ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2022年7月11日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信

論戦はバス・タク連盟が優位か?
             渋谷区地交会議を振り返る

 さる6月23日に開催された渋谷区地域公共交通会議では、コミュニティモビリティ(以下、CM社)が企画主宰する新たな輸送形態としての定額乗り放題サービス「mobi」が議題とされた。21年7月1日から道路運送法21条によるタクシー事業者への乗合許可に基づき、東京エムケイが運行主体となり、まもなく許可期限の6月末を迎えようというタイミングで道運法4条許可の是非について会議で協議を整えようという趣旨で開催されたものだ。結果は本紙でもすでに報じ、読者の皆さんもご承知のことと思う。既報記事では東京バス協会を中心に主にバス業界、東京交運労協など労働団体からの詳細な検証要求などが相次ぎ時間切れにより、4条許可の運行計画そのものの説明に至らなかった経緯を紹介している。そこで本欄では改めてCM社が説明した21条許可に基づくこの1年間の事業報告を改めて紹介するとともに、何が説明不足だったのかを検証してみることにした。

 当日の地域公共交通会議では、事務局(渋谷区土木部交通政策課)から設置要綱の概要などについて説明。異議なく了承され、日本大学理工学部の小早川悟教授が会長に就任することが決まった。その後、mobiの実証実験実施概要及び結果について資料に基づいて説明が行われたが、説明の骨格部分はCM社の村瀬茂高社長が担当した。
村瀬氏が冒頭に触れたのは、コロナ禍による「ニューノーマルで生まれた新たな課題」で、これによる世の中の変化として、「リモート化」「働き方変革」「分散型社会」の3つのキーワードをあげるとともに、「テレワークが増え、人々の『自宅2キロ圏内』での生活が増加した」と主張する。その前提を踏まえて、ニューノーマルな生活様式に沿った、新たな回遊型交通サービスの実装により、バイク・マイカー代替としての環境負荷低減、及び市内交通との連携による街の活性化を図ることが、「mobiの目指すところ」としている。

 この目的を達成するため、21年7月から道運法21条許可に基づく相乗り型オンデマンドサービスの実証を開始した。村瀬氏は、「タクシーはドア・ツー・ドアかつ速達性という特性を持つ。mobiの特徴としては、少人数の移動でおよそ1.5キロくらいのところで移動する、家の前まで行くと時間がかかるため、200メートル間隔でバス停(乗降ポイント)を作ることで、ある程度お客様に集まっていただくことで効率よく相乗りで輸送できる。ドア・ツー・ドアにはタクシーが、大量輸送にはバスが対応しており、ちょうどタクシーとバスの間の交通サービスというイメージ。タクシーの相乗りが定額サービスになったのではなく、タクシーでもバスでもないその間の交通サービスであり、決まったエリアの中で路線を定めず自由に乗降できるサービスを作ることで生活の変化にも対応していけるのではないかと期待している」と述べたほか、「また、重要なポイントとして、mobi単独というよりも既存の市内交通(タクシー・バス)とシームレスに連携し、公共交通機関の利便性をあげていくことも大事だと考えている。連携により、公共交通分担率を上げることが環境負荷低減にも繋がっていくと考えている」と強調してみせた。 
 実証実験の具体的な内容についても村瀬氏が中心となり概要を説明。利用実績についても、「実験の結果、緊急事態宣言、まん延防止等重点措置発令期間中の利用量は低調だが、解除後は利用者が増加傾向。3月以降は過去最高を更新中だ」としたほか、「定額制利用が92%」「20歳代、30歳代、40歳代が利用の中心世代」「0.9〜1.8キロがmobi利用のボリュームゾーンになっている。タクシーの平均輸送距離が4.7キロくらいとなっており、ボリュームゾーンとしてはタクシーと競合していない」と説明。また、「京王バス、ハチ公バスとの路線の比較では、それぞれの乗合バスのバス停が設置されていない移動先がmobiでは選ばれており、バスとも競合関係にない」と強調した。

 さらに自社のmobi利用者アンケート結果も紹介、「mobiを使うようになっても、それ以前に利用していたバス・タクシーとの併用を続けているユーザーが大半で、既存公共交通の顧客を奪っていない」ことを印象付けようとしている。

