ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2014年5月12日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信
深刻化する乗務員不足
 労働人口の減少が全産業的課題に
  タクシー業界に「新たな切り口」は?

 ゴールデンウィーク期間中の一般紙報道等で、産業界全般、とりわけサービス業を中心に労働力の減少を紹介する記事が少なからず目についた。人口減少(生産年齢人口減少)といった構造的要因に加え、アベノミクスによる景気の回復基調化などにより人材の奪い合いが起きているという。タクシー業界でも、ここ数カ月の輸送実績を見ている限り実働率の低迷が目に付く。7日に開催された東京ハイヤー・タクシー協会理事会でも、人手不足問題に関東運輸局の高山和征・旅客第二課長、富田昌孝会長がそれぞれ言及した。業界の現状について改めて整理してみた。

一般紙が伝える人手不足問題
 5日付・毎日新聞朝刊1面では、「人手不足〜景気回復で奪い合い 時給1375円でも求人難」の見出しで、人手不足が外食、小売、運輸などの幅広い業種に拡大しているとし、労働人口の減少や景気回復による人材の奪い合いが起きているとする。
 例えば牛丼チェーン店「すき家」の場合では、深夜時間帯の時給を都内店舗では従来の1325円から1375円に引き上げるなどの対策を行っているが、最近のメニューの多様化等で店員1人当たりの業務量が増え、仕事がきついなどの理由で大量退職するなどした結果、今年2月以降250店舗が一時休業や短縮営業に追い込まれたとしている。また、居酒屋チェーンの「ワタミ」でも、全店舗の約1割に当たる60店舗を今年度中に閉鎖する計画になっているとしている。
 外食産業だけではなく、建設業界では東北の復興需要や公共事業の増加で、ますます人手不足が深刻化。入札不調や工期の遅れが目立ち始めているとする。トラック業でも、3月までの駆け込み需要に対し「配送依頼が増加し、仕事を受け切れていない」とする。その結果、深夜時間帯の時給1375円の例にとどまらず全般にアルバイト従業員の時給は上昇し続けているという。
 また、「ユニクロ」の例にも見られるように、3万人の非正規雇用従業員の内、新規採用も含めて約1万6000人を地域正社員(原則として転居を伴う転勤がない)にする方針を打ち出したとし、柳井正会長兼社長のコメントとして「良い人材を確保するには待遇を改善しないといけない」との発言を紹介している。
 3日付・日経新聞朝刊では、「外食、縮む夜間営業」との見出しで、「マクドナルド」や「すかいらーく」が24時間営業の店舗を削減しつつあること、背景に朝型のライフスタイルへの変化や人件費の高騰をあげた。「時給を割高にしても、優秀な人材が集まらないケースが出ている」ともしている。また、こうした傾向を受けて、伊藤忠商事で夜間の残業を原則禁止し朝型勤務を促していることなども紹介した。
 両紙以外でも、さまざまな新聞紙面やテレビのニュース報道などで、これら人手不足の問題を取り上げるケースが目に付くようになっている。全産業的に人材の争奪戦が激化する傾向にあるようだ。

