ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2015年11月9日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信
決断の時迫る、初乗り距離短縮運賃
 「白タク防波堤」への期待と、
       「340円タクシー」の二の舞懸念

 今月20日に開催された政府の国家戦略特別区域諮問会議で安倍晋三首相は「日本を訪れる外国の方々の滞在経験をより便利で快適なものとするため、過疎地等での自家用自動車の活用を拡大する」と宣言し、石破茂・国家戦略特区担当相や同会議民間有識者議員らを激励しつつ、具体化に向けた検討を指示した。すでに交通空白地(過疎地等)での自家用車ライドシェア実現に向けた提案は京都府京丹後市、兵庫県養父市、秋田県仙北市から出されており、今後雪崩を打って同様の提案が相次ぐ可能性は小さくない。政府の規制改革会議は今期の検討課題として自家用車ライドシェアを取り上げることは見送っているものの、シェアリングエコノミー全般については「どのような分野で実現可能か」を検討する方向性を示しており、国家戦略特区での先行事例が「成功だ」と認められれば、全国展開していくことが基本とされている。白タク解禁の全国展開は阻止できるのか、いまタクシー業界にできることは何なのか考えてみる。

運賃制度に関するワーキンググループ
 運賃制度に関するWGにおける検討事項は別表1(略)の通りだ。初乗り距離短縮運賃の導入促進に向けた実証実験の具体的方法や閑散時間帯の需要喚起のための割引運賃など値下げ方向に働く制度検討のほか、繁忙時割増運賃の検討も含まれている。閑散時割引と繁忙時割増は需給状況に応じて決められた計算式に基づき運賃を上げ下げするウーバーなどで採用されている「サージプライシング制度」がイメージされるかもしれない。WGの検討スケジュール案では、初乗り距離短縮について来年2月に予定されている次回会合までに一定の結論を出し、その他については4月、6月の会合を経て6月の最終会合で取りまとめを行うことになっている。初乗り距離短縮運賃については、2016年度予算の概算要求で実証実験の予算要求を行っている関係でもっとも結論を急がなければならないものと位置づけられている。

