ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2022年11月14日

    交通界WebNews
最新号ニュース
発行物について
購読のご案内
採用情報
会社概要・沿革
広告のご案内
 
「週刊交通界21」毎月4回情報発信

地域交通の中でのタクシーの出番は?
  財源論議と一体化した滋賀県の地域交通ビジョン

 地域公共交通はいまのままでは先細りを待つばかりとなっている。背景には直近のコロナ禍による人々の行動変容も大きかったが、長期的には人口減少による需要減少がじわじわと効いてきたことは間違いない。例えば鉄道で赤字路線廃止が地域の課題に持ち上がると沿線自治体はこぞって反対の大合唱となるものの、最終的には国による赤字補填を期待するばかりで、自分たちの財源を持っているわけでもなければ、需要喚起のための具体策を持っているわけでもない。そうした中で国交省においても総合政策局や鉄道局などがそれぞれに有識者会議を設置し、既存の地域公共交通の現状維持を前提としない議論を最近になって始めている。そんな中で、ここにきて注目されているのが、滋賀県の三日月大造知事による、滋賀交通ビジョンの見直しと一体となった「交通税」導入による財源と一体化した論議である。本稿では、滋賀県での論議の経過などを紹介してみることにした。

滋賀交通ビジョンとは?
 同ビジョンはそもそも、2013年嘉田由紀子知事時代に策定されたものであり、「2030年頃の滋賀県の目指すべき交通の姿を展望し、これからの県の交通政策の基本的な方向を定めるもの」とされていた。
 ビジョンの全体像は別掲1の通りで、基本的な視点を定めた上で、「広域交通の将来像」「地域交通の将来像」をそれぞれ見据え、方向性を打ち出すとともに、課題解決のための具体的施策が策定されたものである。

ビジョンが描いた地域交通の将来像
 ビジョンが描いた将来像のうち、「地域交通」について紹介すると、@公共交通を主体とした「エコ交通」の推進A社会環境の変化に対応した持続可能な交通体系づくりBまちづくりと一体となった交通の整備―が掲げられており、今年6月に開始された有識者会議(滋賀交通ビジョン見直しに向けた懇話会)による総括では、「県民の日々の生活に密着した『地域交通』に特に焦点を当て、社会情勢の変化に対応した、持続可能な地域公共交通の構築を目指し、ビジョンを見直していくことが必要」とされている。
 ここでいう、主な社会情勢の変化とは、滋賀県の人口が13年の142万人をピークに減少に転じていること、近江鉄道線の事業継続が困難になってきたこと、新型コロナウイルス感染症の拡大、北陸新幹線敦賀以西について小浜京都ルートが与党により決定されたこと、自動運転、MaaS等の新しい技術・仕組みの開発進展などがあげられており、これらの情勢を踏まえ、ビジョンの見直しにより40年代を見据えた「滋賀県が目指す地域交通の姿」とそれが実現した「滋賀の社会」を、地域類型ごとに具体的に描く―という(別掲2)。

