ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2014年11月10日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信
<特別寄稿>
 富田昌孝氏(全国ハイヤー・タクシー連合会会長)
 「預かり休車制度」と燃料高騰対策を促進
    需要拡大までに業界としてなすべきこと

 改正タクシー適正化新法の成立からまもなく丸1年が経過する。しかしながら、具体的な特定地域の指定基準はいまもって定まらず、新法の目玉とも言うべき「特定地域」指定による事業適正化・活性化の進展はあまりみられない。一方、LPガス価格の高騰、高止まりは続き、先日の日銀による金融量的緩和の加速化政策により、一段の円安化傾向はなおも続き、燃料コスト増による経営圧迫など業界の苦境は続く。このほか、全産業的な人手不足にも業界は直面するなど課題は山積している。ある種の停滞感もある中で迎える今年の全タク連事業者大会開催に当たって、富田昌孝会長が本紙に一文を寄せた。

新潟業界と連帯、全力で支援
 会員事業者の皆さんにわたくしの所信を申し上げる前に、ひとつご報告しなければならないことがあります。公正取引委員会が新潟交通圏のタクシー運賃値上げをカルテルと認定し、排除措置命令・課徴金納付命令を行ったことに対し、当該地域の事業者が取消請求を行っていた事案で、10月27日、公取委からの審決案が業界側に示されました。誠に遺憾ながら審決案では事業者側の主張は顧みられることなく、請求は棄却されることとなりましたが、新潟業界が今後いかなる判断をしようと、全タク連としては同業界に対し強い連帯を表明するとともに、全力で支援を続けることをまずは申し上げておきたいと思います。
 さて、本年の事業者大会は11月7日に開催されることとなっております。まもなく11月20日となり、改正タクシー適正化新法成立から丸1年を迎えることとなり、これを機会にこの1年を振り返るとともに、業界の懸案事項について本稿の場をお借りしてわたくしの所信を申し上げたいと思います。
 現在の業界の懸案につきましては、業界紙報道等を通じて会員事業者の皆さんにおかれましても、ほぼ共通の認識が出来上がっていることと存じます。
 あえて、具体的事例を列挙致しますと、冒頭に申し上げた新潟の運賃カルテル被疑事件への対応、極めて最近の出来事としては危険ドラッグ問題への対処、事業用自動車総合安全プラン2009の策定から丸5年が経過し中間年を迎えたことによるさらなる事故防止への取り組み、公定幅運賃実施後の下限割れ問題を扱う大阪・福岡訴訟での運賃変更命令差し止めに対する国側の即時抗告の行方、橋下徹・大阪市長が引き金を引いたタクシー自由化国家戦略特区問題、全産業的な人手不足問題への対応、円安傾向の中での燃料費高騰と高止まりへの対応、本年11月20日の施行が決まった改正地域公共交通活性化・再生法の枠組みへの即応、来年10月の実施が見込まれる消費税の再増税、運賃制度改革や2020年開催の東京五輪への対応、そしていまだ解決をみない改正タクシー適正化新法における特定地域指定問題であります。
 ざっと数え上げるだけで、これだけの課題が山積していることになり、このほかにも実は大小さまざまな問題を抱えているのです。また、これらの問題に何らかの対処ができるにしても、その効果が十分に発揮されるには、景気が回復し国内経済が活気を取り戻していることが前提になります。
 ここでは、そのすべてについて言及する紙幅がありませんので、わたくしが特に触れておくべきだと考える重要課題のいくつかについて所感を述べたいと思います。