 事業収支について村瀬氏は、「コロナの影響もあって赤字。売上原価は運行事業者への支払いがほとんど」などと説明した。

エビデンスなき実績データ
 確かに村瀬氏が行った説明は、mobiの運行目的と利用実績のデータが一定程度合致しており(あるいは合致するデータをうまく選別しており)、一見したところストーリーに破綻はない。しかし、質疑応答でバス業界や労働組合からさまざま指摘されたとおり、提示されたデータは少々大雑把過ぎた。批判的な目で見ているバス業界、タクシー業界や労働組合からの検証に耐えうるほどのエビデンスというには少々無理があったということになろうか。
 質疑応答の早々に東京交運労協から輸送の安全確保がしっかり担保されているか、乗務員の過密労働は行われていないかとの問いがあり、その検証のために業務日報をすべて提出するよう要請された。運行主体の東京エムケイでは会議当日、そこまで用意しておらず、さりとて労働関係法令違反はしていないと言い切った手前、提出を拒むこともできず、この時点で6月23日の会議において検証できない以上、協議が整うことは実質不可能になった。
 また、バス業界からは例えばとして、「ヒカリエを移動先としたmobiの利用者は皆がヒカリエに行くわけではないだろう。実質的には渋谷駅が目的地という人が大半ではないか。駅にはバスターミナルがあり、mobiが入構できないから便宜的に乗降ポイントをヒカリエとしているに過ぎない」などの指摘も出ている。また、これもバス業界からの指摘になるが、「mobi利用の3回に1回程度は1人で乗車しており、ワゴン型車両を使って乗合を称していても、3分の1は事実上の低運賃クシーだ」との声があがっており、CM社側のバス、タクシーいずれとも競合していないという主張に真っ向から反論されており、そうした指摘の是非を検証するためのデータは当日の会議には用意されていなかった。

問われる「誠実性」?
 こうした論理的整合性の検証のみにとどまらず、既に報じた通り、CM社側自身も6月23日の地交会議1回で協議が整い、ただちに4条許可を申請し、あっという間に許可を得て7月1日から切れ目なく運行を継続できる前提で動いていたこと(渋谷駅前でデスクを設置して会員を勧誘したり、コールセンターへの問い合わせで6月末でいったん運行が終了する可能性があることを一切説明しなかったことなど)も質疑で指摘され、会議に臨む姿勢、その誠実性が問われたことなどの失点も大きかった。
 また、交通会議のメンバーそのものではないにしても、渋谷区土木部の当局者の発言もいささか不用意だった点もあげられる。mobiの乗降ポイントの平均的な間隔は約200メートルと説明されているが、渋谷区ではこの間隔をより短くしていけば利用者の利便性はさらに向上するとか、現在複数のバス事業者が助成を受けて運行しているハチ公バスも、将来mobiに置き換えていけば財政上のメリットがあるとのニュアンスを窺わせる発言を行って、一段とバス事業者らを刺激してしまっている。
 今後、CM社側が4条許可申請の前提条件となる地交会議で協議を整えるため、より詳細なデータを提出し、真摯に協議に向き合うのか渋谷区当局や身体障害者団体などmobi歓迎委員と連携して多数派形成による強行突破を図るのかはわからない。ただ、初会合における議論を見る限り、論戦はバス・タクシー業界労使優勢に見えることは間違いない。<了>
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No.914 7月11日号  主な内容
■トピックス 
:論戦はバス・タク連盟が優位?
           〜渋谷区地交会議を振り返る
:持続可能性」をなぜ議論しない?
           〜大阪市、今年度初の地交会議 「乗降場所の加除の取扱い」報告
:「暴言・中傷」「土下座強要」など
            〜交運労協「迷惑行為」アンケート、乗務員の46.6%が被害
:「いかにして生活できる賃金にしていくのか」 〜交通労連ハイタク部会 手水辰也・事務局長
:京タ協・筒井新執行部が誕生 〜平均年齢53.4歳の布陣に
:好調の中に「将来の懸念」も
           〜大阪タクシー無線センター 総会
:全身全霊で「75歳問題」の解決に注力
            〜全大個・濱本執行部が見せる意欲
:若い世代が経験積み、行政・公共団体を巻き込んでアピールを
           〜兵タ協・吉川執行部6期目のスタート
:<スポット> 新たな顔、おなじみの顔
            〜総会終えた法・個協会、近運局訪問
:好調の中に「将来の懸念」も
           〜大阪タクシー無線センター 総会
:公共交通の相乗的な進展目指す
           〜大阪市のAIオンデマンドバス、大阪メトロ担当者に聞く
:「バナナの叩き売り」のような真似はやめるべき
            〜今こそ構造改革、東京大阪バスG・西村信義代表
:今すぐ運賃改定に臨むべき
           〜福利厚生で若年層にアプローチ、敷島交通・松永寛子社長 
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速さ+確かさ
交通界速報(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