三日月知事からの諮問〜「交通税」導入
 さて、どんなに立派なビジョンを示したところで、財源の裏付けがなければそれを実施することはできない。勝手に政策を立案して費用は国におんぶに抱っこではどうにかなるとは限らない。そこで三日月知事は、ビジョンの見直し(情勢変化を踏まえた新しい交通政策の立案)と同時並行で財源の裏付けとして、「交通税」の導入を提案することにした。
 21年11月19日付の知事から滋賀県税制審議会への諮問はおおよそ次のようなものである。
 本県における地域公共交通を支えるための税制の導入可能性について、貴審議会の意見を求めます―とし、(1)目指すべき滋賀の地域公共交通の姿に向けた税負担の議論のあり方について(2)地域公共交通施策における県と市町の役割分担を踏まえた税負担の考え方について(3)税負担を求める場合の税収の使途と課税方式のあり方について―の3点をあげている(別掲3)。
 ここで、10月20日付日経新聞電子版における三日月知事のインタビューから知事の発言の一部を以下に引用する。
 「この交通税は、近江鉄道の上下分離や維持費用など(特定の用途)のために提案しているのではありません。県民が等しく少しずつ分担し、県全体の地域公共交通をよりよくするための財源として持つのはどうでしょう、という提案です。そうすると「何に使うの?」となりますよね。今、公共交通のビジョンづくりの作業をしているところで、そのビジョンを実現するための財源として、『こういう使い方ができる』『こういう施策が打てる』と示していく。負担のレベル、財源の規模がある程度イメージできないと議論が進まないので、ビジョンと税負担はセットで議論していきたい。コロナ禍、インフレと厳しいときに、新たな税は少しずつの負担でも重いでしょう。だから議論は丁寧にやらないといけません。普段公共交通を使わずにマイカーに乗っている県民は『なんで自分たちが負担するの?』となる。では家族はどうですか、将来クルマを運転できなくなったらどうですか、と。周りにいる公共交通を使う人のために、どういう負担なら許容できますか。そういった合意形成ができないかと考えています。 (県知事の任期である)今後4年間で徴税を始め、財源を作るところまで行けるかどうかは微妙なところです。しかし知事3期目の政策集、公約に交通税を入れているので、『ここまで議論が進んだね』という何らかの前進、進捗を県民に感じてもらうことは重要と考えています。
 今、全国でローカル線の存廃が議論になっています。どこの自治体にとっても共通のテーマなので、国が一律の制度を設けることになればいいとは思いますが、防衛予算も社会保障も増やさなければいけない中で、公共交通にどこまで財源が回るのか。待っていては間に合わないので、滋賀県は先に行くということです」と語っている。

「導入検討」県税制審議会の答申
 三日月知事の諮問に対する県税制審議会による答申の要旨は別掲4の通りである。審議会では自ら示した「滋賀にふさわしい税制の目指すべき方向性」=(1)コミュニティの強化につながる税制(2)脱炭素社会の実現に向けたグリーンな税制(3)デジタル化の進展によるライフスタイルの変化に対応した税制(4)産業構造の転換に対応するための税制(5)税制を通じて県としての役割を果たしていくこと―のすべてに合致しているとして、「地域公共交通を支えるための税制の導入可能性を検討していくべきだ」との結論を示した。また、「滋賀交通ビジョン」の見直しと並行して、税制導入へ向けた検討を一体的に行いながら、県と市町との協調のもとに住民参加を促しつつ、地域ごとのニーズを掘り起こしていくことも企図して、住民に納得感が得られる形を目指していくことが求められる―などとしている。
 なお、具体的な課税方式については、超過課税(*地方税法において認められてきた超過課税措置を活用し、地方税法の法定税目である県民税について、その税率を通常の税率=標準税率より高い税率(超過税率)に設定し、超過課税分を交通税として通常の県民税とあわせて賦課徴収を行う方式)を基本としながら、複数の税目を組み合わせていくことも選択肢とする―などと提言している。

既存公共交通〜タクシーに出番はあるか
 滋賀県の取り組みの目新しさは、誤解を恐れずに言えば地域公共交通の維持確保そのものの具体策ではなく、それを実行するための独自財源を新税の課税によって確保しようとするところにある。他の自治体で簡単にまねできるものではないが、実現すれば都道府県や市町村にとっては住民の移動手段確保にとって選択肢は広がる可能性がある。
 豊富ではないにせよ、ある程度の財源の裏付けがある中で住民合意の下で地域公共交通の維持確保に乗り出すことができようになった時、果たしてその地域のタクシー業界が有効な具体的施策を提案できるだろうか。いまのところ、提案と言えば定額乗り放題サービス「mobi」のようなものばかりが目立っているが、普通のタクシー事業者や地域のタクシー協会が主体となってさまざまな提案ができるようになってほしいものだ。(了)
<Topへもどる>

