ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2016年3月28日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信
地域交通のこれまでとこれから
  「ムーバス」20周年を契機に考える
     武蔵野市でフォーラム
 コミュニティバスの全国的先駆けとなった東京都武蔵野市の「ムーバス」が運行開始から20年を迎えた。さる3月24日、武蔵野市のスイングホールで「フォーラム〜ムーバス20周年を契機に考えるこれからの地域交通」が開催され、リレー報告、パネルディスカッションが実施された。リレー報告には国土交通省総合政策局の海谷厚志・交通計画課長が登壇し、「地域交通のこれまでとこれから」と題して講演。また、パネルディスカッションには、学識者、バス事業者らに交じってタクシー業界から三鷹市の寿交通・千田裕社長が参加した。海谷課長の講演を中心に、リレー報告、パネルディスカッションの模様をお伝えする。
 海谷課長の講演では、地域公共交通活性化・再生法の成立・施行から同法の改正までをステージ1、改正法の施行から今日までをステージ2と位置づけ、双方を併せて、「同法の制定から10年を迎えるが、自治体、交通事業者等地域の関係者が緊密に連携した取り組みの効果が徐々に現れた結果、同法施行前と比べ、乗合バスや地域鉄道の輸送人員の減少が下げ止まり始めた地域が増えつつある」―と指摘する。一定の効果を生んだ事例としては福岡県八女市におけるデマンド交通の導入による路線の再編・効率化を通じた交通空白地域の解消、兵庫県豊岡市における民営路線バス、市営定時定路線バス、循環型コミュニティバス、デマンド型自家用有償運送の組み合わせで需要に応じた交通手段による最適な生活交通ネットワークの構築をあげた。
 地域公共交通の現状について海谷氏は、例えば乗合バスにおいて全国的に、あるいは地域ごとに人口減少のトレンドがある中で輸送人員の下げ止まり傾向が2010年〜11年頃を境に見受けられるようになったとし、「人口減少率に比べ、輸送人員の減少率の方が緩やかな県も存在する」などと指摘している。同様の傾向は地域鉄道(ローカル鉄道)にも見られるものだとしており、地域公共交通の担い手の側からすると一筋の光明のようにも感じられる。
 なぜ、地域公共交通利用者が増加しているのか?について海谷氏は、@高齢化に伴い、運転免許を持たない高齢者等の需要が増加しているA地域公共交通の活性化・再生の取り組みによる効果が現れている―との2つの仮説を示した。
 この10年間で100万人(推計値)の運転免許非保有者が増加したとしており、@による潜在需要の増加を、Aの取り組みによって一定以上のレベルで顕在化させることに成功している地域が少なからず存在しているということになるようだ。個別の取り組みについては紙幅の関係上、詳細な説明は避けるが、講演で例示されていたのは、「えちぜん鉄道」「和歌山電鉄」「全但バス神鍋線」などだ。
 地域公共交通活性化・再生法改正後は、さらに交通の観点に加えて、「自治体が中心となってまちづくりと連携し、持続可能な地域公共交通ネットワークの形成を図る」と軌道修正を図り、「コンパクト+ネットワークの実現を通じ、地域の生産性向上と密度の経済による地域公共交通自体の生産性向上を目指す」と説明されている。
 海谷氏はこれら法改正の趣旨実現には「時間がかかる」とし、「そのため、これらの施策に取り組みながら、併せて公共交通自体の稼ぐ力の向上、特に利用者増のための取り組みを進めていくことが必要だ」と説く。