交通界速報 関東版
安倍晋三元首相が銃撃され死去
        参院選後の岸田首相の政権運営にも影響?
               規制改革などタクシー業界に変化はあるか

【東京】安倍晋三元首相が8日、奈良市内で街頭演説中に銃撃され同日中に死去した。憲政史上最長の首相在任記録を持ち、現役衆院議員で与党・自民党の最大派閥の会長として安倍派を率いてきただけに、10日の参院選後の岸田首相の政権運営にも少なからぬ影響が及びそうだ。
 安倍元首相は岸田現首相とは衆院当選同期とされ、ポスト安倍として岸田氏は安倍氏からの政権禅譲を期待し続けてきたとされている。一方、安倍氏退任直後は菅義偉・官房長官(当時)が自民党総裁選立候補に動き、その際、安倍氏は岸田氏を積極的に推す動きを見せず、その後、菅首相が退陣した際の党総裁選でも岸田氏ではなく高市早苗氏を強力に推してきた経緯があり、同期の仲間でありつつも、微妙な関係にあった。
 一方、安倍氏は自民党内では最大派閥を会長として率い、同じく大派閥に成長した麻生派の麻生太郎氏と盟友関係を維持し、党内で大きな影響力を保持してきた。岸田政権発足当時は、「新しい資本主義」の看板のもと、成長よりも分配を優先させるかにも見えたが、それもつかの間で、安倍氏の圧力のもと、新しい資本主義とアベノミクスの2枚看板が併存する形になったのが現在の状態との見方もできる。
 そうした中で安倍派が結束を維持できたとしても、安倍氏同様の影響力を発揮できるか否かは少々不透明。岸田首相が独自色を強められるか否かもまだ不透明だ。
 安倍・菅政権時代には、政府の規制改革推進会議や国家戦略特区諮問会議からタクシー業界にもさまざまな難題が降りかかってきたが、今後もその状況に大きな変化はないのか―などが注目される。
〔7月9日号関東版掲載〕  <Topへもどる>

2022年7月9日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 横浜 】東京ハイタク労働団体が関運局交渉/タクシーが直面する諸課題について要請
【 東京 】厚労省女性活躍推進法関係省令を改正施行
【 東京 】櫻井支部長を選出/全個協関東支部代議員会開催
【 東京 】内閣府6月景気ウォッチャー調査結果
【 東京 】MоT グラブと連携
【 横浜 】関運局人事(11日付)
【 東京 】ノースライド闘争未だ浸透せず/自交東京 舞弓書記長
【 東京 】日産5社が秋田県と連携協定
【 東京 】新たに3カ所にタクシーシェルター
【 東京 】S・RIDEプレミアムで車種指定
【 東京 】全自交東京地連囲碁・将棋大会
【 東京 】日交労ボウリング大会
【 東京 】交通共済協組・保岡副理事長/路上横臥事故などでコメント
【 東京 】21年度法人タクシー優良事業者
 