No.929 11月14日号  主な内容
■巻頭人物 
:見須 一隆氏(全自交東京地連委員長)
■気になる数字:7.4%〜14.2%
「2020年2月の運賃大改定以降におけるタクシー運賃改定の状況」による、改定増収率の最少〜最大の幅。
■トピックス 
:地域交通の中でのタクシーの出番は?
   〜財源論議と一体化した滋賀県の地域交通ビジョン
:これからも協調・融和・結束をモットーに
   〜神奈川県タクシー協会創立70周年記念式典・祝賀会
:「お客様の要望」にきめ細かく対応へ
    〜三和交通・横浜の接遇向上の取り組み
:<「急げタクシー活性化!」関西地区特別企画>
   〜進めよう、公共交通の中でもタクシー安心利用促進
:最大の活性化は「5・5遠割」是正と「減車」
   〜大阪でも始まった運賃改定要請
:大タ協・坂本会長が先陣
   〜日本タクシーが要請書提出
:MaaSシステムアプリを共同で構築
   〜「関西MaaS協議会」設立
:高齢化からのエクソダス
   〜若さを弾みに個人も「活性化」
■東西往来
:知識がなければ対策は立てられない / 地域と連携して「上セブン号」
■この人この言葉
:櫻井 敬寛氏 / 掛川 正一氏 / 前野 博司氏 / 柴田 忠幸氏
シャッターチャンス
:地図備付の緩和と運改の迅速化 / 「乗り控え」に及ぼす影響は?
:地元への貢献の有無こそが鍵? / 昔日の「現金商売」今いずこ…
<Topへもどる>
速さ+確かさ
交通界速報(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

交通界速報 関東版
7割クリア後、期間満了待たず要否判断
        周知・検討期間「3カ月は不要」
                 国交省 通達改正のパブコメを開始

【東京】国交省は11日、9日の全タク連正副会長会議でも明らかにしていた「旅客自動車運送事業運輸規則の解釈及び運用について」「一般乗用旅客自動車運送事業の運賃料金の認可の処理方針について」の両通達を一部改正、それぞれ製本された紙の地図に代えて電子地図を利用できること、運賃改定要請・申請の受付期間3カ月の満了を待たずに7割ルールをクリアした場合には、運賃改定要否判断を行い改定手続きに入ることなどの方針を決め、同日からパブリックコメントの募集を開始した。運賃改定ルールの見直しについては、改正通達施行日時点ですでに要請・申請済み事案についても適用される。意見募集は自動車局旅客課で12月10日まで受け付ける。
 タクシー車両への地図の備付については、運輸規則の解釈・運用についての通達において紙に印刷され製本されたものを前提とし、これを定期的に更新することが求められている。現在では、多くのタクシーにカーナビが設置されているほか、スマートフォンのナビアプリ等の電子地図も広く普及しており、必ずしも紙に印刷され製本された地図でなくても旅客に地図を明示して目的地の確認等を行うことが可能であること、コロナ禍の影響による需要減で厳しい経営環境にあるタクシー事業者の負担軽減なども考慮し、同通達を一部改正することとし、「備え付けるべき地図の媒体は、紙に印刷され製本されたもののほか、カーナビ、スマートフォンによる地図アプリ等の電子地図であっても差し支えないものとする」旨を明記する。
 運賃改定の手続きについては、タクシー運賃料金認可の処理方針についての通達において、最初の申請(要請)があった時から3カ月間に申請・要請を受け付けることとし、申請・要請率が法人タクシーの車両数ベースで7割以上となった場合に運賃改定手続きを開始する―と定められている。現行制度では7割以上となった場合でも、3カ月を経過する必要があったが、現在ではインターネットの普及等により事業者の情報入手等も容易となっていることなどから、周知期間や検討期間に3カ月をかける必要性は乏しくなったとした上で、可能な限り迅速に行政手続を進める観点からも、申請・要請率が7割以上となった場合には、3カ月を待たず運賃改定要否判断を行う等改定手続きを開始できるよう、同通達を一部改正する。なお、申請の取り下げについてはこれまで通りの取扱いとする。
 両通達の改正ともに、公布・施行予定は今年12月下旬を見込む。
〔11月12日号関東版掲載〕  <Topへもどる>