東タク協理事会での問題提起
 7日に開催された東タク協の理事会では、議事に先立ち、関運局の高山・旅客第二課長が改正タクシー適正化新法について講演。その中で最近のタクシー情勢として実働率の低下に言及。「皆さんも気になるところだと思うが、実働率の推移は注視すべき状況だと思う」とし、「特に平成24年の秋から実働率は前年割れとなっており、それ以降現在に至るまで、ずっと実働率は前年割れが続いている。平成25年度の輸送実績は現在集計中だが、やはり実働率については24年度を下回る状況になるとみられる」と述べた。
 高山氏はまた、「実働率について問題提起をしたが、少子高齢化という問題があり、特に現在は急激な少子高齢化が進んでおり、乗務員の確保が業界の課題になっている。わが国の高齢者は現在4人に1人だが、あと20年ほどすると3人に1人になるとも言われている。タクシー事業は労働集約産業であり、同様にバス、トラック、自動車整備業界も人材不足になっている」と指摘し、急激な少子高齢化による需要の取り込みと同時に人材難の解決がタクシー業界にとっての喫緊の課題になりつつあるとの認識を示した。
 講演が終了し、高山氏らが退席した後のあいさつの中で富田会長も業界の人手不足に言及した。その中で富田氏は「連休中の新聞報道を見ていると、人手不足の問題が盛んに取り上げられている。『全産業で人手が不足している』とされ、事務職以外はほとんどすべてが人手不足だという。特に東京は産業の集積地であり、都内の人手不足は深刻なものがある。6月以降は景気が良くなるということを見込んで、色々な産業で人材集めをしており、われわれの業界に人が来てくれるのか。なかなか今の労働条件では人は集まってこないだろうと危惧している。労働環境をどんどん良くしていくという意味でも、改正タクシー適正化新法の効果を出していかなければならないんじゃないかと思っている」「色んな産業で人手不足の問題に対応をしている。営業時間の短縮や店舗数の削減など、さまさまな手段を考えながらこれを乗り越えていこうとしている。タクシー業界も人手不足という大変難しい問題に直面しているわけだが、何とかこれを乗り越えていくには、業界として対策を考える必要があるのではないかと思っており、タクシー協会の関係委員会でもこの問題に関する対策を練っていただき、何か新しい方策を考える必要があるだろう」と述べた。
 その後の理事会で具体的にこの問題が議論されたわけではないが、一応、公の場で問題提起がなされ、行政としても実働率低下を深刻な課題と認識していることが明らかにされ、通常総会をもって発足する新執行部の重要課題の一つに位置付けられた格好だ。

東京業界の実働率の推移と最近の東タクセン運転者証発行数
 実際のタクシー輸送実績における実働率の現況はどうなっているだろうか。東タク協がまとめた平成25年度(25年4月〜26年3月)全社輸送実績(特別区・武三地区)を月別にみていくと、25年4月83.5%(前年同月84.0%)、5月81.7%(82.6%)、6月81.7%(84.7%)、7月82.8%(83.8%)、8月79.4%(82.0%)、9月80.8%(82.8%)、10月82.6%(84.2%)、11月82.3%(84.1%)、12月83.1%(84.4%)、26年1月78.3%(78.9%)、2月79.1%(83.3%)、3月80.9%(82.9%)―となっており、すべての月で前年を下回っている。祝祭日の配列や降雪による出勤率の低下などの影響を差し引いても厳しい数字だ。
 年度別に見て過去30年ほどさかのぼっても、最も実働率が低いのは旧・タクシー適正化新法が施行される直前3カ年であり、平成18年度が79.5%、19年度が78.2%、20年度が78.6%であり、実働率80%を下回るのはこの3カ年だけだ。現在の実働率の水準は着々とこのレベルに近づいており、人口減・生産年齢人口減少のような構造要因、景気回復などを見込むと、さらに状況は悪化することも懸念される。
 これら構造要因も念頭に、法人タクシー乗務員の絶対数に着目するとどうだろう。東京タクシーセンターの運転者証交付数を見ると、男女計の交付件数は25年3月末時点で6万4060人であり、21年度以降は常に減少し続けている。また、この数字は平成9年度の6万4139人とほぼ同数であり、特別区・武三地区の9年度の実働率は87.0%だった。運転者証の交付数の大きな特徴の一つとして、女性の数が圧倒的に少なく、それは統計上無視しても差し支えないと言っても過言ではない程度に少ないこともあげられる。安倍政権の掲げる「女性の活用」からもっとも遠い業界であるとも言えそうだ。