成立から丸一年も、見通し立たず
 まず、第一には特定地域の指定についてであります。先ほども触れましたが、まもなく11月20日がやって参ります。その時点で改正タクシー適正化新法の成立から丸1年が経過致しますが、現時点で具体的な特定地域指定基準がどのように決着するか見通しは立っていないというのが正直なところです。このような事態に立ち至ったことについてまずお詫び申し上げるととともに、あらためて現状をご説明申し上げたいと思います。
 会員事業者の皆さんも報道等を通じて御承知のことと思いますが、本年6月に政府の規制改革会議から意見書が公表され、その中で「特定地域の指定に当たっては、その対象となるタクシー台数は全国の総台数の半数を有意に下回ること」との条件を突きつけられています。「有意に半数を下回ること」とは、つまり、意図的に全国の半数以下にせよということであり、あらかじめ想定した台数が存在し、その台数に合わせた指定基準を策定せよということであります。
 全タク連と致しましては、自民党タクシー・ハイヤー議員連盟など自公民3党と連携を図りつつ、国土交通省の協力を得ながらこの問題に取り組んでおりますが、アベノミクスの第3の矢として政権の基本的方針の柱に規制改革の推進を据えていることとの関係から、容易に業界の意図通りの進展が図れる見通しが立っていないというのが実情です。
 旧タクシー適正化新法成立・施行後、全タク連として未解決の課題に、@独占禁止法との関係A事業者間の減休車の取り組みに関する不公平性の問題B下限割れ運賃の未解決C特定地域指定解除後への不安―をあげ、その完全解決に向かって法改正に取り組み、その結果生まれたのが、改正タクシー適正化新法であります。
新法施行により大阪、福岡での訴訟問題はあるものの、公定幅運賃の実施により下限割れ運賃の問題はほぼ解決と言ってよい状況となりましたが、特定地域指定基準問題が実質棚上げとなっていることで、その他3つの課題については解決への道筋が見えない状態のままです。
 このまま、規制改革会議に押し切られ、その意向に従った指定基準となった場合には、東京、大阪をはじめ流し営業を中心とする大都市部での特定地域指定が困難になり、減休車の不公平解消もままならず、供給過剰の解消は準特定地域のまま事業者の自主努力に引き続き委ねられることとなり、独禁法との関係も従前のままとされ、第二の新潟業界を産み出しかねません。
 ご承知のように全国の法人タクシー事業者の64%が赤字経営となっており、その中でも現在の準特定地域155地域(*10月31日付告示で153地域に見直し)はいずれも旧法の下で、供給過剰に苦しみ、その結果業界自身が血のにじむ努力で自主的な減休車に取り組み、それでも、「不十分だ」ということで業界が一致結束し、新法を勝ち取ったものです。にもかかわらず、準特定地域の多くが特定地域に指定されず、現状を据え置かれる可能性が高まっていることに対しては憂慮の念に堪えません。
 改正タクシー適正化新法の第3条には、特定地域について「供給輸送力の削減をしなければ、地域公共交通としての機能を十分に発揮することができず、当該地域関係者の自主的な努力を中心としてタクシー事業の適正化・活性化を推進することが『特に必要であると認めるとき』は指定することができる」とあります。

他に方法があるのか
 全国の事業者の64%が赤字経営であり、乗務員の賃金・労働条件が全産業平均のそれと比べ年間200万円を超える格差を抱えている現状こそ、「特に必要と認めるとき」以外の何なのでしょうか。法改正の趣旨を鑑みるに、規制改革会議の主張に対してわれわれは「それでは準特定地域に据え置かれる地域での乗務員の賃金・労働条件改善は放置しておいて良いのか。それで立法の趣旨に反しないのか」と問い返さざるを得ません。
 特定地域指定対象のタクシー台数は全国総数の半数を有意に下回ること―とは、実質的に「賃金・労働条件改善のための手法として需給調整規制強化を用いることは許さない」と言っているに等しいのですが、それなら「改正タクシー適正化新法そのものを認めない」と言うべきなのであって、「全国の半数以下なら需給調整規制も認める」「一部の地域では認めるが、その他地域では認めない」というのは自己矛盾に他なりません。速やかに賃金・労働条件改善を実現できる手法として国会は需給調整規制の強化を選択したのであって、これ以外に有効な手段があるのなら、規制改革会議にはむしろそのやり方を教えていただきたいくらいです。

早期・適切な地域指定が人手不足解消にも
 この問題は業界が現在直面している人手不足の問題にも直結しているとわたくしは考えております。国交省の建前では自動車運送業等において等しく人手不足に直面していることで、産業としての持続可能性を高めるためにも人手不足解消を必須の課題と位置づけ、トラック、バスなどでは具体的な対策が検討されています。
タクシーについても現状認識はトラック、バスと同様ながら、具体的対策については「改正タクシー適正化新法の枠組みに基づき、事業適正化・活性化を推進し、乗務員の賃金・労働条件改善を進めること」を中心に据えています。
 しかしながら、そのタクシー新法の枠組みが特定地域指定基準さえ確定できず、一向に始動しないこと、あるいは多くの地域が準特定地域に据え置かれることで具体的に事業適正化等が一層進展することなど考えられません。このように政府の言っていることと、やっていることは互いに矛盾していますが、業界の声に真摯に耳を傾け一日も早く正しい結論を出し、一刻も早くより広範な特定地域指定を行うことが人手不足対策の第一歩だと考えています。
 また、最近の輸送実績を見ていますと、東京の場合でも実働率の低下により日車営収が下支えされているという傾向が窺えます。具体的な人手不足対策として大学新卒者など若年層や女性の雇用拡大への取り組みが注目されています。