配車アプリのカバー率向上を
 
具体的な利用者増加の余地として海谷氏は、「バスロケーションシステムの導入拡大」「タクシー配車アプリの対応エリア・台数の拡大」「交通系ICカードの導入拡大や相互乗り入れ」「多言語による分かりやすい情報の提供」などをあげた。タクシー配車アプリについては全国のタクシー車両総数に対し、カバー率が圧倒的に少ないことにも言及している。
 また、こうした取り組みを推進していくに当たって不可欠な公的支援について海谷氏は「自治体の厳しい財政状況の中で、地域公共交通の経営悪化等を理由に公的支援を増加させていくことは理解を得られにくい。地域公共交通の多面的な価値を強調することにより、関係者の理解を深めていく努力が必要だ」と強調している。
最後に海谷氏はムーバス20年の歩みと最近の地域公共交通の現状を重ねあわせ、「公営企業を持たない自治体がしっかりと公共交通に対して提案をし、計画を作り、実践に移したこと、しっかりしたマーケティング調査の実施、利用者にわかりやすいダイヤ・運賃設定、バリアフリー化、リノベーションされた公共交通機関を通じたまちのイメージアップ」を実現した武蔵野市の取り組みを評価するとともに、これらの課題が現在も都市部・地方部おける地域公共交通の課題であり続けている―と締めくくった。

到来しつつある「デマンド交通」ブーム
 一方、コミュニティバスの先鞭をつけ高く評価されているムーバスだが、多くの追随者を生む一方、その多くが形だけ武蔵野市をまねた「猿まね」に堕しているケースも散見されるという。当日は都合により欠席したが、この点について豊田都市交通研究所の福本雅之・主任研究員がまとめており、同氏に代わって福島大学の吉田樹准教授が代理で講演している。
 コミュニティバスブームの後に続く次のムーブメントとして、福本氏らはデマンド交通ブームが到来しつつあるとしており、「多くの自治体がコミュニティバスの財政負担に苦しむ中、予約がなければ運行しないデマンド交通に注目が集まっている」とする。「外出支援や公共交通空白地解消は必要だが、財政的制約から費用効率的な運行が求められる中で増加中だ」と説明されている。失敗に終わったコミュニティバスが「空気を運んでいる」と揶揄される中、注目されているデマンド交通だが、福本氏らは「デマンド交通も万能ではない」と指摘し、「実際には、ドライバー拘束時間分の委託費を求められたり、予約配車システムの開発・維持に多額の費用が必要だったりと、必ずしも経費が安くなるとは限らない」として、その効果を疑問視する声もあるとし、さらにそうした観点から「ライドシェアに期待する市町村もチラホラうかがえる」と指摘している。
 一方で福本氏らは「収支率が高い事業であればそもそも行政が行う必要はなく、採算性が確保できないから行政が行う必要がある」と主張し、市民のお出かけ回数の増加などを見る必要があるとして、「交通施策の効果を測る方法論の確立が求められている時期が来ている」などと述べている。
 収支や効率だけで考えるなら、そもそも民間に任せておくべきものだし、その結果ローカル鉄道や乗合バス路線の撤退などで住民の足の確保がおぼつかないという状況に陥っている。人口減少の進む地方部において需要増や維持を図る光明もあるとは言いながら、短期的には財政負担は最小限に抑えなければ持続可能な事業となり得ない。難しいバランスをとりながらの作業になるが、そのバランスをとる作業を面倒がっていては未来がないということだろうか。