2022年11月12日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】2種免許取得支援も盛り込み/国交省 補正予算
【 横浜 】関運局陸運及び観光従事者局長表彰 
【 東京 】時短や休業要請などは行わず/新型コロナ感染症対策分科会
【 東京 】物価上昇に「負けない対応」要請/「新しい資本主義実現会議」で
【 東京 】感染状況を注視し適切に判断/斉藤国交相 全国旅行支援に
【 東京 】年末年始輸送安全総点検実施計画
【 東京 】警視庁から講師招き防犯対策学ぶ/3団体共催「防犯責任者等講習会」
【 横浜 】子育てドライバー講師養成講座/全国子育てタクシー協会が開催
【 東京 】運改後の労働条件改善聞き取り検討も/自交総連交渉・国交省回答で
【 東京 】「電飾」に加えて昼の紅葉も/チェッカー恒例の年末企画
【 東京 】日交は「オーダーメード」も/イルミネーションタク
【 東京 】都内で「エコドライブシンポ」/11月28日 交通エコモ財団等主催
【 東京 】飛鳥交通カンツリーが新規登録/10月分のグリーン経営認証
【 横浜 】関東運輸局 許認可4件
 
2022年11月11日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】運賃改定迅速化へ通達改正/3カ月待たず、7割達成で要否判断/国交省方針 年内実施へ近く意見募集
【 東京 】値上げ初日の状況チェックへ/東タク協 乗務員指導委メンバーら
【 東京 】23年度以降は会費引下げ/東タク協 総務委員会で方針
【 東京 】「mobi」の全国展開に違和感/太田・東タク協総務委員長
【 東京 】法人の減少は62人に/東タクセン 10月の運転者証等交付
【 東京 】迎車料金バラバラに疑問/交通労連東ハイ労・幸田委員長
【 東京 】日産EV全車種試乗も/女性経営者の会 12月に研修会
【 東京 】中間決算は6000万円の赤字に/東個交通共済協組 理事会
【 福岡 】第一交通産業 第2四半期連結決算
【 東京 】タク車内等のフリーWi―Fi/ニューステクノロジーが提供開始
【 横浜 】関運局 法人の車停3件/10月のハイタク行政処分
 
2022年11月11日号-2 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】タク向け燃料高騰助成に165億円/インバウンド回復へ集中取り組みも/22年度第2次補正予算を閣議決定
【 横浜 】群馬県A地区が50%突破/関東管内の運改要請・申請状況
【 福岡 】宮崎で運改要請スタート/中・小型一本化含む 九運局が公表
 
2022年11月9日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】観光立国推進基本計画の改定審議開始/年度末までに案を固め、3月中に閣議決定/観光庁、交通政策審議会・観光分科会の会合開く
【 東京 】東タク協運賃改定広報を強化
【 仙台 】東北局 青森県地区運改要請開始を公表
【 東京 】12〜2月先物、大きな動きなし/プロパン・ブタン先物価格
【 東京 】「mobi」対応などで見解質す/交運労協要請に都、警視庁が回答
【 東京 】初の「労使懇談会」開催へ/私鉄関東ハイタク協議会
【 東京 】安全総点検へアイテム決定/東京ハイタク共済・事故防止対策委
【 横浜 】ハイタク部門は6人が受賞/神運局 陸運関係従事者表彰
【 東京 】490人が参加 高齢者特別研修会/日個連都営協・交通共済が共催
【 東京 】kmモビリティサービス/愛犬同伴バスツアー募集開始
【 東京 】4日から「神奈川」旅行支援扱い/三和交通のタクシー
【 東京 】初めての清掃活動を実施/日交G連絡協議会
【 東京 】事業者向けサポート機能を提供開始/DiDiモビリティジャパン
 
