ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2011年11月7日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信

にわかに浮上!? “人”による需給調整
   背景事情と今後の見通し

 タクシー適正化新法の施行から早くも丸2年余が経過した。鳴物入りで始まった事業再構築=減休車は、法人タクシー事業者の任意による取り組み故に、その前進は危惧されるところ大であったが、予想以上に善戦したと言えるだろう。ただ、この間にも東日本大震災の突発や引き続く円高で総需要回復の兆しはなく、供給輸送力削減も足踏み段階となった観が強い。そうした中、政府方針としての短時間労働者への社会保険適用拡大の動き、東京・品川でのタクシー車両の列車衝突事故を契機としたドライバー定年制論議の可能性など、供給輸送力を「人によってコントロールすること」の可能性がにわかに浮上の気配を感じさせている。果たしてどういうことなのか…。

タクシー事業の現況
 全国ハイヤー・タクシー連合会が政界向けに作成している「タクシー事業の現況について」という資料は、タクシー適正化新法に基づく事業再構築の進展等に合わせて随時改定されている。その最新版から引用すると、同適正化新法施行により全国638営業区域のうち156地域が特定地域に指定され、法人タクシー車両数の約87%がこの156地域に集中していると説明されている。これらすべての特定地域ですでに地域計画は立案済みであり、同様にすべての地域で特定事業計画等の申請が開始され、あるいは認定を受けて実施に移されている。その結果、全国の法人タクシー(福祉限定を除く)は約22万両から約20万両弱へと10%超の削減が達成されたとする。同じように基準車両数比で20%削減を目標として取り組んだ東京都特別区・武三交通圏では9月末時点で18.3%削減され、大阪市域交通圏では19.0%削減がなされた。ただし、事業者間の温度差は大きく、大阪市域交通圏の場合、大タ協加盟事業者平均が21.4%削減と、掲げた目標値を上回るのに対し、非会員事業者平均は9.5%削減にとどまっている。
 その成果についても同資料では東京都特別区・武三交通圏の輸送実績を引用し、東日本大震災前の平成22年12月〜同23年2月までの3か月平均、震災後の同23年6月〜8月までの3か月平均でそれぞれ前年同期との比較で総運送収入は減少、実働日車営収は増加傾向にあると説明している。運賃面での適正化についても同資料によれば法施行前の平成21年10月に1208社あった下限割れ運賃の採用事業者は同23年9月時点では344社へと、864社、71.5%減少したとしている。道路運送法9条の3の読み替えにより運賃認可基準そのものが変更になり、自動認可運賃の下限額そのものが全国的に引き上げられており、その意味で同法施行以前と以後では数字に表れた下限割れ運賃採用事業者数の減少以上に運賃格差は縮小していると言えるだろう。
 このようにタクシー適正化新法はその欠陥ばかりが指摘されがちになってはいるものの、数字上ではそれなりの成果も上げている。

タクシー適正化新法の行き詰まり
 だが、その成果はタクシー業界が期待した水準に達しているかと言えば、必ずしもそうとは言えない。また、さまざまな外的要因によって本来期待されたはずの効果を薄めている場合もある。
 運賃問題での典型的な阻害要因には、公正取引員会による新潟市内での法人25社に対する独占禁止法違反(価格カルテル)の疑いによる排除措置命令・課徴金納付命令の事前通知である。新潟事件の概要については改めて説明するまでもないほど本紙でも度々触れてきたので割愛するが、新潟同様に地域の大半の事業者が自動認可の枠内に運賃を収れんさせようとする場合に「個々の事業者が完全に他社との連携なしに個別に判断しなければ違法」との指弾を受けたこと、また、こうしたことについて国土交通省は公取委に向かって当該地域業界のための何らの援護措置も講ずる意思を持たないことが明白となったことで、今後、同様の自動認可枠内収れんのための行動を他の地域ではとりにくくなったことが挙げられる。
 法曹関係筋によれば、新潟事件を契機に公取委側はタクシー適正化新法における事業再構築=減休車においても業界団体や個々の事業者が複数寄り集まって供給輸送力削減で意思疎通を図っていたのではないかとの関心を寄せていたとする見方も出ている。また、減休車問題ではもともと低い削減目標しか掲げていない地方業界はともかく東京、大阪など20%削減という相対的には高い目標を掲げた大都市部の業界ではほぼ、その目標に近い数字を達成したり、大阪のように全タク連傘下協会員事業者に限れば目標をクリアしている地域などでは「一服感」も出ており、これ以上の進展は運輸行政当局の相当の奮起がなければ期待できず、そのような奮起は期待できないことも業界内の既定事実と認識されている(いわゆる「4.13通達」による調査、監査のプロセスは始まったばかりであり、調査終了後、監査結果に基づく行政処分までのタイムラグを考えればこうした決めつけは酷だとの見方も成り立つが…)。

