ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2016年4月25日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信
タクシーはここまでできる
白タク・ライドシェアをはね返す実績を各地域で―
   新潟県三条市で結実したデマンド交通の道のり
 今月14日の衆院本会議質疑を皮切りに国家戦略特区法改正案が審議入りした。昨年秋から京都府京丹後市をはじめ様々な自治体で特区を活用した自家用車ライドシェア提案などが相次ぎ、一時的にタクシー業界はパニックに陥りかかったものの、同法案が既存の自家用自動車有償運送の枠組み内に収められたため、一応の落ち着きを取り戻している。しかしながら、タクシー業界と自治体の関係強化、地域住民のニーズを捉えた輸送サービスの提供が広範に持続できなければ、特区はもちろんのこと、全国一律の白タク・ライドシェア解禁要望が一段と強まることは簡単に予想できる。タクシー業界としては、そうした圧力を跳ね返せるだけの実績をこの時期に積んでおく必要があるわけだ。そうした中、さまざまな試行錯誤の末、バス業界、タクシー業界とも協調の上、タクシーを活用した新たな輸送サービス提供で一定の成功を収めた新潟県三条市の國定勇人市長が13日の全タク連正副会長会議で講演を行ったので、その詳細を改めてご紹介したい。

 新潟県三条市で運行しているデマンド交通「ひめさゆり」を全タク連の乗合タクシー事例集に基づいて紹介すると、停留所を市内611カ所に設置し、その停留所は半径300メートルごとに1カ所の割合で配置されているという。高齢者の外出機会を増大し、自宅と停留所間を歩くことにより、健康増進にもつながるとされ、また、「運行サービスの向上と持続性を確保するため、自治体による従来の運行経費負担や運賃設定ではなく、交通事業者や利用者が乗合利用するインセンティブが働く仕組みとして、乗車人数によって自治体から支払われる金額が上がり、利用者の運賃が安くなる基準を導入した」とも説明されている。

セダンが基本、運賃設定に工夫
 運賃は1人乗車で500〜3000円、複数人数による乗合の場合で1人当たり400円または800円とされ、運行車両はジャンボタクシーも含まれるが、基本的にはセダン型の従来のタクシーをそのまま利用する形だ。
 このように書くだけでは、「地方ではありがちなデマンド交通、乗合タクシーの一例ではないか」と思うことだろう。全タク連正副会長会議で國定市長はタクシー業界のために足を運んでくれたことを思えば、その話の内容に多少業界向けのリップサービスがあっただろうと割り引いて考えてみても、同市での取り組みがどのような経過を経て、なぜ今のような形に落ち着き、一定の成功を収めたか―についてある程度納得ができた。
 國定氏の冒頭の発言は公共交通としてタクシーはそもそもイメージされていなかった―ということに触れられている。これはタクシー事業者の多くが地方自治体に抱くイメージと違和感なく一致するのではないか。

「乗合」=「バス」のイメージに、タクシー業界もとらわれて
 同氏曰く「一般的な肌感覚で行政は行われるべきもので、交通行政も同じ。その感覚では電車、路線バスは公共交通機関だと誰しも思うが、果たしてタクシーはその範疇に入っているか?一般的な公共交通機関のイメージとしては連想されない。しかしながら、実際にはわれわれの身近にタクシーという素晴らしい公共交通の担い手があることに気づいた」。
 一方で、自動車旅客運送事業と言えばバスというイメージに引っ張られているのは自治体や利用者だけではなく、タクシー業界自身もそうではないかと、國定氏は指摘しており、「全タク連のまとめられた乗合タクシー事例集でも、ワンボックスタイプの車両を用いる例が非常に多い。視覚的にバスに近く、バスっぽいものが乗合にふさわしいということになりがちで、タクシー業界の皆さんの事業の主力となっているセダン型乗用車は目立たたない」と指摘している。
乗合タクシー、デマンド交通の成功には、@事業者にとって過剰な投資を強いられず事業化に無理がないことA利用者にとって使いやすく利便性が高いこと―が不可欠な要件になるが、國定氏の指摘はその点でも示唆に富んでいる。