全国運賃ブロックの初乗り距離・運賃額
 本紙の調査等によれば、全国の運賃ブロックごとの初乗り距離及び運賃額の幅は別表2(略)の通りだ。新旧タクシー適正化新法に基づく準特定、特定域に指定されていない地域については、道路運送法に基づく自動認可運賃、指定地域については公定幅運賃になり、前者については道運法に基づく運賃ブロック(運賃適用地域)、後者については交通圏ごとの設定になっているが、表中は基本的に運賃ブロック単位に合わせている。表には現れないが、爾後加算運賃額とも考え合わせると、東京、大阪など都市部の方が同一乗車距離なら運賃額は安いという傾向がはっきり窺える。その根拠はいまとなってははっきりしないが、都市部の方が人口が多く、乗車機会が多いため、運賃が安くても経営が成り立ちやすいということであろうか。単純に実車率ということであれば、駅待ち営業などが中心の郡部の方が高くなることははっきりしているが、総営業時間中の実車時間率で考えると一定の合理性がかつてはあったということであろうか。
 同表をざっと見渡すと、初乗り距離2キロを維持しているのは東京都特別区・武三地区、同・多摩地区・同・島しょ地区、神奈川県京浜地区、同・相模・鎌倉地区、埼玉県A地区、同・B地区、群馬県A地区、千葉県A地区、同・B地区、茨城県地区、栃木県地区、大阪府・大阪地区の13地区に限られている。ただし、初乗り距離が2キロを下回っていることをもって、「初乗り距離短縮運賃が実施されている」と定義することはゴリ押しというものであろう。歴史的にみて、もともと初乗り距離が2キロより短く、いまもその距離を維持しているにすぎないというケースも考えられるからだ。一見して、適正化新法施行後に地方運輸局長公示に基づき、爾後加算1回分または複数回分の短縮を行った地域は非常に少ない(表中で初乗り距離が1メートル単位で端数になっているものはそれに当たる)。なぜ少ないかと言えば、乗り捨て部分吐き出しによる減収懸念が根強いからであり、逆にそれでも初乗り距離短縮に踏み切った地域は、それだけ総需要減少への懸念が上回ったか、同一地域内に低運賃事業者がいて、やむを得ずという場合があると推定できる。
 現在、東タク協経営委員会を中心に検討が進められていると考えられるのは、初乗り距離1キロ近辺への大幅短縮であり、その点で言えば現行の関東運輸局長公示にある爾後加算1回分短縮の初乗り1.72キロ640円への運賃の変更ではなく、公示の書き換えか、制度改正による全社一斉の運賃変更を要する。表中では初乗り距離1キロを採用している地域は岩手県A地区530円(上限)、同B地区530円(同)、福島県全域520円(同)、長崎A地区510円(同)のみだ。1.3キロ近辺となるとかなり増加する。
WGによる実証実験の検討
 WGでは、初乗り距離短縮運賃実証実験の性格について、@2016年度において、初乗り距離短縮運賃を試験的に導入し、潜在需要の顕在化等の導入効果を検証するとともに、本格的導入に向けた課題を抽出するA具体的には、基本運賃は維持しつつ、基本運賃の初乗り距離に満たない運送に対してのみ、柔軟な運賃を設定する(基本運賃の初乗り距離以上の運送は、従前通り)―と説明している。また、実証実験の実施に当たっては、@タクシーメーターの仕様上、加算運賃は固定金額しか設定できないため、初乗り距離短縮運賃の加算運賃においても、基本運賃の加算運賃と同額(例:90円)とするA実証実験による初乗り距離短縮運賃についても、タクシーメーターに基づく金額を収受することとする。そのため、当該実証実験の参加に当たっては、事業者によるタクシーメーターの改修が必要になる―としている。
 実験を行うに当たっての論点は別表3(略)の通りだが、その結論は次回会合(来年2月開催予定)まで持ち越されている。実証実験の実施地域は未定というのが建前だが、WGの資料中では東京都特別区・武三地区での実施を想定した具体例が提示されており、東京での実験、本格導入が念頭にあることは疑う余地がない。具体例は爾後加算3回分短縮及び同4回分短縮で、それぞれ初乗り距離1.16キロ460円、同0.88キロ370円というものだ。その場合にニューヨーク、ロンドンと運賃の比較を行ったものが別表4(略)だ。同表によれば、乗車0.2キロでニューヨークの方(約430円、課税、チップ込)が、東京460円よりも僅かに安いだけで、その他の乗車距離ではいずれも東京の方が安くなる。例示の案では実質的に初乗り距離2キロ以下の場合、先進国のどの主要都市よりも安い運賃を目指すものと判断される。東京五輪誘致に際して、すでに世界各国のタクシーと比較してサービスの質は「世界最高水準」と評されていたわけだから、それよりもさらに値下げで比較優位に立とうとする意図、対象は、白タク解禁問題への対応くらいしか記者には想像できない。

