ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2022年3月7日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信

鉄道の運賃料金制度のあり方検討始まる
                 交政審鉄道部会で

 20年2月、全国48ブロックでタクシー運賃改定が実施された。その効果は間もなくやってきた新型コロナウイルスによって見えにくくなってしまったが、改定を行っていない残る半分の地域に比べてダメージが少しでも緩和されたことは事実だろう。
その残る半分の地域のうち、近畿圏では奈良県地区(同県全域)で運賃改定要請・申請の審査を終え、新運賃が公示され4月1日にも実施されることが決まった。ただ、改定増収率は9.25%と低く、後に続く地域の事業者の関心も高まらざるを得ない。とりわけ、東京都特別区・武三交通圏ではようやく7割ルールをクリアしたものの、物価問題に関する関係閣僚会議や消費者委員会などハードルも多く、改定増収率は抑制されがちであり、地方業界で10%割れとなると不安になるところだ。そんな中、国交省に設置された交通政策審議会陸上交通分科会鉄道部会に「鉄道運賃・料金制度のあり方に関する小委員会が設置され、さる2月16日に初会合が持たれ、さらに3月1日、2日と立て続けに会合を開いて鉄道事業者からのヒアリングを実施している。鉄道運賃・料金のあり方の見直しが本格的に始まった格好だ。タクシー運賃改定においても、その査定のあり方や審査期間の長さなど、事業者にはいろいろ思うところも多いようだが、鉄道とタクシーの課題に関する類似点、相違点などにもこの際、目を向けてみたい。

交政審部会に鉄道運賃小委員会設置 〜諮問の内容とは
 2月16日の交政審鉄道部会小委に出席したのは、別掲1の顔ぶれで、山内弘隆委員長(武蔵野大学経営学部特任教授)や国交省側では鶴田浩久・鉄道局次長、金指和彦・都市鉄道政策課長ら、自動車局旅客課長経験者などタクシー事業者にもなじみの方々も加わっている。では、そこで何が議論されるのか。国土交通大臣からの諮問事項はおよそ次のようなものである。
 「1999年5月に成立した改正鉄道事業法により、鉄道運賃についていわゆる総括原価方式に基づく上限認可制が導入されたが、制度導入から20年以上が経過する中、デジタル化の進展、ユニバーサル社会実現への要請の高まりや新型コロナウイルス感染症の影響によるライフスタイルの変化等の社会経済の急激な変革や、鉄道車内における傷害事件の発生等を踏まえたセキュリティ対策、激甚化・頻発化する災害への対応、鉄道施設の老朽化対策等の安全に対する投資の必要性の高まり等に対して、鉄道事業が柔軟に対応し、持続的な運営を可能とするとともに、あわせて、多様化する利用者ニーズに鉄道サービスが適切に対応することを可能とするため、鉄道運賃・料金制度について今日的視点からの検証が必要である」とし、「21年5月に閣議決定された第二次交通政策基本計画等の記載も踏まえ、鉄道利用者、鉄道事業者双方にとって望ましい制度となるよう、これからの時代に求められる鉄道運賃・料金制度のあり方や、それを実現するために必要な行政の関与について議論する必要がある」として、交政審に意見を求めている。

諮問の背景にあるもの 
 諮問にも触れられている第二次交通政策基本計画の概要は別掲2の通りだが、かいつまんで言うと鉄道のみならずすべての交通モードについて人口減少やデジタル化の進展、カーボンニュートラル対応など国全体を覆う課題とそれによって引き起こされる交通が直面する危機、それらに加えてコロナ禍による危機の上乗せを踏まえて、「危機を乗り越えるため、多様な主体の連携・協働の下、あらゆる施策を総動員して取り組む」との基本方針を掲げ、「持続可能で強靭、高度なサービスを提供する『次世代型の交通システム』へ転換する」という。いずれにしても既存の交通モードが従来型の延長線上のみにとどまることはなかなか許されそうもないという雰囲気だ。
いかなる交通モードも現在の単なる延長上にないとすれば、運賃・料金制度も現在の延長線上にとどまることは難しいということになるだろう。