10年前の課題〜負のスパイラル
 いまから約10年前(2006年度)、三条市では、「公共交通利用者が減少」→「不採算路線のサービス低下」→「公共交通利用者が減少」→「不採算路線のサービスがさらに低下」という公共交通の負のスパイラルが課題となっていたという。
 こうした中、市町村合併やバス路線廃止等による交通空白地域拡大への対応を求められることとなり、翌年度に成立、施行された地域公共交通活性化・再生法の枠組みに基づき、三条市でも地域公共交通総合連携計画を立案することとした。結果、高齢社会における地域公共交通の新たなる挑戦として「デマンド交通」の運行を開始することになったという。

失敗に終わった第1次デマンド交通
 三条市が取り組んだバス事業者へ委託する格好でのデマンド交通は08年10月〜09年11月までの1年余の社会実験という格好を採ったが、結論から言えば利用が伸びず失敗に終わった。時代背景として地方自治体によるコミュニティバスブームということもあったのであろうし、また、公共交通機関と言えば、「バスっぽいもの」というイメージに縛られたためか、三条市でも第1次デマンド交通に小型バス2両を採用したが、これがかえって利用者にとっては「自分1人のためにわざわざ、“大きな”バスが迎えに来てくれる」という事実が心理的負担になって呼びにくい―ということになったり、「クルマが大きすぎて路地には入れない」などの物理的障害もあって利用は伸び悩んだという。運行を担当したバス事業者にも利用増のための施策を検討するよう求めたものの、有効な対策は見いだせなかったという。
 このような失敗経験を経て、バス車両からタクシー、それもセダン型車両を活用したデマンド交通の社会実験が09年12月から翌年9月にかけて実施されることになった。

有効だった法定協議会
 國定氏曰く、このバスからタクシーへの移行についても、地域公共交通活性化・再生法の枠組みに基づく法定協議会が有効だったとし、バス、タクシー事業者双方を交えた場で、デマンド交通の利用増進に向けた議論を重ねたが、「バス事業者が有効な対策が見出せないとして悲鳴を上げ、これといった代案が出てこなかったので、比較的スムーズにタクシーへの移行が進んだ」とし、「初めからタクシーありきの議論ではなかった」と振り返った。タクシーを使った社会実験は上記の市街地デマンド交通から、10年10月から11年5月にかけて実施された全市展開へと拡大した。この間、デマンド交通としてのノウハウに加えて、既存のタクシー事業と過剰に競合しないためのノウハウの蓄積に努めたということのようだ。
 セダンタクシーを使ったデマンド交通ではあるものの、@バス停留所設置型フルデマンド形式を継承し、停留所〜停留所間のフルデマンド方式に発展Aタクシー事業者のノウハウと小型車両の活用B事前登録不要で誰でも利用可C運行時間帯を限定(月〜金:午前9時〜午後6時)D利用方法はタクシー会社へ利用1時間前までに電話で予約(システム構築、維持のためのコストは不要)E予約の時間までに「乗る停留所」へ移動―というスタイルが確立されていく。

従来型のタクシーとの棲み分け
 このスタイルの確立にあたっては従来型タクシーとの過剰な競合を避ける工夫が凝らされている。デマンド運行の曜日や時間帯を制限し、本来のタクシー需要の少ない時間に限定するとともに、夜間の酔客や本当に足が悪くてドア・ツー・ドアの移動が必要な方々には従来のタクシーを利用していただくという思想が徹底されている。
 國定氏も講演の中で「従来からのタクシーとの共存が必要だ。公共交通機関である以上、変な意味での過剰な競争はすべきではない」と述べている。こうした工夫の結果、11年6月からの本格運行(社会実験ではなく、期限はない)開始以降、1日平均の利用客は増加し続けているという。
 では、すべてがうまくいっており、良いことずくめなのか?と言えば、そうではないという。成功に伴う新たな課題も見えてきているとされ、@利用者が増加した結果、市の負担する補助金の額も増加(当初の年間8000万円が1億3000万円に増大)Aデマンド交通の複数乗車料金が路線バスより安いエリアがあり、路線バスの収益が圧迫される懸念があるB1人乗車が約80%を占めており、複数乗車に比べ運行コストが割高になる(実質的に割安なタクシーということになりかねない)―があげられている。これらの課題に対しても対処法が検討され、運賃・料金の値上げ、複数乗車を有利にするインセンティブ施策(=おでかけパス)が実施され一定の効果が確認されているようだ。

