ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2012年9月10日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信

労働条件の改善未だ
142地域を3年間の再指定へ

国交省判定、全国の特定地域、指定解除なし

国土交通省は6日、タクシー適正化新法に基づく指定特定地域のうち今年9月末で期限切れとなる142地域について、3年間の再指定をする方針を固め、政務三役会議で了承した。うち、138地域の再指定はほぼ確定で、残る4地域についても自治体首長の要請という要件を満たせば再指定されるというから、実質的には今月末で期限切れを迎える地域はすべて再指定ということになったわけだ。10月1日の告示日にはこれら142地域(138地域+4地域)のほか、新たに指定要件に合致して指定される新規指定地域が出てくる可能性も小さくないという。

 今回、政務三役会議で了承を得、再指定が確実になったのは別表1(略)の通り。全国639の営業区域のうち、現時点では157地域が特定地域に指定されており、さらにそのうちの142地域が今月末で期限切れとなる予定だった(タクシー適正化新法施行当時の特定地域指定は141地域で、その後1地域が平成24年9月末を期限に追加指定)。
 結論から言えば、これら142地域のうち「秋田県横手市」「静岡県伊豆交通圏」「岐阜県高山交通圏」「鹿児島県川薩交通圏」の4地域が「自治体首長の要請があれば指定可」という留保つき。残る138地域は原則再指定というから、実質的には期限切れを迎えるすべての地域が再指定になったと考えてよさそうだ。今回、再指定される特定地域は主なものだけを挙げても、北から「札幌交通圏(北海道)」「仙台市(宮城)」「特別区・武三交通圏(東京)」「北多摩交通圏(同)」「南多摩交通圏(同)」「西多摩交通圏(同)」「京浜交通圏(神奈川)」「新潟交通圏(新潟)」「名古屋交通圏(愛知)」「大阪市域交通圏(大阪)」「京都市域交通圏(京都)」「神戸市域交通圏(兵庫)」「広島交通圏(広島)」「高松交通圏(香川)」「福岡交通圏(福岡)」「北九州交通圏(同)」「沖縄本島(沖縄)」などがある。

供給量の削減で効果あげてきたが…
 適正化新法の施行された平成21年10月から今年9月末までで丸3年が経過することになるが、この間の同法に基づく取り組みについて国交省では「供給量が削減されることにより、日車営収が改善されるなど効果をあげてきた」としつつ、「しかしながら、各地域の指標をみると特定地域の指定要件(例:人口10万人以上の都市を含む営業区域の場合=@日車実車キロまたは日車営収が平成13年度と比べ減少していることA前5年間の事故件数が毎年度増加していることB前5年間の法令違反の件数が毎年度増加していること―のいずれかに該当)に引き続き合致している状況にあるため、10月1日付で特定地域を再指定する」としている。
 近年の各指標の動きは別表2(略)の通りだが、タクシー適正化新法の施行後については、その直前のリーマンショック発生などにもかかわらず、日車営収は改善傾向がみられるなど一定の成果を出している。その原動力となった減車等の進捗状況は別表3(略)の通りで、全国平均では基準車両数比で12.4%の削減が達成され、その結果、適正車両数の上限値との乖離率は6.9%となっている。
 総合的にみて、ある程度の減車・休車が進んだのは間違いのない事実だし、その結果、日車営収の上昇など、総需要が引き続きマイナス基調の中で一定の成果を生んではいるが、それは乗務員の賃金等に顕著な跳ね返りがみられるほどのものではない―というのが率直な現状であろう。その結果が期限切れを迎えるすべての特定地域が原則、再指定ということになったと整理できそうだ。

適正車両数の見直しはあるのか?
 となると再指定にあたってこの秋以降の各地域での地域協議会等に提示されてきた「適正と考えられる車両数(適正車両数)」については、見直すのか見直さないのか?
 この点について国交省では現時点で明らかにしていない。確かに地域ごとに事業再構築に取り組む姿勢そのものにも、熱意も含めた差が小さからず存在しており、その取り扱いについても同省では「地域ごとの判断ということもあるだろう。現時点で決まった方向性と言えるものは持ち合わせていない」という。
 まずは、数字として示された乖離を埋め合わせることから始め、再指定の3年の間にタクシー事業法あるいは適正化新法改正などの法律整備を完了する―というストーリーがおぼろげに見えてきそうだ。(了)