予想される供給輸送力削減の手段
 こうなってくると、例えば事業再構築等で業界側が積極的攻勢に出ることは極めて困難であり、運輸行政による調査、監査に期待するしか、いわゆる事業者間の公平、不公平問題の解消はあり得ないことになる。そうなると、劇的に景気回復でもない限り「乗務員の労働条件改善」という本来の法の目的はなかなか達成されないことになる。
 こうした中、最近になって浮上してきた3つの事象によって供給輸送力の低下につながる可能性が高まってきたように感じられる。一つには上述したようなタクシー適正化新法という法の目的に沿った乗務員の労働条件改善が達成されない可能性が高まっていることと同法による特定地域の指定期限切れまであと1年を切ったことにより、国交省として本格的な適正化・活性化の効果検証作業に着手したことが挙げられる。供給輸送力削減という法が予定した手段により、総需要が減少してもなお台当たり生産性は改善傾向にあることが数字によって具体的に示されることで「方向性の正しさ」は証明されることになるだろう。同時に、方向性は正しかったが乗務員への跳ね返りは甚だ不十分ということも同時に証明され、「何とかしなければならない」という結論は避けられないこととなるだろう。
 こうした本来の立法目的達成への圧力が高まるであろうと予想される一方で、第2の要素として、さる10月24日に東京・品川で発生した個人タクシーの高齢乗務員(73歳)による実車中の列車衝突事故の発生もまた注目されている。個人タクシーの質の低下問題は昨今特に注目されており、譲渡譲受試験の実施回数削減問題なども質の低下が背景と見られており、個タク業界幹部の危機感は相当なものだ。
 この事故がさらなる圧力を感じさせることは間違いないが、これは事業者としての管理能力と乗務員として職務遂行の両立を求められる個人タクシーならではの問題と考えるべきなのか、むしろそこにはとどまらず、行政関係者をはじめとして高齢ドライバーによるタクシー業界全体の信用にかかわる問題との受け止め方が拡がっていることにも注目しなければならない。法人業界幹部の中からも「少なくとも個人タクシーには75歳定年制があり、そうした中で73歳の事業者による死亡事故が世間を騒がせた。法人を含めた定年について論議そのものを拒否することは難しいだろう」との見方も浮上している。当然、75歳定年制がすでに存在し、その中で73歳のドライバーによる重大事故発生であり、次に焦点となるのは70歳定年制が法個問わず導入されるのか否か、となりそうなことは想像に難くない。全タク連のまとめによれば、平成22年度末現在で70歳以上の定時制乗務員の総数は全国合計で1万171人となっている。そうなると現役の方々に対する段階的な猶予措置が講じられたとしても1万人前後の欠員が将来生じる可能性があるわけだ。
 定時制乗務員そのものは別に70歳以上の方々ばかりというわけではない。いわゆる短時間労働者については政府の方針として厚生労働省の社会保障審議会特別部会において社会保険の適用拡大等が検討されており、年内のとりまとめを急いでいる。早ければ来年の通常国会にも関連法案が提出される見込みとされており、実現すれば現行の週所定30時間労働から、週所定20時間労働にまで健康保険、厚生年金保険の適用が拡大され、これに伴って雇用主負担が中小零細事業者の多いタクシー業界等には重くのしかかると考えられている。上述、全タク連調べでは平成22年度末の定時制乗務員総数は全国計6万1241人で、うち週所定労働時間20時間以上30時間未満(つまり今回の制度改正で新たに社会保険適用対象となる人)は3万1893人、52.1%を占めるという。制度改正によりタクシー乗務員を続ける魅力がなくなり、別のパートでの仕事を探すことになる人も相当数出てくることが予想される。これが3つ目の要素だ。
 定年制論議、定時制乗務員への社会保険適用拡大問題についても、そのことで直ちに減休車に結びつくものではないが、保有台数が変わらない中で実働率が低下する要因となることは想像がつく。台数削減へと直結するものではないのだが、例えば東京都特別区・武三交通圏の場合、タクシーの実数は地域協議会に提示された適正車両数のうち最も台数の多い方に近づきつつあるが、その多い方の台数の前提とする実働率は80%であり、現在の業界の実働率(9月原計では89.4%=適正車両数の少ない方の台数の前提実働率90%にほぼ近い)とは乖離が大きい。
 こうしたことは大都市部の事業者の一部の中でもすでに意識されているようで、組織としての全タク連の反対運動(定時制乗務員への社会保険適用拡大と、おそらく今後の定年制拡大も)とは裏腹に、「そうなっても仕方がない」、「そうなった方がむしろ良いかもしれない」という心情もないとは言えないようだ。少なくともタクシー事業法成立、施行まで現行のタクシー適正化新法で適正需給を追求するなら、このような実質的な人による供給管理手法が手っ取り早いとの考え方を否定していないように見える。