新法制定、法改正の目的を思い起こして
 そうした中、一部には「若年タクシー乗務員の賃金は他産業に対して安くない。むしろ高い水準にあることを訴えるべきだ」との声も耳にします。確かに一面としては正しいのですが、景気浮揚による総需要拡大や効果的な事業活性化の道筋が見えない段階で、仮に若年者や女性の雇用拡大に目に見える効果があったとしてもタクシー乗務員全体としては平均賃金の低下しかもたらしません。あえてそのことに目を瞑って「ともかく実働率さえ上がれば良い」という姿勢では、そもそも旧タクシー適正化新法制定に動き、さらに法改正まで行ってきた目的は何だったのか、再規制の動機そのものへの世間の疑念を招きかねないことにも留意が必要だと申し上げておきたいと思います。
 繰り返しになりますが、政府に対しては2020年の東京五輪開催も睨みつつ、的確な景気対策を行いタクシー需要拡大にもその効果が及ぶようお願いするとともに、われわれ業界自身もより効果的な需要喚起策の検討、実施が求められています。中長期的には若年層、女性の雇用拡大により実働率向上を目指さなければなりませんが、総需要拡大局面に至るまでの短期的視点では、その活用は乗務員の平均年齢引き下げ、乗務員層の新陳代謝を主眼としたものとすべきではないかと思っています。2種免許の取得機会拡大についても、制度改正には前向きに取り組みたいと考えていますが、背景にあるものはいま申し上げたことと同じであることをあわせてご理解下さい。

「預かり休車制度」と燃料高騰対策 
 需要拡大局面を迎えるまでの業界の懸案として、ひとつには人手不足による実働率低下対策としての準特定地域における「預かり休車制度」の創設に取り組みたいと考えています。さらにもう一つは、燃料高騰対策としての運賃・料金への反映問題があります。
 預かり休車とは耳慣れない言葉であり、皆さんの中には「預かり減車ではないのか?」とお尋ねの向きもあろうかと思います。一つには業界に強いアレルギーのある「減車」という言葉を避けたことがこう呼ぶ理由であり、もう一つには「預けただけであって、随時復活可能」という意味合いから預かり休車と呼ぶことにしたものです。
 意味合いとしては従来業界で考えられている預かり減車制度と大きく変わらないものですが、原則として「現行法令の下で地域標準の減休車を実施した事業者のみに資格を与える」「実施済みの減休車を越えない範囲で預かり休車することができる」「預けた車両は随時復活可能とする」といったイメージを持っています。
 これを東京の事業者の例で説明すると、保有100両の事業者が20%20両の減休車を実施済みであれば、さらに20両までの範囲で任意の台数を預かり休車できるものとし、今日預けた車両を都合次第で明日復活させることもできる―といったような具合です。特定地域では法令に基づく事業適正化を、準特定地域においては運用面で預かり休車の促進を目指したいと考えています。同じく東京の例になりますがタクシー1台にかかる経費は年間で約150万円(車両減価償却費、税・保険料、各種車載装備、定期点検・車検費用、協会負担金等の合計)程度ということになり、預かり休車によりこれらの経費を削減することができるようになるというものです。

運賃改定か、サーチャージか
 燃料高騰対策としての運賃・料金への反映については、運賃改定によるコスト上昇分の吸収か、トラックや航空にもみられる燃料サーチャージを料金として設定する方法か、いずれかによるものと現時点では考えています。
 これも東京の例になりますが、2007年の前回運賃改定時には査定燃料価格は1リットル当たり約68円でしたが、現在では約87円まで高騰しています。多少の変動は続いていますが中長期的には円安傾向が続くものと考えられており、中東からの出荷価格が少々下がったところで事業者の負担は減りません。何らかの方法で異常なコスト上昇分の吸収について利用者の皆さまにお願いをしなければならない状況となっており、通常の運賃改定によるにせよ、サーチャージ料金設定によるにせよ、それぞれの長所、短所があり、各地域の業界においてより好ましい方法を適切に選択していただくのが良いのではないかと思っています。タクシーにおけるサーチャージ料金の設定はわれわれ業界にとって耳なじみのない言葉でありますが、東京ハイヤー・タクシー協会の経営委員会においては具体的な検討にも着手しており、今後待たれる結論もご参考にしていただければと考えております。
 運賃・料金については、これらコスト上昇分の吸収を図る目的のほかに、来年10月に実施される予定の消費税再増税への対応も必要になります。税率5%から8%への引き上げについては各地において公定幅運賃の実施により経験済みでもあり、今回も同様の対応になるものと考えており、危惧するところではありませんが、いま申し上げた燃料対策やその他の運賃制度改革と同時に実施するか否かは、地域ごとの判断に委ねられるべきと考えています。