鉄道運賃・料金制度の現在
 2月16日の交政審鉄道部会小委では、鉄道運賃・料金制度の概要等について事務局から説明があり、委員との質疑、委員間での意見交換が行われている。鉄道運賃の基本は、鉄道事業法16条に基づき、「国土交通大臣は鉄道事業者が定めた運賃等の上限が、能率的な経営の下における適正な原価に適正な利潤を加えたものを越えないものであるかどうかを審査して認可する」と定められており、いわゆる総括原価方式という点でもタクシーと同じである。人件費・経費をヤードスティック方式(*紙幅に限りがあるのでここでは詳しい説明を省く)により算定するなど運送原価の一部について算出方法が異なっている点があり、まったく同じということではないが、大枠の考え方において大きくは異ならない(別掲3)。ただし、旅客運送収入が概ね30億円以上の事業者の上限運賃設定・変更認可申請については、本省による審査が行われ、運輸審議会への諮問・答申を経て大臣が認可することとなっており、それ以外の事業者は地方運輸局長権限となっている等の違いもある。また、運賃改定を短期間に繰り返すことがないようにとの狙いから、原価計算期間を複数年度としており、平年度は3年間とされている。バス・タクシーや航空との運賃・料金制度の違いについては別掲4の通りだ。
 なお、紙幅の関係で鉄道運賃の諸外国との制度上の比較は省くが、参考までに日本と諸外国との鉄道運賃の水準の違いは別掲5の通りとなっており、鉄道運賃のレベルはニューヨーク、パリ、ロンドンと比べて決して高くない。タクシーと違ってチップはないので、文字通りの運賃格差であり、近年の「デフレ日本」をあるいは象徴していると言えるかもしれない。

鉄道事業者が望むこと 〜査定のあり方と審査の迅速化
 交政審鉄道部会小委では、初会合からあまり間を置かず3月1日、2日にも会合を開いている。1日にはJR東日本、JR西日本、JR東海、JR九州から、2日には日本民鉄協会、東京メトロ、広島電鉄、東京都、京都府から、それぞれヒアリングが実施されている。
 本稿執筆時点で公開されている資料は1日のヒアリングまでのものに限られるため、そこから例としてJR東日本のプレゼン内容を見てみよう。タクシー同様、コロナ禍により足下の経営は悪化しており、20年度、21年度と2年連続して経常損益は赤字となっており(*21年度は見通し)、働き方の多様化(リモートワークの普及)やバリアフリー化対策、カーボンニュートラル対応、施設の老朽化対応などで今後の設備投資は待ったなしという状況であるとしている。現行の運賃・料金制度の見直しに関する具体的な要望事項としては総括原価方式そのものの見直しを第一に掲げつつ、総括原価方式を前提とした場合でも、@認可対象を見直し、一部は届け出制へ移行をAヤードスティック方式や原価計算期間の短縮B地方路線での柔軟な対応―などをあげている。
 また、JR西日本も現行運賃・料金制度の問題点として、@認可申請の対象が全社単位のみ、かつ、改定までに長期間を要することA外部要因による急激な減収やインフレの局面への対処が困難であることB対抗輸送機関と比較し、規制の程度に差異があること―などをあげており査定のあり方や認可までの迅速化については同じように要望している。

タクシー事業との違いと共通点
 同じ陸上交通であっても、鉄道とタクシーでは大量輸送機関と個別輸送機関としての事業特性の違いがあるほか、これまでにも述べてきたように運賃・料金の審査手続きや査定方法などに若干の違いがある。一方で、人口減少、デジタル化への対応、バリアフリー化やここ2年間のコロナ禍による需要の急激な縮小など対応すべき課題には共通点も多い。そもそも日本固有の事情については遅かれ早かれ対応が必要な事柄だったものの、コロナ禍により、事業収支が短期間に急速に悪化したため、上乗せされた課題ともども急いで対応していくことが必要になったとも言えるし、むしろ懸案ともども一挙に片付けようとなったとも言える。いずれにしてもハンドリングを誤れば事業の継続性そのものが危ぶまれる。