タクシー事業法より簡単か?
 タクシー適正化新法の下でより手っ取り早く成果を求めるとは言うものの、そんなに簡単か?と言えばそうでもない。短時間労働者への社会保険適用拡大については今後の社保審特別部会の審議を見守る必要があるが、これはむしろ審議の行方というより政治的駆け引きの産物として次期国会での法案提出、成立が図れるかという問題。全タク連の主張が中小企業全体の意見を代表しているような格好になり、法案提出阻止が成功すれば、それだけ実質的な需給調整効果は失われる。一方、定年制論議だが、定年そのものを法人タクシーに導入するのは簡単ではないように見えるが、一方で政令指定都市における乗務員登録制の運用の中で70歳なり何なりの一定の年齢を登録拒否要件とすれば何とか実現することは可能にも見える。ただし、そもそも論として「年齢で一律に線を引くことの是非」が蒸し返されることは避けられず、実際に70歳未満でも不健康な人はいるし、運行管理のあり方をもっと厳格化すべきだとする主張があってもおかしくはない。また、政令指定都市以外はどうするのかも考えなければならないだろう。
 いずれにしろ、年齢よる線引きであろうとその他の要素による線引きであろうとタクシー乗務員の資格要件のあり方についてはもう一度考える必要があることは疑問の余地がないように見えるが、読者の皆さんはいかがお考えになるだろう。

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No418. 11月7日号 ニュースヘッドライン
■巻頭人物 :太田和博氏/東京4交通圏タクシー特定地域協議会座長
■気になる数字 3件/1月〜8月に発生した運転者の健康に起因するタクシー大事故
■トピックス:にわかに浮上!? “人”による需給調整/背景事情と今後の見通し
        :ワンコイン車両は1/3に減少したが…/適正化新法施行後の大阪市域
        :千葉療護センターに迫る「仕分け」の危機/業務の高質化図るNASVA(最終回)
        :交通共済の疑問点追及/薬師寺氏が記者懇談会で予告
        :信頼回復へ街頭指導が活発化/北新地で、三ノ宮で―
        :新執行部発足!/交通労連関西地総ハイタク部会
        :“多摩はひとつ”再び/東旅協、新・三多摩支部スタート   
■東西往来:逆風の個タク業界で元気なわけ
        :見た目もおしゃれに!
■シャッターチャンス :影響の大きさは間違いないが…
                 :“復興支援”の看板が台無し?
               :「誰でも務まる協会長」を証明
               :最良の方法は承知も現実は…
■この人この言葉   :川村 泰利氏、茨木 不尽彦氏、関 淳一氏、橋 昌良氏
■アラカルト:<続大阪タクシー産業盛衰記> 岡本頼幸氏を偲んで    増田和幸氏に聞く
          <新・関西ハイタク裏面史>   30代に見せた凄腕  志摩哲二
速さ+確かさ
交通界ファックスプレス(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

Faxpress 関東版
削減率20%未満の社名を公表
   特区・武三交通圏、減車ゼロ、増車がともに30社
      小規模事業者が大半、上積みは困難?