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No458. 9月10日号  主な内容
■巻頭人物 :高野公彦氏(グリーンキャブ社長)
■気になる数字:1位→13位/都道府県別輸送実績、日車営収1位の東京は走行キロ当たりでは13位
■トピックス :142地域を3年間の再指定へ/全国の特定地域、指定解除なし
         :再規制の前に立ちふさがる強大な存在、公取委/業界は何をなすべきか
         :需要の創造と産業の発展を図る/チームネクスト、プレイベントin 京都
         :“選挙後”にらんで駆使できぬ/大阪維新の会のタクシー政策は?
         :選択と集中の事業運営を/東京タクシーセンター、渡辺英雄・専務理事に聞く
         :関協が創立50周年/次の50年へ、一致団結でさらなる飛躍を!
■東西往来 :要注意!交差点近くの落し穴
         :「長期的な視野」持てる?
■この人/この言葉
         :根本克己氏、金澤悟氏、西井孝志郎氏、澤井俊氏
■シャッターチャンス
         :話題先行の民・自両党首選は?/駅前再開発後の安心・安全確保
         :失業者も失業予備軍も/劇的に変化した体型の次に…
■アラカルト:<内外交差点> まずは、私自身の経歴から  青木信明氏@
         :<続大阪タクシー産業盛衰記> 岡本頼幸氏を偲んで 増田和幸氏に聞く
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Faxpress 関東版
 自動車局長に武藤浩氏
    国交省幹部級人事、宿利・事務次官は退任
             国交審議官に本田、石津両氏

【 東京 】国土交通省は6日、宿利正史・事務次官が勇退し、後任に佐藤直良技監(建設系、昭和52年入省)を充てる幹部級の人事を内定した。11日付で発令する。事務次官ポストは旧建設省出身者、旧運輸省出身者によるタスキ掛け人事が慣例となっており(建設系内では事務系、技術系のタスキ掛け人事も行われている)、運輸系の宿利氏から再び建設系の佐藤氏にバトンタッチする。また、自動車局長には武藤浩・大臣官房総括審議官(運輸系、54年入省)が就任する。
 事務次官に次ぐポストでは建設系の小澤敬市・国土交通審議官(大臣官房審議官とは異なり、他省ともども通常、省名審議官と呼ばれる事務方ナンバー2の位置づけ)、運輸系の北村隆志・国土交通審議官が退任。北村氏は勇退する鈴木久泰・海上保安庁長官の後任となる。国土交通審議官では建設系の増田優一氏(昭和50年入省)が留任し、新たに本田勝・大臣官房長(運輸系、51年入省)、石津緒・近畿運輸局長(運輸系、53年入省)の3氏の体制になる。国交省全体の中で旧運輸省系のトップは本田氏という格好になる。
 このほか、主な局長級人事では本田氏の後任の官房長には久保成人・鉄道局長(運輸系、52年入省)が、久保氏の後任には滝口敬二・総合政策局次長(運輸系、54年入省)が就任する。
 中田徹・自動車局長は退任し、後任には武藤・総括審議官が就く。航空局長には田村明比古・鉄道局次長(運輸系、55年入省)が就任する。中島正弘・総合政策局長(建設系、50年入省)は留任する。

