ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2021年10月25日

    交通界WebNews
最新号ニュース
発行物について
購読のご案内
採用情報
会社概要・沿革
広告のご案内
 
「週刊交通界21」毎月4回情報発信

東タク協に書面回答の予定なし
 
関運局「mobi」問題で姿勢変わらず

 関東運輸局の橋信博・自動車交通部長は20日、定例会見の中で東京都渋谷区におけるウィラー「mobi」の実証実験に対する東タク協からの要請文書に対して、書面で回答する予定はないことを改めて明らかにした上で、今後も協会側からの要請があれば丁寧に説明するとの考えを示した。特別区・武三地区での運賃改定の機運があることについては承知しているとしたほか、今後の要請事案における実績年度の取り扱いについては未定だと説明した。8.16事務連絡が管内の一部協会では会員事業者に周知されていないことについては「大変残念」としつつ、「一層丁寧な働きかけが必要だ」と述べた。UDタクシー(JPNタクシー)の多くで乗降介助部分については自賠責、任意とも保険対象外とされ、実質無保険状態となっていることについては本省ともども問題意識をもって対応を検討しているとした。

 橋・自交部長は、東京都渋谷区でウィラーが実証実験を行っている「mobi」について、7月1日から東京エムケイが運行を開始し、現在までで3カ月余が経過したものの、現時点で輸送実績等の報告は受けていないとする一方、都市部で定額の相乗り型デマンド交通という新たな取り組みであることから一定の期間経過後に状況を確認させていただくことになるだろう―と述べた。

「書面で回答するものではない」
 道路運送法21条に基づく乗合許可への異議を唱えた東タク協からの要請文に対する回答について橋氏は、8月31日に関運局旅客第二課長から協会へ口頭で直接説明もし、折に触れて回答をしていると強調。その上で、「改めて9月8日付で協会長名による私宛ての要請文をいただいた。要請文はわれわれもさまざまな団体、関係者等からいただくが、協議事項ではなく要請という内容であり、それに対して書面で回答するものではないと思っている。今後も、渋谷区等での運行に対して協会からの要望があれば丁寧に説明していくつもりだ。日ごろから、協会等とは本件に限らずいろいろとやり取りをしており、適切な説明方法を相談させていただきたいと考えている」と述べたほか、「書面での回答ではなく、口頭でという指示が本省から出ているということはない」「要請文には基本的に書面で回答した前例はなく、法令解釈などの具体的な問い合わせ等の協議文については書面で回答することがあるが今回のものはあくまで要請文であると受け止めている」とし、これまでの数次にわたる口頭での説明により東タク協の要請文には回答済みとの姿勢を示した。
 mobi問題ではタクシー事業者の中に、「田端浩・前観光庁長官が同社顧問に就任しているため行政当局はウィラーに遠慮しているのではないか」という見方も浮上しているとの指摘に対して橋氏は、「そうした影響はまったくない」と強調した。
 豊島区エリアにおけるmobi関連の21条許可申請は出ているが、現在はまだ審査中だとした(許可申請は7月30日付)。
 橋氏は、「当初、10月1日から実証実験を開始したいという申請内容だったが、その後申請者から開始時期を変更したいという申し出があり、具体的な変更予定が明らかになってから審査を進めたい。ウィラー側からは12月1日実験開始というアナウンスがあったとのことだが、申請主体はエコリムジン東京であり、同社から計画変更の具体的な内容は聞いていない。管内では渋谷、豊島両エリア以外でmobiの枠組みによる他の許可申請はまだ出てきて。いない」などと説明した。

運改実績年度等の取り扱い未定
 東京都特別区・武三地区の運賃改定の動きについて橋氏は、東タク協総会等において川鍋一朗会長から運賃改定への言及があったこと、今月12日にトラック・バス・タクシーの全国レベルの事業者団体会長ら幹部が斉藤鉄夫国交相を訪問した際にタクシー運賃改定への言及があったことは承知しているとした上で、「当局としては改定要請があった際に適切に対応していきたいと考えている」と述べるにとどめた。今年3月の本省通達で本来19年度を実績年度とする運賃改定申請・要請事案については、19年1〜12月(暦年)を実績年度として取り扱うことになっているが、例えば現時点以降で20年度を実績年度とすべき申請・要請についてはどのように取り扱うのかとの問いに高橋氏は、「具体的な取り扱いは決まっておらず、特別区・武三地区であればいつ要請が始まるのかにもよるが、本省とも相談していきたい」と答えた。

