ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2010年3月23日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信

道運法再改正!
その目的と課題を検証

 今月17日に開催された東京乗用旅客自動車協会・理事会の冒頭あいさつで富田昌孝会長は、「経営委員会で道路運送法再改正の中身について検討を始めてもらった」と宣言し、全国のタクシー業界にとっても懸案となる、タクシー適正化新法“後”について、東京業界としての考え方を大急ぎで取りまとめることが正式にアナウンスされた。そこで本稿では、道運法再改正の目的を改めて確認するとともに、その目的達成のための方策として浮上しているとされる「事業免許制の復活」「免許の更新制」、そしてタクシー運賃の「公定価格制」について、予想される課題などについても検証してみることにした。

需給調整規制と同一運賃
  交通政策審議会・タクシーワーキンググループでの論議を通じて業界=全タク連が一貫して主張してきたことは、非公式かつ舞台裏での独り言などを除けば、「減車可能な需給調整規制」と「同一地域・同一運賃」の実現の2点に集約される。審議期間中の平成20年7月11日の国土交通省・自動車交通局長通達、いわゆる「7.11通達」により、この目的達成への期待感は過剰に盛り上がり、急激なトーンダウンの色彩濃い交政審答申を経て、国会内外での与野党論戦等もあって結局、タクシー適正化新法という形に結実した。
 同法施行後、行政当局のアナウンス効果もあって東京都特別区・武三交通圏が特定地域における地域協議会のモデル地区と位置付けられ、その「地域計画」の中身が大いに注目されるところとなったことは読者ならずとも業界関係者なら周知の通り。その後の減・休車(事業再構築)と相俟った特定事業計画の認定申請でもインパクトのある結果を出している。

東京と同様の成果は困難
 しかし、全国142の特定地域の事情を眺めてみれば、東京と同様の成果を出すことが極めて困難ということは地域協議会が終わるのを待つまでもなく明白になりつつある。タクシー適正化新法が求めるタクシーの需給バランス回復のための減・休車には何ら法的強制力が伴わず、実質的には何らのインセンティブもないのだから極めて当然のことである。一部業界労使で、先行して道運法再改正熱が過熱気味であったのは、当然そのことを承知していたからと見るのが妥当だろう。
 つまり、地域計画に何が書いてあるかとか、事業者団体でどのようなタイミングでどんな会議を開いたか?などはいくら東京業界を参考にし、踏襲してもほとんど意味を成さない。事業者団体執行部の水面下での「政(まつりごと)」に関する能力がすべてを決するのであって、それ以上でも以下でもない。適正化新法の附則にあるように「新法の執行状況に応じて道運法の諸制度を見直し検討」というのが国の公式見解であろうが、新法が施行され地域協議会が始まれば、大半の地域で実効ある需給調整は機能せず、「次の一手」を求める声が挙がるのも必然だったと言える。

タクシー業界が直面する課題
 以上のような状況では、少なくとも業界労使から道路運送法再改正を求める声が次々挙がるのはまったく不思議のないことだ。タクシー規制緩和後に業界が直面している課題のすべてを規制緩和のせいにはできないが、多くはそれに起因するか関係している。
 道運法の再改正に当たって、制度の中身そのものには直接的な関係が深いとは言えないが、そもそも「規制緩和への反省」なるものがあるのなら、規制緩和前の道運法第1条(目的)に書かれていた「適正な運営及び公正な競争を確保するとともに、道路運送に関する秩序を確立することにより」を削除したことにも留意すべきであろう。利用者絶対主義を信奉する規制緩和の理念に照らして、当時「輸送秩序の確立」が化石扱いを受けことも当然ではあったが、利用者、経営者、労働者の利害のバランスを重視する昨今の政策的潮流からすれば、輸送秩序の維持に気を配っても良い。この文言にこだわる必要はないが、少なくとも法律の目的=「第1条」を軽視してはならないと考える。
 前置きが少々長くなったが、制度改正の肝というべき、「需給調整」と「運賃問題」に入ろう。
 まず「需給問題」だが、いわゆる供給過剰には規制緩和が招いたものと、長期的景気低迷によるもの、そもそもタクシーに変わる輸送機関が発達してきたなどの構造的要因など、さまざまあるが、それらを包括した上で、需給のバランスは市場原理では均衡しないという現実に、まずは対応しようというものである。