〜神谷・関運局長が勇退、後任に内波氏
 地方局では神谷俊広・関東運輸局長が勇退し、後任には内波謙一・大臣官房危機管理・運輸安全政策審議官(運輸系、53年入省)が就く。国交審議官に異例の昇格をした石津氏の後任・近畿運輸局長には大黒伊勢夫・独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構理事長代理(運輸系、53年入省)が就任する。
※主要幹部の略歴
 ◆佐藤直良(さとう・なおよし)事務次官=昭和27年9月生まれ、神奈川出身。東京工業大学大学院工学研究科修了、昭和52年建設省入省。中部地方整備局長、河川局長などを歴任◆本田勝(ほんだ・まさる)国土交通審議官=昭和28年4月生まれ、岐阜県出身。東京大学法学部卒、昭和51年運輸省入省。関東運輸局自動車第一部長、大臣官房総務課長、自動車交通局長、鉄道局長、航空局長、官房長などを歴任◆石津緒(いしづ・はじめ)国土交通審議官=昭和30年8月生まれ、静岡県出身。東京大学法学部卒、ペンシルヴァニア大学経営大学院を経て昭和53年運輸省入省。在仏日本大使館一等書記官、近畿運輸局自動車部長、総合政策局国際業務課長、自動車交通局総務課長、中国運輸局長、航空局次長、近畿運輸局長などを歴任◆武藤浩(むとう・ひろし)自動車局長=昭和31年2月生まれ、愛知県出身。京都大学法学部卒、昭和54年運輸省入省、自動車局旅客課配属。在スペイン日本大使館一等書記官、平成7年8月から村山改造内閣・平沼赳夫運首相の下で運輸大臣秘書官事務取扱、航空局監理部航空事業課長、大臣官房広報課長、大臣官房人事課長、航空局監理部長、観光庁次長、総括審議官などを歴任◆内波謙一(うちなみ・けんいち)関東運輸局長=昭和31年3月生まれ、大阪府出身。東京大学法学部卒、昭和53年運輸省入省。熊本県警本部警務部長、航空局飛行場部管理課地方空港管理室長、航空局監理部国際航空課航空交渉官、運輸政策研究機構在ワシントン研究室次長、航空局飛行場部管理課長、航空局監理部国際航空課長、総合政策局貨物流通施設課長、海事局船員政策課長、港湾局総務課長、第五管区海上保安本部長、海上保安庁総務部長、危機管理・運輸安全政策審議官などを歴任◆大黒伊勢夫(だいこく・いせお)近畿運輸局長=昭和28年9月生まれ、広島県出身。東京大学経済学部卒、昭和53年運輸省入省。国際観光振興会ロンド事務所、九州運輸局企画部長、運輸政策局観光部旅行振興課長、建設省都市局都市再開発防災課長、自動車交通局保障課長、同貨物課長、航空局監理部総務課長、九州運輸局長、観光庁観光地域振興部長、海事局次長、鉄道・運輸機構理事などを歴任。
〔9月8日関東版掲載〕  <バックナンバー一覧へもどる>

2012年9月8日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】自動車局長に武藤浩氏/国交省幹部級人事、宿利・事務次官は退任/国交審議官に本田、石津両氏
【 東京 】タク事業法実現へアクション/ハイタクフォーラムが声明
【 東京 】運行管理者の資質向上に寄与/金澤・試験センター理事長
【 東京 】必携ハンドブックなど/全自無連が「災害発生対策マニュアル」
【 東京 】4〜7月の人身事故145件/東個交通共済、前年比25件増
【 東京 】特別重点にEVの加速度的普及促進
【 東京 】安全政策課に「安全監理室」/税制改正、組織・定員要求概要
【 東京 】昭栄自動車「中国語セミナー」開講式/観光庁後援、選抜20人が受講
【 訃報 】川本宜彦氏(前・全国LPガス協会会長)4日死去。76歳。
 
2012年9月7日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】142地域を3年間の再指定へ/全国の特定地域、指定解除なし/国交省判定、10月
1日付告示へ
【 東京 】東京共通アプリに個タクも参加/無線Gに制約されない仕組みを志向
【 東京 】25年度税制要望など説明/全タク連・総務委員会
【 ニューヨーク 】NYのタク運賃17%値上げ
【 東京 】25年カレンダーの標語決める/交通共済・事故防止対策委
【 東京 】事故防止標語も決まる
【 東京 】4件目の死亡事故に危機意識/東個交通共済協組・理事会
 
2012年9月5日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】無線戦略「大手のマネしない」/高野社長、デジタル化都心部偏重に懸念/グリーンキャブが記者懇談会
【 東京 】乱高下続くLPG価格/再び1000ドル台も
【 横浜 】東京無線の決定待ち方向決める/同盟交通買収の境交通・根本社長
【 東京 】公取委員長、当面空席?/竹島氏は26日で任期満了
【 東京 】月内にトヨタ関係者と懇談/全タク連、岡田・技術環境委員長
【 東京 】事故数減少も、さらなる努力を/全タク連・交通安全委
【 東京 】優良乗務員27協会・56人など/全タク連、10月26日に表彰式
【 東京 】ケイエムGが「カーボンオフセット」/伊勢丹専用乗り場で実施
【 東京 】UD研修、全国に広がり/全福協集計、10月には北海道でも
【 ニューヨーク 】洲高裁が違憲判決/NY市のタクシー増車計画
【 東京 】委員長代行に岡村・副委員長/親和・都民交通労組
【 東京 】国交省人事(1日付)
 
