ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2021年8月9日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信

もう待てない
  特区・武三の運賃改定
   「2桁改定」今は昔で、着地点は―

 昨年来、少なくない事業者からさまざまな場面で東京都特別区・武三地区でのタクシー運賃改定を求める声があがってきた。一昨年には、全国48ブロックで消費税率を10%に引上げるタイミングで運賃改定も実施される予定だったが、官邸の横やりで20年2月に実施は引き延ばされ、都内での改定機運も一時的に萎んでしまった。評価は別として東京オリンピックも終わり、昨年の48ブロック積み残し地域ともども、いよいよ東京の改定も間近に迫ったかに見える。とはいえ、前回2007年12月の改定は増収率7.22%で、業界労使にとって大満足と言えるほどの成果ではなかった。お盆休みを前に、過去の改定実績を振り返りつつ、頭の体操をしてみよう。

 この2年ほどの間、特別区・武三地区のタクシー運賃改定は熱を帯びたり、冷まされたりと機運の波に乗り切れない日々が続いてきた。お預けを食った全国48ブロックの運賃改定がようやく20年2月に実施されはしたものの、例のコロナ禍によりその効果も、「よく分からない」というのが現実だ。
 もちろん、コロナ禍による需要激減の中で、「もし運賃改定がなかったら」という指摘ももっともであるし、改定がなかった地域より改定があった地域の方が、より打撃が和らいだというのも事実であろう。とはいえ、運賃改定を審査する国交省当局は今後について、「コロナで苦しいから」という理由での運賃改定は認めないようである。コロナ禍が長引いているのは国の失政だと思うが、まあ、そのこと自体は国交省の失態ではないので、文句を言っても始まらないが、事業者の中にくすぶる「改定の機運」をいつまでもくすぶらせてはおけないほど、コロナ禍は長引いている。「もう待てない」というのも事実であろう。
 とはいえ、公定幅運賃適用地域における運賃改定要請も、要請受付期間が3カ月、標準処理期間が6カ月の合計9カ月を要する。年内に要請が始まっても、審査、認可を得て新運賃が実施されるのは早くても来年の夏の終わりから初秋にかけてということになるから、本当に気の長い話である。

前回改定から14年
 特別区・武三地区の前回運賃改定と言えば、2007年12月の実施になる。まもなく丸14年になる。この間、初乗り距離短縮運賃を実現するための「運賃組替え」なる新技術も国交省によって編み出されているが、後にも先にもこれ1回きりの方便に過ぎない。消費者委員会などとの関係で手続き上は、運賃改定と同じ段取りを踏むが、組替えによる増減収は発生しない建前だから、業界労使が認識する「運賃改定」とは違う。そもそも、初乗り距離短縮に反対の事業者や労働組合も多い中で進められた事案であり、労使ともに大方が歓迎という通常の運賃改定とは位置付けが違う。
 前回07年12月の改定に話を戻すが、その際の改定増収率は「7.22%」だったとされている。お忘れの向きも多いかもしれないが、申請段階では「7.2%〜28.6%」であり、最小の改定増収率に抑え込まれていることが分かっている。関係者によれば当時、4%台との提示もあったとされ、「そんな改定ならいらない」と関係筋は息巻いたとか。