タクシーにおける運賃料金制度の変革
 鉄道やバス、タクシーも含めたいわゆる公共料金の規制の強度を示した図が別掲6だ。タクシーは運賃ブロックごと(準特定地域以上では交通圏ごと)に総括原価方式により国交省(審査権限は地方運輸局長に委任)が認可するものとなっており、各種公共料金の中でも規制の強度は高い(=強い)方だ。規制の強度を高めること自体は、そもそも02年2月の改正道路運送法施行によるタクシーの本格的規制緩和により供給過剰が進み、過当競争となったことで、「同一地域同一運賃に回帰したい」とタクシー事業者が自ら求めたものであり、現在の改正タクシー適正化新法の下では公定幅運賃制度として一層、事業者側の自由度は低い制度に改められている。そのような中で、政府の規制改革実施計画などに従って、これまでにも事前確定運賃制度や変動迎車料金制度などが導入され、相乗りタクシー制度も導入されてきた。さらにダイナミックプライシングの導入も検討が進んできた経緯がある。運賃水準は限りなく同一地域同一運賃に近づけながら、建前上、運賃料金制度の弾力化は業界が自ら求め、政府はそれに応えた格好になっていることにそもそも無理がある。その上、運賃改定が近づくと、物価問題に関する関係閣僚会議付議や消費者委員会、消費者庁協議などの手間、申請(要請)受付期間+標準処理期間の審査待ち時間が長すぎることへの不満はもちろん、乗務員の人件費の査定が実績原価に基づくため、一向に全産業労働者平均賃金との格差是正に有効と言えるレベルの改定が実現できないなどの課題が置き去りにされたままとなっている。少なくとも賃金格差是正については今回の運賃改定でも有効打と言えるものは何もないはずだ。
どこの地域のタクシー協会もいざ、自分の地域の改定事案が申請、審査の段階になると、まずは眼前の申請を認可してもらうことに汲々としてしまい、運賃・料金制度そのもののあり方(査定原価のあり方も含めて)についての議論は先送りにしてしまう。国交省が交政審での議論を始めると決めない限り、おそらくずっとこのままではないか。
 一方、運賃・料金制度のあり方には手を付けない方が良いとする見方もある。コロナ禍により、臨時休車制度が作られたおかげでそれを活用した事業者は多いが、コロナ以前にもすでに人手不足は深刻化しており、実働率の低下は目を覆うばかりだった。にもかかわらず、特定地域、準特定地域ともに、適正化新法改正後に減休車が進んだという地域は実質的に存在しないも同然であり、「動かないクルマにかかる費用も総括原価の対象として見積もっている」と言える現行方式は、例え動かなくてもクルマを持っていることに意義を見出している事業者にとっては大変ありがたい制度とも言える。実際、コロナ禍が本格化する以前から、準特定地域の中には特定地域候補地となっても、業界の総意として指定不同意を選ぶ場合も増えていた。改正タクシー適正化新法はすでに良くも悪くも「現状維持装置」と化していると言えるのではないか。