新たな切り口が必要に…
 記者として都内業界を歩いてみると、実際に実働率の低下、人材確保に困難さが増していることがしばしば話題になることが多くなったと感じる。それは一連の報道を受けてというよりも昨年後半から年明けにかけて徐々にそういう傾向が増してきたという感じだ。
 東京業界のニュースとしては、都内大手・ケイエムグループによる学士ドライバーの大量採用が事業者の関心を集めている。従来型の求人媒体にいくら広告宣伝費をつぎ込んでも、目に見える成果が上がりにくくなっているからか、「新たな切り口」での採用が必要だと実感する事業者が増えているようだ。
 ただし、こうした取り組みは知名度やブランド力に加え、多大の労力と資金も必要で、中小事業者が簡単にマネできるものでもなさそうだ。都内中小事業者の話では、「当社周辺での支度金の相場は上昇しつつあり、実際に40万円程度は支給されているという話も聞く」という。ただ、それでも定着率は低く、「採用した人数と同程度は離職してしまい、実働率は上がらない」と嘆かざるを得ないのが実情のよう。
 業界としていまできることの第一は、改正タクシー適正化新法に則り、事業適正化による労働条件改善を果たすこと―という建前になるが、先述したように非正規雇用をはじめサービス産業全般が時給上昇のトレンドにあり、かつ、景気回復の進行や東京五輪開催効果の程度によっては産業界全体の労働条件も改善し、タクシーと全産業平均賃金との格差是正は進まない可能性も否定できない。労働条件改善は労働力確保の必要条件ではあるが、十分条件であるとまでは言えないようでもあり、働き方を含めた新しい切り口を業界は検討すべき時期にきているようだ。(了)
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No.535 5月12日号 主な内容
■巻頭人物  
:富田 昌孝氏(東京ハイヤー・タクシー協会会長)
気になる数字
:287万4500人/今年1〜3月の訪日外国人客の総数
トピックス
:深刻化する乗務員不足〜タクシー業界に「新たな切り口」は?
:京都の顔はいずれに?〜京タ協“ポスト牧村”2人に絞られた会長候補
:UD研修、訪日外国人対応に注力〜東京タクシーセンター新年度事業を検証
:藤原会長は今回の「失敗」の総括を〜大タ協役員改選を前に、関・最高顧問
:「改革」と「成果」そして「課題」〜東個交通共済「田中体制」2年の総括
<スポット> ナーバスな利用者心理に…
<スポット> スマホ配車に観光タクシー
東西往来
:官民挙げての大合唱/利用者の視点を忘れずに
この人/この言葉
:村澤儀雄氏、山本弘氏、青木信明氏、新舩元一氏
シャッターチャンス
:トップ交代後の東タク協運営と/利用者視点で一本化の検討は?
:事故防止効果は無かったのか?/思惑が交錯の人事の季節
■アラカルト
:<連載第63回> 多田清社長殿創業史―「相互十年」を読む
:<内外交差点> これからの労組と産別  茨木不尽彦氏C
速さ+確かさ
交通界ファックスプレス(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

Faxpress 関東版
 実働率80%割れに近づく
   人手不足の影響、さらに深刻化
      東タク協・3月全社輸送実績

【 東京 】東京ハイヤー・タクシー協会はこのほど、3月の全社輸送実績をまとめ公表した。それによると、特別区・武三地区(294社)の実働日車営収は普通車・税込で4万7926円で、前年同月の4万6970円から2.0%の増収。また、多摩地区(63社)は同4万3175円で、前年同月4万2148円から204%の増収だったとしている。ただ、実働率はいずれも前年比2ポイント以上の下落で80%割れに近づいている。
 総需要を示す指標では特別区・武三地区で総実車キロが対前年比2.6%増、税込運送収入総額も同2.0%増と景気回復の兆候がみられる。迎車回数も100万回超で、前年比11.2%増と好調。ただ、日車営収の増収率は2.0%にとどまっていることなどから、無線配車増がすべて需要の純増ではないことも明らか。一方、多摩地区では総実車キロが前年比0.8%減、運送収入総額でも同0.8%減となっており、景気回復の影響が都心に比べほとんど及んでいないようだ。
 人手不足の影響はいよいよ深刻化しており、実働率は特別区・武三地区で80.9%(前年同月82.9%)となり、前年比2.0ポイントの下落。多摩地区でも82.5%(同85.0%)となっており、前年比2.5ポイントの下落。日車営収の回復要因は特別区・武三地区では総需要の回復と実働率の下落によるもの、多摩地区ではほぼ全面的に実働率下落によるものと言えそうだ。
〔5月10日号関東版掲載〕  <バックナンバー一覧へもどる>