2022年11月5日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】飛鳥交通G 千葉県から撤退/三ツ矢エミタスグループに子会社譲渡/「効率的な営業展開」が困難との判断から
【 名古屋 】1.011キロ500円 加算90円/中運局 名古屋地区新運賃を公示
【 横浜 】群馬A29.95% 群馬B24.85%/関運局管内運改要請状況まとめ
【 横浜 】茨城県地区運改要請開始を公表/開始は1日付 関運局
【 横浜 】これからも協調・融和・結束を/神タ協 創立70周年記念式典
【 東京 】国内経済効果が5540億円?/ウーバージャパンが試算公表
【 東京 】乗務員スマホに情報通知/東タク協 1日からスタート
【 東京 】ハイタク関係からは3人が受章/国交省 秋の叙勲者名簿公表
【 東京 】合成CP下落も円安で値上がり/11月の国内オートガス価格
【 東京 】経営環境や車両等への質問多く/都個協 個タク利用者懇談会
【 東京 】99.9%が初乗り500円/迎車300円据え置き 都個協
【 東京 】提携個人拡大の動きに危機感露わ/都個協 22年度版個タク経営白書
【 岡山 】タクシー500両 11月末までに/両備Gが高性能空気清浄機一斉導入
【 横浜 】接遇サービス向上取り組みを発表/三和交通G 八王子営業所が3連覇
【 東京 】MоT 高知県でサービス提供開始
【 東京 】「地方組織の代弁者になれるよう」/本田・全自交本部書記次長
【 東京 】栗山委員長、秋山書記長を再任/平和自交労組大会
【 東京 】前川委員長ら執行部を再任/毎日タクシー労組大会
【 千葉 】団体優勝は毎日タクシー労組/3年ぶり、中労協ゴルフ大会
【 東京・名古屋 】トヨタ・いすゞ・日野/バス自動化で連携強化
2022年11月5日号-2 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】100%保証で借り換え可能な制度創設を/事業者の立場に立った最大限柔軟な支援/自民党金融調査会が岸田首相に
【 和歌山 】和歌山市域 運改要請スタート/初乗り短縮、中小型一本化で
【 和歌山 】社員の待遇改善を図るため―/和歌山第一交通・野社長
【 横浜 】関東運輸局 譲渡譲受認可
 
2022年11月2日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 前橋 】財政支出39兆円規模で、うち国費は35.6兆円/タク事業者向けLPガス高騰補助の枠組みも延長/政府は総合経済対策を閣議決定した
【 名古屋 】中運局伊豆地区運改要請開始を公表
【 横浜 】京浜地区、1ケタ減にとどまる/神奈川10月末法人運転者証交付数
【 東京 】スーパーシティで新モビリティ活用/国家戦略特区諮問会議 会合開く
【 東京 】11月CPプロパン・ブタンとも反騰/円安継続 国内価格も上昇
【 東京 】特例措置は23年1月末で終了/雇調金 経過措置設けた上で
【 東京 】TOKYOキャンペーン呼びかけ/東タク協 事故防止対策の推進
【 東京 】新運賃ステッカーなど配布へ/東タク協、運賃改定準備始める
【 東京 】プレミアムで優先配車機能/S・RIDE 10月31日から
【 福岡・新潟 】「子どもサポートタクシー」/第一交通産業 新潟でスタート
【 東京・大阪 】日本交通と東京・日本交通/「東京・大阪ジョイントパッケージ」
【 東京 】「日の丸自動車深川」名称変更/「日の丸交通東京労組」に
【 東京 】グリーン新町労組定期大会/がん等重度疾病特約に加入
【 京都 】京都運改 60%を突破
<Topへもどる>
速さ+確かさ
交通界速報(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