【 東京 】関東運輸局(神谷俊広局長)は4日、千代田区で開催された東京都特別区・武三交通圏等の合同タクシー特定地域協議会に特別区・武三交通圏の特定事業計画認定事業者別事業再構築の状況を報告した。それによると地域標準となっている基準車両数比で減休車による削減率が20%を下回る事業者は法人事業者合計348社中、単純集計で111社あった。また、これとは別にもともと基準車両数がゼロであるために削減率が算定できない事業者も11社あることがわかった。削減率20%未満の事業者の中でまったく減車を行っていないのは30社、基準車両数から増車により車両を増加させている事業者も30社あった。
 関運局が地域協議会に報告した「事業者別の事業再構築の状況」はいわゆる「4.13通達」による対面調査が一巡した特別区・武三交通圏のものに限られ、多摩3交通圏については公表されていない。今回、公表された資料でも会社名のほか、特定事業計画の認定申請日、基準車両数、申請日現在の車両数、事業再構築による減車・休車数とその合計、事業再構築後の予定車両数、事業再構築前後の車両数差の表示にとどまり、基準車両数比での削減率は表示されていない。法人事業者総数は資料上351社あるが、うち3社は分割譲渡等の結果、ハイヤー専業事業者となったため実質的な分母は348社となる。
 本紙による削減率の算定とその集計によれば単純に削減率20%未満の事業者は111社存在することになった。ただ、共同事業再構築によらない場合でも同一資本グループ合計では20%をクリアするケースも10数社程度あるものとみられ、行政の調査対象となっているのは99社。こうした削減率20%未満の事業者の中でもまったく減車を行っていない事業者は30社。ただ、このうちの20社は基準車両数20両未満の零細事業者で、その約半数が最低車両数レベルの10両だった。
 また、それとは別に削減率20%未満の事業者の中には増車により基準車両数から車両数を増加させている事業者も30社あった。増車させた事業者では最小4.3%から最大240.0%までの増車率となっており、最大のケースでは基準車両数の3.4倍まで事業規模を拡大させている。ただ、こうした場合でも基準車両数そのものは10両で、保有車両数34両になったものだ。率ではなく絶対数の多い増車では30両、40両が目立ったケースとして確認できる。
 平成20年7月11日の基準日以降に新規許可されるなどしてそもそも基準車両数がゼロとなるため、何台減車しても削減率が算定できない事業者は11社あった。これら11社の特定事業計画認定申請時の保有台数は10両〜59両までさまざま。また、削減率は算定できないものの、関運局の要請に応じてある程度の減車に協力している事業者は2社あった。
 削減率20%を下回る事業者が相当数に達することが改めて認識されたものの、その大半は最低車両数規制に近い小規模事業者と、「絶対にこれ以上減らしたくない」との意志強固な事業者で占められており、さらなるタクシー事業適正化推進の困難さが浮き彫りになっている。
〔11月5日関東版掲載〕  <バックナンバー一覧へもどる>

2011年11月5日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】削減率20%未満の社名を公表/特区・武三交通圏、減車ゼロ、増車がともに30社/小規模事業者が大半、上積みは困難?
【 東京 】東旅協がタク活性化PT発足へ
【 横浜 】関運局、「猿組」取消へ聴聞公示 
【 東京 】特区・武三は20%完遂目指す/最終目的は労働条件改善
【 東京 】タク100周年記念行事/全タク連広報委に検討委員会
【 東京 】全自無連・藤本会長に旭日小綬章
【 東京 】新星自動車・上埜社長に黄綬褒章
【 東京 】富田浩安、柳田邦夫両氏に/国交省、第55回交通文化賞
【 東京 】品川事故で厳しい指摘/都個協・利用者懇談会
【 東京 】地方の実態見て判断を/全自交労連、松永・新書記長
【 東京 】「東京版ハイタクフォーラム」を/私鉄総連東京ハイ・タク労連大会
 