2012年9月1日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】来週にも指定延長の可否判断/「2年」有力も「3年」否定せず/国交省、期限切れ近づく特定地域
【 東京 】境交通が同盟交通買収/ケイエムG、無線一本化へ売却決断
【 東京 】民主党議連が拡大役員会/全タク連が3党合意に向け要請
【 東京 】4月以来の900ドル台/LPG9月CP大幅上げ
【 東京 】街頭指導に委嘱指導員制/東京タクセン・渡辺専務理事
【 東京 】電波有効利用の促進で総務省に意見/全自無連、タクシー無線も対象に
【 東京 】東京都への予算要望集約/東旅協、税務・保険委
【 東京 】大和G、全車で「Suica」利用へ
【 東京 】1〜8月のハイタク死亡事故は5件/東旅協集計、前年の3分の1
【 静岡 】品質重視で生き残りを/日交労が夏季セミナー
【 新潟 】連合新潟が泉田知事の3選支持
【 東京 】6労組・親睦団体で情報交換/首都圏ハイタク連絡協議会
【 東京 】中労協がボウリング大会/15単組・136人参加
 
2012年8月31日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】対13年年度比、平均11.9%/増収基調も総需要回復に至らず/全タク連、23年度全国協会輸送実績
【 東京 】タク関連法案、臨時国会で処理可能?/越年なら先行きさらに不透明に
【 東京 】交通基本法「継続審議に」/交運労協が働きかけ
【 東京 】当面は適正化新法の効果追求を/全自交労連・伊藤委員長
【 東京 】個タクの位置づけ求め要請継続/タク関連法案巡り全個協・木村会長
【 東京 】4〜7月の事故は298件/日個連交通共済、目立つ70歳以上
【 東京 】1回充填で小倉−東京間走破/全エル協、LPG車の実用性PRへ
【 東京 】65歳までの再雇用義務付け/改正法成立、例外規定も
【 訃報 】坂本富茂子氏(坂本克己・全自無連会長の妻)26日死去、70歳
【 東京 】都道府県別日車営収の推移(平成13年度〜23年度)
 
2012年8月29日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】「4課題」解決のより良い方向へ/タクシー関連法案、富田会長「時間もらった」/全タク連、全国協会長・経営委合同会議
【 東京 】自公両党が首相問責決議案/参院の審議全面ストップへ
【 東京 】長野の建設業厚年基金訴訟判決/タクシー業界には影響なし
【 東京 】「交通事故撲滅元年」に/飛鳥交通共済が第1回総会
【 東京 】毎日タクシーが安マネ活動/班単位で事故・交通違反防止を徹底
【 東京 】特別幹事に床尾氏/私鉄関東ハイタク協議会
【 東京 】健診再検査等の費用助成/健康管理対策で日個連都営協
【 東京 】9月から事故防止コンクール/日個連交通共済が2カ月間
【 東京 】私鉄東ハイ労がボウリング大会
【 東京 】霞が関でタク事業法の成立訴えへ/東洋交通労組&日交労赤羽支部
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Faxpress 関西版
適正車両数見直しは各地域で判断
    近運局定例会見、澤井部長「業界の意向がカギ」

【 大阪 】近畿運輸局の澤井俊・自動車交通部長は7日の定例会見で、前日に国土交通省が公表したタクシー適正化新法に基づく特定地域の再指定(前号既報)について、「日車営収が改善するなど新法の効果が上がってきたが、未だ十分ではないということで、これまでの努力を無にしないため、さらに改善が図られるように3年間の再指定となった」と説明した。適正車両数の見直しに関しては、適正化の進捗状況や地域の実情を踏まえて、「各地域で判断する方向で検討している」とした上で、業界の自主努力に委ねる現行法の仕組みから「業界の意向がカギになってくる」と述べた。