2度の物安付議という異例の事態
 前回改定は申請開始当時の東タク協(当時は東旅協)会長は故・新倉尚文氏で、認可時は富田昌孝氏(前会長)という変則的な改定事案でもあった。特別区・武三地区の運賃改定事案は現在、消費者委員会付議事案となっているが、当時は物価安定政策会議総会付議事案。過去の改定事案でも物安付議は1回で通過するものだが、この時の事案は2回の付議となっており、その段階で少々不穏な空気も流れていた。1回目の物安は新倉会長が出席し、東旅協での役員改選を挟んで2回目は富田会長の出席だった。
 いまでもそうだが、運賃改定と言えば当時から「乗務員の労働条件改善のため」が念仏のように唱えられていたものだ。ようよう物安を通り、改定に漕ぎつけたものの、改定増収率は7.22%にとどまり、業界の歴史始まって以来の低水準の改定に終わっている。
 別掲(略)は東タク協がまとめた「東京のタクシー2021」に掲載されている、「東京のタクシー運賃料金の変遷」から引用したものだが、改定増収率が2桁なのは当たり前で、時には20%台、30%台、場合によっては40%だったこともあるし、1年に2回改定を行っている時代もあった。前回改定の7.22%と同様に1桁の改定増収率となっているのは1995年3月の9.4%、90年5月の9.6%である。また、その前の85年2月の事案では改定増収率9.5%だった。
 改定増収率9.4%だった95年3月の事案では申請段階で11.5〜23.7%、同9.6%だった90年5月の事案では申請段階で11.0〜16.9%、同9.5%だった85年2月の事案では申請段階で20.8〜42.0%だった。申請段階からの圧縮の程度はまちまちで一概に一定の傾向を見出すことまではできない。
 では80年代半ば以降は1桁改定増収率が当たり前かと言えば、そうでもない。9.5%、9.6%の改定が続いた後の92年5月の改定時には12.3%の改定増収率を確保している。一方、81年9月の改定増収率は15.7%で、これ以前の改定はすべて2桁改定増収率を確保している。

「7.22%」を超えられるか?
 次回の特別区・武三地区の運賃改定は前回の改定増収率を超えられるか否か―が隠れた最低限の目標になっているとも囁かれている。「7.22%」とは決して大きな改定とまでは言えないが、一昨年の全国48ブロックの改定に待ったをかけたのが菅義偉・官房長官(当時。現首相)であることを思えば、7%少々の改定も現時点では結構高いハードルとの見方もできる。
 近年の運賃改定では業界にとって、あるいは審査する側の国交省にとっても「乗務員の賃金労働条件改善」が『錦の御旗』であり、物安会議などで追い込まれても最後は泣き落とし同然の労働条件改善のためで押し切ってきた経緯がある。
 一方、ここ1〜2年の東京業界の事業者からはむしろ事業収益の改善の観点が強調されており、特にキャッシュレス化の進展で最近では中小事業者でされキャッシュレス売上比率は7割に達しているとされており、そのためのこれまでの設備投資回収や今後も増え続ける手数料を原価として適切に反映してほしいとの声が圧倒的に強い。むろん、労働組合等の労働条件改善要求が弱まっているわけではないが、注意深く事業者の声を聴くとより事業収支改善、先行投資の適時適切な回収に比重を置いた声が耳につく。
 事業者の声の意味するところはよく理解できるが、昨今の政権の意向では目を見張るほどの大幅な最低賃金の引上げが目立っており、このままでいくとコロナ禍による打撃からの需要回復よりも、事業者による実働率回復のペースの方が早く、早晩、「動いた分だけ最賃割れになる」という事態も起こり得る。このような事態を回避するためには、@より積極的に出番調整、臨時休車などの方法で実質的な需給調整を行うA大幅な運賃改定により1台当たりの営業収入を向上させるB休車も値上げも行わないが、営業努力で需要を掘り起こして生産性を向上させるC@とAの折衷案で供給輸送力調整は個々の事業者の阿吽の呼吸に任せ、小幅な運賃改定は実施する―といったところだろうか。
 機動的に上限運賃の改定ができず、忘れたころに改定できても増収率は雀の涙レベルでは、事業収支の改善も果たせず、乗務員の労働条件も最賃アップのペースさえ下回る。正直なところ、そろそろ「総括原価方式が邪魔になってきた」と感じる向きも出てくるころ合いかという気もしてきた。これは大変、危険なことだと思うが、それはまた別の機会にお話しすることにしたい。(了)
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No.874 8月9・16日合併号  主な内容
■巻頭人物 
:小池 百合子氏(東京都知事)
■気になる数字
1.5倍 急速に拡大する新型コロナのデルタ株、感染力は従来型の1.5倍
■トピックス
:もう待てない 特区・武三の運賃改定 〜「2桁改定」今は昔で、着地点は―
:稼働抑えて雇調金活用 〜東タク協 神田康裕・三多摩支部長インタビュー
:コロナ禍でも「タクシーの日」〜近畿3協会 SNS活用&FMでPOPにアピール
:準特地域における独自の適正車両数と同車両数までの増車を要望
    〜全個協 秋田驩長インタビュー
:労働訴訟の本質は「賃金問題」でなく「運賃問題」 〜社労士レポート
:日本初 電話でもOK 事前確定運賃 〜広島の3社 118両でスタート
:コロナ禍で?志望者急増 〜全大個協会等「譲渡譲受講習会」開講式に111人
:大阪府・市の「タクシー排除」を訴え  〜自民・立憲両府連に大タ協
■東西往来
:経済状況は16〜19年度と大差ない? / ひと目で分かる「2回完了」ステッカー
■この人この言葉
:川村 泰利氏 / 武居 利春氏 / 照屋 勝晴氏 / 平尾 文一氏
シャッターチャンス
:どこまでも自己都合優先に憤り / 緊急事態宣言下“特需”の陰で
:民業圧迫、次は白タクMaaS / コロナ禍でも地域平均の倍以上
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Faxpress 関東版
■ 10月以降は「試練の時」に
   最賃28円引上げに追いつかず
      東タク協 清水・労務委員長