白タク・ライドシェアの出番なし
 三条市では過去10年にわたって、さまざまな創意工夫をし、失敗した場合には別の方法を模索するとともに、地域の関係交通事業者が法定協議会を活用して話し合い、互いに納得して共存も図るというスタンスを維持しているようだ。利用者の安全・安心は絶対的な前提と考えており、いわゆる白タク・ライドシェアに出番はないという。
 その点については実に頼もしい限りだが、一定の成功を収めた三条市においても現在の人口規模10万人が永遠に保証されているわけではなく、短期、中期的には現行デマンド交通のアレンジを繰り返していくことで地域公共交通として持続性を維持できても、仮に人口規模が5万人となったとき、それ以下まで減少したとき、その人口規模とそれに見合う財政規模でも同じ政策が続けられるかという課題も出てくる可能性がないとは言えない。
 ただ、そうした長期的な課題を前に足踏みを続けるよりは、前向きに今できることの可能性を探ること、そのために三条市の例を参考とすることなどには大いに取り組むべきだろうし、そうした中で新たな展望も開ける可能性を見出せそうな気がする。
(了)
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No.628 4月25日号 主な内容
■巻頭人物  :伊藤 宏氏(神奈川県タクシー協会会長)
■気になる数字:36.5% 〜自動走行システムの利用「疲れているときなど」に
■トピックス 
 :タクシーはここまでできる〜全タク連正副会長会議、新潟県三条市長の講演から
 :吉川、大久保両氏が名乗り 〜兵タ協会長選、このまま一騎打ち? 
 :運賃改定は増収につながるか― 〜大タ協経営委「過去3回増収」のデータ提示
 :「東京タクシー企業年金基金」とは― 〜加入申し込みも締切迫る
 :<シリーズ> 2016春闘――産別・労組はいま 〜東京ハイタク中立労組協議会
 :業界、行政が揃って自治体との連携を 〜井上景之・大阪運輸支局長
■東西往来:ホワイトボードに短冊に / 倦まず・弛まず・見逃さず
■この人/この言葉
 :太田 宏氏、村澤 儀雄氏、道野 隆氏、和田 廣一氏
■シャッターチャンス
 :2週間でほぼ40%でも不十分?/タクシー労使も被災の熊本地震
 :会場周辺は無理でも/運転席はどう見ても
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速さ+確かさ
交通界ファックスプレス(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

Faxpress 関東版
対象地域の数「あらかじめ定めず」
   バス、タクシーとの競合「生じない」
     委員会本格審議、観光客等自家用有償運送で国交省

【 東京 】衆院・地方創生特別委員会での国家戦略特区法改正案における審議で自家用有償運送の活用拡大に関する質疑が本格的に始まった。道路運送法の特例として実施される観光客等の輸送も可能な自家用有償運送の対象となる公共交通空白地について宮内秀樹・国土交通大臣政務官は、「数をあらかじめ定める性格のものではない」としたほか、将来運送主体が非営利団体から株式会社まで拡大される可能性はないのかとの質問に対しても「現状において想定していない」と答えた。民進党・宮崎岳志氏への答弁。また、規制・制度改革そのものの意義と効果を問われた石破茂・特区担当相は、故・ケネディ米大統領演説の『なぜ、垣根が作られたかを知るまではその垣根を取り払ってはならない』を引用し、安易な規制緩和には慎重であるべきだとの個人的信条を明らかにし、社会的規制は常に必要との立場を示した。民進党・福田昭夫氏への答弁。