創意工夫で「狭く、深く」/寿交通・千田裕社長
 当日開催されたパネルディスカッションにはタクシー業界からは唯一、東京都三鷹市の寿交通・千田裕社長が参加した。千田氏の発言要旨は次のようなものだった。
 「当時、ムーバスが運行を開始したことで地元タクシー事業者としては『お客様をとられたな』という感覚でした。地域住民の足を全国に先駆けて実現したムーバスでしたが、当時としては道路運送法の考え方にそもそもないものを実現したという意味でも画期的なモノだったと言える。タクシー事業者、とりわけ東京のタクシー事業者は需要掘り起こしのための新しい取り組みをあまりしてきませんでしたが、当時の政府、運輸省による誤った規制緩和政策によりさらなる供給過剰に追い込まれました。都心部は人が多く、会社を一歩出ればお客様がいて、流し営業中心にやっていれば大丈夫で創意工夫は自ずと不足していましたが、これからはそうはいきません」「当社が加わっていた共同無線タクシー協同組合は昨年9月で実質的に解体され、わたしたちも単独無線による独自営業に一歩踏み出しました。当社は三鷹市内にあり、営業エリアとしては武蔵野、三鷹の両市に特化した取り組みも展開しています。協組加盟時のように広く浅くではなく、狭く深くと考えているわけです。従って、都心に出て深夜のチケット客を狙え―は言わなくなっています。わたしたちは『ことぶき倶楽部』という会員制度を作り、現在では会員数1000人を超えています。保有54両で多いか少ないかの判断はお任せしますが、地方での同様の取り組みの例からも両市の地域人口比で6%程度の会員が確保できれば良いなと思っています。倶楽部のタクシー利用者の上位者の平均年齢は74歳に達しており、また、団地の自治会から要請を受けてタクシー1両(日産NV200UD仕様)の待機場も確保させていただいています。コミュニティバスも通らないような地域で当社なりに公共交通空白地を埋めるお手伝いをさせていただいているわけです。その地域の住民が友人、知人同士で相乗り利用されるケースも多いですね。これからは障害者割引などの充実やお客様のご自宅と病院との2点間割引や免許返納者割引などすでに地方業界に存在するメニューで何か応用できないかなと思っています。ポイント還元制度なども地元商店会から要請されていますし、東京のタクシー事業者として足りなかった創意工夫に努めていきたいと思っています」。(了)
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No.624 3月28日号 主な内容
■巻頭人物  :野田 佳彦氏(民主党福祉タクシー議員連盟会長、前首相)
■気になる数字:650円〜610円 〜算定方式見直しで予想される大阪の新たな中型下限運賃
■トピックス 
 :地域交通のこれまでとこれから〜「ムーバス」20周年を契機に考える
 :21年ぶり運賃改定へ不退転の決意〜大タ協・三野会長、3月中に第一弾要請へ
 :そもそも国家戦略特区とは? 〜「国家戦略特区の正体―外資に売られる日本」を読む
 :「タクシーとIT、その未来」を語る」〜「スマホdeタッくん」ミニフォーラム
 :運送約款にハラスメント条項など〜大タ協、国際自動車手本に検討
 :「子どもサポートタクシー」準備万端〜4月スタートへ第一交通産業グループ
■東西往来:期待に応え、もっとUDタクシーを / 白タクにはできない公共貢献
■この人/この言葉
 :大熊 浩氏、菅原 一秀氏、坂本 篤紀氏、北坂 隆生氏
■シャッターチャンス
 :新規限定「更新制」提案の弱腰/業界の声聞かず、はや懸念の声
 :業界全体で共有できているか?/幹部が情報発信に後ろ向きでは
■アカラカルト:<内外交差点> ワンフレーズでも自分の口で  西垣 皓太氏
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Faxpress 関東版
貸切バス「許可更新制」も論点に
   「新規事業者のみ対象」に疑義
      国交省方針、「欠格期間」は延長へ