見直しが必要なら強く求めていくこと
 それでもタクシー事業の中期的持続性を考えれば、人材確保のためには他産業との賃金格差を埋めていく必要があり、そのためにも乗務員の人件費の算定方法についてはこのままではダメなのではないかと思う。待っていても、自然に行政が良い方法を考えてくれるということはおそらくないから、本当に必要だと思うなら自ら強く求めていくことが必要だ。(了)
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No.897 3月7日号  主な内容
■巻頭人物 
:岸田 文雄氏(内閣総理大臣)
■気になる数字
最大5円まで
 資源エネルギー庁が実施しているガソリン等への補助額。
 レギュラーガソリン価格が170円を超えると発動される
■トピックス
:鉄道の運賃料金制度のあり方検討始まる 交政審鉄道部会で
:約13年ぶり 待望の運賃改定 
            〜公示された奈良県地区の新運賃
:11時間は「原則」か「努力」か 
         〜自動車運転者労働時間等専門委・第5回ハイタク作業部会
:「白タクなし」の言質とる
            〜生野・平野、北・福島の新社会実験も合意
:利己的な「個人主義タクシー」はNO!
            〜フリー事業者にも毅然たる行政指導を
:「これでこそ公共交通機関」   
           〜タクシー事業者の地域貢献
:〈スポット〉社長夫人の喜寿を祝って
:〈スポット〉リッチモンドホテルプレミア京都四条 開業
:〈シリーズ〉2022春闘―産別・労組はいま  〜私鉄関東ハイタク協議会
■東西往来
:「無」から「有」を生み出す努力 / 71人が受講の「個タク更新研修会」
■この人この言葉
:中村 義弘氏 / 水野 潔氏 / 坂本 克己氏 / 庭和田 裕之氏
シャッターチャンス
:自治体に丸投げも判断バラバラ / 「断る勇気」も互いの為に必要
:計7億5000万円の超大型契約に / 不毛な争いで苦しむのは両国民
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速さ+確かさ
交通界速報(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

交通界速報 関東版
支給上限を25円に引上げ
   ガソリン等に準じ1〜3月高騰分を補助
     国交省 タク事業者のLPG高騰対策

【東京】国交省は4日、原油価格高騰等に関する関係閣僚会合で取りまとめられた「原油価格高騰に対する緊急対策」の概要を公表した。資源エネルギー庁が行っているガソリン等燃料油価格の激変緩和事業において石油元売り事業者に対する支給上限を1リットル当たり5円から25円へ引き上げることを受けて、国交省関係の業種別対策として「タクシー事業者に対する燃料価格高騰激変緩和対策事業」を実施することを決めたとしている。エネ庁が行う事業に準じることとしており、21年度予算予備費で約9億円の総枠を確保したとしている。ウクライナ情勢などの不透明感もあり政府全体として4月以降の燃油高騰対策の枠組みは決まっていない。
 国交省関係の業種別対策は、「タクシー事業者に対する燃料価格高騰激変緩和対策事業」のほか 「適正な運賃収受のための荷主等への周知及び是正措置の実施」「離島航空路に係る燃油価格高騰の影響緩和対策」や、他府省との関連事業として、「クリーンエネルギー自動車の普及促進」(=電気自動車、燃料電池自動車等の購入支援、経産省)、「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」(=運輸事業者等に対する燃料費高騰分等の助成が可能、内閣府)が予定されている。
 タクシー事業者に対する燃料価格高騰激変緩和対策事業は、エネ庁が行っている「燃料油価格の激変緩和事業」に準じることとされ、すでにエネ庁が行っている石油元売りに対する今年1〜3月の高騰分に対する補助と同期間・同額を前提に補助するもの。3月中を目途に補助要綱等が決定し、補助申請受付、補助金給付が4月以降にずれ込んでも、1〜3月のLPガス高騰分に対する補助という位置付けになる。4月以降も原油価格が高騰した場合の補助等については、別途今後の検討課題となる見込み。エネ庁の激変緩和事業でガソリン高騰対策が1リットル当たり上限が5円から25円に引上げられたことで、LPガス高騰対策も上限25円に引上げられる。
 このほか、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して自治体が行う燃料費高騰の負担軽減のための取り組みを支援できることとした、その中で、タクシーを含む運輸事業者・交通事業者に対する燃料費高騰分等の助成が可能とされており、関係業界から自治体への働きかけが重要になってくる。
〔3月5日号関東版掲載〕  <Topへもどる>