【 東京 】東タク協の清水始・労務委員長はこのほど、本紙の取材に応じ、10月から28円引上げられ月額1041円になると見られる最低賃金について「間違いなく最賃を補填しなければならなくなる乗務員は増えるだろう。それに対する支援策も今のところ期待できない。事業者にとって、10月以降は今以上に試練の時となるだろう」と述べた。
 東京は、地方最低賃金審議会がすでに最賃を1041円とするよう答申しており、そのまま決定され、9月初めに公示される見込み。労務委はこれを受けて、完全歩合給と固定給+歩合給の場合に分けて、新たな最賃の下では最低いくらの賃金を支払わねばならないかを会員事業者に通知することにしている。最賃補填の必要な乗務員が増え、経営へのさらなる圧迫になることは確実だ。
 このため引上げにあたっては何らかの政府支援が欲しいところだが、清水氏は「例えば事業場内における最も低い時給を上げれば、雇調金・業況特例の要件緩和を受けられるようにする支援策があるが、タクシーは歩合給制なので当てはまらない。かといって補助金を支給してもらえるようなこともちょっと考えられない」とするとともに、同じく10月以降の雇調金の詳細が決まっていないことにも懸念を示し、「仮に使い勝手が悪くなったら休業をやめて稼働させる事業者が増えるだろう。ダブルパンチになる恐れがある」と懸念を示した。
 清水氏はまた、「コロナも大変だが、今の危機の本質は乗務員がいない、入ってきてくれないということだ。乗務員さえ十分にいてくれれば経営は何とかなる。一般産業との200万円の年収差ゆえの事態だが、10月以降の稼働車両の供給過多により、この差が250万円、300万円と開くことによって、ますます志望者が減ることを心配している」と述べた。
〔8月7日号関東版掲載〕  <Topへもどる>

2021年8月7日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】10月以降は「試練の時」に/最賃28円引上げに追いつかず/東タク協 清水・労務委員長
【 東京 】タク事業者の経営支援など緊急決議/コロナ禍対応で自民党タク議連
【 東京 】雇調金特例措置「10月以降は未定」/武居・全タク連副会長が注意喚起
【 東京 】地域公共交通の協議会等一元化/地方分権改革会議が国交省ヒアリング
【 東京 】乗り放題「mobi」が話題に/東タク協経営委 旅二課長と質疑
【 東京 】コロナ禍で実施期間見直しへ/東タク協「1万人アンケート」
【 福岡 】第一交通産業 第1四半期連結決算
【 東京 】さらに一段高い水準で推移/LPG9〜11月先物市場
【 東京 】夏休み「社会科見学タクシー」/日交 渋沢栄一ゆかりのコースも
【 さいたま・千葉 】埼玉、千葉も28円引上げ/地方最賃審答申
【 東京 】マスターズ参加率は19年比で微減/東京平均 93%割り込む
【 東京 】社内に「プレイングマネージャー」/山三交通「稼げる乗務員」育成
【 東京 】15周年でステッカーデザイン変更/多摩の「こどもを守るNW」
 