共通認識で最適の判断を
 ここまで、わたくしが特に重要と考える問題について所感を述べました。昨年までの改正タクシー適正化新法の成立、すなわち再規制についてはまさに業界一丸となって取り組んで参りましたが、本日取り上げました事柄については、場合によっては「それぞれの地域で、最適の判断をして欲しい」というものも少なくありません。しかし、「考えなければならない」という点では全国共通であり、問題意識を共有してどのような結論を出すにしても、全タク連は一つ、業界は一致団結ということに変わりはありません。これまで同様、なお一層の一致団結をお願いして筆をおくことと致します。(了)
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No.560 11月10日特別編集号 主な内容
トピックス
:<特別寄稿>
  富田昌孝・全タク連会長〜「預かり休車制度」と燃料高騰対策の促進
:「審判請求の理由なし」 〜新潟カルテル被疑事件、公取委が請求棄却の審決案
:なぜ初乗り運賃なのか <この人に聞く> 川鍋一朗・東タク協会長
:公定幅で終息するはずの運賃問題は…
  <この人に聞く> 三野文男・大タ協会長
:大阪も顔負けの運賃競争ですが…  <この人に聞く> 安居早苗・京タ協会長
:改正地域公共交通活性化・再生法の意味 
  <この人に聞く> 田中亮一郎・全タク連副会長
:「優良事業者」の資格基準はこれから 〜大阪府・市の「タクシー特区」提案
:社会貢献PRでタクシー産業のイメージ一新 〜神タ協広報委員会の取り組み
:<提言> LPGセダン車両の可能性を求めて 〜椿貴喜氏&宇佐美雅彦氏
アラカルト
:内外交差点「進展するユニバーサルドライバー研修」 松村美枝子氏F
速さ+確かさ
交通界ファックスプレス(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

Faxpress 関東版
 規制改革寄りの決着を牽制
    黒土相談役は政治資金団体強化を提唱
      全国事業者大会 特定地域指定で全タク連

【 岡山 】全国ハイヤー・タクシー連合会(富田昌孝会長)は7日、岡山市中区の岡山プラザホテルで第102回臨時総会、第128回理事会、第54回全国事業者大会を開き、次回の事業者大会を北陸ブロック・金沢で開催することなどを決めたほか、8項目の大会決議案を採択した。富田会長は当面の課題として準特定地域における預かり休車制度の創設や燃料高騰対策としてコスト上昇分の運賃・料金への転嫁を打ち出すとともに、改正タクシー適正化新法の特定地域指定基準の策定遅れに言及し、規制改革会議の意見書を改めて批判。坂本克己・事業適正化活性化推進特委本部長も首相官邸主導による規制改革会議寄りの決着を牽制した。また、新潟市ハイヤータクシー協会の高橋良樹会長、黒土始・全タク連相談役が発言を求め、それぞれ運賃カルテル被疑事件での司法闘争とそれへの支援、タクシー業界における政治資金団体の強化などを訴えた。
 臨時総会では愛知県タクシー協議会の天野清美議長が前回開催地代表としてあいさつ。「昨年は改正タクシー適正化新法が国会に上程され大きく前進した喜びの中での開催だった。新法成立により、われわれにとって最低限必要な法的枠組みはできたが、それがより実効性のあるものになることを願っている」と述べた。
 傘下協会の一部役員交代に伴い、理事の一部を選任し、安居早苗(京都)氏、三野文男(大阪)氏ら7氏が選出された。また、傘下都道府県協会役員歴任者へ感謝状が贈呈され、森博一(前愛知県タクシー協議会議長)氏、牧村史朗(前京都府タクシー協会会長)、藤原悟朗(前大阪タクシー協会会長)氏ら12氏を表彰した。
 続いて開催された理事会では、新理事の中から副会長を補充選任し、天野清美(愛知)、安居、三野の3氏を選出した。また、神谷俊広氏の理事長就任を正式に承認した。退任した役員の中から加藤欽也(北海道)氏ら3氏を顧問に、牧村、藤原両氏を相談役に推薦することも承認した。