2011年11月2日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】社会保険の適用拡大に反対/負担増60億円、経営危機招く/社保審特別部会で全タク連表明
【 東京 】転落・衝突事故で対応検討へ/東個協・交通共済が緊急合同理事会
【 東京 】選挙結果、きちんと検証を/全自交東京・定期大会
【 東京 】全自交東京、藤野委員長を再任/副委員長に坂元・前本部委員長
【 東京 】睦交通ユニオンの加盟承認
【 東京 】LPG11月CPは小幅変動
【 東京 】東京中央タクなど日興Gに譲渡
【 東京 】東個協、日個連が予選会/接客マナー・プレコンテスト
【 東京 】茨木委員長再任、書記長に北里氏/国際労組・定期大会
【 東京 】全従業員に救急救命士資格取得を/大国自交労使、地域サービス拡充
【 東京 】すばる交通が譲渡譲受終了届
【 東京 】国交省人事(10月31日付)
 
2011年10月29日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】東京地連、30日に緊急執行委/「手続き上の瑕疵」を問題視/全自交労連、新委員長の選任巡って
【 熊本 】タクシー政治連盟の結成を/第一交通産業・黒土会長
【 新潟 】「適正化新法を根底から揺るがす」/新潟業界労使、国交相への要請文
【 東京 】各自治体に「協議の場」求める/東旅協・三多摩支部が臨時総会
【 東京 】無事故・無違反など61人/全タク連・優良乗務員表彰式
【 東京 】東京ハイタク協が管理者研修会
【 横浜 】来年3月に60周年記念式典/神タ協・定例役員会
【 東京 】全国の女性乗務員7352人/全タク連調査、4年連続減少
【 東京 】東京無線がバリアフリー研修会/初の試み、年4回程度定例化へ
【 東京 】足立タクシーが取り組み報告/NASVA・安マネセミナー
 
2011年10月28日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 盛岡 】全自交労連、新委員長に日交労・伊藤氏/現職の坂元氏を大差で破る/地方組織が推薦、初の投票決着
【 東京 】法人含め「定年制」検討も/個タクの転落事故で国交省
【 盛岡 】復興支援とタク事業法制定へ/全自交労連、盛岡で定期大会
【 盛岡 】全自交、本部専従4人体制に
【 東京 】運行管理者を12人体制に/アイティータクシーが安全大会
【 新潟 】公取委に「命令」撤回の働きかけを/新潟業界労使、来月7日に国交省要請へ
【 東京 】スカイツリーから試験電波発信へ/関無協東京支部・臨時総会
【 東京 】タクシー関係は45人/自動車関係功労者大臣表彰
【 横浜 】法人1社の事業許可取消
【 東京 】新委員長に小島書記長/西武ハイヤー労組・定期大会
 
2011年10月26日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】大和自交G、2300両超に拡大/12月1日に発車式、最終23社が参加へ/中央無線協組の22社と締結式
【 東京 】人流、物流の利便性向上など議論/国交省・交通の諸問題検討
【 東京 】「療護センター業務」仕分けに異議/NASVA・金澤理事長
【 東京 】管理者講習会「高血圧に要注意」/交通共済協組、優良者表彰も
【 さいたま 】子ども、視覚障害者対応も/三和交通G、安全・接遇コンテスト
【 東京 】新・三多摩支部が28日に臨時総会
【 東京 】前月比23社・2924局増/9月のデジタルタク無線導入状況
【 横浜 】トップ以下幹部の意識改革を/神奈川ハイタク経営研
【 東京 】職場会に積極参加を/平和自交労組・定期大会
 
2011年10月22日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 熊本 】「適正化・活性化」などを決議/新潟市協会が独禁法で支援要請/全タク連・秋季事業者大会続報
【 熊本 】原則は「規制緩和」滲ませ/二度登壇の中田・自動車局長
【 東京 】宮タ協が全タク連、全自無連に感謝状/一連の支援に
【 東京 】「タク運転免許」への流れを/自交総連・定期大会
【 東京 】バスレーン乗り入れで要望/東旅協 武・三支部
【 東京 】親和交通、新役員体制届け出
【 東京 】永井委員長「生産性アップを」/親和・都民交通労組
【 横浜 】経営側の「活性化」シフトに異議/全自交神奈川・矢野委員長
【 東京 】システムオリジンがセミナー開催
 