2021年8月7日号-2 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】25年までに自動運転タク配車/ あいおいニッセイ同和損保と資本業務提携/MoT「ユニコーン企業」に
【 東京 】今夏はオンラインで開催/国交省など「こども霞が関見学デー」
【 東京 】新たに6社 女性ドライバー応援企業
 
2021年8月6日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】個人の適正車両数と増車枠設定/実現に向け要望活動を本格化/全個協・秋田会長インタビュー
【 東京・横浜 】「28円」引上げを答申/東京、神奈川の地方最賃審
【 東京 】交通遺児等育成基金に寄付/「タクシーの日」で全タク連
【 東京 】安全運転管理者未選任事業所一掃へ/一定以上の自家用保有で政府方針
【 東京 】空気清浄機等の導入助成/タク申請は予算想定の6割
【 東京 】協組組合員の死亡事故ゼロ続く/東京ハイタク交通共済協組
【 東京 】主要駅構内等で尾身会長メッセージ/国交省 感染防止の留意点など
【 東京 】ワクチン接種後移動サポート/法人等対象 MoTが期間延長
【 横浜 】横浜発日帰り観光9コース/大栄交通がリーフレット
【 東京 】国交省職員2人感染 累計78人
 
2021年8月4日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】最賃割れ防止で稼働抑制/ 運賃改定は「雑談程度」と否定的/東タク協 神田・三多摩支部長
【 東京 】交通事業者への支援継続/コロナ感染爆発受け赤羽国交相
【 東京 】中等症以下の患者は自宅療養/新型コロナの医療提供体制で政府
【 東京 】旅行帰省の中止など呼びかけ/全国知事会 交通事業者への配慮も
【 東京 】助成率はリーマンショック時以上に/10月以降の雇調金取扱いで厚労省
【 横浜 】7〜9月も支部会費を免除/神タ協川崎支部、1年半に
【 横浜 】京浜は6月末から32人の減/7月末の運転者証交付状況
【 横浜 】JPNタクでの接遇、車両改良要望も/神奈川ハイタク労務改善協議会
【 東京 】管理者対象に「指導協力員報告会」/東タクセン 9月上旬から
【 那覇 】電脳交通のクラウド型配車システム/沖東交通事業協組が沖縄で初
【 東京 】10日から委員長選挙など告示へ/私鉄グリーン新町労組
【 東京 】国交省人事(1日付)
 
2021年7月31日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】緊急事態宣言 首都圏3県等に拡大/「人流」抑制へ外出自粛を要請/発令済みの東京含め8月31日まで
【 東京 】「強い危機感持って感染防止」/日本経団連がコメント
【 東京 】地方創生臨時交付金の早期配分など/全国知事会が要望
【 東京 】保有のウーバー株、大量売却へ/ソフトバンクグループ
【 東京 】LPG 8月CPは先物価格超え
【 東京 】中小事業者支援が不可欠/最賃引上げで交通労連・手水氏
【 東京 】新型コロナ対応等も/過労死等防止対策の大綱見直し
【 東京 】東タク協三多摩支部がUD研修
【 横浜 】神タ協UD研修 9月3日再開
【 東京 】ASV等導入助成で申請受付
【 東京 】「連絡委員会」に名称変更/全自交東京の中小組合組織
【 東京 】4交通圏の特定地域指定解除
【 東京 】「タクシーの日」全国の主な行事
【 東京 】多摩市でマイクロツーリズム発表会/三幸自動車・町田社長も参加
【 横浜 】心霊ツアー申込み34倍に/三和交通・横浜、夏の定番ツアー
【 東京 】国際労組 北里委員長ら再任
【 横浜 】関運局 譲渡譲受認可
【 横浜 】関運局 会社分割認可
 