2022年3月5日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】斉藤国交相「タク事業者に直接支援」
【 東京 】会見で原油価格高騰対策に言及/岸田首相「まずは激変緩和措置」
【 東京 】4月CPは1000ドル超か/ブタンは1100ドル超えも
【 東京 】「支給開始は3月10日以降」/ガソリン補助拡大で松野・官房長官
【 東京 】トン当たり1万2160円値上げ/ブタン価格の前月比 JGE
【 東京 】新運賃に向けた告知強化など/東タク協・広報委、事業計画案
【 東京 】高齢ドライバーの安全教室/東タク協など 4月13日に
【 東京 】国へ直接要求が早道か/私鉄関ハイ・石橋議長
【 東京 】日交労、春闘討論集会で方針/稼働協力の組合員に報いること
【 東京 】戦略的提携で基本合意/ソニー&ホンダが合弁会社
【 東京 】住民、自治体から路上喫煙苦情/東タク協・乗務員指導委が公表
【 東京 】国交省が「有識者検討会設置」回答/確定型変動運賃で 菊池書記長
【 東京 】「パッケージ案」に質疑応答/全個協関東・関運局意見交換会
【 東京 】シンセツ労組 BBQツアー
【 東京 】関東運輸局 分割認可
 
2022年3月4日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】「廃業も余儀なくされている」/LPG高騰対策等で国交相に要望書/全タク連 事業者への経営助成など4項目
【 東京 】個タク営業区域緩和は「対応不可」/国交省 ホットライン提案に回答
【 東京 】特区・武三の運改 要請率70%を突破
【 東京 】「まん防」18地域で延長へ/東京、神奈川など 21日まで
【 横浜 】両地区とも70歳以上が2桁増/神奈川 2月末の運転者証交付
【 東京 】3日間で135人が受講/東タク協 観光ドライバー研修
【 東京 】「GO」累計700万DL突破
【 徳島 】電脳交通 導入40エリア突破
【 東京 】テーマは「人と街にエール!」/110周年キャンペーン
【 東京 】42両が国交省前に集結/自交総連 3.2中央行動
【 東京 】3日から3回目の職域接種/kmグループ、最大5000人分
【 東京 】車いす・盲導犬利用客を全力応援/三和交通、Webリニューアル
 
2022年3月2日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】国交省 政令案に対するパブコメ募集/二種免許取得要件緩和実施に向け政令の一部改正/改正道路交通法は今年5月13日に施行予定
【 東京 】事業者側構成員の多数が不同意/特区・武三の特定地域指定
【 東京 】MoTd払いでGOキャンペーン開始
【 東京 】国交省運輸政策審議会会長ら選任
【 横浜 】産業が成り立たなくなる危機/全自交神奈川地連 中央委で
【 東京 】東タク協三多摩支部/今年度6回目のUD研修
【 東京 】S・RIDEでサブスク新サービス
【 東京 】プロパン・ブタンとも暴騰/ロシアのウクライナ侵攻を受け
【 東京 】2件の合併事案を報告/4月1日付で 都営協理事会
【 東京・名古屋 】トヨタ・いすゞ・日野/バス自動化で連携強化
【 東京 】日交、期間限定お花見タクシー運行
【 東京 】楽天カーシェアリング予約サービス開始
【 東京・名古屋 】トヨタ・いすゞ・日野/バス自動化で連携強化
2022年2月26日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】岸田首相、燃料価格高騰対策に言及/トリガー条項解除可能性を「排除せず」/ウクライナ危機対応についての会見で
【 横浜 】特区・武三、運改要請「7割目前」
【 東京 】「5円の支援ではとても足りない」/川村副会長、関協・車両資材委で
【 東京 】4月17日からの乗り場侵入ルート変更/渋谷駅西口タクシー乗り場
【 東京 】3月の指導計画は銀座・新橋、品川
【 横浜 】社会貢献事業運営規定案を承認/神タ協定例役員会・書面協議
【 東京 】雇調金特例措置 6月末まで延長
【 東京 】運改時の労働環境改善担保など/春闘統一要求で自交東京
【 東京 】関東交運労協が春闘決起集会/全自交関東、単組要求をメインに
【 東京 】日交EDSがウィルと本格連携
【 東京 】羽田空港TDR直行プラン/国際ハイヤー 販売開始
【 東京 】ニアミー都内4区で運行開始
【 高松 】タク活用の地域旅客運送事業認定/全国初の事例 四国運輸支局
【 横浜 】関東運輸局 譲渡譲受認可
 