減少続く個タク対応は譲渡譲受の円滑化で
 都内の個人タクシー事業者数激減について都個協会報9月号に詳細が掲載されていたことについて橋氏は、「事実として減少が著しいことは承知している。国交省としては営業権譲渡譲受が円滑に進むよう、申請等の要件を緩和してきた。本省においては業界団体の皆さんと個人タクシーの課題解決に向けた検討会を開催している。当局としても本省と連携して問題解決に努めたい」と述べたほか、「個人タクシーは1人1車制で、まさに生業とされており減車はできない。日々の暮らしに仕事が直結しているという点は法人との違いとしてしっかり受け止めなければならないと思っている。コロナの影響もあり、この1年間で約800人が退出されている中で譲渡譲受をしっかりと進めるためどういうことができるのか事業者団体の話を聞いた上で取り組みたい」と述べ、当面の対策は譲渡譲受の円滑化に尽きるとの姿勢を示した。特別区・武三地区でも個人タクシーとしての適正車両数を算定してほしいという要望に関連し、「すでに試算があるというようなこともわたしとしては聞いたことがない。法人の適正車両数もコロナ禍での実績ベースで算定すると実在車両数の半分で足りるということになるが、だから個人で試算するとさらに減らす必要が出てくるということで試算ができないという意味ではない」などと述べた。
 8.16事務連絡でUDタクシーにおける乗降介助料金設定は違法と明確化されたものの、内容に異議を唱えている東タク協、神タ協など管内複数の協会において現在も末端の会員事業者に同連絡が届いていないことについては橋氏は、「大変残念なことだと思うし事務連絡の趣旨が会員事業者に伝わるよう、一層丁寧な働きかけをしてきたいと考えている。本省においても状況は認識しており、全タク連に対して状況を伝えていることと思う。『乗降介助に料金設定できない』との判断に誤りはないと思うが、われわれとしても齟齬のないよう、業界の隅々まで趣旨が行きわたるよう努めていきたい」と述べた。
 また乗降介助は運送行為だとして料金設定は違法とされる一方で、自賠責保険、任意保険では乗降行為そのものは自動車の運行等から除外され保険の対象になっておらず、結果として多くのUDタクシー保有事業者はUDタクシー保険に加入していない場合、乗降部分について無保険状態になっていることについても、「本省においても問題意識を持って検討しているところであり、われわれとしても本省としっかり連携するとともに、検討の状況を注視し、その結果を皆さんにお伝えできるようにしたい」と説明した。(了)

<Topへもどる>

No.884 10月25日号  主な内容
■巻頭人物 
:溝上 泰央氏(全自交労連委員長)
■気になる数字
89.4% クレジットカードなど、キャッシュレス化対応の全国平均
■トピックス
:東タク協に書面回答の予定なし  〜関運局「mobi」問題で姿勢変わらず
:「民業圧迫」オンデマンドバス  〜われわれは絶望の淵に立っている
:タクシー事業者 配車PFの新たな展開 
     〜需要予想/健康起因事故防止/法人向けサービス/治療薬開発のNW開設
:新型コロナの感染防止拡大と交通事業者の持続的運営の両立
     〜国連・持続可能な交通のための会議 斉藤国交相がメッセージ
:特区・武三、多摩とも3万4000円台  〜東タク協 9月の原計輸送実績
:最大の争点は日勤の休息時間に   〜改善基準告示「原則11時間」の見直し案
:雇調金助成額算定方法変更に危機感 〜労働局はタクシー狙い撃ちを否定も…
:ようやく動き始めた「生産性向上」  〜大タ協 4協組等との意見交換会
■東西往来
:聞けば聞くほど「えらいこっちゃ」 / 大阪城公園で初の清掃活動
■この人この言葉
:伊藤 宏氏 / 坂本 篤史氏 / 筒井 基好氏 / 賀川 秀樹氏
シャッターチャンス
:喫緊の課題は無保険状態の解消 / 問題の核心は都市と地方の格差
:関西MaaS「筆頭」のなぜ? / 「ミナミの一等地」からの排除
<Topへもどる>
速さ+確かさ
交通界ファックスプレス(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