〜現行ルールの対象地域は424市町村
 宮内政務官は国家戦略特区における道運法の特例による自家用有償運送は、バス・タクシーによる輸送が困難な場合に限定されている点を強調し、交通空白地域は全国にどの程度存在しているのかとの宮崎氏の質問に対して、「あらかじめ定めておくという性格のものではない」としつつ、「現在のルールで交通空白地域での自家用有償運送が認められているのは424市町村だ」と答えた。ドライバーに2種免許が義務付けられず、1日間で済む国交相認定講習の受講で可とされていることについても競争上タクシー事業者が不利で不公平ではないかとの指摘に対し、宮内政務官は「特区での特例はバス・タクシーでの輸送対応が不十分な地域で実施するもので、あくまでバス・タクシー事業者が実質的に存在していないことが前提」と述べ、特に問題はないとの認識を示した。法案に運送主体として規定されている非営利団体の定義について宮内政務官は、NPO法人のほか社会福祉法人等を想定しているとしたが、将来の株式会社参入解禁については「現状において株式会社が実施主体となることは想定していない」と強調するにとどめた。
 自民党・中谷真一氏もタクシーとの競争条件が不公平との点を質したが、国交省自動車局の持永秀毅審議官は現行道運法上の自家用有償運送と同様の方法で安全性確保を図ることとしており、かつ、特区ではバス・タクシー事業者による輸送が困難なことが前提になっており、そもそも競合が生じないとの認識を示した。
 現行の自家用有償運送と異なり運営協議会などの場でタクシー事業者や地域住民が意見を述べる場がなくなったことを後退だとして危惧する共産党・田村貴昭氏に対して、石破担当相は「ご指摘の論点は重要だ。閣議決定では『自治体の首長が区域計画を作成し、住民の声は首長を通じて反映される』ものと解されているが、首長が参加しているから自動的に住民の声が反映されているというような単純なことではなく、首長は住民の声をよく聞きなさいという含意があるものと理解している」と述べた。

〜石破担当相「社会的規制の必要性は不変」
 また、民進党・福田氏による規制・制度改革そのものの意義と効果に関する質問に対して、石破担当相は「その時代、時代にふさわしい規制があり、なぜその規制が実施されたのかまで溯って考えるのでなければ規制緩和してはならない。ケネディ演説では『なぜ、その垣根が作られたかを知るまでは、その垣根を取り払ってはならない』と言っている。規制緩和はその規制が時代に合わなくなったとき行うべきものであり、国民生活に犠牲を強いてまで経済発展を図ろうとするものではない。必要な国民の安全が担保されること、社会的規制の必要性はいささかも変わるものではない。一方で、時代に合わない規制で困窮している人がいたり、経済の成長が阻害されているということもあってはならないというのが、わたしの基本的な考え方だ」と答弁した。
〔4月23日号関東版掲載〕  <Topへもどる>

2016年4月23日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】対象地域の数「あらかじめ定めず」/バス、タクシーとの競合「生じない」/委員会本格審議、観光客等自家用有償運送で国交省
【 東京 】控訴審判決は7月15日/新潟のカルテル被疑事件
【 東京 】乗り場標識、より分かりやすく/東京タクセンが改善へ
【 横浜 】貸切バス事業者の処分強化/国交省がパブコメ募集
【 横浜 】セクハラ等防止の約款変更/関東管内 法人51社、個人9者
【 東京 】全自交関東地連も反対/初乗り短縮運賃でビラ配布へ
【 東京 】熊本へのボランティア無償輸送/ノッテコが運賃負担して仲介
【 松山 】全自交愛媛地本、白タク反対要請
【 横浜 】グリーン経営認証取得講習会
【 訃報 】加藤武志氏(元日個連都営協副理事長)18日死去。71歳
 