【 東京 】国土交通省は18日、軽井沢スキーバス事故対策検討委員会(委員長=山内弘隆・一橋大学大学院商学研究科教授)の第6回会合を開き、貸切バス事業者の事業許可取消後の再参入までの欠格期間の延長、運行管理者資格の返納・再取得要件の厳格化などの方針を決めた。一方、事業参入時のチェック強化に関する課題として浮上していた最低車両数・車齢制限や新規参入事業者への許可更新制導入などについては論点として確認するにとどめた。
 当日の審議テーマは、「事業参入の際の安全確保に関するチェックの強化」で、実施に向けて方向性が了承されたのは、取消処分を受けた事業者の再参入までの欠格期間を現行の2年から延長すること(*2年から5年への延長などを検討)、運行管理者資格の返納・再取得要件の厳格化(法令違反による違反点数等が一定水準に達しなければ返納命令が出せないが、事故の重大性、悪質性などを総合的に判断して処分できるようにする。欠格期間を延長するなど)。
 一方、論点の確認にとどまったものもあり、最低車両数の引き上げや車齢制限の導入については、「保有台数や車齢と安全性の間に合理的な因果関係があるか」「新たな要件に合致しなくなる既存事業者をどう取り扱うか」など課題が示されている。事業許可の更新制については、新規参入事業者だけを対象として許可更新制を導入、参入から一定期間後に法令遵守状況等を全般的にチェックし、問題がある事業者は事業継続できない仕組みを設けるというもの。「事業許可更新時の際の地方運輸局における業務量はどの程度になるのか」「どのタイミングで事業者の法令遵守状況等の全般的なチェックを行うのが最も効果的か」などの課題のほか、そもそも新規参入事業者だけを対象とすることへの疑問も指摘されている。
 このほか、貸切バス事業者の日本バス協会への加入率が5割弱であることから、これを高める必要があるとの論点も示されているものの、「民間団体への加入義務づけの合理的理由が見つからない」「むしろ、協会加入促進のインセンティブが必要」「協会内に中小事業者の声を吸い上げ、安全を徹底する枠組みとしての中小事業者部会などの設置が先決」などの課題も浮上している。
 検討会は次回29日で7回目の開催となり、中間整理案(速やかに実施する施策)をまとめる。4月以降は具体的な制度設計などを進め、引き続き検討した上で、夏までに最終とりまとめを行う予定。
〔3月26日号関東版掲載〕  <Topへもどる>

2016年3月26日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】貸切バス「許可更新制」も論点に/「新規事業者のみ対象」に疑義/国交省方針、「欠格期間」は延長へ
【 東京 】「バスタ新宿」4月4日開業へ/南口周辺は駐停車禁止に
【 横浜 】自主減車等の実績を尊重/京浜交通圏の営業制限
【 松山 】自動運転実現へ連携/日韓運輸ハイレベル協議
【 東京 】検討会報告書を公表/自動走行で国交・経産両省
【 東京 】趣旨徹底で「乗務員の理解」を/乗り場のドア・トランクサービス
【 東京 】これからの地域交通でフォーラム
【 東京 】シートベルト、法人1両が未着用/東タク協などが着用調査
【 東京 】旅行業者を業務停止処分/スキーバス事故の旅行企画
【 秋田 】預かり休車の通達待ち?/秋田交通圏特定地域協、中止
【 福岡 】「子どもサポートタク」の運行準備/第一交通産業が子育てシッター講座
【 横浜 】横浜「裏スポット」探索ツアー/三和交通が2時間コース
 
2016年3月26日号−2 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】「80歳定年」など国交省と交渉中/ライドシェアめぐる攻防の内幕も披露/全個協理事会で自民党タク議連・菅原氏
【 東京 】全個協が任意の「政治連盟」設立・各ブロックに支部、政治献金は行わず
【 東京 】4月27日に防災レポーター研修/東タク協、勤続表彰や委嘱状授与
【 東京 】29日に責任準備金500億円前納/東旅厚年基金、解散まで安全運転
【 東京 】最優秀に神奈川の久保肇氏/全個協関東・接客マナーコンテスト
【 福岡 】第一交通産業が制服一新
【 横浜 】関運局、譲渡譲受など認可
 
2016年3月25日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】運転代行業規制、段階的に強化/まず料金制度ガイドライン策定など/国交省方針、立入検査も充実・強化
【 東京 】復活増車、EV等にも拡大を/全タク連「預かり休車」に意見
【 東京 】サービスレベルのさらなる飛躍を/国際自動車が96周年記念式典
【 東京 】支部長代行に神田・副支部長/東タク協三多摩支部
【 東京 】会長に野田前総理が就任/民主党「福祉タク議連」発足
【 東京 】初乗り短縮「一方的な報告」の声も/東タク協の説明に労働側
【 東京 】経営側に統一要求書を提出/中労協、16春闘スタート
【 東京 】AA評価を取り戻す/足立タクシーが安マネキックオフ
【 富山 】富山交通圏、特定地域指定に同意/事業者の賛成76・5%
【 静岡 】静清交通圏は2度目の不同意/特定地域指定、賛成45%で
【 東京 】国交省・交通文化賞に3氏
【 東京 】中労協野球大会が開幕
 