Faxpress 関東版
■ 都内の営収「少々期待外れ」
   緊急事態宣言明けも需要回復不十分
       全タク連・川鍋会長、年末に向け期待

【 東京 】全タク連の川鍋一朗会長は21日、千代田区の自動車会館で開催された全国専務理事会議の冒頭に出席し、あいさつの中でコロナ禍における緊急事態宣言明けの東京都内におけるタクシーの営業収入について少々期待外れだったとの感想を述べる一方で、年末繁忙期に向けて徐々に需要が戻り、コロナ前の水準に復帰するという希望は持ち続けたいと述べた。
 川鍋会長は、「2年ぶりに皆さんに集まっていただいた。各地のタクシーの売上状況はどうだろうか。東京も、コロナ禍における緊急事態宣言が明け、わたし個人としては20年6月頃のイメージとしてドーンと売上が戻った印象があった。そういう期待をしていたが、正直なところアテが外れたようだ」とした上で、「今年は1月以来、緊急事態宣言もしくはまん延防止等重点措置が全国的に講じられており、コロナ前にはわたしも週5日間は会食などの予定が入っていたが、いまではそんなスケジュールでは体がもたないのではないかという状況に慣れている。また、宣言が明けたからといって、『じゃあ食事にでも行きましょう』というのも少々軽い感じがする。そういったこともあってタクシー需要も期待したほど戻ってこない。10月25日からはさまざまな行動制限が緩和、解除されるということになっており、徐々に需要も戻り、12月にはコロナ前の同月を越えたいという希望を少々持ちながら、いよいよ再稼働といったところではないかと思う」と期待を込めた。

〜コロナ禍で10年分の乗務員減
 また、川鍋氏は「全国各地の皆さんの業界の中でも残念ながらすでに廃業されてしまった方もあったと思う。そこまでいかなくてもクルマはずっと止まっているし、乗務員も随分辞めてしまったということもあるだろう。東京ではタクシーセンターの登録制度により乗務員数が正確にわかるが、やはりこの1年半で2割弱ほど減っている。コロナ前の通常のペースに換算すると一挙に10年分くらい減った勘定になる。これからの再起も長い道のりになると思うが、逆に言えばここを乗り切れば、これ以上にひどい環境は起こらないとも言え、乗務員を募集して、新しい方々がしっかりと立ち上がってくる3年後、5年後に向けて、またタクシーの長い歴史、これまで109年続いているので、しっかりと歩みを止めることなく続かせていかなければならない―と思っている」と強調し、事業の再起動への準備を呼びかけた。
 このほか、川鍋氏は政治情勢に言及し、自民党総裁選に当たっての岸田文雄現首相の対応として事前に全タク連への訪問があったことに触れ、「聞く力」への信頼感を表明。奈タ協・池田誠也前会長と高市早苗・政調会長との距離感の近さなどに触れて、こうした業界の底力は財産だとし、「業界の声を聞いてくれる先生方をしっかり応援することが大事だ」と強調。特に自民党タク議連の渡辺博道会長、盛山正仁幹事長の名前をあげて選挙応援を要請。公明党出身の斉藤鉄夫国交相にも言及し、政治とカネの問題で与党全体への逆風が強い広島での選挙応援が必要だとしたほか、各所において自民党タク議連、公明党タク振興懇話会所属の衆院議員への応援を要請した。
当日の会議には国交省自動車局の大辻統・旅客課長が出席し、「タクシーを巡る最近の情勢について」と題して講演した。

〔10月23日号関東版掲載〕  <Topへもどる>

2021年10月23日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】都内の営収「少々期待外れ」/緊急事態宣言明けも需要回復不十分/全タク連・川鍋会長、年末に向け期待
【 東京 】六本木地区で適正運営違反急増/街頭指導会議で報告
【 東京 】インボイス制度開始へ支部の役割/東個協が研修会
【 東京 】優良管理者、標語入賞者を表彰/ハイタク交通共済 2年ぶり式典
【 東京 】労働条件改善組み入れた運改を/自交東京の秋季年末闘争統一要求
【 東京 】北里委員長ら三役の再選を報告/国際労組 第56回定期大会
【 横浜 】日車営収 全地区マイナス/関東管内9月の原計輸送実績
【 徳島 】運行管理と空港送迎をシステム化/電脳交通 NearMeと連携
【 東京 】初の防災マネジメントセミナー/NASVA 11月22日開催
 