初乗り1キロ340円タクシーの教訓
 別表5(略)は、WGの参考資料として添付されていた東京の初乗り1キロ340円タクシーの輸送実績だ。11カ月間平均の日車営収は原価計算対象事業者平均34社に対し、1キロ340円タクシー16社の方が、1287円上回っており、これだけを見ると悪くない。しかし、実際には参加16社がもともと東京業界の中で成績優秀な事業者が多かったため、これだけで初乗り距離短縮効果ありと速断できない。実際、約5年後にはすべての事業者が初乗り距離短縮運賃から撤退しており、実施事業者自身が「利用者が選択できないことの不利」を悟ったという結果に終わっているからだ。同じ資料には、1キロ340円タクシーに参加した日の丸交通649両による運行開始直後(1997年4月8日〜同月14日)1週間の輸送実績が明記されているが、それによると、660円(当時の標準的な初乗り運賃額2キロ660円)以下の輸送回数は7.9回から8.4回に確かに増加しているものの、日車営収は1230円の減収になっている(減収率2.05%)と報告されている。近距離輸送が増加する効果は認められたものの、乗り捨て部分吐き出しを補い得るほどの需要増には至っていないということになっている。
 同WGの1キロ340円タクシーに関する報告書では、当時の状況として政府の行革委・規制緩和小委の論点公開を受けて運輸省としても需給調整規制等の撤廃方針を固めたこと、バブル崩壊後の失われた20年に突入していたことによる需要低迷などが初乗り距離短縮による新規需要刺激策として講じられたこと、その目的は、@電車、バスの利用者の選択肢にタクシーを加えるA利用者にとってタクシーを乗りやすくし、利用者層を広げるB東京のタクシー運賃をグローバルスタンダードにする―を掲げていたとする。
 その総括では「開始から5年目を迎えるころ、経済環境は悪化の一途をたどっており、タクシー利用者の減少にも歯止めがかからず、『340円タクシー』を導入した多くの事業者は一定の目的を達成したという手応えと同時に、距離単価の減少に耐え切れず撤退していった」と述べている。
 また、「都内4万5000両のタクシーのうち、1890両約4.2%による距離短縮運賃の導入が、総需要に変化を与えたかどうかは確認できない。しかし、導入事業者によるデータでは、近距離の利用者は確実に増えたものの、出番当たりの営業回数を押し上げるほどの期待したインパクトはなかったため、結果1230円の減収(前述、日の丸交通のサンプル)につながっている。よって、一部の事業者での導入は、利用者心理を刺激し、利用者のすそ野を広げることには至らないという事実は否めない」と結んでいる。
 WGの結論がどのようなものになるのかは定かでないが、少なくともどの地域で行うにせよ、該当地域の全社かそれに近い事業者、車両数が参加するのでなければ減収になることはほぼ明らかなようだ。実験の意義があるとすれば全社全車両参加によることで初めて効果が確認できるということだ。

白タク解禁への防波堤として
 正直に言えば、今回予定されている実証実験は盲腸のようなものだ。全社全車両かそれに近い大半の事業者によるものでなければ、需要刺激策としての効果は確かめようもなく、タクシー業界の努力を見せるためのパフォーマンスの域を出ないと思う。
 そもそも、本来の実証実験の意義は初乗り距離短縮で乗り捨て部分吐き出しをカバーし得るほどの需要増加が見込めるか否かを確認するためのものだったが、いまでは初乗り距離短縮そのものが政府による白タク解禁政策に対するタクシー業界側(主に大都市部)の対案へと変質してしまっている。そうだとするともう実証実験をする必要はなく、所要の制度改正を行って一斉に初乗り距離短縮運賃実施に踏み切るだけで良く、そのための合意形成だけが必要になるということではないか。
 合意形成に向けた論点としては@初乗り距離短縮運賃の実施で総需要増に結び付くかA白タク解禁阻止への効果は期待できるか―に集約される。東タク協では4日の臨時理事会(写真)で「減収ゼロを目指す方針」を確認し、一歩を踏み出した。
今後、結論に向けて実証実験を行ってから判断するゆとりは政治的にはすでに存在しておらず、また、効果がなかったら誰が責任をとるのかと言っても取りようがない。さらに白タク解禁への防波堤効果についても何の保証も得られないし、安倍首相から一筆とることも不可能だ。
 「やるか、やらないか」決断の時が近づいている。検討の余地があるのは、やり方だけになってしまったようだ。(了)
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No.607 11月9日号(全国事業者大会直前・特別編集号) 主な内容
■トピックス
 :決断の時迫る、初乗り距離短縮運賃〜「白タク防波堤」への期待と、「340円タクシー」の二の舞懸念
 :責任の所在も曖昧なIT白タク「断固許さず」〜京タ協・安居早苗会長
 :手遅れではないライドシェア問題〜全タク連・田中亮一郎副会長(地域交通委員長)
 :「過疎地ライドシェア」―直面する危機への対応〜東タク協3副会長に聞く
 :火元の京丹後市に進出宣言〜日本城タクシー・坂本篤紀社長
 :配車機能の活用と現地ドライバーの組織化〜大タ協 関淳一・最高顧問
 :押し寄せる変化を見つめ、適切に対応したい〜神タ協・伊藤宏会長
 :<提言> 神奈川県エルピーガススタンド協議会・宇佐美雅彦会長
 :業界をあげてわれわれの事業も「隙間」を埋めよう〜神タ協・関進副会長
 :命を預かる使命、もっともっと重く〜全福協・漢二美会長
 :「福祉タクシー」などPR〜三幸自動車、武蔵野大学で「青空学習」
 :白タク対応の一方で運賃問題の第一関門〜大阪業界の中・小型一本化
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 実証実験待たず運改手続きも
   17年4月想定で、実質残り1年程度
      特区・武三の初乗り距離短縮運賃

