ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2015年4月6日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信
カルテル被疑は新潟だけの問題なのか
 独禁法は「自由化万能法」
  新潟の12社〜公取委相手に東京高裁に提訴

 運賃カルテルと認定されて排除措置命令と課徴金納付命令を受け、審判請求したものの却下の審決を受けた新潟の15事業者のうち12社は3月30日、審決を不当として東京高等裁判所に提訴した。12社の代表である高橋良樹・都タクシー社長(新潟市ハイヤータクシー協会会長)は県ハイ・タク協会で行われた記者会見で、「公取委はただの一言も私たちの言うことに耳を傾けようとしなかった。高裁に望むのは、私たちが主張してきたことを厳正に評価してもらうことだ」と述べた。どうすれば高裁に公正な判決を出させることができるだろうか。

マスコミ注目の中、公取委を提訴
 提訴したのは公取委に審判請求した15社のうち、都タクシーのほか富士タクシー、さくら交通など12社で、昭和交通観光、聖篭タクシー、東重機運輸の3社は断念した。
 記者会見には高橋氏のほかに、さくら交通の三田啓祐社長、県ハイ・タク協会の鈴木久夫・専務理事、市ハイタク協会の佐々木紀彦・専務理事、交通労連・全新潟タクシー労組の伊丹信夫委員長、全自交新潟地連の宮沢勝正委員長の6人が出席。マスコミの注目度も高く、会見には朝日、読売など7紙、テレビはNHKおよび民放4社が駆けつけた。
 高橋氏はまず、下限割れ運賃から新自動認可運賃の枠内への移行に際して行使されたのは「単なる行政指導」ではなく、「国会で適正化新法が全会一致で成立し、その法律にのっとった行政指導であって国交省単独で行われたものではない」とするとともに、タクシー運賃は一般的な「値段」とは違い、国交省が原価を査定した上で定める「認可運賃」ゆえ、もともと制限的な性質を持つとし、「そのような関係にある行政庁(国交省)が『こうすべし』と言っていることに従ったのに、なぜ断罪されなければならないのか。行政指導の結果として自動認可運賃の最下限に張りついたというのに、公取委は一切、こちらの言い分に耳を貸さなかった。事業者同士が相談したとしても独禁法違反にはならない『正当化理由』があるはずだ」とした。
 また、高橋氏は本紙に対し、「杉本和行委員長ら5人の公取委委員に対し意見陳述をした際にも言ったことだが、公取委・審査官たちはただ独禁法のみの観点からしか事態を理解しようとしない。これは4年前に立入検査を受けた時から感じていたことだ。それはつまり、タクシーが認可運賃であることや適正化新法が何であるかも知らないということでもある」とも述べた。
 提訴に至るまでに、12社はそれまで支払いを拒んでいた課徴金の納付を余儀なくされている。審決が出る2月27日までは延帯金の利率は年4.3%だったが、審決後は年14.5%に跳ね上がるためだ。課徴金額は都タクシーの3479万円と延帯金440万円の合計3919万円を最大額として、全社(提訴未参加ながら課徴金納付命令を受けた社も含む25社)では課徴金合計2億3175万円・延帯金1297万円の合計2億4472万円に上る。

「敵の陣地」からは脱出したが…
 さて高橋氏は審決公表当日、本紙に対し、「ようやく公取委という屋敷を出て、東京高裁という公明正大な場所で相撲がとれる、という気持ちだ」と述べた。この時からすでに裁判への移行は決心がなされていたことだった。
いかに裁判の形式をとった「審判廷」とはいえ、公取委の中で実施されるという意味では「敵の陣地での戦い」という思いが強かったということだろう。そういう心境は十分理解できることだ。
 だが、「高裁に移りさえすれば公平な裁きがくだり、雪冤できる」という単純な話ではないだろう。本紙が公取委の審決取消訴訟審決訟務室担当官に質問したところ、「1947年に公取委が発足して以来、訴訟になったのは130件ほどあるが、審決が高裁で取り消された案件は全体の10%を切っている」との答えが返ってきている。
たしかに公取委審決が裁判で頻繁に取り消しを食らうようでは審判官は鼎の軽重を問われる。そうそう、いい加減な審決を出しているとは考えられない。では高裁ではどう闘うのがベストなのか?
記者会見当日に配布された訴状の概要によると、今回の公取委の審決については次のように批判している。

「正当化理由」を前面に押し出す戦術
 われわれの主張は「公取委への審判請求では、『(カルテルの)合意の成立』を争ってきたが、仮に本件の合意が認められたとしても、事業者が運賃変更認可申請を行ったことには正当化理由が存在し、本件の合意、あるいは本件の共同行為は競争を実質的に制限するものではない」というものだったが、審決ではまったく受け入れられなかった。当然検討すべき事項の検討を完全に怠り、原告らの提出証拠を採用せず、あるいは不当に低く評価している。
 このため本訴状では、事業者のした共同行為が強い行政指導の下、意思決定の自由が失われた状態でなされてものであるときや、監督官庁の専門的判断を体現した行政指導に従ったものであるときは正当化理由が認められ、独禁法違反にならないことは最高裁判例や審決例でも明らかであり、学説上も支持されているとの主張を展開する。
 本件審決は、正当化理由の有無の判断の前提となる事実認定にあたり、証拠に対する評価が恣意的で不当なものであることから、正当化理由を認めなかった本件審決の判断は、実質的証拠法則に反した違法なものである。
本件合意は複数の合意から成るものであることから、本件合意に基づく本件の共同行為の一部について正当化理由があるにもかかわらず、本件審決はその可能性についての検討と判断をまったく欠いている点で審理不尽を免れない違法なものである