2021年10月23日号-2 関東版 ニュースヘッドライン
【 横浜 】乗務員不在の事態を招かぬよう/ 稼働率上昇で営収低下、最賃割れ懸念/神タ協定例役員会で伊藤会長
【 横浜 】各種講演会への職員派遣など/健康起因事故防止で家邉・関運局技安部長
【 東京・岐阜 】ハンドルなしの自動運転バス/SB系列が岐阜で公道実験
【 横浜 】金沢区の乗合型移送実証実験/京急、日産など 最終段階へ
【 千葉・東京 】「チョイソコ」 +「グリスロ」/双日がデマンド交通の実証実験
【 東京 】タクシー守る制度・政策要求など/東洋交通労組 定期大会
【 東京 】車窓サイネージにGデザイン賞
【 東京・横浜 】指定取消、適合証交付停止など/不正車検のトヨタ系列販社10店舗
【 横浜 】関東運輸局 分割認可
 
2021年10月22日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 横浜 】東タク協に書面回答の予定なし/「要請文」への対応で前例ない/「mobi」問題 関運局の姿勢変わらず
【 横浜 】路上教習での事業用自動車使用容認/関運局 東タク協照会に書面回答
【 横浜 】ハイタクの健康起因事故 86件/関東管内 18年〜21年上半期
【 横浜 】書面協議に切り替え、全議案承認/関東地区ハイタク協・通常総会
【 横浜 】コロナ休車 依然4411両/関東管内 復活は6000両
【 横浜 】フードデリは77件許可
【 札幌 】小樽市の運賃改定手続き開始へ
【 盛岡 】分裂した会場で団結を確認/全自交労連、盛岡で定期大会
【 盛岡 】「運動をしっかり継続」/全自交労連 溝上・新委員長
【 盛岡 】自主経営の愛媛・駅前分会にカンパ
【 東京 】優良職員・乗務員等 初の合同表彰式/東タク協三多摩支部が11月29日
 
2021年10月20日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】要請開始は22年1月以前にも/ 特区・武三の運改、多摩も「遠からず」/東タク協・藤原副会長インタビュー
【 北京・東京 】国連・持続可能な交通のための会議/斉藤国交相がメッセージ
【 東京 】需要予測サービスの実証実験/S.RIDE kmタク60両で
【 横浜 】12月20日に理事会・懇親会/神タ協横浜支部 ホテルプラムで
【 東京 】清潔習慣広げる「キレイのリレー」/帝都自交がプロジェクト参加
【 東京 】法人乗務員再び2桁減少/多摩地区 9月の運転者証等交付
【 東京 】社員のタク利用を一元管理/MoTが法人向けサービス開始
【 東京 】コロナ治療薬の開発支援NW/S.RIDEなどタク関連8者参加
【 東京 】優勝は代々木自動車・高橋さん/東京無線 接遇サービス大会
【 東京 】呼吸データ解析で事故の未然防止/日の丸交通が実証実験参加
【 東京 】ブタンも先高で値上がり懸念/LPG 11月〜22年1月先物価格
 
2021年10月16日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】公定幅の枠超える変動に異議/ 自社グループの参加「制度化後もない」/第一交通産業・田中社長インタビュー
【 東京 】総営収 特区・武三は1.2%減/8月全社実績 多摩は11.4%減
【 東京 】「スタンダード市場」を選択/東証新区分で大和自交
【 東京 】125人に個タク認可書/全個協関東が事業講習会
【 東京 】11月は新宿、六本木・赤坂で/来年2月までの街頭指導計画
【 東京 】需給バランス見て減車を/再任の自交総連・城委員長
【 東京 】A型賃金への転換目指すが…/私鉄関ハイ B型志向も根強く
【 東京 】全タク連 自民党への要望概要
【 東京 】税理士会連合会と意見交換/インボイス制度で都個協
【 東京 】インフルエンザ予防接種の助成増額/毎日タク労組 定期大会は書面に
【 東京 】組合主催で初の地理勉強会/実用興業労組 中央区対象に
【 東京 】恒例の公共交通利用キャンペーン/東京交運バス、ハイタク部会
【 横浜 】関輸局 譲渡譲受認可
 