2022年7月8日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】「詳細なデータによる検討が必要」/ 設定次第で「限りなくタクシーに近く」/都内のmobi運行で日興自・山本社長
【 東京 】今のところ「行動制限の予定なし」/定例会見で木原・官房副長官
【 横浜 】京浜 再び2桁減に転ず/神奈川 6月末運転者証交付数
【 東京 】美松交通がkmグループ入り/業務提携を受け出発式
【 福岡・札幌 】全国で8127両に拡大/第一交通産業Gが北海道で買収
【 東京 】MоT 熊本でサービス開始
【 東京 】夏の事故防止など徹底/東タク協 交通事故防止委員会
【 東京 】今期の審査委員などを決める/東個交通共済協組理事会
【 宇都宮・横浜 】日産3社が野木町と連携協定
【 那覇 】レンタカー不足で「公共交通を」/沖総局 観光客らに呼びかけ
【 横浜 】予約申し込み1000件超えに/三和交通、心霊スポットツアー
 
2022年7月6日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】適正水準の運賃料金が絶対必要/「バス業界とのすり合わせは事前にできていた」/東タク協 西澤・経営委員長
【 東京 】さいたま市で3社がサービス開始/Sオリジンと連動のS・RIDE
【 東京 】さらなる緩和の先駆けとせぬよう/交通労連ハイタク・手水事務局長
【 鳥取 】自治体・NPOに安全確保命令/鳥運支局 監査結果から
【 東京 】ウーバーイーツなどテーマに学習/新生全自交東京、第1回教宣学校
【 東京 】国交省人事(5日付)
【 名古屋・横浜 】日産3社が大府市と連携協定/EV活用した脱炭素等取り組み
【 前橋 】ライドシェア問題を客観的に/自交東京 夏季研究集会
【 東京 】国際自動車 フルクル50万DL
【 東京 】賦課金1000円値上げを承認/自交総連個人タクシー協組
【 東京 】乗り場、プールの適正運営を/街頭指導会議で指導徹底求める
【 東京 】事業者向けWebページ開設/東タクセン 1日から
【 東京・名古屋 】トヨタ・いすゞ・日野/バス自動化で連携強化
2022年7月2日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】自治体からのアプローチを「断るな」/「タクシーの領分」を守るため奮起せよ/全タク連総会で田中副会長が事業報告で
【 東京 】国際自動車・西川社長再任/kmグループ新役員体制
【 東京 】旅客課長は原田・総務課長が兼務/国交省人事(1日付)
【 横浜 】関運局 南多摩個タク参入枠を公示
【 東京 】国交省、指定延長と変更を告示/北摂(大阪)、南多摩交通圏(東京)
【 東京 】医療、介護、住宅等と連携で「共創」/地域交通形成のモデル 15事業選定
【 東京 】故・宮本市郎氏「お別れの会」/東都自動車グループ前会長
【 福岡 】「努力は天才に勝る」信念胸に/黒土氏 62年の活動経て退任
【 東京 】一人でも増やせるよう協力を要請/櫻井会長 提携個人に危機感
【 東京 】冨本副会長らを再任/新任は??本・三嶋両氏
【 東京・横浜 】EVの普及で災害対策/日産2社が品川区と連携協定
【 東京 】今年のお中元は「扇子」/シンセツタクシー労組
【 東京 】講師は関運局担当に/東京ハイタク共済 事故防止委
【 東京 】重傷事故除き、増加傾向示す
【 東京 】CP、3カ月連続で下落/為替円安、フレート上昇は続く
【 東京 】外出支援の「ハンドブック」/全福協 今年も無料配布
【 横浜 】唐和コーポレーション 都市型新規許可
【 横浜 】関東運輸局 譲渡譲受3件認可
 
2022年7月1日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】全体の98%超が「優良事業者」/「制度見直し」の議論が起こる?/東タク協 21年度法人タクシー事業者評価
【 東京 】両協組が合併に前向き姿勢/チェッカー・秋山氏、東京無線・坂本氏 
【 横浜 】1両1万円の運行支援金決定/川崎市 支給開始は9月上旬か
【 東京 】タク乗務員の夏季の体調管理/国交省 マスク着用等で事務連絡
【 東京 】不正受給への対応を厳格化/厚労省 雇調金対応で
【 横浜 】関運局 1日付人事
【 東京 】新社長に清水繁宏氏/モネテクノロジーズ
【 東京 】ポイント2倍キャンペーン/S・RIDE 過去最高更新で
【 東京 】岩手・福島でサービス開始/MoT 全国24エリアに拡大
【 東京 】7月の特別公開指導は銀座・新橋/街頭指導会議 10月までの実施計画
【 東京 】「七五三ハイヤー送迎サービス」/日本交通が曽我と連携で
【 東京 】143人に認可書交付/全個協関東支部 事業講習会等
【 東京 】LPGHV車の導入を促進/全L協 メーカーに生産継続依頼
【 静岡 】運行管理高度化検討会で承認/Sオリジン「遠隔点呼システム」
 