2011年10月21日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 熊本 】タク事業法を独禁法対策に位置づけ/富田会長、新潟業界支援と立法政策/速報!全タク連・第51回事業者大会
【 横浜 】4.13通達後の減休車一段落?/関運局定例会見「監査は続く」
【 横浜 】11月4日に東京4交通圏の地域協
【 東京 】毎日タクシーが60周年式典/「会社を残す経営」謳う
【 横浜 】15地区中11地区が増収/関運局管内、原計事業者9月輸送実績
【 新潟 】課徴金の不当性訴える/交通労連・五十嵐部会長
【 東京 】国交省人事(16日付)
 
2011年10月19日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】事業者大会に合わせた!?/「業界の反応うかがう意図」の観測/新潟事件、公取委の事前通知巡って
【 東京 】適正化新法無視の「理不尽」/ハイタクフォーラムがコメント
【 東京 】全国事業者大会、熊本であす開催
【 東京 】国交省/運改審査の取り扱いで通達
【 東京 】日交がスマホ配車のエリア拡大
【 東京 】モニターチェックをIT化/チェッカーキャブG
【 東京 】都内初の「プリウスα」/境交通、チェッカー車色で運行
【 東京 】運転者の健康状態確認/国交省が徹底求める通知
【 横浜 】賃金格差解消に努力/日の丸自動車興業労組
【 仙台 】宮タ協が大震災の記録誌
【 神戸 】兵タ協・松本会長が辞任/会長代行に皆見副会長
【 横浜 】組合員の要望に粘り強く/神交運が定期大会
【 横浜 】法人16社、個人1者が車停/関運局、9月のハイタク処分
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交通界ファックスプレス(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

Faxpress 関西版
北新地、乗り場からタクシー消える
    第3回「カイゼン作戦」、違法行為現認「ゼロ」も…

【 大阪 】近畿運輸局(石津緒局長)は2日、10月実施の予定が雨天で延期されていた第3回北新地「カイゼン作戦」を実施した。これまで同様、午後10時から1時間、大阪市北区の北新地の北縁、国道2号線「桜橋東交差点」付近から「曽根崎新地1交差点」付近の間の南側を対象地域として行った。当日、違法行為は現認されなかったが、取り締まりへの 過剰防衛 で乗り場から一時タクシーが消える事態が生じるなど、新たな問題も浮上している。本来の11月予定分を今月中に実施するとみられるが、実施日は未定。
 第2回終了後「ギャラリーが多過ぎて異様」などと当局からの苦言もあり、関係者に取り巻き自粛を求める発信があったことで、労働団体の見学はほぼなくなったものの、大阪タクシー協会からは古知愛一郎副会長を先頭に交通安全委員会(山田健委員長)メンバーが中心となって自主的街頭指導を行い、藤原悟朗会長も視察に訪れた。その他会員事業者幹部、一水会メンバーのワンコインタクシー協会、未来都、全大阪個人タクシー協会幹部ほか無所属の事業者幹部など、相変わらず多数の街頭指導を兼ねたギャラリーが訪れた。
 回を重ねるごとに事前広報も行き渡り当該地域は午後10時前からタクシー車両の集まりが非常に少なく、各タクシー乗り場も駐停車枠を超えて並ぶ車両はほとんどなく、桜橋近くの乗り場には一時1両もタクシーがいない状態が生じた。「『乗禁時間帯はタクシー乗り場からしか乗れない』と言っているのに、『乗り場にタクシーがいないとはどういうことか』とならないか、心配だ」として、各事業者で行われている「カイゼン作戦の日は乗禁地区に近寄るな」といった指導徹底も、極端過ぎると違った問題が出てくる可能性を感じさせた。
 一方で、交差点にかかる導線上にはみ出し駐車した自社グループの車両を発見して指導した幹部は、「何度も注意しているが、それでも聞いていない者がいる」と乗務員管理の難しさを垣間見せた。