事業免許制の復活と、更新制
 現在、業界で浮上しつつある主張の一つが事業免許制の復活と、免許の更新制であり、この二つはどうやら一体のものと考えられているようである。何故、一体のものと考えなければならないのかは判然としないところもあるが、都内事業者らの話を聞くと「更新制とセットでなければ免許制の復活は難しい」と考えているようである。もう一つにはタクシー適正化新法では有効な減休車は一部地域(実質的には東京だけになりそうである)を除いてできない、つまりこれまで全タク連が主張してきた「強制減車」の代替措置としての更新制が必要という考え方だ。
 前者については「そもそも免許制の復活はなにやら後ろ暗いもので、業界としても何かバーターで差し出さなければ無理なんじゃないか」というニュアンスも感じる。そうだとするなら甚だ残念なことだ。交政審WGで業界が訴えてきたのは、何かうやむやのうちに政治的に決着させようというような類の話ではなかったはず。「免許制=需給調整規制」という図式を正々堂々と主張すればこと足りる。
 後者については現時点で記者は「?」マークを付けている。免許の更新を素直に受け止めるなら、法令遵守など一定の要件を満たさない事業者(=つまり欠格事由に該当することになった事業者)の免許を更新しない=経済的死刑宣告ということになるが、逆に言えばすべての事業者がきちんと要件を満たせば死刑になることもない。そこまでいくことは難しいにせよ、毎年、行政当局が合理的根拠を有する地域需給動向判断を行って、その結果にフィットさせるべく強制減車を命じるというイメージとは程遠く、結果としていくばくかの免許更新拒否によって車両減がもたらされる可能性はあるものの、輸送需要=供給輸送力の実現には何年かかるかわからないし、何年待っても実現しない可能性も小さくない。もちろん、事業免許の要件を厳格化すること、純粋に法令遵守促進の観点からの更新制導入には反対しないが、強制減車の代替機能とか、需給調整のツールとしては疑問なしとしない。

“死刑宣告”を受け入れられる?
 そもそも、免許の更新拒否=即、死刑と言える制度の導入に圧倒的多数を占める中小零細事業者が賛成できるのかどうか、業界側の意見取りまとめ段階でのハードルも高い。
 「更新拒否が即死刑ではない」とする解釈あるようだが、それではもはや更新制とは言えない。減車部分については予想される総需要にあわせる手段の一部を補完する役割以上を更新制に期待できない。あくまで自主減車をベースに独占禁止法の適用除外を勝ち取るとか、タクシー適正化新法の枠組みの中で、国交省のまったくの腰砕けによって活用されていないに等しい「共同事業再構築」を有効活用できるようにするのが王道ではないか。

最も効いた最高乗務距離規制
 次に「運賃問題」である。タクシー適正化新法の成立に合わせ、現状でも全国くまなく自動認可運賃の幅が圧縮されている。下限割れ運賃事業者に対しては非常に細かいレベルでの経営指標報告を毎月求めるなどの新たなプレッシャーも加わり、新ゾーンの幅へ収れんする気配も出てきている。運賃制度の改正そのものもそうなのだが、低運賃事業者にとって最も大きな影響があったのはむしろ最高乗務距離規制の強化で、日勤乗務員の新しい距離規制の設定は、ワンコイングループ各社やエムケイ系列各社が国を相手取って裁判を起こしていることからも「低運賃潰しに何が最も効果的だったか」を教えてくれている。
 そのような状況の中で、自動認可運賃の幅圧縮に満足せず、完全な同一地域・同一運賃をどこまで追求し得るのか。
 本紙の質問に対して東旅協の富田会長は「今は、自動認可の幅が圧縮される方向に動いたが、制度としての幅運賃が残っている限り、情勢の変化次第では、いつまた幅が拡大するかわからない。できる限り完全な同一地域・同一運賃の可能性追求を捨てない方が良い」とする。

9条3の読み替えを恒久化するのか
 こういうと、道運法再改正が運賃問題の点であまり重要でないような気がしてくるかもしれないが、そうではない。「適正原価+適正利潤=運賃」という道運法9条の3の読み替えは、タクシー適正化新法の附則の中に書き込まれているが、同法が時限立法である以上、それを恒久化するか、もう必要ないと判断するかを期限内に決めなければならない。
 そういう中で浮上している「公定価格制度」である。公定価格とは、すなわち事業者による運賃の申請主義からの決別を意味する。申請主義からの決別が意味するところは、独占禁止法の呪縛からの開放である。
 国または地方自治体が物価変動などに合わせて公聴会を開催し運賃を事業者の意思と関係なく決める制度であるから、事業者間の談合的要素はないということになり、同一地域・同一運賃が完全に可能になるという理屈である。