2022年7月1日号-2 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】時限措置「標準運賃」の届出を/非転嫁の荷主は公取委に申告も/燃料高騰対応 全ト協総会で坂本会長
【 東京 】2種免取得の費用助成制度を要望/全タク連・武居副会長
【 東京 】都内で4件の路上寝込み/タク関与の死亡事故9件に
【 東京 】8月9、10日にUD講師養成講座/全福協 4日から募集開始
【 大阪・名古屋 】大バス 名古屋でタク1社買収
 
2022年6月29日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】事業者大会、次回は23年に北海道/ 川鍋会長欠席もライドシェア反対の決議を採択/「新しい感覚でサービスのアップデートを」
【 東京 】ライドシェア反対の決議 全文
【 東京 】国交省人事(28日付) 詳報
【 東京 】高速乗合バス管理受委託/制限緩和でパブコメ募集
【 東京 】エコドライブ活動コンクール/取り組み事例を募集
【 東京 】全国加重平均1000円目指し/最賃審 今年度初会合
【 東京 】自交総連 最賃審に意見書提出
【 東京 】暫定的に月間会費を減額/全福協 定時評議員会
【 東京 】9社から14人が受講/東タク協三多摩支部、UD研修
【 東京 】給付率低く、月計報告黒字続く/日個連東京都交通共済協組
【 東京 】チェッカーキャブ、相次ぎ株主総会など/東京無線との統合向け課題クリアへ
【 東京 】統合は「4G移行後」に?/東京無線・村澤理事長
【 東京 】「くれよんタクシー」 出発式/チェッカー無線×東京無線
【 東京 】「d払いでお得にGO!」/MoT GOPay利用に還元
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速さ+確かさ
交通界速報(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

交通界速報 関西版

規制下支援策の法制化も求めたい
     兵タ協・吉川会長が6期目の抱負

【神戸】兵庫県タクシー協会の吉川紀興会長は8日、神戸市中央区のタクシー会館で下谷富雄・専務理事とともに本紙記者の取材に応じ、これまでの任期5期10年を振り返り、「これまでの10年間は、バブルがはじけた後で規制緩和の後の規制強化で減車、減車の時代があり、最後2年半はコロナで、その影響はまだ続いているというマイナスの10年だった」と振り返りながら、「一方でコロナの中で、タクシーが公共交通機関であるとの認識が広がり、さまざまな助成策が出てくるようになった」と述べた。その上で、「今、乗務員不足、燃料高騰、コロナの感染再拡大に対する不安などタクシー事業者が困っていることは同じで、それらの対策を今後検討していかねばならない。また今回のコロナ禍の中での教訓を生かした社会経済規制下の公共交通支援策の法制化を求めていきたい」と抱負を語った。
 吉川会長はコロナ禍が一段落しそうな状況から一転、「第7波」の感染拡大が不安視される中、「期待していたGoTo再開も様子を見るとか言い出したが、これでまた社会経済規制が始まり、行動自粛になれば公共交通や観光・宿泊産業はもたなくなる」と危機感を示し、「全タク連には燃料高騰対策を引き出すなど頑張ってもらったが、雇用調整助成金では乗務員は保護されるが会社はもたない。持続化給付金でも追い付かないなど、これまでの2年半のコロナ禍の中で、人の動きが止められるとタクシー始め公共交通が立ちいかなくなり、陳情ばかりしなければならない状況を回避するための有事の際の公共交通支援策を法制化してもらいたい」と述べた。
 運賃改定については、「乗務員不足対策で収入増を期す一助となり、これまで公共料金も含め2万品目近くが値上げする中、タクシーが値上げをしても違和感はない。兵庫には過度な遠距離割引もないので、大阪よりはやりやすい環境でもある」として各事業者の意識次第だとした。また先ごろ運賃改定要請率が70%を超え、審査要件をクリアした姫路・東西播地区について吉川会長は、「前回要請率が70%に届かなかった地区なので、2回連続で届かないと厳しい状況だったが、とりあえず超えて良かった」と述べた。下谷専務は、この先の行政から原計会社に求められる修正作業を心配しつつ、「中核市の姫路市が入っているため消費者庁の判断を経る必要がある」と今後の流れについて説明した。
 その上で吉川氏は、「タクシーの低い労働生産性を上げる最近のヒットは、キャッシュレス対応と配車アプリ」とし、「タクシー側として割引はしなくても利用者はポイントが付き、こちらは利用機会が増えて売上増につながっている。確かに手数料は発生するが、それは当然のことで、これまでにない売上が上がれば大きな問題ではない」との認識を示した。
 今後の協会運営については、「大手や中小、若手など有能な人材が多数入ったので、委員会構成も見直しつつ、理事の皆さんが持つ知見やノウハウを共有化して、業界全体を高めていきたい」と話した。
〔7月9日号関西版掲載〕 <Topへもどる>