〜次回大会は金沢で開催
 事業者大会では開会の辞を開催地代表として中国ハイヤー・タクシー連合会の小野正博会長(広島)が述べた。小野氏は「新法施行により下限割れ運賃問題は解決したが、4月以降新法は停滞し中途半端な状態になっている」などとした。富田会長の冒頭あいさつに続いて、議事では来年度の臨時総会・理事会・事業者大会を11月11日に石川県金沢市のANAクラウンプラザホテル金沢で開催することを承認した。開催予定地を代表して石川県タクシー協会の塚本泰久会長は来年3月に北陸新幹線が金沢まで開通すること、それにより各種団体等の会合が増加することなどに触れ、「金沢の伝統・文化に触れてほしい」と多数の会員の参加を呼びかけた。

〜新潟市・高橋会長「高裁提訴」
 8項目からなる大会決議案の採択後、新潟市協会の高橋会長、黒土相談役がそれぞれ発言を求めた。高橋氏は公取委が示した審決案の不当性を訴え、審判制度の構造的欠陥を指摘するとともに、審決後には東京高裁を舞台とした司法闘争に入る意向を表明。「このままわれわれが敗北することは全国業界の皆さんにもご迷惑をおかけすることになる。覚悟を決めて闘いたい。最後の最後まで闘う」と決意を表明した。
 黒土氏は、新旧適正化新法成立を通じてタクシーが公共交通機関として地位を確立したのは富田執行部のおかげだと謝辞を述べた後、「規制緩和万能の時代にこれに逆行する法律を作ってもらった。業界が滅びることはないだろう」としつつも、富田会長が孤軍奮闘しても限界があると指摘し、「経済と政治はクルマの両輪だ。業界全体の政治力を高める必要がある」と主張。業界として議連とは別に政治資金管理団体としての性格を持ったハイタク政治連盟の設立、全タク連傘下都道府県協会単位での支部設立を呼びかけた。
 また、黒土氏は乗務員不足に関連して教育とそのための投資の必要性を説き、「事業者は乗務員を社員として育てる義務があり、ドライバーという仕事は『技術者なんだ』というプライドを持たせるようにしなければならない。ただ、人を集めて使い捨てるだけではダメだ。地方創生に向けて地域のタクシー業界がイニシアチブをとれるよう皆で努力してほしい」と訴えた。

〜坂本本部長「地元議員に働きかけを」
 国土交通省の田端浩・自動車局長の講演の後、閉会の辞で坂本本部長は「田端局長の講演の中で『政府関係機関(規制改革会議)の意見書に対し、前向きに調整を図っている』とのお話があった。ぜひとも健康な子どもが生まれることを期待している」とした上で、「10月、11月と続けて自民党、民主党の先生方と話し合った。経営者、労働者、利用者にとって喜ばしい、win−win−winの法律が出来上がったはずだったが、非常に中途半端な状態にある。政府には『官邸』という伏魔殿があり、そこには妖怪が住んでいるようだ。富田会長以下、懸命に折衝しているが、なかなか思うように進まない。自民党を中心に法律に賛成したのだから、会員事業者の皆さんは地元の先生方にこの妖怪に立ち向かうよう伝えてほしい」と訴えた。
〔11月8日号関東版掲載〕  <Topへもどる>

2014年11月8日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 岡山 】規制改革寄りの決着を牽制/黒土相談役は政治資金団体強化を提唱/全国事業者大会 特定地域指定で全タク連
【 岡山 】政府部内で「緊密な調整」続く/田端・自動車局長が講演
【 岡山 】与野党議員「業界とともに」/懇親会でアピール
【 東京 】来年1月に機能アップ発表へ/「スマホdeタッくん」車種別選択など
【 東京 】くすぶり残る「偽マスター」問題/求められる適切な再発防止策
【 東京 】東旅厚年基金、解散処理で説明会
【 東京 】都個協の本選へ8人選抜/東個協・接客コンテスト準本選
 
2014年11月7日号−2 関東・関西版 ニュースヘッドライン
【 岡山 】富田会長、準特地域で「預かり休車制度」/燃料高騰対策とともに当面の課題に/第54回全タク連・全国事業者大会
【 岡山 】政府に燃料高騰対策求める特別決議/労働力確保など8決議採択
 