【 東京 】東京都特別区・武三地区での初乗り距離短縮運賃は、減収ゼロを目標に運賃改定手続きを経て実施するための具体案を詰めることで東タク協臨時理事会の了承を得たが、国土交通省が来年度予算の概算要求にも盛り込み、現在、同省の運賃制度に関するワーキンググループで検討が進められている実証実験に先行して実施されることになる可能性が高まっているようだ。
 4日の東タク協臨時理事会では初乗り1.264キロ500円(加算246メートル80円)、同1.018キロ420円(加算・同)の名古屋現行運賃を叩き台に、減収ゼロとなるよう運賃全体を組み替えていく考え方を採用することで了承された。消費税10%への転嫁と同時実施とするか否かは保留されているものの、メーター改造費の点からも同時実施の方が現実的との見方もある。その場合、2017年4月1日の消費税増税実施時期まであと1年4カ月余となるが、初乗り距離1キロ近辺への全社移行は制度改正に当たり運賃改定手続きが必要になる(消費税転嫁と同時実施の場合には、改定増収率2%の運賃改定になる。分離実施の場合は改定増収率0%の運賃改定に当たる)。
 運賃改定要請書を最初の事業者が提出した日から、連続する3カ月間に当該地区の法人タクシー車両総数の7割を超える法人事業者の要請書提出が必要になるが、仮に1カ月で7割を超えても改定手続きには入らない(取り下げる事業者が出てくる可能性もあるため)。さらに運賃改定に関する標準処理期間は5〜6カ月と定められており、両者を合わせると8〜9カ月を要することになる。

〜物価関係閣僚会議等の日程も考慮
 消費税転嫁と同時実施となった場合には東京特別区・武三地区にとどまらず、全国の業界が一斉に増税分の転嫁のためのメーター改造が必要で、十分な準備期間を必要とする。さらに、「値上げ」には当たらないものの、手続き上は運賃改定となるため、物価に関する関係閣僚会議や消費者委員会でクレームが付くなど、2007年の運賃改定時と同様の展開になると遅れが生じる可能性もある。これらの要素を勘案すると残された時間は1年4カ月余ではなく1年あるかないか―とみるのが無難なようだ。
 そうすると、来年度予算で実施される実証実験の結果を待って初乗り距離短縮を実施するための成案を検討してから運賃改定手続きに入ることは難しくなってしまう。臨時理事会で了承された方針を実行するためには実証実験を待つのではなく、先行して実施することも念頭に、運改要請書第1弾は年末から遅くとも年度内を想定することも必要になりそうだ。
〔11月7日号関東版掲載〕  <Topへもどる>

2015年11月7日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】実証実験待たず運改手続きも/17年4月想定で、実質残り1年程度/特区・武三の初乗り距離短縮運賃
【 京都、神戸 】京丹後、養父両市長と懇談/全タク連・富田会長ら
【 ジュネーブ 】ライドシェアに反対決議/ILO道路運送部門
【 東京 】天候の影響で伸び鈍化/10月の都内無線配車回数実績
【 福岡 】黒土氏が「名誉会長」に/代表権返上、第一交通産業
【 東京 】配車待ち時間をポイント換算/スマホdeタッくんアプリ
【 東京 】現行「有償運送」の範囲内で/ライドシェア巡り交通労連・手水氏
【 東京 】大地震の揺れを体験/栄泉交通、近隣住民らも招く
【 横浜 】千葉と横浜で譲渡譲受認可
 
2015年11月7日号−2 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】2020年に実用化スタート/10年間で普及拡大、安全と効率性謳う/日本自動車工業会が「自動運転ビジョン」
【 東京 】「完全自動走行」見据え法整備/警察庁検討会、来年2月に報告書案
【 東京 】安倍首相が自動運転の実現指示
【 東京 】ライドシェアの問題点にも言及/都個協・利用者懇談会
【 東京 】ドラレコメーカーと意見交換/東京交通共済・事故防止対策委
【 東京 】「法個運営研究会」開く
【 東京 】高橋・東運支局長らが街頭監視/タクセン関係者らと銀座乗禁地区へ
【 東京 】白タク阻止の労使共闘で見解一致/東タク協・労務委「全産別で提起を」
【 東京 】新委員長に今井氏/私鉄東ハイ労・定期大会
【 東京 】茨城水害被害に義援金/本紙通じ、シンセツタク労組
 