2016年3月19日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】利用者に選ばれなければ経営破綻も/米国の実例あげ、サービス徹底求める/対白タク、全タク連・経営委で富田会
【 横浜 】公共交通としての存在感を高める/神タ協役員会で伊藤会長
【 東京 】全事業者代表者会議開いて説明/初乗り短縮運賃へ東タク協
【 東京 】災害時、タクシー同士の通信可能に/全自無連&関自無協が無線通信実験
【 福岡 】軽井沢等でもスタート/第一の「ママサポートタク」
【 東京 】3カ月ぶりに1000局増/2月のデジタルタク無線導入状況
【 東京 】白タク解禁に危機感/東京ハイタク事業協組・清水理事長
【 さいたま 】県南中央交通圏(埼玉)も同意/関東の特定地域候補6地域足並み
【 福岡 】事業者区分は特別部会で/北九州交通圏特定地域協
 
2016年3月19日号−2 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】名称は「個人タクシー推進議員連盟」/タク議連と連携、法・個の共存共栄謳う/設立趣意書案、新規許可凍結等に問題意識
【 横浜 】総営収増収は4地区のみ/関東管内・2月の原計輸送実績
【 横浜 】新川崎駅前にUDタク専用ロータリー/県内初、川崎市と協会が連携
【 横浜 】曜日決めずに毎日一定比率/京浜交通圏「営業制限」の基本方針
【 東京 】全国で反対集会・デモなど提案/8産別が「3.8集会」の総括会議
【 横浜 】関運局、観光ルート別運賃認可
【 横浜 】神タ協横浜支部が交通指導員会議
【 東京 】「&TOKYO」ステッカー貼付へ/東タク協、東京ブランドをアピール
【 東京 】初乗り短縮なら運転者に売上補填を/自交東京・城委員長
【 横浜 】初乗り短縮運賃「不認可」に/自交東京が関運局に請願書
【 東京 】自家用有償運送向けの新保険/東京海上が市町村、NPO向け
【 東京 】次世代型ETC発売へ/矢崎エナジーシステム
【 横浜 】関運局、埼玉で譲渡譲受など認可
 
2016年3月18日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 横浜 】預かり休車も適正車両数の上限まで/特定地域計画離れた実施も不可/関運局、定例会見で運用方針
【 東京 】多摩の日車営収4万円割る/東タク協・2月原計輸送実績
【 富山 】「ウーバー+NPO運送」凍結/南砺市が実証実験の予算取り下げ
【 東京 】対白タク「戦闘モード」継続を/東タク協理事会で川鍋会長
【 東京 】乗務員負担廃止へ歩率直しも/東タク協・武居副会長が見解
【 東京 】傘下団体加入時に運転者記録証明書/暴力事件の再発防止で都個協
【 高松 】高松交通圏、2度目の「不同意」/特定地域指定、大津に続いて2件目
 
2016年3月16日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】東京のタクシー「3つの進化」/「素晴らしい乗車体験」を提供/「スマホdeタッくん」記者発表で川鍋会長
【 東京 】特区・武三の総需要落ち込み/東タク協・1月全社輸送実績
【 東京 】日交G、紀尾井町に本社移転/28日から業務開始
【 新潟 】特定地域計画の議決めぐって意見/新潟交通圏特定地域協議会
【 東京 】生産協力金4万円など/国際労組が生活総合改善要求
【 東京 】私鉄東ハイ労、東京駅の誘導延長
【 東京 】14G中9Gが前年上回る/2月の都内無線配車実績
【 東京 】八洲自動車が「お花見タクシー」/NV200で1日2コース
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「健康スマホ」に交通アプリも
    過疎の高齢者対策で奈良県が検討へ