統制経済を意味する「公定価格」
 米国・ニューヨーク市のタクシー運賃は公定制度であり、完全な同一地域・同一運賃になっている。もっとも公定価格制度というと聞こえは良いが、これは一種の統制経済であり、戦時統制そのものとも言える。物価連動制ならデフレ経済下においては「値下げ」の可能性もあってしかるべき。公聴会メンバーは誰がどのようにして選ぶかといったことも含め、地方分権的色彩も濃く、わが国では未知の領域になることもあって、研究のハードルは低くない。
東旅協は3月中に一定の方向性
 このように、それぞれの問題について課題もいろいろとあるにはあるが、すべてを後ろ向きに捉える必要はもちろんない。課題は課題として楽観を戒め、十分な検討を業界として進めてほしい。なんとなく行政に頼めば何とかしてくれる時代ではなくなったし、業界の智恵が問われている。東旅協では今月末を目途に一定の方向性を打ち出すようだが、事業者の方々には改めて、後悔のない議論を期待しておきたい。

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No343. 3月22日号 ニュースヘッドライン
■巻頭人物 :富田 昌孝氏/東旅協会長
■気になる数字 249万700円/さらに開いたタクシー運転者と全産業労働者の年間賃金格差
■トピックス 道運法再改正! 東旅協が検討着手を宣言/その目的と課題を検証
         :譲渡譲受の事前試験制度創設は延期!?/適正化新法に翻弄される個人タクシー
         :危機突破すべきは…/大阪タクシー協会の3.16
          :慰留劇は美しいが…/大タ協・薬師寺最高顧問
         :特定地域協・場外インタビュー/ワンコインタクシー協会・町野会長
         :なぜ隠す!?安全無視のバイク進入路設置計画/大阪空港ターミナル工事巡って
         :携帯電話に拾キャク情報/「キャクNavi」4月からサービス開始
■東西往来 :無線グループの集約化加速!
          :タクシー乗り場でお待ちしています!
■シャッターチャンス :正直者がバカを見ない減・休車  
               :タクシー業界の支援に強い期待
                :「気分が良いだけ」でも一言…
               :法人が身を削るなら個人もまた
■この人この言葉   :根本 克己氏、太田 河内氏、北野 比登志氏、畑 政男氏      
Faxpress 関東版

無線G再編の動きが再び活発化
   大手系、東京無線、チェッカー中心に
     都内業界、事業再構築絡みで…

【 東京 】年度末が迫り新年度の予算編成作業に着手されていることや、事業再構築を含む特定事業計画申請事案の認定が間近となったこと、その減・休車計画の実行第1弾が翌月に迫ったことなどを背景に、東京特別区・武三地区の無線グループ再編の動きが水面下で再び活発化している。
 ほとんど確実とみられていた無線グループの移動が、土壇場で白紙になった事業者のケースや、年度末でギリギリの移籍先変更となる事業者のケースが見られるようになった。また、いったん脱退届けを協同組合に提出しながらも、「都合により」脱退を取り止めるといった動きも見られるようだ。
 大きな流れとして移籍先候補に挙げられる無線グループは日交、国際、帝都など大手系と、中小事業者主体となる場合では東京無線協組とチェッカーキャブなどで、およそ3系統に集約される方向にあるとされる。ただ、移籍を考える側もギリギリまで検討を繰りかえしているもようで、土壇場で相手先を変更することもあるようだ。移籍を前提として脱退を届け出ながらも自己都合により取り止める場合もあれば、同様に移籍先の都合により当面の行き場を失うケースもあるとされる。
 中堅・中小無線協組の場合でも加盟事業者が流出する一方の事態となることを懸念し、巻き返しによって結束を深めることもあるようで、他グループへの移籍を思い止まる場合も出ているという。
 事業者が頭を悩ませる背景には、各無線グループの保有台数が無線の移動局数と必ずしもイコールでなく、保有台数のわりに移動局数が少なく無線の営業力としては未知数となるケースや、加入時のイニシャルコスト、加入後のランニングコスト、これらを合計して考えると、初期投資が少なくても、他協組と比較して何年後に総費用が逆転するか、ということなども細かく検討する必要があると考える事業者も少なくないことが挙げられる。また、営業力比較の面では単純な総移動局数の問題のみに止まらず、1両(1局)当たりの月間配車回数などを比較検討してみると「規模の割りには健闘している」と言えるケースも見受けられるし、逆のケースもある。
 今後しばらくは拡大競争の先頭に立つ大手系、東京無線、チェッカーと防戦する中堅・中小協組、これらを横目に見る準大手系の水面下の動きは一層活発化するものと見方が有力だ。
〔3月20日関東版掲載〕  <バックナンバー一覧へもどる>