交通界速報 関西版

京都市域「全てはこれから」
        11日に要請率70%を突破

【京都】京都市域地区の運賃改定要請率が11日、70%を超えた。10日にはエコロ21(酒井昌彦社長、京都市中京区、25両)が追随、11日には滋賀交通グループ(代表=田畑太郎・滋タ協会長)の京和タクシー(隠岐公史社長、本社・京都市山科区、144両)と新京和タクシー(同社長、京都市南区、124両)、阪急タクシー(小野浩幸社長、大阪府豊中市、30両)、嵐山タクシー(水野勝社長、京都市西京区、50両)がそれぞれ京都運輸支局(藤原幸嗣支局長)に運賃改定要請の提出を行った。これで申請車両数は39社・3989両、申請車両率は71.46%となり、審査開始に必要とされる7割を突破した。
 今後については、受付締切日の22日以降で新たな運賃改定に係る審査手続きを近畿運輸局(金井昭彦局長)が開始。「今年8月1日以降での申請のあったものから適用」とされた「新基準」の下、標準処理期間とされるおよそ6カ月(標準能率事業者の選定→運賃改定の要否判定→原計事業者の選定→審査)を経て、新たな公定幅の上限運賃の決定および自動認可運賃の公示が行われることになる。
 今回の7割突破を受け、京タ協事務局は、本紙記者に「(あくまで)スタートラインに立ったところで、全てはこれから」とコメントしたが、確かにこの先、京タ協の筒井基好会長(都タクシーグループ社長)が三重苦と呼んだ『コロナ禍の影響』、『燃油高騰』、『人手不足』などの問題をしっかりと受け止めるような増収率の運賃が示されるのかどうか。そこは同じく運賃改定要請がスタートした和歌山や大阪など近畿管内の事業者にとっても興味の尽きないところと言えるだろう。10、11日に提出を行った京都市域5社の申請内容は次の通り。
 〈11月10日提出〉▽エコロ21=普通車初乗り1.2キロ550円、加算226メートル90円。〈11月11日提出〉▽京和タクシー=普通車初乗り1.2キロ560円、加算191メートル80円▽新京和タクシー=普通車初乗り1.2キロ560円、加算221メートル80円▽阪急タクシー=普通車初乗り1.2キロ550円、加算220メートル90円▽嵐山タクシー=普通車初乗り1.2キロ500円、加算269メートル100円。
〔11月12日号関西版掲載〕 <Topへもどる>

2022年11月12日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】経営委員長会社らが追随/大阪運改 要請率3.78%に上昇
【 奈良 】割引制度研究の小委を設立の方向/奈タ協 経営委員会で
【 大阪 】大阪空港乗り場の輸送回数68%増/大タクセン 22年度輸送実態調査
【 大阪 】7〜10月の指導結果など報告/北新地 自主街頭指導検討会
【 大阪 】総会に向け表彰対象など審議/関協が理事会開く
【 東京・大阪ほか 】OSS 「共助とDX」の新PF
【 神戸 】三ノ宮、神戸駅周辺工事等連絡も/神戸・阪神間支部 兵サセン委
【 京都 】両委員会の委員長等を選任/京都業セン のりば駐停車合同委
【 大阪 】特大・大型の運用見直し/日交G関西 12月16日から
【 大阪 】「個タクの日」12月2日に/JR天王寺駅などへ幹部が出動
【 大阪 】11月8日に2回目会合開く/関西MaaS推進連絡会議
【 神戸 】シートベルトコンビンサーなど体験/日交G関西 神戸営業所で
【 大阪 】ドラレコ活用の安全講習会など/2日連続で 敷島交通
【 静岡 】新しいツールと運営スタイルを/Sオリジンのウェビナー12月に
【 大阪 】地交活性化シンポ ライブ配信
【 大阪 】珊瑚タクシー→吹田ジャパン11両/関西中央交通→国際タクシー7両
【 大阪 】アドバンス 新規許可申請
【 神戸 】日本タクシー 営業所など移転
【 神戸 】ウイングキャブ 営業所など移転
【 和歌山 】有田交通、有田川営業所廃止へ
【 和歌山 】和歌浦観光1両減車
 
2022年11月11日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】運改要請 大阪でもスタート/会長会社・日本タクシーが先陣
【 東京 】「運改迅速化」年内にも実施へ/全タク連正副会長会議で報告
【 大阪 】10月の苦情申告74件/大運支局 一水会で報告
【 京都 】週末にもクライマックス?/京都の運改要請率64.78%に
【 大阪 】工事中の「空白時間」対応協議/大無セン 営業委員会開く
【 大阪 】コスモキャブ大阪を増車へ/小豆島タクシー・橋社長
【 大阪 】「下限割れ」から「下限へ」/壽タクシー、運賃届出
【 福岡 】宮崎県で運改要請スタート
【 大阪・京都ほか 】22年度 第2回運管試験日程
【 神戸 】タクシー団体意見交換会/神戸観光局が実情把握
【 京都 】京都デザイン賞2022を受賞/JR西日本不動産開発ヤサカビル
【 大阪 】全日建連帯 3役を再任
 