【 奈良 】奈良県(荒井正吾知事)が、過疎化が進む地域での移動手段確保について、県南部の高齢者を中心に昨年から試験運用中の「健康スマホ」に交通アプリを追加するなどの検討に着手する見通しとなった。今月10日の県議会で田中惟允議員(自民)が、「タクシー事業者と連携してスマートフォン等を活用した新しい交通サービスを実現すべき」と提案。荒井知事が「ICTを活用した移動手段の確保は重要」との認識を示しつつ、交通アプリの付加などについて積極的に検討していく姿勢を示した。
 健康スマホは、県が約1600万円の予算を計上し過疎化の進む山間地域などで暮らす高齢者の生活支援を目的に開発を手がけたもので、アプリを搭載した専用スマートフォンを2台1組とし、1台は高齢者が、もう1台は家族や保健師などが所有し、高齢者の日々の健康状態や位置情報を確認、さらには災害時における避難勧告等を見守る側がスマホを通じて逐次行うことができる。「地域の実情に合わせたきめ細やかなサービスの提供」をコンセプトとし、買い物支援ではネット通販などでなく、なじみの地元スーパーや店舗にアプリを通じて注文し、配達などを依頼できる仕組みになっている。
 現段階で奈良県タクシー協会への具体的な照会などには至っていないが、協会加盟の奈良近鉄タクシー(古川俊男社長)は独自に「全国タクシー配車」を導入しており、協会としても「ゆくゆくはそうしたツールを活用して、県下全域の交通網の充実や、需要の拡大を目指していく必要があるのではないか」と前向きに受け止めている。
〔3月26日号関西版掲載〕<Topへもどる>

2016年3月26日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 奈良 】「健康スマホ」に交通アプリも/過疎の高齢者対策で奈良県が検討へ
【 大阪 】商都交通、30日に要請書提出へ/大タ協の運改、来週スタート
【 大阪 】メリット割引は総額5600万円/大阪交通共済協組が
【 大阪 】大阪市域は3万円超、3.2%増収/大タ協・2月の輸送実績
【 大阪 】泉州ジャパン11両に拡大
【 大阪 】「モバくる」でキッズタクシー/国際興業大阪が4月スタート
【 大阪 】久美浜町への区域拡大認可/近畿自動車、京丹後進出へ
【 神戸 】兵庫共済、東神交通の入会承認
【 大阪 】白タク問題、正しい理解を/自交総連・未来都労組
【 京都 】全京など3団体脱会へ/京都個タク団体連絡会
【 大阪 】大阪空港の乗り場一本化/タクセン「兵庫の返事待ち」
【 大阪 】譲渡譲受の9人に認可状
【 神戸 】神戸・阪神間2万6454円/兵タ協・15年10月の輸送実績
【 大阪 】ハイヤー限定の叶商事を新規許可
【 大阪 】佐用交通の全部譲渡認可
【 神戸 】播州交通、事務所移転認可
 
2016年3月25日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】大タ協・三野会長の再選濃厚/21年ぶりの運改、5・5是正掲げ2期目へ?
【 京都 】京タ協、役員選考委員会へ/常任理事会4月8日開催で調整
【 奈良 】奈タ協、4月に理事候補の推薦要請
【 大津 】「ゆりかごタク」協会予算で/滋タ協、県の補助今年度限り
【 大阪 】4営業所で「全国タクシー配車」/阪急タク、5月から全社展開へ
【 大阪 】「値上げしたけりゃ、すれば良い」/壽タクシー・浦木山社長
【 大阪 】需要予測で営業支援/大丸タクの独自アプリ完成
【 大阪 】白タク合法化阻止/自交大阪が街宣活動
【 神戸 】インフルエンザ罹患時の給与保証/阪神タク、福利厚生に寄与
【 神戸 】年齢制限など「血を流す覚悟も」/全自交大阪・加藤委員長
【 東京 】ドコモ「dポイント」を追加/「得タクネットワーク」特典拡大
【 大阪 】「オフィスコンビニ」公表/スマイルタク、業者設置の冷蔵庫
【 大阪 】北新地、今年度最後の街頭指導
【 神戸 】神戸相互が接遇講習会
【 京都 】東大路通の歩行空間創出会議
 