2021年7月30日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】役職者中心にビジネス利用増加/「密」回避の感染対策も約2割/車内広告社のタクシー利用者アンケート
【 東京 】聴覚障害者向け「耳マーク」/東タク協・ケア輸送委が配布へ
【 東京 】運営協委員の推薦方法見直し/東タク協・ケア輸送委
【 東京 】呼びかけ活動は計画の半分で/東タク協・交通事故防止委
【 横浜 】最大の課題は最賃28円引上げ/神奈川ハイタク労務改善協で労働側
【 東京 】「企業支援策とセットで」/最賃対応で自交総連・城委員長
【 東京 】S.RIDE 熊谷市で1社導入
【 名古屋 】名鉄タクなど8社が楽天ペイ
【 東京 】「わき見運転警報機能」を追加/MoT「ドライブチャート」
【 広島 】初の電話による事前確定運賃/広島の3社が8月開始
【 東京 】エッセンシャルワークの評価を/都交渉前に東京交運ハイタク部会
【 訃報 】山田友道氏(盈進自動車会長)92歳
 
2021年7月28日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】10月以降の休業・時短拡大必至/生産性向上の材料なく、地方事業者打撃/最賃一律28円引上げで全タク連・武居副会長
【 東京 】大都市部での変動料金制検討/高速道路の将来像で社整審部会
【 東京 】「専用ハイヤー」に高い関心/三多摩地区でオリ・パラ輸送説明会
【 東京 】太田委員長「分かりやすい委員会に」/東タク協総務委員会
【 東京 】譲渡条件変更「効果あり」45.5%/申請101件 都個協理事会で報告
【 東京 】夏季の運転者の健康管理/国交省 異変時の対応など
【 東京 】交通遺児等育成基金に寄付/黄綬褒章の昭和自動車・矢野社長
【 東京 】台風接近で27日は中止/東タク協の乗り場呼びかけ活動
【 東京 】中小ハイタク等への活動継続/安マネ普及・啓発推進協
【 東京 】LPG先物、底堅さ増し先高傾向/8月CPはもう一段の上昇も
【 東京 】英ファッションブランドと連携/コンドルタクがラッピングでPR
【 東京 】自動車局で2人がコロナ感染
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Faxpress 関西版
 大阪市域の申請、半数に届かず
   大タクセン 3年目の優良事業者等評価制度

【 大阪 】大阪タクシーセンターは6日、7月の1カ月間募集した21年度優良事業者等評価制度の申請件数を公表した。3年目の大阪市域交通圏は85社、対象拡大で初の適用となる北摂交通圏は6社、合計91社が申請した。両交通圏の対象事業者182社のちょうど半数にとどまり、大阪市域は171社中85社で49.4%、半数に満たない結果となった。北摂は11社中6社の申請で54.5%。両交通圏の対象車両数1万3152両に対し、申請事業者の車両数は合計8302両で63.1%となっている。

〜初適用の北摂は11社中6社が申請
 大阪市域の申請事業者は初年度の19年度が110社(認定94社)、20年度が89社(同80社)、今回21年度が85社―と先細り傾向のまま。新たに対象地域となった北摂もほぼ半数の6社が申請しただけ。「コロナ禍でそれどころではない」という程度の、事業者側からみた制度に対する評価かもしれない。
〔8月7日号関西版掲載〕 <Topへもどる>