2016年4月23日号−2 関東版 ニュースヘッドライン
【 横浜 】初乗り距離短縮「苦渋の選択」も/見送りで利用者から見放される可能性…/神タ協・役員会、伊藤会長「東京の動向注視」
【 東京 】歩合給での時間外手当控除は適法/東京地裁判決、乗務員側の請求棄却
【 横浜 】「法人提携個タク」には非介入/関運局「民間同士の契約」
【 東京 】「タクシー基金」への加入判断/東旅厚年基金「月末までに回答を」
【 東京 】UD・ワゴン、おもてなし専用に/25日から羽田国際乗り場レーン
 
2016年4月22日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 横浜 】運賃組替え要請40%に迫る/7割の「分母」は用途変更等で変動も/関運局定例会見で特区・武三の状況報告
【 横浜 】追加6地域の特定地域計画/濱・関運局長、策定へ助言と支援
【 横浜 】総営収の増加は4地区のみ/関東管内の3月原計輸送実績
【 東京 】IP無線システムは継続審議/日個連都営協・理事会
【 東京 】日の丸交通が英会話教室/各営業所持ち回りで毎月
【 横浜 】バック事故防止でチーム検討/大栄交通、安マネ決起大会
【 東京 】全自交労連が緊急カンパ要請/熊本地震、各地連も支援物資輸送
【 東京 】賃金要求を年額から月額ベースに/中労協春闘で大熊議長
【 東京 】東京駅乗り場の誘導、5月も継続/私鉄東ハイ労など
 
2016年4月20日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 横浜 】東京が実施なら影響不可避/周辺環境を勘案しつつ、判断を/初乗り短縮運賃で神タ協横浜支部
【 東京 】特区法改正案、委員会審議入り/衆院、地方創生・農水連合審査へ
【 東京 】「ホスピタリティの推進役に」/国際自動車、新卒104人の配属式
【 横浜 】次回6月から活性化がテーマ/京浜特定地域協・分科会
【 東京 】ドアサービス徹底へ啓発ポスター/東タク協・乗務員指導委
【 東京 】日交「VIPタクシー」終了へ
【 新潟 】22日に第1回弁論、即日結審
【 東京 】輸送力確保へ協力要請/国交省、熊本地震で全タク連に
【 東京 】タクセン負担金、FCVも半額に
【 東京 】「特別優良」と「優良」の2区分に/東タクセン、表彰制度を見直し
【 新潟 】15市・3町村で29路線運行中/県協会まとめ、新潟県内の乗合タク
【 東京 】救援、復興へ政府・自治体と連携/熊本地震で新経連コメント
【 東京 】三交労が事務所移転へ
 
2016年4月16日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】シェアリングエコノミーの推進要請/「岩盤規制の完全打破」へ民間議員/特区諮問会議、次回会合で今後2年間の新目標
【 東京 】特区法改正案が審議入り/石井国交相「白タク」を否定
【 東京 】「ノッテコ」などヒアリング/自民党IT戦略特命委小委
【 東京 】特区・武三の総運収は1.1%増/東タク協・3月原計輸送実績
【 東京 】「km提携個タク」認定第1号/チケット、カード決済等共有
【 横浜 】適性診断結果との関連指摘/関運局、15年の死亡事故分析
【 東京 】田中理事長「DRの全車装着目指す」/歩行者事故対応で東個交通共済
【 東京 】全国で2万1531人が受講/UD研修、15年度は5548人
【 東京 】山手線内駅乗り場で街宣/全自交東京、白タク阻止など
【 京都 】京丹後のNPO運送はGW明けに?
【 熊本・東京 】民泊の登録物件を無料提供/熊本地震でAirbnb
【 東京 】都スタ協、副会長3人体制に
【 横浜 】関運局3月処分、車停は法人1社
【 横浜 】ハイヤー事業者を新規許可
 
2016年4月16日号−2 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】IP無線共済、6月から本格運用/アナログ再免許申請は404事業者/全自無連、坂本会長ら再任へ
【 東京 】チェッカーは「490円」推奨/運賃組替え、要請に反対の事業者も
【 東京 】都内事業者1万4000人割る/都個協理事会で報告
【 東京 】デジタル化期限へラストスパート/3月末で13万4965局
【 東京 】「交通安全タクシー」委嘱を延長/事故防止のボランティア乗務員
【 東京 】「初乗り短縮反対」統一文書も/東京ハイタク労働団体
【 横浜 】関運局、譲渡譲受4件認可
 