〜議論の盛り上がりを期待
 適正車両数の見直しに関する質問に澤井部長は、「各地域の適正化への取り組みにより、適正車両に収まっている地域もあれば、依然として乖離が大きい地域もあり、需要動向も地域差がある」と前置き、再指定後の地域協議会の議論に委ねる方向を示唆した。その上で、「業界の方々の自主的努力によって(適正化を)実現するという仕組みになっている以上、コンセンサスが極めて重要。いかに業界の考え方の空気を読んでいくか、運輸局はいろいろなご意見を聴いて最終的な結論を出す立場。その意味で事業者さんの意向が非常に大切で、カギになってくる。大阪タクシー協会の藤原(悟朗)会長ともよくお話しをするが、業界の中からそういう(二次減車を求める)声は聞いていない。ただ、再指定を機にその議論が盛り上がるかもしれない」と、業界内の議論に期待を寄せた。
 今後の地域協議会開催日程が気になるところだが、高齢乗務員対策を検討している大阪府特定地域合同協議会・幹事会は、今月28日開催で日程調整を進めていたが、本省で開かれる全国部長会議と重なり、仕切り直しとなった。これまでの議論では、年齢制限や夜間乗務の禁止などには踏み込まず、健康管理を強化する方向で一致している。澤井部長は、「健康管理の具体的メニュー提示」として、「平成21年度に国交省が出した事故要因分析報告書に身体能力の測定や適性診断の頻度などをマニュアル化したものがあり、それを参考にしていきたい。ただし、事業者に強制したり、処分をちらつかせて指示するようなものではなく、『やった方がいいですよ』という、メリットを感じていただき説得するという工夫が必要」と述べた。
 もう一つの課題であるてんかんなど危険運転のがい然性のある病歴や過去の乗車拒否や接客不良などによる処分、薬物中毒や性犯罪など再犯性の高い犯罪歴等のタクセン登録乗務員情報の活用の可能性については、「例えば麻薬(所持・吸引)や性犯罪など犯罪歴のある人がタクシー乗務員として入ってこないようにするのは公権力では難しい。基本的に警察や法務省は高度なプライバシー情報は出さない。さらに奥にあるのは国の刑事政策の有り様として、刑務所から出てきた人は基本的に更正したという形になる。更正した人を差別するのではなく、社会に広く受け入れましょうというのが建前。民間レベルでどうするかは別だが、公の機関が、罪を犯したが更正した人を排除することは問題がある」との見解を示した。過去の処分歴についてはオープン情報なので活用可能だが、「事業者ではやりきれない」との指摘もあり、官民の責任範疇の仕分けで議論が必要だとした。
 タクシー関連法案については、「自民、民主両党の話し合いの努力がなされている段階で、行政がコメントすることは不適当」とした。
 北新地「カイゼン作戦」については、「おかげさまでうまくいっており、乗禁時間帯にはタクシーがほとんどいなくなり、極めて良い状況と言える。私の肌感覚を裏付ける数字的に判断できる方法を考えてみる。ほとんどの人が(乗禁を)守っているのに時々守らない不逞な輩に対し周囲から非難の声が上がるとか、冷たい視線で圧力をかけていくことを期待している」と述べた。

〜来年の値下げ査定「保証するものはない」
 二巡目の下限割れ運賃査定については、「(値下げの)2社について、一言で言えば実績が良かった。背景は日車営収が改善していること。その中で2社の成績も良くなった」と指摘。平成23年度の日車営収の改善は、19年までの好景気時代とは違い、適正化によるものだと強調し、「その意味では今年と同様に来年も値下げ査定が出ることを保証するものは何もないと思っている」とコメントした。
〔9月8日関西版掲載〕<バックナンバー一覧へもどる>

2012年9月8日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】適正車両数見直しは各地域で判断/近運局定例会見、澤井部長「業界の意向がカギ」
【 東京 】近運局長に大黒伊勢夫氏/石津氏は国委審議官に
【 大阪 】「トイレ」は大阪市に要請を/大阪駅西口乗り場巡ってJR
【 奈良 】服部タク「不受理期間」明け申請/帝産キャブ奈良絡みの譲渡譲受
【 大阪 】大協社長会で川本氏「業務提携」と報告/大都交通、都島へ“身売り”確実
【 大阪 】値上げのワンコイン八尾、4%減収/500円運賃の7月決算は黒字
【 大阪 】ゲリラ豪雨で冠水被害/四条畷のトモエタク営業所
【 大阪 】近運局、G・Tの合併認可
【 大阪 】近運局(輸送)1社車停処分
 
2012年9月7日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 東京 】国交省、142地域を3年間の再指定へ/全国の特定地域、指定解除なし
【 大阪 】メーター改造費等のヒアリング/大タ協、メーカー・代理店等から
【 大阪 】優良乗務員表彰者を選出/大タ協・交通安全委
【 大阪 】交通共済・新型DR検討委、19日に
【 大阪 】事業者大会の動員計画など/大タ協・総務委員会
【 大阪 】「再審査申請増えるのでは」/ワンコイン協会・馬場理事
【 大阪 】UD研修年度内に2回/大タ協、第1回を10月に
【 大阪 】「VIP」から「GPS」へ/関協、ステッカーの変更検討
【 大阪 】無事故無違反表彰へ積立制度/南大阪交通労使が事故防止で協力
【 大阪 】近運局、環境保全優良事業者表彰式
 