2010年3月20日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】無線G再編の動きが再び活発化/大手系、東京無線、チェッカー中心に/都内業界、事業再構築絡みで…
【 東京 】3月中の素案化に意欲/道運法再改正で東旅協・三浦副会長
【 東京 】「特定事業計画」認定社対象に/商工中金が緊急融資制度
【 東京 】特区・武三は27カ月連続減収/東旅協、原計各社2月実績
【 東京 】地域の労務問題、全タク連で議論を/東旅協・岡田副会長
【 東京 】中央省庁の幹部人事凍結/国家公務員法改正絡みで
【 東京 】銀座・新橋、上野・神田/街頭指導、4月の重点地区
【 岡山 】下限割れ各社が値上げへ/岡山「毎月報告」義務付けで
【 東京 】日交が「入構証」販売/慶応病院の専用乗り場
【 東京 】またどうぞ 明るい挨拶 チェッカー車/チェッカー、キャンペーン標語
【 東京 】高齢ドライバーの安全教室
【 東京 】乗務員の売上支援「キャクNavi」/エス・デー・シー・テクノ
 
2010年3月19日号  関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】道運法再改正へ月末までに素案/同一運賃、需給調整の実現目指す/東旅協理事会で富田会長が意欲
【 東京 】特定事業計画は年度内認定目指す/関運局、未申請社には照会中
【 横浜 】特区・武三は3万9396円/2月度輸送実績速報
【 東京 】創立50周年記念式典など/東旅協、5月25日に開催
【 東京 】大和自交、賃貸ビル売却へ
【 東京 】特定事業計画等で意見交換/法・個運営研究会開く
【 東京 】EM自交6社がチェッカー入り/5月1日付で入会へ
【 東京 】事故防止対策を強化/東京都個人交通共済協組
 
2010年3月17日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】大タ協・坂本会長が3月末辞任を表明/全タク連・副会長人事等にも波及/理事会が慰留も意思固く…
【 東京 】「タクシーニュース」をリリース/全タク連がサイト開設計画
【 東京 】「会報」廃止、HPを充実へ/東旅協、4月リニューアル
【 東京 】「減車」法人とのバランスを考慮/個タクの譲渡譲受で交通労連・手水氏
【 東京 】マスターズ参加率71%に/都個協「磨きをかける段階に」
【 東京 】「安マネ評価」の勧め/チェッカーキャブ営業委
【 東京 】行政刷新会議に規制改革の分科会
【 東京 】タクシー1500両結集/自交東京、4.14請願行動
【 東京 】生産協力金確保も臨給厳しく/国際労組、生活総合改善妥結へ
 
2010年3月13日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】東京業界、道運法再改正の具体的検討/東旅協経営委、タク懇が議論開始へ/3月中に方向性、先急ぐ
【 東京 】道運法再改正は与党と連携で/全自交東京・藤野委員長
【 東京 】全事業者一丸で認定申請へ/特定事業計画対応で都個協
【 東京 】20年、30年先も生き残るために/事業再構築で町田・三多摩支部長
【 東京 】掛金の引き上げ猶予手続きへ/東旅厚年基金・代議員会
【 東京 】運用中は全国で6万4186局/デジタルタクシー無線導入状況
【 横浜 】法人16社、個人2者を車停/関運局2月度行政処分
※東京の増減車情報
 