2021年10月16日号-2 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】雇調金特例措置、年度末まで延長/ GoToトラベルの再開時期は?/衆院解散後の会見で岸田首相
【 東京 】日車営収3万4000円台/東タク協 9月の原計輸送実績
【 東京 】最大の争点は日勤の休息時間に/改善基準告示見直し論議
【 徳島・那覇 】地域交通ソリューション事業/電脳交通が新展開
【 横浜 】関運局 分割認可
 
2021年10月15日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】1両当たり10万円の支援を/最賃対応、事業の維持・発展へ/議連とともに高市・政調会長に要請
【 東京 】東京は改善、隣接県は悪化/9月の営収サンプル 19年対比
【 東京 】無事故無違反40人、善行等18人/全タク連 優良乗務員表彰
【 東京 】都営協江戸川支部、恒例のMRI健診/ 東京旅客支部は助成で無料に
【 横浜 】新準特地域の公定幅運賃を公示
【 東京 】東タクセン UD研修に屋内実習場/新規のオンライン講習も検討
【 東京 】事故後の通院等に「GO」活用/MoT損保と連携で実証実験
【 東京 】大会向け提案議案など確認/全自交東京地連が中央委
【 横浜 】関運局 法人2社を車停/9月のハイタク行政処分
 
2021年10月13日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】やってもらっちゃ困る/ 変動運賃制「地方業界から声を」/全タク連地域交通委で田中委員長
【 東京 】抗体カクテル療法患者輸送/都の委託で国際自動車が協力
【 東京 】初の運行管理者出前講習/東タク協三多摩支部
【 東京 】プロパンが大きく先高に/LPG先物価格 原油高につられ
【 横浜 】コロナ飛沫の可視化実験/電通大で17日 境交通も参画
【 東京 】新年賀詞交歓会廃止を検討/都個協「コロナ以後」も
【 富山・東京・静岡 】事業者協力型の自家用有償旅客運送/富山県朝日町 地元タクが運行管理
【 東京 】「日ごろの接客、安全運転」求める/日交労・伊藤委員長「事業継続支援」
【 東京 】危機打開に英知と団結を/日交労・溝上新委員長が抱負
【 横浜 】統合で3単組加わり14組合に/全自交神奈川地連・定期大会
【 東京 】酒井委員長らを信任/シンセツタクシー労組
【 東京 】インボイス、変動運賃制に反対/東個労・定期大会
【 東京 】東タクセン人事
<Topへもどる>
速さ+確かさ
交通界ファックスプレス(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

Faxpress 関西版

■ 運賃改定、遠割修正に好感触?
   意見交換会通じ 牛島・大タ協経営委員長

【 大阪 】大タ協の牛島憲人・経営委員長(松竹タクシー社長)は22日、「生産性向上についの意見交換会」(意見交換会)について、「運賃改定について強硬な反対意見が出ると思っていたが、多くは賛成だった。今は時期的には無理ではないか、利用客の減少が心配だ―との意見もあった」と振り返った。5・5遠割の修正については、「関協グループ(古知愛一郎理事長)を除いて賛成。ただ、自社が踏み切るに当たっては乗務員が移動しないかどうかが心配との意見が示された。遠割是正を実施した事業者では、移籍乗務員は1人も出ず、移籍者があったとしても割引が少なくなり売上が上がるのでメリットはあったとの説明を受けた(別掲)」と現状認識を述べた。
 関協グループの5・5修正への意向について牛島氏は、「古知理事長は、各社の判断に任せており、半数は現状維持、数社は是正したい気持ちがあると聞いている。すでに1社は5・2への変更を申請しているとも述べていた」と説明した。また、大協(三野文男理事長)では、一部の事業者が5・2に変更しているが、「あくまで5・5是正の一つのステップ。最終ゴールではなく、次のステップとして9・1にする準備を行っており、時期を見極めているようだ」と述べた。

