タクセン、韓国語講座実践編
 
2016年7月13日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】副会長4氏、揃って続投/大タ協、第二次三野執行部の骨格固まる
【 大阪 】公定幅下限見直し、書面協議会の準備を/近畿ハイタク協・正副会長会議
【 大阪 】公定幅運賃の指定方法で公示
【 大阪 】当日の朝刊で全面広告/大タ協「タクの日」キャンペーン
【 京都 】公共交通優先の「歩くまち」/表敬の京タ協幹部に門川市長
【 東京 】廃業餞別金は傘下団体加入に限定/譲受者の「法人提携」対策で全個協
【 京都 】ヤサカG、全車両に新型DR
【 京都 】日曜のみ午後5時〜翌午前6時/八条口乗り場、直入可能に
【 京都 】新・都ホテルへの入構車両滞留/八条口ショットガンの一方で
【 大阪 】組織拡大テーマに夏季労働講座/交通労連関西地総
【 京都 】タクシー乗務員も受講可能に/京都市等の英語・中国語初期講座
【 京都 】事前試験経て譲受の2氏に認可状
【 奈良 】奈良県全域に死亡事故多発警報
【 大阪 】交通事故防止実行会、総会は20日に
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