2022年2月26日号-2 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】東タク協ケア輸送委22年度事業計画案/福祉有償運営協議会委員の支部振り分けと委員推薦/UDタクシー配車体制充実も
【 東京 】事業譲渡協力金10万円減額を決定/累積赤字解消目指す 都営協理事会
【 東京 】社説で配達員事故を取り上げ/「安全を守る取り組み急務」毎日新聞
【 横浜 】今春も6拠点でお花見タクシー/三和交通、22日から予約開始
【 東京 】都内の花見スポットをタクシーで/チェッカー無線、全4コース
【 東京 】八重洲口乗り場で適正営業違反/タクセンが注意喚起
【 京都 】「MKネコタクシー」運行中
【 東京 】「今日明日にも死んでしまう」/坂本部会長、関西業界の苦境訴え
 
2022年2月23日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】新会長に近藤昭一・衆院議員/小宮山泰子幹事長、森屋隆・事務局長体制/野党系タクシー政策議連 総会
【 東京 】業界側から支援拡大を要望/自民党タク議連・総会
【 名古屋 】大規模水素社会実験へ連携協定/トヨタなど中部圏で
【 前橋・東京 】モネ、沼田市でAIデマンドバス/3月25日から 約1年間実証実験
【 東京 】英語ワンポイント動画第3弾/28日から発信、東京タクセン
【 東京 】「11時間」は原則か、努力か/ハイタク作業部会でせめぎ合い
【 横浜 】支部の集約等を行政も支援/個タク現状に 高橋・自交部長
【 東京 】統一要求に乗務危険手当など/日交G協議会 春闘集会で集約
【 東京 】3月先物はさらに高く/3〜5月LPG先物価格
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速さ+確かさ
交通界速報(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

交通界速報 関西版

コロナ以前に迫ったが…
   京都市域  回復光った12月輸送実績

【京都】京タ協(兼元秀和会長)はこのほど、昨年12月の京都市域の輸送実績(確定値、税抜き)を公表した(左表)。普通車の平均日車営収は2万8351円で、前年同月実績の2万1504円に比べ、6847円(31.8%)増、コロナ禍以前、19年同月の2万9881円に対する落ち込みは1530円(5.1%)減にとどまり、10月の緊急事態宣言解除後の需要の回復ぶりが見て取れる。
 一方で配置車両数は4596両で、昨年同月の4656両から60両減。19年の5269両と比べると673両少なく、乗務員不足に加え、緊急事態宣言は解除されたとはいえ、依然、コロナ休車の特例措置を活用しながら稼働調整を図りつつ、慎重な姿勢を崩さない事業者の姿がうかがい知れる。
 実車率は43.9%で、前年同月の36.2%から7.7ポイント上昇。19年同月の45.0%に対しては、わずか1.1ポイント減となり、こちらでも宣言解除後の街の活況が数字に表れる形となった。