2014年5月10日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】実働率80%割れに近づく/人手不足の影響、さらに深刻化/東タク協・3月全社輸送実績
【 横浜 】再規制転機に「成熟産業」へ/神タ協・伊藤会長、人材確保へPR
【 東京 】滋賀県知事選出馬で議員辞職/民主党タク議連幹事長の三日月氏
【 東京 】「選択機能」の検討に着手/東タク協「スマホdeタッくん」
【 東京 】「街頭指導ルール」めぐって質疑/東個協・理事会、趣旨を取り違え?
【 福岡 】タクシー部門も増収増益/第一交通産業・3月期連結決算 
【 東京 】実用興業などに警視総監賞/警視庁・春の交通功労者表彰
【 東京 】KPU14春闘、新たに9単組が妥結
【 東京 】発生率最低は南多摩支部/東個交通共済・25年度事故調査
【 東京 】グリーン経営認証「出前説明会」
 
2014年5月9日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】東タク協理事会、川鍋氏を後任会長候補に決定/「乗務員不足」への対処法など課題に/総会開催時の理事会に推薦へ
【 東京 】晴れて一般社団法人に/都個協、設立登記を完了
【 東京 】スマホアプリの「英語版」/東京無線が業界初の運用開始
【 東京 】ブタンは20ドル下げ/LPG5月CP
【 東京 】榎元紀二郎氏に旭日双光章/元全自無連副会長、情報通信事業功労
【 東京 】役員選出で「一枚岩」模索/日個連都営協・理事会 
【 東京 】2万〜7万円の収支改善協力金/帝都自交労組が春闘妥結 
【 東京 】三幸交通でもUD研修 
【 福岡 】第一交通産業「モタク」佐世保でも
【 東京 】「優秀適格者」再認識で事故防止/東個交通共済・理事会 
【 東京 】利用運賃を距離制に移行/全福協・福祉タク配車センター
【 東京 】日曜「公休」の勤務体系に変更/平和自交・江戸川営業所
【 横浜 】私鉄東ハイ労が釣り大会
 
2014年5月2日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】東タク協、次期会長候補7日に選定/理事会で正副会長等の辞表取りまとめ/総会当日に就任、副会長を指名
【 東京 】セドリック生産中止で最終回答/日産、ダッ研に「後継セダンない」
【 東京 】JR駅乗り入れは約4万両/東タク協駅構内委員会・総会 
【 東京 】東タク協・山副会長に旭日双光章
【 東京 】需要急増で完全自動配車の勧め/関自無協東京支部・総会
【 東京 】関自無協東京支部・新年度役員
【 東京 】運転者登録制度の拡大等に対応/東タク協三多摩支部・理事会
【 大阪 】運賃変更命令の差止請求/下限割れのワンコイン、MKが提訴
【 東京 】「広告付き上屋乗り場」を導入/東タクセン・26年度事業計画 
【 東京 】一般車は年間3万5500円/UDも設定、東タクセン負担金
【 東京 】アテンザXD「評判上々」/月島自交・山田社長
【 さいたま 】日交労野球大会、30チームで
 