2016年4月15日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】新潟・三条市長がデマンドタク報告/セダンで成功、自治体との連携拡大に期待/全タク連正副会長会議に出席、講演
【 東京 】初乗り短縮「個タク全体で判断」/都個協・理事会質疑で木村会長
【 横浜 】運賃組替え要請、30%に迫る/特区・武三、61社7630両に
【 東京 】初乗り短縮の要請評価/日経社説、ウーバーとの競争も
【 東京 】船橋会長「経営努力が必要」/東タク協・女性経営者の会総会
【 東京 】300ドル台前半で先安/5〜7月のLPG先物価格
【 東京 】多摩地区は依然厳しく/東タク協・2月全社輸送実績
【 東京 】「タクシー基金」参加23社に/機関誌で制度の優位性など解説
【 東京 】貸切バスの法令違反35%/国交省、全国の街頭監査結果
 
2016年4月13日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 横浜 】近距離利用促進の広報不可欠/県内各地「隣接」で影響の可能性/神タ協・伊藤会長、東京業界組替え要請の動向注視
【 東京 】相次ぐ死亡事故で防衛運転を/東タク協・交通事故防止委
【 東京 】「のぼり旗」めぐり意見交換
【 東京 】午後3時からに繰り下げ/東タク協、5月総会の開始時刻
【 東京 】地域との連携で成功事例報告/全タク連・ケア輸送委
【 横浜 】関運局「預かり休車」で公示改正
【 東京 】責任者講習会の見直しも/交通共済・事故防止対策委
【 東京 】交通共済、事故防止標語を募集
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Faxpress 関西版

減車回避、預り休車中心に
    大阪市域、特定地域協・適正化分科会が方向性

【 大阪 】大阪市域交通圏特定地域協議会(会長=安部誠治・関西大学社会安全学部教授)の第1回適正化分科会が22日、大阪市中央区の大阪合同庁舎会議室で開催され、供給輸送力の削減方法については、減車を回避して預かり休車を中心に営業方法の制限を模索する方向となった。

〜残る自主減車の「不公平感」
 預かり休車の実施に際しては復活増車の対象にハイブリッド車の追加を要望することで一致したが、大阪タクシー協会の坂本栄二副会長は、旧法下における自主減車の取り組み度合いによる不公平感を解消しないままでの預かり休車について、「合意が得られるかどうか、分からない」と述べた。
 分科会には前号既報のメンバーのほか、大阪エムケイの青木義明社長も参加し、供給輸送力の削減方法をめぐっては、「預かり休車」の取り扱いを示した7日付の国交省通達を踏まえて議論した。大阪エムケイ、ワンコインタクシー協会(吉岡和仁・代表理事)がそろって「1両につき年間50万円から60万円かかる経費が浮く」とし、預かり休車には「協力できる」として基本的に賛同。復活増車に際しては、UD車両、電気自動車(EV)、燃料電池車(FCV)に加えて「プリウスなどのハイブリッド車も加えてもらうようにしてほしい」という青木氏の注文に、他のメンバーも同意し、今後、国に要望していくこととした。

〜労組側は「定年制」の議論求める
 会議では労組側が、適正化の一環として乗務員の定年制も議論すべきと指摘したほか、全大阪個人タクシー協会の和田廣一会長は、自然減少が続いて「減車に関しては優等生」の個人車両は「営業制限の必要がないのでは」と主張した。
〔4月23日号関西版掲載〕<Topへもどる>