〜1月営収は急落、41.0%減
 そうした昨年11月、12月の好調も束の間、4日、Zoomで行われた経営委員会では、確定値ではないものの、京都における直近1月分の輸送実績や2月分のJR京都駅八条口ショットガンの状況等に関する説明も行われ、市域の営収は新型コロナ第6波の影響を受け、19年同月比で再び41.0%減と急落。一方、直近2月分のショットガンも、当然、動きが鈍くなり、19年比で58.2%減にまで落ち込む事態となった。これは北部地区についても同じで、直近1月分の営収は19年同月比で26.9%減とされ、昨年11月、12月の復調ぶりから一転している。
 一方で、今年度末で扱いは終了とされるものの、一時登録抹消も含め、復活に2年の猶予期間が与えられることになったコロナ休車の特例措置については、2月28日現在の休車車両は965両。急速な乗務員不足も含め、さらに駆け込みで休車手続きを行う事業者が多数出てくる可能性もあることから、3月末には1000両を超えるのではないか―との見通しも示された。2年にわたるコロナ禍の中、事業廃止が3者(21年3月、12月、22年2月)、株式譲渡(経営者変更)が6者とされた。
 また、市域における運転者証交付数は、今年2月末現在、6572人で、1月(6661人)と比べても89人減、運転者証の交付を始めた10年4月(1万1217人)と比べると、11年間で4645人もの乗務員が減少しており、改めて「乗務員不足」を解消する取り組みが喫緊の課題とされた。
〔3月5日号関西版掲載〕 <Topへもどる>

2022年3月5日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 東京 】支給上限1リットル25円に/燃料高騰で国交相 タク事業者支援
【 東京 】斉藤国交相「タク事業者を直接支援」
【 東京 】4月CPは1000ドル超えか/原油高騰でLPG
【 大阪 】大タ協経営委 運改の必要性は共有
【 京都 】京洛タクシーが倒産・廃業
【 京都 】4委員会を書面開催に/京タ協 経営委はWebで
【 京都 】障害者団体との意見交換会/京タ協 今年も書面開催
【 奈良 】「タクシーの日」の実効性向上を/奈タ協 経営委員会開く
【 奈良 】近鉄奈良駅西口広場/リニューアルで県が意見聴取へ
【 大阪 】大阪市域準特協、書面開催へ/壽タク・浦木山氏が意見投じる
【 神戸 】兵タ協・労務委員会
【 奈良 】無料のPCR検査場/生駒交通が本社営業所に設置
【 大阪 】自損事故の間に事故防止を/珊瑚Gが事故防止講習会
【 神戸 】QR活用の利用者アンケート/兵タ協で事故防止・サービス委
【 大阪 】三国相互→大阪相互 全部譲渡認可
【 大阪 】小豆島タク→コスモキャブ/新設法人に10両譲渡
【 大阪 】朝日交通→和光タク 22両譲渡認可
【 大阪 】星田交通 役員変更届出
【 大阪 】福芯 役員変更届出
 
2022年3月4日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 奈良 】運改のあとは「事業区域統合」/奈タ協・辻会長 4月1日新運賃に感謝
【 東京 】大阪、兵庫、京都は延長 21日まで/「まん防」で政府方針 和歌山等は解除へ
【 神戸 】運賃問題でアンケート実施へ/「兵タ協経営委 来年度予算化
【 大阪 】フリー事業者に毅然と行政指導を/濱本・全個協近畿支部長
【 神戸 】対物共済継続の条件など/兵庫交通共済 24日の臨時総会で結論
【 大阪 】タクシー協会が参加する意味ない?/大阪市地域公共交通会議の位置づけ
【 大阪 】問題点検証して再協議/支部の合併巡って全大個協組
【 大阪 】大タ協 雇調金特例措置の延長希望
【 大阪 】大タ協 ケア輸送委と広報サービス委
【 大阪 】大タ協 交通安全懸垂幕新調へ
【 大阪 】運改で手数料回収「現実的でない」/郡部事業者、アプリ等に慎重姿勢
【 大阪 】75歳などの足かせ「ひとつずつ外す」/認可書授与で全大個・濱本会長
【 神戸 】兵タ協 神戸・阪神間支部役員会
【 大阪 】法人との連携で個タク募集/全個協作成のチラシ、近畿で配布
【 大阪 】西村社長夫人の喜寿を祝う会/大阪バス ニューオータニで開催
【 徳島 】導入都道府県が40突破/電脳交通の配車システム
 