2021年8月7日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】大阪市域の申請、半数に届かず/大タクセン 3年目の優良事業者等評価制度
【 神戸 】最賃28円引上げに憤り
【 神戸 】日車営収夜間は「1万円ダウン」?/神戸市域「まん防」が夜間需要直撃
【 大阪・神戸 】タクシーから8%が移動/オンデマンドバスの車内調査
【 大阪 】インボイス制度の問題点など/全大個 公明・杉議員と勉強会
【 神戸 】なぜ進まない? リモート会合
【 東京 】タク事業者の経営支援など緊急決議/コロナ禍対応で自民党タク議連
【 大阪 】5000〜6000円の差/フル稼働の協親交通 アプリ効果
【 京都 】まん防でも順調「ヤサカ空港シャトル」
【 京都 】SNSで「貸切観光タク」PR/エムケイが「アンバサダー」募集
【 大阪 】大タ協 FM802のHP広告見送り
【 東京 】さらに一段高い水準で推移/LPG9〜11月先物市場
【 京都 】市個人 職員の接種完了
【 大阪 】大阪タク無線サービスが株主総会
【 和歌山 】観光ルート別運賃で誘致/和歌山市域の19社
【 大阪 】全自交関西 副委員長に橋口氏/故・森田貫二氏の後任
【 大阪 】近畿交運労協が幹事会
【 神戸 】一宮タク 1年間の事業休止へ
【 神戸 】日の丸ハイヤー 営業制限車両放棄
 
2021年8月6日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪ほか 】大阪992円、京都937円/近畿各府県の最賃審「28円」引上げ答申
【 京都 】「まん防」再適用で営収回復基調に水/京都業界 酒類提供禁止に泣く
【 大阪 】交友会 全休中の3社が期間延長へ/4回目の緊急事態宣言に対応
【 東京・大阪 】ワクチン接種の推進に全力を/「人流」抑制策に悲鳴の業界陳情
【 大阪 】FM COCOLOでもプレゼント
【 大阪 】22年総会で組織再編案決定へ/大個連総会 アプリ配車など促進
【 京都 】八条口大型乗り場の問題で意見交換/京都の個タク全団体幹部
【 大阪 】アプリ配車の回数こなし高営収/山陽交通労組 川阪・副委員長
【 神戸 】前年比プラスも19年実績には遠く/兵タ協 5月の輸送実績
【 神戸 】免停期間中の営業運転で逮捕?/「運行管理不在」の指摘
【 京都 】コロナ禍で客激減「貸切観光に力」/京都新聞が MK、弥栄の取り組み紹介
【 東京 】ワクチン接種後移動サポート/法人等対象 MoTが期間延長
【 神戸 】神戸個人がインボイス勉強会
 
2021年8月4日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】「白タクMaaS」?に協力要請/大阪メトロ 市内企業と契約で展開へ
【 大阪 】大阪地区 個人の75歳以上14%/大タクセン 6月の運転者証等交付
【 奈良 】後任副会長に奈良近鉄・竹中社長/奈タ協 正副会長会議と理事会
【 神戸 】譲渡譲受講習会に111人/全大個協会&近畿個タク経営者学校
【 大阪 】大阪・府市の「タクシー排除」/大タ協 自民党府連にも訴え
【 大阪 】7月のGO配車1万件超/全大個協組 ワクチン接種等貢献?
【 京都 】京タ協 近運局訪問を延期
【 神戸 】新たに県下観光のCM動画/兵タ協 ユーチューブ出だし好調
【 京都 】不要不急の外出自粛など呼びかけ/京都市が緊急メッセージ
【 神戸 】神戸市がワクチン接種の予約再開
【 神戸 】建て替え、独自計画に立ち返りも/新知事方針受け兵庫県タクシー会館
【 大阪 】運転者の「ワクチン2回完了」/ダイトタクGもステッカー
【 大阪 】南地の合同街頭指導中止
【 神戸 】フラワー交通社長に増井氏
【 大阪ほか 】関空発着のハイヤー利用でマイル/日交G関西 ANAカードと提携
【 那覇 】電脳交通のクラウド型配車システム/沖東交通事業協組が沖縄で初
 