2022年11月9号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】近畿地区の「下限割れ問題」解消へ/壽タク 12月からの公定幅入りを決断
【 大阪 】「関西MaaS協議会」設立/鉄道7社でシステム・アプリを共同で構築
【 京都 】日車営収対前年150%超/京都市域9月度輸送実績
【 京都 】京都市域の運改63.29%に/残り11日で7割突破なるか?
【 和歌山 】全事業者に運改書式を案内へ/和タ協、正副会長+経営委員長会議
【 京都 】藤田観光 役員変更届提出
【 大阪 】近鉄タクシー、東大阪市で/女性限定の就職フェスタに参加
【 東京 】12月以降、大きな動きなし/プロパン・ブタン先物価格
【 仙台 】青森県地区 運改要請開始/1キロ670円 東北局公表
【 大阪 】短縮者計48人が受講/「個人タクシー更新研修会」
【 大阪 】16氏に認可書を授与/全大個協会 授与式・説明会
【 東京 】事業者向けサポート機能提供開始/DiDiが8日に発表
 
2022年11月5日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】新たなデマンド型乗合タクシー/八尾市が来年2月運行開始
【 大阪 】「こどもーびる」、来年度の本運行視野に/関電が全大個協会、大タ協に報告
【 大阪 】乗合タクの実証運行/大阪第一 富田林で町会と連携
【 神戸 】県下全域では142.66%/兵タ協 全県6月度輸送実績
【 大津 】バスや乗合タクの利用を促進/高島市「バス無料DAY」
【 東京・大阪 】改善基準告示改正で意見募集
【 大津 】「ゆりかごタクシー」研修会/滋タ協 20人参加で
【 京都 】届けたワクチン50万本超/国際貢献の都タクに感謝状
【 東京・大阪 】車両グレードアップ無料で/日交G ジョイントパッケージ
【 大阪 】佐野南海労組の新役員
【 大阪 】自交大阪 15日に定期大会
【 大阪 】日車営収支える配車アプリ/売上比率上昇で課題も
【 大阪 】「5・2→廃止」視野に?/運改契機に オービーシーG
【 京都 】京都の定番から穴場まで/エムケイ乗務員監修の観光本
【 大阪 】東京会場に住民含む多数/梅田交通G 東西でワクチン接種
【 大阪 】K2JW 5・5遠割廃止
【 大阪 】新金岡交通、代取変更
【 大阪 】米運交通、本社住所変更
 
2022年11月2日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 京都 】京都運改 要請率60%を突破/残り20日、最終コーナー迎える
【 大阪・京都ほか 】事前確定運賃の変更を認可/京都市域の7社に 近運局
【 神戸 】初のオンライン開催で30人が参加/兵タ協、安全確保講習会
【 大阪 】大阪市域で乗務員数微増/大タクセン 10月度運転者証等交付数
【 大阪 】労使懇や運改取り組みを報告/大タ協、経営委員会を開催
【 大阪 】625タクシー 遠割廃止
【 京都 】入構ルール順守求める通達/京都業務センター 各会員へ発出
【 大阪 】特例新規の抽選は公開で/全大個協組 理事会で報告
【 大阪 】「危険予知トレーニングV」を視聴/全大個共済 理事会前に意識高揚
【 大阪 】「変わっていないのが業界の体質」/全自交関西地連大会で櫻井氏
【 大阪 】組合員10人に到達、増員の兆しも/全自交関西ユニオン 定期大会
【 大阪 】運改、遠割是正に向け労使協を/交通労連関西地総ハイタク部会
【 大阪 】80人以上が出席/大タクセン 指導主任者研修会
【 大阪 】ミドル世代向け就職面接会&企業説明会/近鉄・南大阪第一が参加
【 大阪 】御堂筋ランウェイで通行禁止区域/大タクセン センター通信で周知
<Topへもどる>
 
 

Copyright(C) 2009 kohtsukai Co.,Ltd All Right Reserved  株式会社 交通界  無断転載禁止