2016年4月23日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】減車回避、預り休車中心に/大阪市域、特定地域協・適正化分科会が方向性
【 大阪 】日交Gなど新たに8社/大阪の運改要請18%に
【 神戸 】神戸市が「交通不便」37地域提示/「タク活用検討会」が初会合
【 神戸 】3月時点で「続投」を示唆/兵タ協・吉川会長
【 大阪 】観光タク乗務員のフォローアップ/関協、1〜3期認定者対象に実施へ
【 大阪 】桜川共同休憩所、27日オープン
【 京都 】国際写真祭の会場巡り/エムケイが定額プラン
【 京都 】京丹後で27日に合同出発式/「白タク阻止」で進出の2社
【 大阪 】ダイトタクGが安全講習会
【 神戸 】日個連事業協組が熊本に義援金/全兵庫は独自に支援物資も
【 京都 】京運支局で個タクの譲渡譲受認可式
【 大阪 】新規参入会社の運賃認可
【 大阪 】大和川交通、役員変更届
【 和歌山 】印南交通、役員変更届
【 大津 】都タクシー、役員変更届
【 大阪 】近運局、法人4社を車停処分
 
2016年4月23日号−2 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】自治体に提案する無線協会に/近自無協・理事会、坂本会長「活躍の場広がる」
【 大阪 】エムケイGの公定幅訴訟が結審/大阪地裁、9月15日判決
【 京都 】24日午後から翌朝まで直入/八条口乗り場のショットガン運用
【 大阪 】大タ協非加盟会社対象の運賃説明会
 
2016年4月22日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 神戸 】大久保・経営委員長も出馬表明/兵タ協会長選、吉川氏と一騎打ち、投票回避望む声も
【 大阪 】適正化分科会、きょう初会合/大阪市域交通圏特定地域協
【 大阪 】議論は「預かり休車」軸に/井上支局長が分科会の方向予測
【 大阪 】運改要請70%の後は遠割修正/大タ協経営委が再調査へ
【 大阪 】大タ協・経営委報告の補足説明/親交会、運改機運高まるか
【 神戸 】倒産等に伴う会費徴収規定/兵タ協、様態多様化で見直し
【 大阪 】5月6日に検討会開催へ/大阪空港乗り場のレイアウト
【 大阪 】人出少なく、トラブルなく/北新地・自主街頭指導
【 大阪 】インタク認定運転者研修/今年度第1回、5月19日に
【 大阪 】熊本地震、交通労連が救援カンパ
【 大阪 】自交大阪は被災住民の支援検討へ
【 大阪 】全大個協組が九個連に義援金
【 和歌山 】和タ協総会、6月28日
【 大阪 】事前試験合格の9人/近運局、譲渡譲受認可
【 神戸 】神戸まつりと同時開催/エコ&セーフティ神戸
 
2016年4月20日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 神戸 】吉川会長が続投の意思表明/兵タ協、常任理事会後の正副会長会合で
【 神戸 】神戸・阪神間の運賃組替え/兵タ協、普通車一本化と併せ調査へ
【 大阪 】即日結審、6月30日判決/ワンコインの公定幅訴訟控訴審
【 大阪 】下限拡大でも運賃競争再燃防げ/全相互タクシー労組・定期大会
【 大阪 】70%の分母は1万5599両/大阪業界の運改要請
【 大阪 】女性雇用の努力が必要/全タク連労務委報告
【 京都 】京タ協正副会長、近運局長らと懇談
【 京都 】京聯の不動産入札へ、22日に内覧会
【 大阪 】南地5日、北新地は18・25日/5月の街頭指導日程
【 神戸 】神戸市がICTでドコモと提携/地域見守りで兵タ協も協力
【 神戸 】熊本地震の被災地支援/全自交関西地連が幹部派遣
【 京都 】死亡事故傾向踏まえ注意喚起/山城ヤサカが安全運転研修会
【 大阪 】安全講習で大事故の芽を摘む/富士交通、GW明け開催へ準備
【 和歌山 】和個協総会、5月27日
【 大阪 】「ビリケンタク」プレゼント/大タ協、28日に公開抽選会
【 京都 】日交、東京・日交とは無関係/青葉交通が分割の「日本交通」
 