2021年7月31日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】「これでまたどうなるか」/大阪に緊急事態宣言、大タ協理事会で坂本会長
【 大阪 】大阪府・市の「タクシー排除」を訴え/大タ協、立憲民主党に要望
【 大阪 】6グループに分けて意見交換へ/大タ協・経営委 運賃問題の議論
【 京都 】京都業界 「まん防」再適用に落胆
【 大阪 】無線とチケットはタクセスで協議/交友会協組・齋藤理事長
【 大阪 】大タ協「タクの日」CM開始/3〜5日にFM番組でプレゼントも
【 神戸 】Webマガジンも公開/兵タ協 SNS活用出揃う
【 神戸 】運転者登録制度自体の議論も/全自交兵庫・北坂委員長
【 神戸 】「タクシーが追いやられる可能性」/新神戸駅前広場再整備案に意見提出へ
【 京都 】「労基法第37条」の趣旨踏まえて/賃金訴訟回避へ社労士レポート
【 大阪 】過剰金183万円返還へ/南部メーター検査場決算
【 神戸 】移転の三宮高架下乗り場 特別巡回/兵サセン委が8月16日まで
【 大阪 】「ワクチン接種済み」のステッカー/ベストG 8割近くが2回目完了
【 東京 】LPG 8月CPは先物価格超え
【 京都・名古屋ほか 】「タク配」+「テイクイーツ」/業務提携で乗り入れ可能に
【 神戸 】日車営収下げ止まりも/全自交兵庫 傘下単組の現状報告
※大運支局監査情報
 
2021年7月30日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】目立つ過労防止等違反/20年度監査・処分結果 コロナ禍で件数激減
【 大阪 】運賃改定なければ生き残り難しい/交友会協組 再任の齋藤理事長
【 大阪 】「不便な乗合」でないとペイしない/大阪市地域公共交通会議で内田会長
【 大阪 】南地6日、北新地18日/8月の合同街頭指導日程
【 大阪 】「75歳問題」など立民府連に訴え/全大個協会 最盛期から2000両減少
【 大阪 】8月12日「オープンタクシー」/トモエGが体験型会社説明会
【 神戸 】乗務員対象の事故防止講習会/兵庫交通共済 見送りで代替案検討
【 京都 】組織再編、賦課金見直しなど議論/全京 8月に「拡大委員会」
【 奈良 】奈タ協 防犯研修会は講演のみに
【 広島 】初の電話による事前確定運賃/広島の3社が8月開始
【 大阪 】個人の更新研修会 67人受講
【 大阪 】府下の死亡事故 昨年上回るペース/交差点の二輪事故に注意を
【 福岡・大阪 】タク利用助成含む県内観光割引/福岡県 感染拡大で一時販売停止
【 京都 】京タ協人権研修会 8月24日開催
【 神戸 】ダンロップがタクシー専用タイヤ
 
2021年7月28日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】奈良の運改 最終申請率75.92%/近運局 運賃審査の手続きへ
【 大阪 】緊急事態宣言等の影響受けて/大タ協 6月輸送実績
【 大阪 】AIオンデマンド「フェーズ2」へ/地域公共交通会議で採決抜き「合意」
【 東京 】阪神高速に首都高並み距離制料金/高速道路の将来像で社整審部会
【 京都 】64歳以下含め8月中旬に完了へ/京タ協 乗務員のワクチン接種
【 京都 】京都市域 7月の輸送実績は上向き
【 神戸 】兵庫交通共済 総務委員会開く
【 大阪 】大阪市域「客足の戻りは中途半端」/緊急事態宣言の再発令を危惧
【 大阪 】田畑会長が近運局長ら表敬/滋賀のバス・タク両協会
【 大阪 】新基準告示が「5・5」廃止の契機に?/私鉄関西ハイタク労連・田中委員長
【 大阪 】事前試験の合格者37人/個タク法令試験 申請後は10人
【 大阪 】譲渡譲受の認可書授与と説明会
【 京都 】特殊詐欺被害を未然防止/峰山自動車の乗務員に府警感謝状
【 大阪 】全自交大阪 後任委員長に橋口氏
【 京都 】寺社等のオンラインツアー/エムケイ 物品販売も
【 東京 】交通整理の警官とトラブルで逮捕
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