2022年7月9日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】滋タ協 近運局を表敬訪問
【 神戸 】次の執行部育成のため講習会/全自交兵庫 執行委で決定
【 神戸 】兵タクセン6月度実績を報告/神戸・阪神間支部 Sセンター委
【 京都 】副会長の担務決める/京タ協 正副会長会議を開催
【 京都 】交付金活用の財政支援など求め/京タ協 京都府と意見交換
【 大阪 】手順変更で巻き起こる混乱/大阪府計量検定所 建て替え工事で
【 大阪 】「お知らせ聞くだけか?」/地交会議に 壽・浦木山社長
【 大阪 】国際ハイヤー グループ会社と合併
【 大阪 】事故と苦情の現状を把握/大タクセン 運行管理者講習会
【 大阪 】19年比で100%超を達成/アプリ活用のナニワ交通
【 京都 】全自交関西地連 執行委員会
【 大阪 】大阪神鉄豊中タク 役員変更届
【 神戸 】淡路タクシー 休止届
【 神戸 】山陽タクシー 役員変更届
【 神戸 】協和タクシー 役員変更届
【 訃報 】藤原昭三氏
 
2022年7月8号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】次回理事会に向け専門委の構成検討/大タ協・坂本会長 運改対応は国の方針待ち
【 大阪 】2種免取得年齢引下げより簡素化を/若年雇用促進で中小事業者
【 大阪 】人流戻って苦情も増加?/大運支局 6月は35件
【 大阪 】北新地の苦情も急増/自主街頭指導検討会
【 大津 】改善基準告示見直しの説明会/滋タ協 29日に開催
【 大阪 】需要予測システムで特許取得/大丸タク「TAXI READER」
【 大阪 】能勢町で乗合オンデマンドタク/日の丸ハイヤーが実証運行
【 大阪 】北川・新自交部長の名刺受け/法・個協会幹部らあいさつ
【 京都 】途上国へのワクチン50万本超え/都タク 15年前から取り組み
【 奈良 】「いまなら。」キャンペーン拡大/奈良県が県内旅行活性化策
【 大阪 】遠割是正へ丁寧に意見集約開始/日タク労組 春闘妥結
【 京都 】雇調金の不当取得も?/破産手続き開始の比叡山観光タク
 
2022年7月6日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】濱本支部長らの再任を決める/原口、新竹の両氏を副支部長に新任
【 大阪 】全個協近畿支部 新役員
【 神戸 】姫路・東西播だけが前年割れ/兵タ協 全県3月輸送実績
【 奈良 】近運局を表敬訪問/奈タ協 池田会長、新関副会長
【 大阪 】グループから計20人が挑戦/日交G関西 秘書検定試験を実施
【 大阪 】mobiにBF対応車要望/西村・大阪交運労協事務局長
【 大阪 】インバウンド再開を利用増に/1日着任の北川・自交部長
【 静岡 】「タク放題」実証実験出発式/静岡TaaS「永続展開目指す」
【 静岡 】ホワイト企業アワード受賞/認定取得のSオリジン
【 東京・大阪 】インボイス反対の日本漫画家協会/個タク業界が見習うところも?
 