2014年4月26日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】最終目的に運賃レベルの引き下げも/国交省と共有、適正化新法「立法の精神」/関東ハイタク協で全タク連・富田会長
【 東京 】改正適正化新法「全面的見直しを」/オリックス・宮内氏が理事長のNPO
【 東京 】GW中のバスの安全確保/国交省、法令遵守など通達
【 東京 】運用ルール緩和、任意団体にも門戸/自家用運送の権限移譲で最終報告
【 東京 】6月24日に50周年記念式典/東タク協共同営業委員会
【 東京 】健康起因の重大事故目立つ/日個連交通共済協組 
 
2014年4月25日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】外国人旅行者向けの施策検討加速/6月のアクションP改定に向け/国交省、自動車関係者との意見交換会で要請
【 東京 】LPG燃料タンクの再検査場確保/関東ハイタク協、全タク連通じ要望
【 東京 】「IP部会」正式発足へ/関自無協の新年度事業計画案
【 東京 】グリーン経営認証リーダー研修会/交通エコモ財団が全国10カ所で
【 東京 】東京MK労組が事務所移転
【 東京 】中労委「不当労働行為に当たらず」/事故・違反多発者への退職勧告 
【 東京 】5月14日までに最終決着目指す/KPU春闘、加盟8単組が妥結 
【 東京 】有給休暇の買い取りも/日交労、14春闘妥結 
 
2014年4月23日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 横浜 】観光タクシーの取り組み評価/地域協議会の運営支援に意欲/又野・関運局長がハイタク巡って所見
【 東京 】米穀、台湾などからもアクセス/全タク連「全国タクシーガイド」 
【 東京 】特区・武三1.7%、多摩2.8%増収/東タク協・3月原計輸送実績 
【 横浜 】乗務員不足解消へ調査/神タ協、雇用と求職者意識 
【 名古屋 】貸切バスが名神高速を逆走/同一車両が1日に2度の事故 
【 東京 】3月は44社・527局増/デジタルタクシー無線導入状況 
【 東京 】新賃金体系の確立など要求へ/シンセツタク労組の14年春闘
【 東京 】マスターズ参加率89.2%に/都個協、加入団体別集計
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Faxpress 関西版

■ 空港、新大阪等に外国人専用乗り場
    「インタク」具体化へ、部会協議スタート
        「バイリンガル運転者」5年後に500人

【 大阪 】大阪インターナショナルタクシー創設委員会(委員長=青木義英・和歌山大学観光学部特任教授)の「専用タクシー乗り場」「観光タクシー制度」両部会の初会合が9日、大阪市中央区のホテルプリムローズ大阪で相次いで開かれた。乗り場については、外国語に対応できる乗務員を養成、新たに設置する予約センターに登録し、100人程度の登録が完了した段階で関西空港、大阪空港、JR新大阪駅、大阪駅の4カ所に事前予約制の外国人旅客専用乗り場を設置、登録が500人に達した段階(5年後をめど)で予約外の外国人にも開放する―などの中・長期目標が示された。
 登録運転者には大阪タクシーセンターの接遇研修受講を義務づける。乗り場の広報はタクシーセンターおよび予約センターのホームページに掲載。空港施設内にタクシー案内所を設置し、英語を話せるコンシェルジュを配置するとしている。
 短期(1〜2年)対応としては、新大阪駅、大阪駅、大阪空港の既存乗り場の1カ所に英語、韓国語、中国語のピクト表示を行い一般旅客と併用する形でスタート。外国人が乗車した際は指差しシートで対応する。
 事務局(タクシーセンター)が示した叩き台によると、各乗り場にはピクト表示と同じく3カ国語でタクシーの特徴、注意点、予約センター等の連絡先を記した案内板を設置。車両の形状は外国人の旅行形態により、4人以内の旅客運送はセダンもしくはユニバーサルデザイン車両、予約システムによる乗合旅客(9人以内)の観光などはワゴン型(ジャンボ含む)を使用、車両表示は脱着可能な表示板(黄色をベース)とする―などとなっている。
 出席者からは、「大きなワゴン車についてはホテルからの引き合いも多い。セダンのみならずジャンボタクシーがもっと必要ではないか」「韓国では乗務員が語学対応できない場合は無線で対応してくれた。こうした方法も良いのでは」「観光施設のみならずヨドバシカメラなどの商業施設にも乗り場や案内板を設置してはどうか」などの意見が出た。
 観光タクシー制度部会では、タクシーセンター、および新たに設置する予約センターがホームページを開設し、予約概要、免責事項、運賃および決済方法、観光ルートなどを掲示する計画が示された。当面、英語表記のみで運用し、中・長期計画として中国語、韓国語のホームページを作成するとの提案に対し、現実に利用が多いのはアジアからの観光客だとして、当初から多言語化を求める意見が出た。
 両部会とも青木委員長が部会長を兼任。7月の第2回会合で意見集約を図る。
〔5月10日関西版掲載〕<バックナンバー一覧へもどる>