2010年3月12日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】適正化新法の次は道運法本則/特定地域の正常化果たして再改正へ/全タク連・正副会長会議で富田会長
【 東京 】「公共交通機関」の確認を/交通基本法見据え三日月政務官
【 東京 】事業再構築の影響に懸念も/東京交通共済協組・理事会
【 東京 】新事故対策室長に友浦氏/東京ハイタク共済協組
【 東京 】個人タクの許可「当人限り」に/ハイタクフォーラムが要請
【 東京 】年間事故件数半減の見通し/豊玉タクシー、安マネで成果
【 東京 】羽田営業所の開所式/杉並交通、ハイヤー営業を予定
【 東京 】防犯カメラ、G経営アンケート/環境・車両資材委で質問項目提案
【 東京 】交運労協が春闘総決起集会
 
2010年3月10日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】譲渡譲受促進の願いに壁/「事前試験制度」の早期実施難しく/全個協・木村会長「4月実施」の感触あったが…
【 大阪 】大タ協・坂本会長が辞意表明/慰留拒まれ、副会長5氏も辞任へ
【 東京 】全タク連役員人事にも波及/大タ協・正副会長の辞任騒動
【 東京 】タクシー業界にメリットは?/大型連休の地域別分散案
【 東京 】三浦理事長が退任へ/交通共済、榎元副理事長も
【 東京 】適正化が事故防止にも貢献/全タク連・交通安全委開く
【 東京 】緊急地震速報提供「対応可能」/東旅協・村澤無線委員長
【 東京 】「タクの明日創る」シンポ/ハイタクフォーラムきょう開催
【 東京 】交通基本法の制定など/交運労協が議員懇に政策要求
Faxpress 関西版

「地域計画」策定へ最後の詰め
   大阪府地域協・第2回幹事会、ワンコイン協会が修正案

【 大阪 】大阪府タクシー特定地域合同協議会の第2回幹事会が19日、大阪市中央区の合同庁舎内で開かれた。この日はワンコインタクシー協会の町野勝康会長が、事務局による地域計画案に同協会が主張しているポイントを盛り込んだ修正案を提出した。「1車2人制」に言及した部分では、「最低賃金割れに注意しつつ」などの付言を求めている。協議会の長井総和会長(近運局自動車交通部長)は次回25日に同計画を策定する意向を示しており、事前の幹事会はこの日が最後となる見通し。そうしたこともあり、随行員にも発言の機会が与えられ、活発な意見が出たもよう。これらを踏まえて、次回協議会に事務局が最終案を提示することになる。
 ワンコインタクシー協会の修正案は、基本的な方針の中で、地域公共交通機関であるタクシーの絶対的使命で「安全・安心の確保」に「利用者の利益の保護」を追加。また、タクシーの果たすべき役割、責務で、「供給責任を果たすことが求められる」の前に、「道義的に」を入れる。タクシー事業の現状で、「供給過剰の進行・過度な運賃競争等を原因として」の前に、「低運賃タクシーが利用者に受け入れられている一方」を挿入、「安全や良好なサービスといった利用者利便が損なわれかねない」の前に「低廉で」を加える。さらに、規制緩和後の事業者数、車両数の急激な増加で、「平成13年度末から平成20年度末の間に、事業者数は135から194と43.7%増加し、車両数は1万3927両から1万6113両と15.7%増加している」に、「一方運転者数は微増になっている」を加える。
 さらに、事業者の経営状況の悪化では、「事業者の経営環境は悪化しており、平成20年度における標準的事業者の平均の経営収支は赤字(経常収支率▲1・05%)」を「運賃が2キロ660円の標準的事業者」と明確な表現に変えさせるほか、これまで主張してきた「運転者の資格強化」や地方分権を訴える内容、1車2人制の導入に踏み込んだ部分には、「最低賃金割れに注意しつつ」といった修正を加えるというもの。
 町野会長は、「妥協に妥協を重ねた結果、大要は基本的に認めたものの、現状認識で違和感のある部分に修正を求めた」と語っている。
〔3月20日関西版掲載〕<バックナンバー一覧へもどる>