2022年7月2日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】乗降場追加、増車など提案承認/大阪市、今年度初の地域公共交通会議開く
【 大阪 】地交会議は実験の収支を公表せよ/全大個協会 山口副会長
【 大阪 】70歳超 法人32%、個人45%/大阪市域など 運転者証等交付状況
【 奈良 】mobi活用デマンドシャトル/奈良近鉄タク&CM 1日開始
【 大阪 】大タクセン 西岡会長再任/新専務理事に藤井・管理部長
【 大阪 】駅前再開発「タク利用に配慮欠く」/自交大阪・庭和田書記長
【 大阪 】タクシーからの転換は14〜18%/地交会議での中間報告
【 大阪 】持続可能性等は「別の会議体で」/大阪市地交会議で意見応酬
【 大阪 】新執行部で近運局に表敬/奈タ協&京タ協 週明けに
【 京都 】「三重苦」に対し支援と協力求め/京タ協、京都府と意見交換
【 京都 】新生京タ協 初の正副会長会議へ/副会長担務等を定める
【 大阪 】岸和田交通 役員変更届
【 大阪 】ダイヤ交通 役員変更届
【 大阪 】梅交G7社 アプリから迎車料金
【 大阪 】K2→INFINITY 10両譲渡
【 大阪 】叶州J→泉州J梶@全部譲渡
【 神戸 】和光→協和 全部譲渡認可
【 神戸 】富士交通→惠タク 全部譲渡認可
 
2022年7月2日号-2 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】好調ながら「将来の懸念」も/澤理事長、大阪無線総会で「一寸先は闇」
【 大阪 】「恥ずかしくない個タク」として/全大個協会 認可書授与式等開催
【 東京 】国交省、指定延長と変更を告示/北摂(大阪)、南多摩交通圏(東京)
【 東京 】兵庫の2件含む15事業選定/地域交通形成の「共創」モデル
【 京都 】「京都SDGsパートナー」登録/エムケイ タクシー事業者で初
【 大阪 】オンライン申請も可能に/大タクセン 認定制度の受付開始
【 京都 】プリンセスライン 15両を譲渡
【 静岡 】運行管理高度化検討会で承認/Sオリジン「遠隔点呼システム」
 
2022年7月1日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 京都 】京タ協・筒井執行部スタート/正副会長の平均年齢53.4歳
【 京都 】「この程度の需要」が続く世の中/筒井氏「すでにトンネル抜けている?」
【 神戸 】「5人目の副会長」を後日選出/兵タ協 吉川会長は6期目
【 神戸 】政治連盟新会長に大久保恵美氏
【 神戸 】非常時対応の検討、平時から/兵タ協懇親会で吉川会長
【 大阪 】近運局 新自交部長に北川氏
【 大津 】滋タ協「タクの日」例年通り
【 大阪 】「特例許可」の参入枠埋める/全大個協会 新年度の最重要課題に
【 東京 】個タク更新研修会 57人が受講
【 大阪 】大阪無線が通常総会
【 京都 】京タ協新役員
【 京都 】京都府の燃料高騰支援
【 大阪・名古屋 】大バス 名古屋でタク1社買収
 
2022年6月29日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】事業者大会は23年に北海道で/全タク連総会 川鍋会長は濃厚接触のため欠席
【 神戸 】吉川会長、5期目/兵タ協 総会を開く
【 大阪 】濱本会長、川尻・専務理事再任/全大個協会 新副会長に山口氏
【 大阪 】乗降場、車両増計画など/CM mobi中間報告
【 大阪 】オンデマンドバスの中間報告/大阪市 1日に地交会議開く
【 大阪 】新法令講師にM崎氏/近畿個人タクシー経営者学校
【 京都 】33人の短縮事業者が受講/「個人タクシー更新研修会」
【 京都 】1日10件ペースの人身事故/京都府警 事故情勢を報告
【 訃報 】武甕久雄氏
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