2014年5月10日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】空港、新大阪等に外国人専用乗り場/「インタク」具体化へ、部会協議スタート
【 大阪 】弁明書の提出期限は22日/公定幅割れの事業者に文書届く 
【 大阪 】「中型免許」の条件緩和/トラックの余波を危惧する声 
【 神戸 】「トラックに学ぶべき」との声も
【 奈良 】奈タ協、総会前の理事会 
【 大阪 】ワンコイン堺社長に馬場専務 
【 神戸 】単組の登録人員減少続く/私鉄関西ハイタク労連
【 東京 】ブタンは20ドル下げ/LPG5月CP
【 京都 】「中小零細潰し」の悲鳴も/貸切バスの新運賃めぐって 
【 神戸 】新型クレジット決済/阪神タクが6月16日開始 
【 大阪 】住道駅の夜間対応でテコ入れ/ダイトタクシーG、社内交流も 
 
2014年5月9日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】藤原会長は5・5修正「失敗」の総括を/関・大タ協最高顧問、次期会長は若手に/「見守る」のも長老の役割 
【 京都 】粂田氏、安居氏のいずれかに/京タ協次期会長、選考委で絞り込み
【 大阪 】法人6社・個人15者、勧告に応じず/公定幅運賃近運局が弁明促す通知
【 和歌山 】和タ協、暫定会長に川村氏〜田畑氏らは新協会の発起人会 
【 大阪 】「月1回」「月2回」の叩き台/北新地自主街頭指導、効率化へ 
【 京都 】「メール配車」で観光タクなど強化/全京が無線代替で活用、提携も
【 大阪 】近畿交通社長に坂東氏 
【 大阪 】北急の箕面延伸で新需要/北摂各社「今から勝負」
【 神戸 】兵タ協・労務委員会開く 
【 福岡 】第一交通産業「ママサポートタク」/大阪、和歌山でエリア拡大
【 大阪 】ファミリア交通が新体制
【 京都 】「バーベキュータクシー」PR/精肉店と提携のキャビック
【 大阪 】事故調査分析官が特別講演/12日の南大阪新城個タク・総会 
【 京都 】ハイタク事故率ワースト1返上へ/京都府警中京署が13日に研修会
 
2014年5月2日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】運賃変更命令等の差止請求/公定幅運賃巡って、ワンコインドームが提訴
【 京都 】エムケイグループも提訴
【 神戸 】理事1人「228票」に/兵タ協神戸・阪神間支部 
【 大阪 】10月8日に創立30周年記念式典/大阪交通共済協組・理事会
【 大阪 】南地&北新地、5月の街頭指導日程
【 大阪 】5・5見直しは税率10%時視野に/全大個協会・新山会長 
【 大阪 】手元に残る配車情報で安心/全大個協組、スマホ配車好調 
【 大阪・京都 】乗務員負担、スライド賃下げ許さず/自交大阪・京都が宣伝キャラバン
【 大阪 】新運賃で「10〜15%の増収」/北大阪個人・新舩理事長 
【 大阪 】新運賃による営業環境改善に期待/新栄個人・藤本理事長 
【 大阪 】公務員より高いタク運転者の賃金/大阪交運共闘、ベトナム視察報告 
【 大阪 】「観光タクシー乗務員」/関協、新たに6人認定へ 
【 大阪 】第85回大阪メーデー開く 
【 京都 】駅周辺で人権啓発活動/京タ協なども参加して7日に
【 大阪 】法人の65歳以上、40%超える/大阪のタクシー乗務員
 