2010年3月20日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】「地域計画」策定へ最後の詰め/大阪府地域協・第2回幹事会、ワンコイン協会が修正案
【 大阪 】地域計画に目標営収の設定を/自交大阪・庭和田書記長
【 大阪 】減車想定して「事故ゼロ運動」/大阪交通共済、健全経営を維持
【 大阪 】「1キロ320円」で詳細な報告要求/新金岡交通、煩雑さに困窮
【 神戸 】改めて行政のしわ寄せに憤り/兵タ協、全事業者会議終える
【 奈良 】地域計画策定は4月以降に/奈良市域地域協で「骨子」提示
【 京都 】「十把一絡げ」の減車に異議/洛東タクシー・杉ア社長
【 神戸 】大開と明和を入れ替え
【 大阪 】近運局、2社を車停処分
※大阪、兵庫、京都、和歌山の増減車情報
 
2010年3月19日号  関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】減車率の設定基準日、柔軟に/長井自交部長、「1両3点」の累積点減点は難色
【 大阪 】松川監指部長「集団指導を強化」
【 大阪 】リーガロイヤル大阪が入構制限/4月1日から5社に限定
【 神戸 】「1車2人制」に複数の批判/神戸市域・全事業者会議
【 京都 】減車問題に踏み込むべきとの意見/京都地域協、一律減車には疑義も
【 大阪 】最高乗務距離規制の取消求め提訴/京阪神のエムケイG3社
【 大阪 】商都ハイタク労組が定期大会
 
2010年3月17日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】坂本会長が「3月末辞任」を表明/大タ協理事会、続投の嘆願書にも意思固く
【 大阪 】慰留「大変美しいが…」/薬師寺・最高顧問が会見
【 大阪 】経営危機突破、労働条件改善へ/大阪タク事業者・労働者大会
【 大阪 】事業免許更新制などを提言/「頂上」に向け大タ協・坂本会長
【 大阪 】新金岡の「1キロ320円」認可/近運局、「毎月報告」の条件付き
【 京都 】きょう第3回京都市域地域協/「地域計画」の素案提示へ
 
2010年3月13日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 神戸 】地方は減車促進に強い抵抗感/兵タ協が東播磨交通圏・全事業者会議
【 大阪 】さくらタクG・泉代表が大タ協訪問/「運賃と車両数は最大の経営判断」
【 大阪 】違法乗車1日100件/タクセン調査、キタ・ミナミの繁華街
【 大阪 】「日勤100キロ・8時間」など/ナニワ交通、最低労働基準を指導
【 大阪 】新規・譲受の47人に許認可書/個人タクシーの事業開始へ
【 大阪 】「乗車拒否」の訴え7件/大運支局2月の苦情申告
【 大阪 】大和川交通の「500円」また延伸
【 大阪 】590円で「敷津タクシー」に
【 大阪 】日系ブラジル人の雇用を模索/大手企業リストラで乗務員転身?
【 奈良 】福岡市の「プレミアムタク」視察/奈タ協・青年部会、同地で総会も
【 神戸 】信原部会長が留任/兵タ協・東播部会総会
【 大阪 】ホテルハイヤー、大型を上限に
【 大阪 】21日に日本橋ストリートフェア/交通規制等で協力呼びかけ
※大運支局監査情報
※大阪、兵庫、奈良の増減車情報
 
2010年3月12日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】大タ協、会長人事は4月以降に持ち越し?/小野副会長が辞表、3月総会は現執行部で
【 東京 】全タク連では進退に言及なし/正副会長会議に出席の坂本氏
【 東京 】「頑張りますので、よろしく」/ハイタクフォーラムで坂本氏
【 大阪 】運行管理の基本は点呼/大タ協が監査に係る実務研修
【 大阪 】地域計画に大阪の独自色を/ワンコイン協会・町野会長
【 大阪 】ワンコインの恒久認可訴訟で弁論

 

2010年3月10日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】大タ協、正副会長が総辞職?/坂本会長が再び辞意、慰留拒まれ全副会長が辞意表明へ
【 大阪 】危機突破大会は予定通り開催/“総辞職”の理事会前に
【 大阪 】労働4団体から100人出席/大阪タク事業者・労働者大会
【 大阪 】70%以上が10%以上目前/大阪の乗務員
【 東京 】全タク連役員人事にも波及/大タ協・正副会長の辞任騒動
【 大阪 】250キロ規制で「すでに実害」/ワンコイン5社の取消訴訟
【 大阪 】被害者救護の徹底促す/ひき逃げ続発で近運局が文書
【 大阪 】監査に係る実務研修会/大タ協が11日に開催

【 東京 】「タクシーの明日創る」シンポ/ハイタクフォーラムきょう開催

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