2015年11月6日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】「減収ゼロ」の初乗り短縮運賃へ/「名古屋方式」叩き台に組み換え検討/東タク協、臨時理事会で方針了承
【 東京 】12月15日に準特協議会/特区・武三、多摩3交通圏
【 東京 】12月4日に特区・武三「活性化分科会」
【 東京 】神タ協・関副会長に旭日双光章/秋の叙勲・褒章、国交省関係
【 東京 】旭日双光章/椿貴喜氏は経産省関係で
【 横浜 】湘南、小田原は自主的減車等も課題/準特3地域の地域計画見直し
【 東京 】接客コンテスト結果を発表/東京無線・理事会
【 東京 】日交が「健康経営」の格付取得
【 横浜 】タクシーの3人含む41人/神運支局、陸運関係従事者表彰
【 東京 】自交東京が「白タク対策委」会
【 東京 】LPG11月CPは値上げ
【 東京 】乗務員ら130人に委嘱状/東タク協、防災レポーター研修
 
2015年10月31日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】検討の前提にライドシェア/「都市部」と「地方部」に分けて/鶴田・旅客課長、タクシー問題で基本認識
【 東京 】「預かり休車」の制度設計/全タク連、各県協会に意見求める
【 東京 】個タクの未来のため「議連」を/都営協・中島理事長が再度提唱
【 横浜 】地域計画改正案を承認/神奈川3交通圏準特協
【 東京 】「30万人要件」の国賠訴訟/青森の原告らが記者会見
【 東京 】白タク阻止に全力あげる/全自交東京、新委員長に溝上氏
【 東京 】関東交運労協、新副議長に溝上氏
【 東京 】70歳代の事故防止に傾注/日個連交通共済・理事会
 
2015年10月31日号−2 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】ライドシェアの経済効果3.8兆円/ドライバーに年齢制限、任意保険加入も/新経連が官房長官、厚労・国交両相に具体的提案書
【 東京 】「ウーバーは地方でこそ活きる」/対談本で増田寛也・冨山和彦両氏
【 東京 】交政審に技術安全WG/国交省、11月2日に初会合
【 ニューヨーク 】GPS採用の新運賃メーター/TLCが実証実験へ
 
2015年10月30日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】富田会長、特区提案3市長らと面談も/白タク反対、タクシー業界の「対案」提示/全タク連・臨時正副会長会議
【 東京 】公明党は「過疎地の輸送確保」を論議/白タク解禁で全タク連からヒアリング
【 東京 】日交G「全国タクシー」アプリ/47都道府県2万4853両に
【 東京 】次世代タクシーの映像紹介も/東京モーターショー30日開幕
【 東京 】DB設立のメリットなど/東旅厚年基金が事業者説明会
【 東京 】「無事故・無違反」「善行」の86人/全タク連・優良乗務員表彰式
【東京 】11月の重点指導は上野・神田
【 東京 】「次世代タクシー」お披露目/トヨタ、事業者招き内見会
【 東京 】大和自交、不動産売却で特別利益
【 東京 】2日に防災レポーター研修会/東タク協、10年継続の3人表彰も
【 東京 】福祉車両等の実車持ち込み/三幸自動車、武蔵野大で青空学習
【 東京 】グリーン新町労組委員長に内山氏
 