〜乗り場清掃の取り組みも
 新しい取り組みとして関西中央グループ(薬師寺薫代表)は、カイゼン作戦中にグループ管理職を動員し、乗り場周辺の清掃活動を展開していた。「自社のタクシーが乗客を降ろした際に、次の客が乗らないか監視するだけで、監視地域でただ立っているだけなら、掃除でもした方が利用者にもアピールできる」と考えたのか。乗客から見れば、北新地でタクシーを降りようとすると物々しく何十人もの人の監視の目が光っている光景が異様であることは間違いなかろう。
〔11月5日関西版掲載〕<バックナンバー一覧へもどる>

2011年11月5日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】北新地、乗り場からタクシー消える/第3回「カイゼン作戦」、違法行為現認「ゼロ」も…
【 大阪 】対面調査大幅な遅れ/大運支局、第一次も未消化
【 奈良 】譲渡譲受申請「受理するな」/帝産キャブ奈良労組が訴えへ
【 大阪 】本部委員長選挙「一つのきっかけ」/全自交大阪地連・森田委員長
【 大阪 】5・5遠割撤廃は当然/交通労連関西・森岡部会長
【 京都 】観光客等に災害情報提供/京都市とタク業界が協定
【 奈良 】奈良県初のEVタク/カイナラタクシーが導入
【 大阪 】飲酒運転追放と輸送秩序改善/大タ協、キャンペーン要領詰める
【 大阪 】説明会で事業者側の本音/EVタク実用化実験
【 東京 】エムケイ、アジア展開は上海から/ロスに続く海外進出に新思考
【 大阪 】インパクト・アトムズ、譲渡譲受申請
【 神戸 】加古川M交通・はくろ、譲渡譲受申請
【 大阪 】東大阪オーケー、役員変更
【 大阪 】近畿運輸局行政処分
※大阪の増減車情報
 
2011年11月2日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】次回理事会で“追及”を予告/記者懇で薬師寺氏、交通共済のカメラ導入問題
【 奈良 】帝産キャブ奈良/役員総辞職で営業終了
【 大阪 】協議会開催の指示出るか?/私鉄総連・本省要請の反応
【 和歌山 】新部会長に日交労組・森岡氏/交通労連関西ハイタク部会
【 和歌山 】独禁法の適用除外求める/本部ハイタク部会、手水・事務局長
【 大阪 】関西地総副委員長に森岡氏
【 大阪 】藤原、坂本両氏が倉田・池田市長と懇談
【 京都 】事業者講習で「原点回帰」訴え/京都地方個人タクシー協会
【 大阪 】65歳以上が32.1%、70歳以上は12.0%/大阪の乗務員
【 大阪 】全大個協会が更新研修会
【 神戸 】兵タ協、淡路でも安全確保講習会
【 大津 】呼出電話設置で待機車両排除/住民苦情受け大津赤十字病院
 
2011年10月29日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】大阪市域の500円車両3分の1に減少/下限割れ36社中、19社が恒久認可
【 大阪 】2万9000円台割れも増収維持/大タ協、大阪市域中型9月実績
【 奈良 】牧村氏らを事実隠蔽で告訴/最賃法違反等、帝産キャブ奈良労組
【 大阪 】第2回の現認4社も聴聞へ/近運局、北新地「カイゼン作戦」
【 大阪 】環境、福祉等の社会貢献称える/近運局、優良事業者表彰
【 大阪 】障害者等割引は写真確認/局通達受けステッカー作製へ
【 京都 】3分割入構の費用負担など/京乗協&業務Cが意見集約へ
【 神戸 】兵サセンが三ノ宮で合同街頭指導
【 大阪 】近運局、2社を車停処分
【 大阪 】ライフアクセスの譲渡譲受認可
【 大阪 】奈良中央交通の譲渡譲受認可 
 
2011年10月28日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 盛岡 】全自交の新委員長に日交労・伊藤氏/初の投票決着、現職の坂元氏を大差で破る
【 奈良 】40人規模で自交総連加盟/帝産キャブ奈良労組、抗議行動強化へ
【 大阪 】澤井・自交部長が初参加/北新地周辺で合同街頭指導
【 大阪 】第3回「カイゼン作戦」2日に
【 神戸 】三ノ宮でも大規模な合同街頭指導
【 神戸 】支部制、4月1日実施は困難/兵タ協・定款等改正特別委
【 大阪 】スマホ配車の導入計画/全大個協組・理事会で説明
【 京都 】京都駅北口「3分割入構」を支持/自交総連京都地連・今井委員長
【 大阪 】関協・運賃問題研究会で橋氏見解
【 大阪 】高速タクシーなど4社/近運局、第11回優良事業者表彰
【 大阪 】11月から実証実験再開/関協『新視令V』アンケートも
【 大阪 】全個協東北支部、義援金にお礼
【 京都 】31日に個タク事業者講習会
 