〜運賃ブロック分割は否定的意見も
 日本交通、日本タクシー、近鉄タクシー、阪急タクシー、国際興業大阪など大手と郡部事業者などが参加したグループでは、運賃ブロックの分割について議論がなされた。近鉄タクシーから「(市域と郡部にまたがり)同じマークでタクシー営業を行っている関係で、2つの運賃に分かれるのは望ましくない」という意見が出されたほか、「運賃ブロックを分けると大阪の中に、市域の初乗り1.7キロと1.4キロ、郡部の1.7キロと1.4キロの4種類の運賃が発生してしまうことになる」など、ブロック分けには否定的な意見が多かったという印象を述べた。
 「新たな市場開拓」については、「1組の利用客を移送するのがタクシーサービスで、それを前提とした他のサービスはいろいろなことが考えられるものの、大きな市場にはならず、付随的な拡張に留まるだろう」との意見があがったという。「配車アプリの活用」については、「配車手数料や機器使用料など負担増が予想される。1社が来年からの手数料アップを言ってきているが、それをみて別の1社も追従してくることが考えられる。協組によっては複数年契約があり、急には変わらないだろうが、今後業界で足並みを揃えて対処することが必要になる」と述べた。
 「需要予測」については、「協会としてできたらよいとは思うが、こちらも配車プラットフォーマーに頼ることになるため、必然的に手数料が変わるなど負担が増し、需要予測で売上が増えたとしても相殺され、(最終的には)乗務員の待遇改善にはつながらないとの意見となった」と明かした。
 今後、これらの意見を踏まえ、改めて経営委で議論を進める流れとなるが、現在、労働4団体(交通労連関西地総ハイタク部会、全自交大阪地連、私鉄関西ハイタク労連、自交総連大阪地連)が同委との交渉を求めてきており、交渉後に会合を行うか、委員会を優先するかも含め検討中。
牛島氏は「11月の理事会に間に合うかどうかだが、早く行っていきたいと思っている」と述べた。
〔10月23日号関西版掲載〕 <Topへもどる>

2021年10月23日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】運賃改定、遠割修正に好感触?/意見交換会通じ 牛島・大タ協経営委員長
【 大阪 】「5・2に変えて良かった」/意見交換会で商都交通・三野社長
【 大阪 】「アプリ手数料、料金で取れないか」/意見交換会でTNK・坂本代表
【 奈良 】増収率「最低でも12%程度」期待/運改で奈タ協・辻会長私見
【 奈良 】日の丸交通 デマンドを拡大
【 大津 】ゆりかごタク 登録者微減/「コロナ禍の影響」と滋タ協
【 神戸 】自治体からの支援情報を共有/兵タ協 10月度定例理事会
【 京都 】喫煙行為に対する注意文書/京都タクシー業務センター
【 大阪 】事前確定運賃設定の継続を認可
【 大阪 】指導主任者研修会 11月15日開催/シニア産業カウンセラーの講演など
【 京都 】自交京都 28日に定期大会
【 大阪 】吹田ジャパン 約款変更認可
【 神戸 】朝日交通→協和 譲渡譲受申請
【 大阪 】東亜交通 営業所新設(申請)
【 神戸 】播丹交通 本社営業所移転
【 大阪 】近運局 法人1社車停処分
 
2021年10月22日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】最賃踏まえた適正運賃の提示を/生産性向上についての意見交換会
【 京都 】18日間で1万7717両/八条口ショットガン入構 3.9%増
【 神戸 】両地区ともに前年割れ/兵タ協 9月輸送実績
【 神戸 】兵協業績 19年比でほぼ半減
【 京都 】「鉄道とタクは比較できない」/車いす介助で京タ協・川本副会長
【 京都 】県補正予算から関係事業を説明
【 大阪 】売上回復「夜間で4〜5万」も/SAT・早瀬社長
【 大阪 】「ラッキー☆さやりんタクシー」/大阪第一交通、大阪狭山市と
【 大阪 】グレードアップ無料キャンペーン/パッケージサービスで 日本交通G
【 和歌山 】和歌山市の断水で支援活動/タクシー会館から給水
【 京都 】全京 総代会に向け臨時理事会
【 京都 】京タ協 労働局回答を公開
【 徳島 】運行管理と空港送迎をシステム化/電脳交通 NearMeと連携
 