2015年10月28日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 ロンドン、ニューヨーク、パリ 】NY等で正規タクシーのスマホ配車/ウーバーに対抗、20万両のNW目指す/英・起業家グループが事業化へ
【 東京 】次世代タク、自動運転の動向/全タク連・技術環境委が聴講
【 東京 】「次世代タクシー」の概要公表/トヨタ、UD適合で開発
【 東京 】川野・東タク協副会長ら大臣表彰/15年度自動車関係功労者
【 東京 】運転者登録、24人が新任講習修了/東タク協三多摩支部
【 東京 】産婦送迎の「たまごタクシー」/大和自交Gが乗務員講習
【 東京 】中小向け無線共済、試験運用へ/関自無協、包括回線契約で低廉利用
【 横浜 】神タ協、協会長表彰など承認
【 東京 】準本選会に8人選抜/東個協、接客マナーコンテスト
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■ 養父市長「市民の足を確保」
    ライドシェア問題で富田、吉川両会長らと会談

【 神戸 】兵タ協の吉川紀興会長らは5日、前日の4日に京都市内で京都府京丹後市長と面談した全タク連の富田昌孝会長らとともに養父市役所を訪れて広瀬栄市長らと会談、ライドシェア問題について意見交換した。特区提案について市長は、「市民の足の確保は都市部とは方法が違う。自由度がほしい」と説明した。
 広瀬市長は、高齢化の進展などで路線バス、コミュニティバス、市の行う有償運送とも「乗車密度が2〜3人」と極めて低く、従来の交通手段の維持が困難になっている状況に触れる一方、急病時の移動や高齢者の通院、子どもの通学など移動手段を確保する必要があるなどと、地域事情を説明した。また、過去にタクシーを営業所などの拠点地域に張り付かせる社会実験を行ったことを振り返り、コスト負担の問題を指摘。「自家用と事業用の違いは重々承知しているが、市内には足の確保が行えていない地域もある。市民にとってはどうか、養父市民の命を守るという観点からどうかと考えている」と述べた。
 会談には全タク連から富田会長、神谷俊広理事長、京都協側は吉川会長のほか信原智彦、青田嘉之、平尾文一の各副会長、宇高昌利・地域交通特別委員長、地元の全但タクシー・藤本修社長らが、事前に意見交換した上で臨んだ。
 兵タ協幹部らに富田会長は、前日の中山泰・京丹後市長との面談内容を説明。「業界として利用者に何ができるのかが重要になってくる」としたほか、白タク解禁勢力の狙いは郡部で実績を作った上での都市部への進出だとして、警戒感を強めた。
 吉川会長は「協会員一致団結して取り組んでいきたい」との決意を示すとともに、「国家戦略特区で何でも進めてしまうというのは問題がある」と述べた。地元事業者は、養父市は自家用車の所有率が1世帯当たり2台以上となっているなど「自家用車の普及率が非常に高い」実態を紹介した。
 会談を終えた兵タ協は、広瀬市長および同市議会への陳情書の提出を検討することとした。10日の地域交通特別委員会で協議するもよう。ライドシェア特区をめぐっては、地元の全但タクシーが4日付で市に要望書を提出。各地の地域公共交通会議で地域交通のあり方等を議論しているのに、相談がなかった点に疑義を示している。
〔11月7日号関西版掲載〕<Topへもどる>

2015年11月7日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 神戸 】養父市長「市民の足を確保」/ライドシェア問題で富田、吉川両会長らと会談
【 大阪 】「水際作戦」に支援の申し出/京丹後進出宣言の日本城タクシーに
【 大阪 】交通空白地に「個タク特区」を/全大個協会・和田会長が提案
【 大阪 】大阪の法人乗務員、70歳以上が4000人に/タクセン10月末集計
【 大阪 】「1キロまでは考えていない」/初乗り短縮で大タ協・三野会長
【 大阪 】トヨタ次世代タクシー内見会/大タ協・照屋副会長「高価格が難点」
【 京都 】四条通の歩道拡幅完了、15日に式典
【 大阪 】堺市の個タク事業者に黄綬褒章/近運局管内、秋の褒章
【 神戸 】甲南交通、残り10両も譲渡
【 大阪 】タクセンの英語講座を紹介/ケーブルTVが12日放送
【 神戸 】神戸・阪神間など、6・7月連続増収
【 大阪 】近畿交運労協、全役員再任
【 大阪 】北港タクが譲渡譲受で3分割へ
【 神戸 】高砂交通、役員変更届
【 大阪 】近運局、法人1社車停
※大運支局監査情報
 