2012年9月5日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】減車効果が生んだ値下げ査定/澤井部長が「弁明」、適正運賃「忘れていない」
【 大阪 】一致団結で次の50年に/関協が創立50周年記念パーティー
【 大阪 】値下げ査定「流れに逆行し残念」/全自交大阪地連・森田委員長
【 大阪 】21日に交通安全キャンペーン/大タ協&府警南署、心斎橋で
【 大阪 】9月の街頭指導日程
【 大阪 】メンバー8氏を選任/大阪交通共済協組、新型DR検討委
【 京都 】エムケイ、顧客情報共有へ/グループ各社でサービス強化
【 神戸 】園田競馬場にタクシー乗り場/兵サセン「意見もとに改良を」
【 大阪 】関協、21日から「処分規定」変更
【 神戸 】オリエンタル・金子新社長交え/垂水地区タクシー協議会
【 神戸 】扇弘タクシーから扇弘興産へ/社長は兵タ協・青田副会長
 
2012年9月1日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】ワンコイン2社に540円運賃/近運局、「値上げ」もある二巡目査定
【 京都 】明星自動車が運賃申請/小型1.6キロ580円など
【 大阪 】移設後の設計に問題あり!/大阪駅南側乗り場めぐって
【 京都 】業務センターが「のりば新設PT」
【 京都 】京乗協、事務所統合を報告
【 大阪 】近運局、二巡目継続など延伸措置
【 大阪 】森岡部会長が退任へ/交通労連関西ハイタク部会
【 大阪 】総数減少の中で65歳以上の伸び目立つ/大阪の乗務員
【 京都 】京都で第1回のプレイベント/新需要の創造へ「チームネクスト」
【 神戸 】適正化「また一から」の場面も/私鉄関西ハイタク協・鎌田議長
【 大阪 】阪急タク、千里山営業所廃止申請
【 大阪 】星田交通、運賃変更認可
【 大阪 】東海物流サービス、住所変更訂正届
【 大阪 】近運局、神戸4件の譲渡譲受認可
【 神戸 】加古川M交通→日本交通、譲渡譲受申請
【 京都 】峰山自動車、譲渡譲受申請
【 神戸 】神戸空港タク、御影第一、譲渡譲受取下
【 大阪 】近運局、1社を車停処分
※大運支局監査情報
※京都の増減車情報
 
2012年8月31日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 東京 】大阪、滋賀除き減収は1桁台に/13年度対比の平均日車営収、近畿地区の23年度輸送実績
【 大阪 】一般産業の常識は「サバイバル」/関西中央G・薬師寺代表
【 大阪 】「特定地域以外」への影響懸念/自民党対案巡り交通労連・森岡部会長
【 大阪 】自民党対案「まったくの茶番」/大阪タックンG・大沼代表
【 大阪 】新執行部初の理事会/全大個協組、優良表彰も
【 訃報 】坂本富茂子氏(坂本克己・日本タクシー会長の妻)26日死去、70歳
【 神戸 】副委員長に阪急タク労組・阪本氏/私鉄関西ハイタク労連・定期大会
【 神戸 】鎌田議長を再任/私鉄関西ハイタク協・定期総会
【 京都 】京都で初のUD研修会/キャビック「移動と介護一体に」
【 大阪 】近鉄バスが取り組みを発表/NASVA・安マネ講習会
 
2012年8月29日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 神戸 】地域指定解除後の不安拭えず/兵タ協、自民党案巡り意見集約
【 東京 】タク関連法案「より良い方向へ」/富田・全タク連会長「時間もらった」
【 大阪 】大阪市域は2万9848円/大タ協・7月輸送実績
【 大阪 】一部ホテルがHV車の入構規制/宿泊客が不満「トランク小さい」
【 大阪 】消費税の適正転嫁で大タ協に要望/交通労連関西ハイタク部会
【 大阪 】JR大正駅乗り場が運用休止/地域住民の苦情で警察が判断
【 神戸 】近運局専門官による運賃制度講演も/兵タ協、臨時理事会開く
【 大阪 】土地所有など巡りグループ内対立も?/都島G、大都交通身売りで関係者
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