2014年11月7日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】準特地域の指定解除先行に不満の声/国交省は特定地域指定の見通し示さず/民主党タク議連総会でヒアリング
【 横浜 】鹿行交通圏の公定幅運賃公示/準特定地域指定で関運局
【 東京 】特区・武三、多摩とも実質減収続く/東タク協・9月全社輸送実績
【 東京 】岐阜県協会・山田副会長に黄綬褒章/秋の叙勲・褒章(国交省関係)
【 横浜 】全自交関東地連が発足/東京など8地連で組織
【 東京 】公取委審決案の撤回要求/新潟事件で全自交が声明
【 横浜 】「タートルタクシー」80両体制に/三和交通、東京除く全社で展開へ
【 東京 】労働者派遣業も見据え/東京MK労組が法人登記へ
【 東京 】実用興業労組、新委員長に渡辺氏
【 横浜 】湘南交通労組が50周年式典
 
2014年11月1日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】初乗り距離短縮は特区・武三限定/新規需要予測で増収の見通し提示へ/東タク協・川鍋会長、自社Gだけでも実施の意思
【 東京 】「活性化・再生法」今月20日施行
【 東京 】特定地域は実態に即して指定を/全自交・松永書記長
【 東京 】運動強化、組織拡大に全力を/全自交東京地連・定期大会
【 東京 】15年・事故防止標語決まる/東京交通共済、優秀16人を表彰
【 東京 】東京無線協組・理事会
【 東京 】鹿行交通圏(茨城)を追加指定/国交省告示、準特地域3減1増
【 東京 】適正台数の新規許可を/再任の東個労・青木委員長
【 横浜 】期間中のハイタク事故は1件/関運局管内、秋の交通安全運動
【 東京 】運転代行・白タク行為の実態調査も/関東交運労協の14年度活動方針
【 東京 】交運労協、ハイタク担当に関・事務局長
【 東京 】国交省、エボラ出血熱対策で通達
【 さいたま 】西武ハイヤー労組が定期大会
【 東京 】日本GYがタク専用の新タイヤ
 
2014年10月31日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】運賃は車両単位で「1社2価」も/高サービスで「上限超え」も模索/特区提案の大阪府、地域全車両の数パーセント
【 東京 】地域交通政策は自治体所管が基本/タク活用の意見交換会で太田教授
【 東京 】「東京観光タクシードライバー」/1期・2期の400人が更新研修
【 東京 】引き続き新潟業界を支援/公取委審決案に全タク連・富田会長
【 東京 】LPG11月CPは大幅下落
【 東京 】車齢制限の削除など緩和策/無線事業で日個連都営協
【 東京 】大和田委員長再任、副委員長は3氏/三交労、組合費引き上げを承認
【 福岡 】「ママサポートタク」熱海でも
 
2014年10月29日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 新潟 】15社の取り消し請求を棄却/事業者側は東京高裁に提訴を検討/公取委、新潟カルテル被疑事件で審決案
【 東京 】タク配車サービス事業がグローバル化/ソフトバンクがインド企業に出資
【 東京 】自治体との意見交換会、30日開催「特区・武三」「多摩」に分け
【 東京 】無事故・無違反など62人/全タク連・優良乗務員表彰
【 東京 】11月は品川と銀座、新橋地区/街頭指導重点地区決まる
【 東京 】全福協が3年ぶり事業研修会
【 横浜 】女性雇用拡大へ「託児所」/ハートフルタクシー
【 東京 】外部講師招き「売上向上セミナー」/山三交通、平均3500円アップ
【 横浜 】燃費向上、事故・故障が減少/グリーン経営認証リーダー研修会
 