2016年3月19日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】3月中に自社の運賃改定要請/大タ協・三野会長、5・5是正へ不退転「取り下げない」
【 東京 】600円まで下げられぬ/大阪の下限運賃見直しで国交省
【 大阪 】標準処理期間の違いなど解説/牛島・経営委員長「適切な判断を」
【 大阪 】薬師寺・最高顧問が運改慎重論
【 大阪 】中・小型、普通車統一の暫定措置/三野会長、検討継続中「近く回答」
【 大阪 】「理由書」提出で不参車両減る/南部メーター検査場運営委
【 大阪 】会員車両数は1万3376両
【 大阪 】役員改選へ理事推薦委員選出
【 大阪 】認知症高齢者の保護等に協力/大タ協、大阪府と協定へ
【 大阪 】運転者保護の約款変更/大タ協、km手本に検討へ
【 大阪 】地域交通問題の委員会設置へ
【 大阪 】参加希望は39両→35両に/継続検討中のビリケンタク
【 大阪 】「棒タイ」「アンドンはカバー」/関協、懸案事項ようやく決着
【 神戸 】「神戸ビーフと夜景観光」/兵協・事業運営委が1ルート策定
【 神戸 】東阪神タク協組、社長会など開く
 
2016年3月19日号−2 関西版 ニュースヘッドライン
【 神戸 】進退に言及の会長発言が波紋/兵庫業界、真意めぐり観測さまざま
【 京都 】4月5日に京都市長訪問/京タ協正副会長、観光事業など懇談
【 京都 】既存の配車アプリ絞り込みへ/導入検討の京タ協・経営委
【 京都 】互選で嶋田会長を再任/京都個タク団体連絡会
【 神戸 】連合系幹部が県担当課と意見交換/養父市の特区問題めぐって
【 奈良 】郡山交通求A役員変更届
【 大阪 】梅田交通G、役員変更届
【 大阪 】近運局、譲渡譲受3件認可
【 大阪 】近運局、全部譲渡1件認可
【 大阪 】近運局、5社を行政処分
 
2016年3月18日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】運賃変更命令「現段階では回答困難」/公定幅運賃下限引き下げ後の対応で近運局
【 京都 】「FF乗り場」利用、1週間で635組
【 神戸 】進退めぐり「微妙」なあいさつ/6月改選へ兵タ協・吉川会長
【 神戸 】兵タ協理事の推薦方法見直し?/兵協、若手登用など検討へ
【 神戸 】兵タ協・東播支部長に小谷氏
【 大阪 】「3.8」は社会へのアピールに/交通労連ハイタク部会・小川部会長
【 大阪 】地域公共交通確保などの支援制度/近運局&近畿地方整備局が説明会
【 神戸 】会費未納事業者への措置/兵タ協が基本方針3項目
【 大阪 】北新地、午後11時には閑散と/自主街頭指導、違法一般車両に憤り
【 大阪 】関協、管理職研修会に約60人
【 大阪 】講師に安部教授、金指・自交部長ら/労連関西ハイタク部会「労使セミナー」
【 大阪 】6月20日に定時社員総会/大阪自動車会議所
 
2016年3月16日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】5・5是正「9割同調いらない」/大タ協・三野会長「7・3」可能、「5・3」は7割なくても
【 京都 】「ショットガン」仮運用スタート/京都駅八条口乗り場
【 神戸 】最大半額補助の「観光タクシー」/養父市、実験運行1件でも本稼働へ
【 大阪 】大タ協・交通安全キャンペーン
【 神戸 】兵陸部、優良個タク42人表彰
【 神戸 】HPへの動画掲載など検討/利用者アピールで兵タ協・総務委
【 京都 】整備後の四条通「渋滞減った」/交通対策連絡会議で京都市
【 大阪 】「遠割は取り外し自由に」/大タ協非加盟事業者
【 京都 】シエンタ加えて20両体制に/エムケイの「UD対応」
【 神戸 】山陽タク労組が春闘妥結
【 大阪 】商都ハイタク労組、書記長に瀬戸氏
【 大阪 】戎交通が移転、管理を効率化
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