2014年4月26日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】自動車無線通じて新たな需要創出を/近自無協・理事会で坂本会長
【 和歌山 】和タ協分裂、相互ほかが脱退/田畑氏が緊急会見、新協会設立へ 
【 大阪 】「インターナショナルタク」具体化へ/5月9日に乗り場、観光タク両部会
【 大阪 】親切、善行などの28人/大タクセン優良運転者表彰
【 大阪 】阿部・自交部長らが祝辞 
【 奈良 】奈タ協・池田会長の任期延長/一般社団法人化で定款変更 
【 東京 】運賃値下げも「立法の趣旨」に/全タク連・富田会長「国交省と共有」
【 大阪 】大阪駅問題、30日にPR活動/自交大阪、朝の通勤時間帯に訴え 
【 大阪 】「街づくり」の視点、公共交通にも/大阪駅問題で滝口・大運支局長
【 大阪 】大無協、営業委員長に日交・太田氏
【 神戸 】積立金規約の見直しに着手/兵協・総務委員会、要否含めて検討
 
2014年4月25日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】「苦渋の選択」で大幅な増収も/4月の営収動向、「公定幅割れ」処分で提訴の動き
【 京都 】「現状運賃続ける努力」/HPでエムケイ各社
【 大阪 】大阪市域3万1219円/大タ協・3月輸送実績 
【 京都 】5・5遠割廃止で売上増/エコロ21、深夜割増廃止は同調せず 
【 京都 】4月実績「昨年よりもずっと良い」/京都ハイタク共闘会議
【 大阪 】阪急・上新庄駅で連日の指導 
【 大阪 】メーデー参加者への啓発活動/大阪駅問題PR、全自交も 
【 京都 】ポスト牧村、一気に確定も/京タ協、5月2日に選考委
【 大阪 】滝口支局長が行政官も多数参加/北新地・合同街頭指導
【 和歌山 】和歌山第一、湊第一の約100人/「ママサポートタクシー」研修受講 
【 大阪 】需要回復期の事故防止/協親交通が5月12日に講習会
【 京都 】洛東G労組、藪委員長が辞任 
【 大阪 】近運局、バス13社を無事故表彰
 
2014年4月23日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】5月7日を期限に変更を勧告/近運局、「公定幅割れ」の法人7社・個人16人に 
【 大阪 】「バリアフリー」で訴え継続/大阪駅乗り場、労使でPR活動 
【 京都 】深夜割増廃止分は加算給で補填/洛東G・杉ア代表「地域還元策」
【 京都 】恒久認可も「割増なし」返上を/WIN・WIN・WINの提言
【 大阪 】自己負担撤廃で乗務員確保/「低運賃」神話は過去のこと 
【 大阪 】競艇関係グループで再出発/なみはや交通が全体集会で報告 
【 大阪 】大タ協質疑「新会長が誕生すれば… 」/関西中央G・薬師寺代表が再開予告
【 大阪 】新運賃に反応した苦情も/花菱タク、安全講習会で報告 
【 京都 】エムケイ、東京でも勝訴/最高乗務距離規制訴訟 
【 大阪 】大阪駅の乗降場問題をアピール/大タ協、MBSラジオの広告放送
【 大阪 】式典前に大阪駅問題PR/連合系メーデーで交通労連 
【 大阪 】NPO法人がSASの無料相談
【 京都 】洛東G3社が2人代表制に
【 京都 】舞鶴京都タクシー、役員変更届
【 大阪 】尼崎工都タクシー、役員変更届
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