2015年11月6日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 京都 】ライドシェア選択は「コスト」が理由/全タク連・富田会長らとの懇談で京丹後市長
【 大阪 】京丹後の3町に同時進出/日本城タク・坂本社長
【 京都 】京都駅北口に専用乗り場検討/インバウンドタクで京都市
【 京都 】八条口ショットガン/初日から課題山積
【 京都 】八条口のUターン問題/京タ協、周知ビラなど要望
【 大阪 】府下の死亡事故多発で注意/協親交通が安全講習会
【 神戸 】第1回の既存運転者講習会/兵タ協西播支部
【 大阪 】山陽交通労組が秋闘団交
【 大阪 】白タク反対「労使でデモを」/自交大阪・庭和田書記長
【 大阪 】「安全」の説得力削ぐ高齢化/白タク問題めぐって産別幹部
【 京都 】「ライドシェアで業界は活性化」/「エムケイ新聞」が見解
【 京都 】北部から初めての受講者/業務センターの新任運転者講習
【 訃報 】鎌田叶氏(私鉄関西ハイタク協議会議長)10月20日死去。69歳
 
2015年10月31日号 関西版ニュースヘッドライン
【 京都、大阪 】過疎地での「個タク特区」提唱も/近畿業界、白タク対抗で初乗り距離短縮運賃に賛同意見
【 大阪 】初乗り短縮で「傘代わりに」/日の丸ハイヤー・暮部社長
【 大阪 】白タク阻止のモデル作る/日本城タク・坂本社長
【 神戸 】B型賃金がネック/初乗り短縮で労組幹部
【 京都 】速度規制と信号機撤去で事故防止/抜け道利用目立つ三条通
【 京都 】再移設直前の運用説明/八条口エリアマネジメント会議
【 神戸 】兵庫交通共済、入退会など承認
【 大阪 】11月1日からリニューアル運用/阪急・茨木市駅西口乗り場
【 大阪 】労使一体で「ハザードマップ」/ひかり交通、乗務員に当事者意識
【 大阪 】視覚障害者への留意点など/福祉タクシー研修会
【 大阪 】監査免除のインセンティブも/12月1日に関交研セミナー
【 和歌山 】中紀地区で6社目の運改申請
【 大阪 】大阪市域で2件の譲渡譲受認可
【 大津 】帝産タクシー滋賀、役員変更届
【 訃報 】兼元吉男氏(キャビック創業者、兼元秀和現社長の父)29日死去。89歳
 
2015年10月30日号 関西版ニュースヘッドライン
【 東京 】富田会長、京丹後市長らと面談へ/特区提案の3市訪問、全タク連・臨時正副会長会議
【 大阪 】白タク問題「よそごとではない」/大タ協・三野会長、関係協会を支援
【 京都 】まず地域公共交通会議で議論を/京タ協・安居会長、業界からも積極関与
【 大阪 】京丹後市進出、週明けにも申請へ/日本城タク・坂本社長
【 大阪 】大阪市域、5月以来の3万円割れ/大タ協・9月輸送実績
【 神戸 】初乗り距離短縮運賃テーマに/兵協「マネジメントカレッジ」
【 東京 】「過疎地の輸送確保」で論議深める/公明党が全タク連ヒアリング
【 大阪 】今回は11時以降も平穏に/北新地・合同街頭指導
【 京都 】京都市域準特協、12月11日開催
【 大阪 】タクシー乗車等の「サポート券」/大東市が2歳までの子育て支援
【 京都 】運転者確保へ横断的取り組みを/京都業務センター・通常総会
【 大阪 】福祉対策、地域活動などを顕彰/近運局、優良30社を表彰
 
2015年10月28日号 関西版ニュースヘッドライン
【 神戸 】「供給輸送力の削減」凍結求める声も/ライドシェア台頭で兵タ協神戸・阪神間支部
【 大阪 】具体的な提案と積極的な行動を/白タク問題で関・大タ協最高顧問
【 大津 】初乗り距離短縮運賃「やむなし」/交通労連ハイタク部会
【 大津 】「消費者目線」の取り組み必要/白タク対策で手水・事務局長
【 大津 】IT活用で業界からの提案を/交通労連関西地総・定期大会
【 大阪 】ライドシェアで「1億総失業」/全自交大阪・加藤委員長
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