2011年10月26日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 神戸 】輸送の安心・安全確保に協力要請/兵タ協、皆見・会長代行がデビュー
【 大阪 】「罰金問題は各社労使で」が多数/「なくす会」対応で関協理事会
【 大阪 】みなとタク・池田社長らを大臣表彰
【 大阪 】きょう北新地合同街頭指導/澤井・自交部長も参加
【 奈良 】デマンド型乗合タクシー/天理市が4地区で実証実験へ
【 大阪 】近運局/バス17社を無事故表彰
【 大阪 】近畿管内は14社が認定済み/貸切バス安全性評価制度
【 京都 】現状では国による需給調整望めず/京大大学院・藤井教授
【 東京 】「療護センター業務」仕分けに異議/NASVA・金澤理事長
【 大阪 】近運局/個タク譲渡譲受53件認可
【 大阪 】近運局人事
 
2011年10月22日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 熊本 】独禁法問題で全国の支援を訴え/全タク連事業者大会/国交省・中田局長は言及せず
【 熊本 】タクシー事業法で同一運賃等を担保/「適正化・活性化」など8決議採択
【 熊本 】来年の事業者大会は奈良市で
【 奈良 】未払い賃金の支払い求め提訴/帝産キャブ奈良の従業員48人
【 京都 】京都駅北口問題を協議/京乗協、28日に臨時理事会
【 神戸 】接客態度「良い」も「悪い」も増/兵サセン、利用者アンケート
【 大阪 】個人の1キロ320円認可
【 大阪 】違法行為現認の5社聴聞へ/近運局、第1回「カイゼン作戦」
【 大阪 】第3回「カイゼン作戦」雨で延期
【 大阪 】法令順守とマナー向上訴え/タクセン、運行管理者講習会
【 大阪 】「マスター」も向上心忘れずに/全大個、サービス・安全等講習会
【 大阪 】関協/無線、営業両委開く
【 大阪 】近運局行政処分
 
2011年10月21日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 熊本 】タクシー事業法が独禁法対策に/全国事業者大会、熊本市で開催/全タク連・富田会長が位置づけ
【 大阪 】飲酒運転撲滅とタクシー利用促進/大タ協、年末に向けたキャンペーン承認
【 神戸 】さらに4カ月の会費免除/兵タ協、「安全確保講習会」開催へ
【 京都 】「ワタリ」追放へ情報の一括管理を/ユニオン・中村社長が提唱
【 大阪 】ヤマト交通労組が定期大会
【 大阪 】大タ協、一般社団法人へ手順
【 大阪 】「政治の季節」へ対応要請/大阪タク事業政治連盟
【 京都 】「移動と介護」に邁進/キャビックが創立50周年
【 京都 】業界、利用者への啓発を継続/京都市タク駐停車MM会議
【 大阪 】岡部メーター・岡部辰之助氏に感謝状/生野防犯委、サンキュー・出口社長にも
【 大阪 】システムオリジンが11月10日にセミナー  
 
2011年10月19日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】タクシー事業を独禁法の適用除外に/大タ協、全タク連に全国運動を提案
【 訃報 】山田義雄氏が逝去/ダイヤ交通G会長、79歳
【 兵庫 】兵タ協・松本会長辞任/代行に皆見氏
【 京都 】3分割入構を継続運用/京都駅北口、11月末まで
【 大阪 】市役所周辺でのアイドリング/苦情メールで大阪府が指導要請
【 大阪 】藤原、坂本両会長らも出席/平松・大阪市長「励ます会」
【 神戸 】兵タ協が第5回接客コンテスト
【 奈良 】「たけまる号」の出発式/生駒交通が実証運行開始
【 京都 】「暴力団4ない運動」を徹底/京都タク渉外担当連絡会
【 神戸 】交通学会が70周年記念国際シンポ
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