2021年10月20日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 京都 】八条口のショットガン上向き/兼元会長「観光需要の復活に期待」
【 奈良 】都市部と郡部のルール分けを/改善基準告示見直しに 奈タ協
【 大阪 】親交会協組理事長に澤氏/専務理事に新大阪タク・森氏
【 奈良 】11月早々には本格審査開始も/運賃公示に遅れの可能性?
【 大阪 】民業圧迫への「報復」試案/TNKグループ坂本代表
【 北京・東京 】国連・持続可能な交通のための会議/斉藤国交相がメッセージ
【 大阪 】全大個協組 初の清掃活動/濱本理事長「少しでも社会貢献を」
【 大阪 】大商運輸部会が第2回部会/金井・近運局長が講演
【 東京 】社員のタク利用を一元管理/MoTが法人向けサービス開始
【 神戸 】観光キャンペーンにタクプラン/姫路観光コンベンションビューロー
【 大阪 】賀川委員長の新体制へ/ヤマト交通労組定期大会
 
2021年10月16日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】「大阪市による民業圧迫」/大タ協・坂本会長、政治対応の必要性
【 大阪 】業界に理解のある人を国会へ/大タ協理事会で坂本会長
【 大阪 】関協 準会員制度検討へ/チケット、ETC割引等で連携
【 京都 】20年比でも日車営収9.3%減/京都市域の落ち込み続く
【 大阪 】交友会、全休2社が営業再開へ/岸交タクは月末まで延長
【 京都 】営業再開 比叡山観光タクも
【 京都 】京都府 21日に時短要請解除へ
【 大阪 】大阪市 社会実験を11月に/なんば駅周辺空間再編計画
【 神戸 】全大個協組 総務委開く
【 東京・大阪 】全タク連地域交通委員会/大阪からはリモートで参加
【 大阪 】「個タクの日」に向け 意見交換/全個協近畿支部 会合開く
【 大阪 】利用者からは概ね高評価/全個協近畿「お客様ご要望カード」
【 大阪 】全大個協組 19日に事業委
【 京都 】交通安全府民運動 12月1日から
【 大阪 】個人の5・5廃止など認可
 
2021年10月15日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】全地域で01年度の日車営収下回る/近運局管内 20年度輸送実績
【 東京 】9月の営収 約10ポイント悪化
【 東京 】全タク連「1両当たり10万円」支援を/高市・自民党政調会長に要請
【 京都 】雇調金算定方式の見直しで勉強会/京タ協「歩合給の定義」も質す
【 大阪 】後任社長に齊藤氏/椛蜊繝^ク無線サービス
【 京都 】「昨年よりもより厳しい」/京タ協 足立・専務理事
【 京都 】乗り場等の喫煙で注意文書/業務センター 京都駅など苦情
【 神戸 】「兵庫県民割」プレスタート
【 京都 】早めの点灯で事故防止/京都府警 歩行中の高齢者に注意
【 大阪 】JR西日本バスを車停処分
【 大阪 】交友会 専門委を編成
【 神戸 】兵庫更新研修 約18人が受講 
【 徳島・那覇 】地域交通ソリューション事業/電脳交通が新展開
【 大阪 】北新地の合同指導中止
 
2021年10月13日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】優良乗り場の社会実験/優良事業者等評価制度 来年2月めどに
【 神戸 】協議会乗り場も指導対象/兵サセン委 会合開く
【 大阪 】宣言解除も「大きな変化なし」/日交G関西 金田社長
【 大阪 】統一要求に5・5撤廃を/田中委員長「議論のきっかけに」
【 神戸 】減少基調でも一部に望み?/兵タクセン 9月度業務実績
【 大阪 】オンデマンドバス「けしからん」/壽タクシー・浦木山社長
【 京都 】映画「ミュジコフィリア」に協賛/キャビックがラッピングタクシー
【 大阪 】近運局 バス24社を無事故表彰
【 大阪 】古典的手法から新手の詐欺紛いまで/法人でも乗り逃げ多発で注意喚起
【 大阪 】「SDGs未来自動車グループ」/国際SDGs推進協会
【 大阪 】全自交関西、11月7日に大会
【 大阪 】連帯近畿も11月7日に大会
 
<Topへもどる>
 
 

Copyright(C) 2009 kohtsukai Co.,Ltd All Right Reserved  株式会社 交通界  無断転載禁止