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Faxpress 関西版

■ 三野、安居両氏が副会長に
     全タク連総会・理事会・事業者大会

【 岡山 】全国ハイヤー・タクシー連合会(富田昌孝会長)は7日、岡山市中区の岡山プラザホテルで第102回臨時総会、第128回理事会、第54回全国事業者大会を開き、次回の事業者大会を北陸ブロック・金沢で開催することなどを決めたほか、8項目の大会決議案を採択した。臨時総会では傘下協会の一部役員交代に伴い、理事の一部を選任し、安居早苗(京都)氏、三野文男(大阪)氏ら7氏が選出された。また、傘下都道府県協会役員歴任者に感謝状が贈呈され、森博一(前愛知県タクシー協議会議長)氏、牧村史朗(前京都府タクシー協会会長)、藤原悟朗(前大阪タクシー協会会長)氏ら12氏を表彰した。続いて開催された理事会では、新理事の中から副会長を補充選任し、天野清美(愛知)、安居、三野の3氏を選出した。また、神谷俊広氏の理事長就任を正式に承認した。退任した役員の中から加藤欽也(北海道)氏ら3氏を顧問に、牧村、藤原両氏を相談役に推薦することも承認した。
 大会決議採択後、新潟市協会の高橋良樹会長、黒土始・全タク連相談役がそれぞれ発言を求めた。高橋氏はカルテル被疑事件の公取委審決案の不当性を訴え、審判制度の構造的欠陥を指摘するとともに、審決後には東京高裁を舞台とした司法闘争に入る意向を表明。「このままわれわれが敗北することは全国業界の皆さんにもご迷惑をおかけすることになる。最後の最後まで闘う」と決意を表明した。

〜黒土氏が政治資金団体の強化提唱
 黒土氏は、新旧適正化新法成立を通じてタクシーが公共交通機関として地位を確立したのは富田執行部のおかげだと謝辞を述べた後、「規制緩和万能の時代にこれに逆行する法律を作ってもらった。業界が滅びることはないだろう」としつつも、富田会長が孤軍奮闘しても限界があると指摘し、「経済と政治はクルマの両輪だ。業界全体の政治力を高める必要がある」と主張。業界として議連とは別に政治資金管理団体としての性格を持ったハイタク政治連盟の設立、全タク連傘下都道府県協会単位での支部設立を呼びかけた。
 また、黒土氏は乗務員不足に関連して教育とそのための投資の必要性を説き、「事業者は乗務員を社員として育てる義務があり、ドライバーという仕事は『技術者なんだ』というプライドを持たせるようにしなければならない。ただ、人を集めて使い捨てるだけではダメだ。地方創生に向けて地域のタクシー業界がイニシアチブをとれるよう皆で努力してほしい」と訴えた。

〜坂本本部長「地方議員に働きかけを」
 国土交通省の田端浩・自動車局長の講演の後、閉会の辞で坂本本部長は「田端局長の講演の中で『政府関係機関(=規制改革会議)からの意見書に対し、前向きに調整を図っている』とのお話があった。ぜひとも健康な子どもが生まれることを期待している」とした上で、「10月、11月と続けて自民党、民主党の先生方と話し合った。経営者、労働者、利用者にとって喜ばしい、win−win−winの法律が出来上がったはずだったが、いまは非常に中途半端な状態にある。政府には、『官邸』という伏魔殿があり、そこには妖怪が住んでいるようだ。富田会長以下、懸命に折衝しているが、なかなか思うように進まない。自民党を中心にこの法律には賛成したのだから、会員事業者の皆さんにあっては地元の先生方にこの妖怪に立ち向かうよう伝えてほしい」と訴えた。
〔11月8日号関西版掲載〕<Topへもどる>

2014年11月8日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 岡山 】三野、安居両氏が副会長に/全タク連総会・理事会・事業者大会
【 岡山 】政府部内で「緊密な調整」続く/田端局長、具体的見通し示さず
【 岡山 】与野党議員が支援をアピール
【 大阪 】北新地、違法車両の減少を評価/抜き打ち調査で滝口・大運支局長
【 神戸 】富士通テンのIP無線採用/サン無縁事業協組、4社体制維持
【 神戸 】神戸・阪神間2万8851円/兵タ協・8月輸送実績減収
【 大阪 】アンドン横に人形も/大タ協「ビリケンタクシー」
【 大阪 】「ゆりかごタク」でバリフリ功労/近運局、滋賀のNPOを表彰
【 大阪 】一水会で苦情、注意事項など
【 大阪 】梅田オートガスが開所式
【 大阪 】近畿交運労協、新議長に松延氏
【 大阪 】関中旅客守口15両→東京・日本交通
【 大阪 】近鉄タクシー、役員変更届
【 大阪 】金星タクシー、役員変更届
※短信
 
2014年11月7日号−2 関東・関西版 ニュースヘッドライン
【 岡山 】富田会長、準特地域で「預かり休車制度」/燃料高騰対策とともに当面の課題に/第54回全タク連・全国事業者大会
【 岡山 】政府に燃料高騰対策求める特別決議/労働力確保など8決議採択
 