2016年4月16日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】「運改で増収」のデータ提示/大タ協理事会、牛島・経営委員長「景気減退の影響、最小に」
【 大阪 】日本城は「1.059キロ410円」
【 大阪 】様子見の一方で積極運改論も/大阪業界、下限引き下げにも対応
【 大阪 】大タ協理事会、理事票の扱いなど承認
【 大阪 】大阪空港乗り場の新配置/検討会開き今月中に決着へ
【 神戸 】兵タ協、27日に配車アプリ説明会
【 大阪 】ビリケンタクのプレゼント見直し/第1回の公開抽選会は今月末に
【 大阪 】承継会社との係争続く/不当解雇で勝訴のなみはや交通労組
【 大阪 】「値上げでは相乗効果なくなる」/壽タクシー・浦木山社長
【 大阪 】大阪トンボ交通、本社移転へ
【 大阪 】近運局、3事業者処分
 
2016年4月16日号−2 関西版 ニュースヘッドライン
【 東京 】特区法改正案が審議入り/衆院本会議、石井国交相「白タク」を否定
【 大阪 】新代表理事に吉岡氏/ワンコイン協会、2社退会
【 神戸 】神戸市担当者招き「タク活用検討会」/兵タ協が21日、丘陵地交通など
【 京都 】八条口FF乗り場運用で注意喚起
【 神戸 】兵協・役員会、被選挙人登録承認
【 和歌山 】観光需要と過疎地域対策/北寺・和歌山運輸支局長
【 京都 】乗り場問題などに積極対応/京都個人団体連絡会・嶋田会長
【 京都 】第1回京運支局関係団体連絡会
【 神戸 】神戸市個人、前野体制継続へ
【 大阪 】白タク阻止の街宣活動/自交大阪、新大阪など北部で
【 京都 】日交(京都・福知山)役員変更届
【 京都 】青葉交通、分割認可申請
 
2016年4月15日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】大タ協特別委、適正化は「預かり休車」中心に/大阪市域交通圏・分科会22日開催
【 京都 】京タ協会長に兼元・前副会長/副会長も若手4氏が就任へ
【 神戸 】兵タ協会長人事、19日に決着か?
【 大阪 】太平タクなど新たに5社/大阪の運改要請、提出は17社に
【 大阪 】「処分を待たず速やかに改善を」/近運局、足立・監指部長に聞く
【 神戸 】副会長5人体制と若手登用を/役員改選に向け兵タ協・青田副会長
【 神戸 】乗車拒否の報告2件/兵庫駅、大阪空港で発生
【 神戸 】運転者証交付、年間327件/兵サセン、新規交付は微増続く
【 大阪 】譲渡譲受の要件緩和に理解求める/支局長との懇談で全大個・和田会長
【 神戸 】灘タクの43両、大成交通Gが譲受へ
【 大阪 】大タ協・女性部会が定例会
【 京都 】運営委員長に京都第一の中島氏/京都タクシー渉外担当連絡会
【 大阪 】ETC割引のカード、堅調に/全大個協組・事業委で報告
 
2016年4月13日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】会員理事定数42人、基礎票319票/大タ協、6月改選へ理事推薦委員会
【 大阪 】大阪の運改要請12社に、10%超える
【 大阪 】運改説明会に約30社参加/協組非加盟事業者対象に開催
【 大阪 】ワンコイン協会「分裂」を否定/町野革氏「大沼氏発言は遺憾」
【 大阪 】大・中・小一本化、1キロ程度で/日本城タク、「女性専用」も企画
【 京都 】実証運行は今月下旬以降に/京丹後のNPO+ウーバー
【 京都 】京聯の不動産競売、近く動き?
【 京都 】吉野郡でデマンド乗合タク/奈良近鉄が実証運行開始
【 東京 】UDのほかEV、FCVなど追加/「預かり休車」の復活要件で国交省
【 神戸 】位置情報の検索アプリ/兵タ協、協力乗務員募集
【 大阪 】「観光タク乗務ん」新たに9人/関協 21日に認定証、31人に
【 神戸 】兵タ協、恒例の事故防止パレード
【 大阪 】井上・大運支局長が業界団体訪問
【 京都 】京タ協・正副会長が支局長と懇談
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