2022年3月2日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 奈良 】近運局、奈良県地区の新運賃を公示/4月1日から 普通車1.3キロ680円
【 大阪 】阪急タク・大熊社長 退任へ
【 大阪 】法人は1カ月で107人減/大阪市域等 個人は減らず
【 大阪 】特定地域指定期限の延長に合意/北摂交通圏、特定地域協議会
【 大阪 】大阪交通共済で理事会開催/兵庫共済から5社が加盟
【 神戸 】対物共済のみでの運用案を議論/兵庫共済 総務委員会
【 大阪 】インタク合格者7人を公表
【 大阪 】大タクセン 誘導サインを設置
【 大阪 】大阪阪神・奥野社長が退任へ
【 大阪 】合意だが「議長はおかしい」/日本城タクシー・坂本社長
【 大阪・神戸 】日交G関西「お花見タクシー」
【 京都 】「西陣・きものツアー」/エムケイ 京都市などと
【 大阪 】全自交大阪地連が執行委員会
 
2022年2月26日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】AIオンデマンドバス実験合意/利用者の14%がタクシーからの転換
【 大阪 】「なし崩しの延長」などに苦言/地交会議で 全大個協会・山口理事
【 神戸 】雇調金特例6月末まで延長/「労働側に選択肢」 成田氏
【 神戸 】自民党県連・市議団への要望/兵タ協 3月開催へ意見交換
【 神戸 】新理事長に大久保恵美氏/神戸事故救援ネット 緊急理事会
【 奈良 】「しごとフェスタ」への参加説明/3月11日 奈タ協「集客に期待」
【 京都 】「MKネコタクシー」運行中
【 京都 】特別枠は「団体協議会」に/市個人がパブコメに意見
【 大阪 】今回は71人が受講/大阪 個人タクシー更新研修会
【 大阪 】近運局に要請活動/近畿・大阪交運労協ハイタク部会
【 津 】2種免ない従業員が運転/タク営業命じた社長逮捕
【 大阪 】「今日明日にも死んでしまう」/坂本部会長 関西業界の苦境訴え
【 大阪 】まん防延長でも通常営業継続/日の丸・暮部社長「ピーク脱した」
【 大阪 】「祝い金」「紹介料」/水面下で加熱、引き抜き合戦
【 京都 】難病児童などの福祉タク通学/京都府・市教委が助成へ
 
2022年2月26日号-2 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】3カ月連続の3万円超ならず/大阪市域 1月は2万9924円
【 大阪 】「最低でも現行は勝ち取る」/中央委員会で決定 自交大阪
【 大阪 】地域公共交通活性化シンポジウム/オンラインで300人以上が参加
【 大阪 】死者数が6年ぶりに増加/21年 大阪府事故情勢
【 京都 】ヤサカビルにリッチモンドホテル/3月1日から本格営業開始
【 大阪 】中川タク→橿原タク 認可
 
2022年2月23日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 神戸 】協会移転先3+1案を報告/総務委で協議 3月度理事会で決定へ
【 京都 】特例休車分の会費「5月から」/京タ協 正副会長会議で
【 神戸 】運営・経営・労務委を開く/兵タ協 神戸・阪神間支部
【 神戸 】両地区とも大幅改善/神戸、淡路島 1月度実績
【 大阪 】子ども食堂DX化への実証実験/日本交通G関西らが共同で
【 大阪 】大阪運輸支局 支局長表彰中止/コロナ拡大防止の観点から
【 京都 】京都も支局長表彰中止
【 神戸 】60歳以上が全体の約7割/兵タクセン 運転者証交付状況
【 大阪 】コロナ乗り越え「春闘勝利へ」/全自交トンボ労組 定期大会
【 京都 】京都個タク協議会 市に要望書/近く府にも支援要請を予定
【 京都 】アプリ配車迎車料金200円/エコロ21 生産性向上目指し
【 京都 】春の「全国交通安全運動」/今年も4月6〜15日に
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