2014年11月7日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】「人手不足で供給過剰」に危機意識/大タ協・三野会長、特定地域の早期指定で環境整備
【 大阪 】北新地の違法車両、半月で67件/タクセンの無作為調査
【 大阪 】違法乗り入れの常習者を特定/北新地実態調査で近運局
【 大阪 】「利用の動機づけ」になる接客を/大タ協・古知、兵タ協・信原両副会長が対談
【 大阪 】ヘイローアプリ導入で10日に調印/全大個協組、年内に70両規模へ
【 大阪 】近畿支部大会の出場者選考/全大個協組がマナー講習会
【 大阪 】大和健司・元大ト協会長に旭日中綬章
【 大阪 】自主は12日、合同は26日/北新地、11月の街頭指導日程
【 大阪 】準特地域の指定解除先行に不満の声/民主党タク議連総会開く
【 大阪 】12月に1日がかりの街頭指導/今年も実施、近運局&大運支局
【 大阪 】執行部総辞職、新委員長に前田氏/南大阪交通労組、賃金体系など協議へ
【 大阪 】「稼動奨励金」の交付に期待/山陽交通労組、秋闘の早期妥結目指す
【 京都 】中野委員長再任、書記長など交代/弥栄自動車労組・定期大会
※短信
 
2014年11月1日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 東京 】泉州交通圏の準特指定解除/国交省告示、よもや増車はなかろうが…
【 大阪 】理事会では全員「一理事」に/関・大タ協最高顧問
【 大阪 】出発式は大阪城をバックに/大タ協「ビリケンタクシー」
【 大阪 】神鉄・鈴蘭台乗り場など/大阪高裁判決「妨害差し止め」
【 大阪 】大邱タクシー組合が大タ協訪問/日本タクシーなども見学
【 大阪 】概算見積りと日程確認/大無協・次世代節義委員会
【 大阪 】65歳以上が45%に迫る/大阪のタクシー乗務員
【 東京 】LPG11月CPは大幅下落
【 大阪 】日常業務、健康管理に留意を/全大個協会などが更新研修会
【 大阪 】国際興業大阪「素敵な選TAXI」25両
【 大阪 】毎日交通4両→さかい交通、認可
【 大阪 】関西中央旅客守口、役員変更届
【 神戸 】日本交通(三田)、役員変更届
【 京都 】京聯自動車、役員変更届
【 大阪 】泣jイサカ(滋賀)、高月営業所廃止
【 大阪 】近運局、2社を車停処分
【 訃報 】藤木正雄氏(伊丹産業・藤木二郎専務の父)10月30日死去。87歳
※短信
 
2014年10月31日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】運賃自由化は車両単位に/「特区」提案の大阪府、高サービスで「上限超え」も
【 大阪 】大阪駅乗り場「諦めるな」の声/大タ協理事会で若手理事
【 大阪 】泉州の準特解除、11月1日?
【 大阪 】「時期尚早」「現場の声を」/大阪交運労協「特区」で府と意見交換
【 大阪 】「指導慣れ」で緩みも/北新地、終了後に混乱
【 大阪 】適切な「降車場」が最大の課題/大阪駅乗り場問題で自交大阪
【 大阪 】ヘイローアプリ、11月に運用開始/全大個協組、DRは機種絞り込み
【 大阪 】関協「観光タク乗務員」27人に
【 大阪 】ファミリア交通、女性採用に力点
【 神戸 】掛け金の和英挽き・割増制度見直しへ/兵庫交通共済、組合員の負担軽減
【 大阪 】大阪交運労協が近運局交渉へ
【 大阪 】なみはや交通の争議は本訴に
 
2014年10月29日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 京都 】乗降スペースの確保などに不満も/11月着工、四条通整備事業説明会
【 大阪 】特区問題できょう大阪府と懇談/大阪交運労協ハイタク部会
【 大津 】サーチャージに「5・5」の壁/交労関西 小川・ハイタク部会長
【 大阪 】大阪駅西口乗り場の円滑な運用へ/移転問題対策協、意見集約急ぐ
【 京都 】「四葉のクローバー」ピンクに/弥栄自動車が映画キャンペーン
【 京都 】京聯自動車新社長に武田義裕氏
【 大阪 】大阪市域、3万円割り込む/大タ協・9月輸送実績
【 大津 】燃料高騰問題で集会・国会デモ/交通労連が11月14日開催
【 大阪 】安全講習と成績優秀者表彰/ナニワ交通が乗務員大会
【 大阪 】日交DSから新型DRの説明受ける/全大個協組・事業委員会
【 大阪 】南和タク・齋藤社長夫人のお別れ会
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