―ことを主張するという。
 つまり審判廷などでこれまで主張してきたいくつかの論点のうち、「正当化理由」を中心に据えて訴えていく作戦だ。

大阪バス協会事件は「正当化理由」で勝利
 かつて大阪バス協会がカルテル被疑を受け、審判請求したところに出された審決で「正当化理由」があるとしてカルテルの判断が覆った審決(1995年7月10日)がある。
 当時、大阪府の貸切バス市場では会員貸切バス事業者のほぼ全体で認可運賃を大幅に下回る運賃による取り引きが広く行われていたが、大手旅行業者に対する取り引きの依存度が大きいことから認可運賃への値上げが困難な状況にあったため、大阪バス協会が会員貸切バス事業者が運賃を引き上げるべきだと決定したことがカルテルに問われた。
 だが、審決は「その価格協定が制限しようとしている競争が刑事法典、事業法等他の法律により刑事罰等をもって禁止されている違法な取引又は違法な取引条件に係る場合に限っては、別の考慮をする必要があり、このような価格協定行為は、特段の事情のない限り… 『競争を実質的に制限すること』という構成要件に該当せず、したがって同法による排除措置命令を受ける対象とはならない、というべきである」と判断した。
 簡単にいえば「たしかに価格協定により競争を制限したかもしれないが、事業法などの強制力の下にあったのであれば、『競争の実質的な制限』には該当せず、排除措置命令は受けない」ということ。まさに「正当化理由」が認められた審決である。ここで展開された論理が、新潟事業者の件にどのぐらい採用可能か検討し、活用すべきだろう。

独禁法は「自由競争万能法」
 前述のように、「闘う場」が公取委から東京高裁に移ったからといって、今後、12事業者に有利に議論が展開する保証はどこにもない。公取委審決が「クロ」と出たことで「これでおしまい」と受けとめた向きも少なからずいるに違いない。
 だが、ここで考えるべきは「独禁法とは万能なのか?」という問いだろう。運賃改定において「7割ルール」が存在することからも明らかなように、膨大な中小事業者によって占められているこの業界は、運賃にせよ需給にせよ多分にカルテル的な思考、振る舞いを志向せざるを得ない場面が少なからずある。つまり、一切のカルテル的なものと縁を切るというのは難しく、カルテルと疑われないよう注意を払うので精いっぱいというのが本音ではないか。その意味では、依然として「明日はわが身」なのであり、新潟だけの問題ではないのである。
 だが、新潟の事例の推移を見ればはっきりと分かるように、公正取引委員会が独禁法によって実現させようとしているのは、そのような中小事業者たちの紐帯を解き、競争制限のない自由市場に押しやることと言わざるを得ない。それは、業界が長年にわたり悩まされ、抵抗もしてきた規制緩和の潮流ともぴったり重なっている。規制強化や再規制を求めるのならば、独禁法の運用に対しても厳しい批判の目を向けなければ全く不十分なことになるだろう。

憲法学界にも「経済的自由」万能批判あり
 独禁法は、たしかに業界が背伸びをしても何らの影響力も行使できない法律に見える。だが、最高法規である憲法学の世界でも規制緩和万能に対する批判は存在する。
 たとえば早稲田大学の中島徹教授は、「経済的自由」の万能さを疑問視し、「経済的自由」は「自由」の一部を構成するが、「『経済的』という限定が示すように、『自由』そのものではない」とし、憲法学説では経済的自由権の保障が相対的なものであるのは自明であるにもかかわらず、「競争」や「自立」の主張が強まると、「憲法学説の一部はそうした動向を積極的に受け入れ、大半は黙認した。このように、憲法学説がいわゆる市場主義と意識的ないし無意識の共犯関係を築き上げてしまった理由はいったいどこにあるのか」と疑問を投げかけている(中島徹著「財産権の領分」)。
 その意味でも、この裁判への支援・支持は不可欠だ。全タク連や労働団体などの一層の奮起が求められる。(了)
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No.579 4月6日号 主な内容
■巻頭人物:川鍋 一朗氏(東京ハイヤー・タクシー協会会長)
■気になる数字57.7%/首都圏での配車アプリのネットアンケート、利用のトップは…
■トピックス
 :新潟の12社、公取委相手に東京高裁に提訴〜カルテル被疑事件
 :適正化、活性化にどう生かす― 〜国交省ネットモニターのタクシーアンケート
 :事業者構成員は170人超える!? 〜開催まで3週間、大阪市域準特協議会
 :<シリーズ> 2015春闘―産別・労はいま〜中労協
 :「安全マネジメントの精華」としての最終決断〜甲南交通(神戸)、突然の解散・廃業
 :<スポット> 京聯自動車が民事再生手続き〜負債総額10億円超、事業は継続
 :外国人観光客300万人をおもてなし〜京タ協&業務センター「指差し外国語シート」
 :<スポット> 「大阪で最高の設備」をアピール! 〜ナニワ交通整備工場プレオープン
■東西往来
 :改訂の目玉は「SOS」/観光+グルメにUDもメニュー追加
■この人/この言葉:樽澤 功氏、高内 啓祐氏、前田 善満氏、西上 雅章氏
■シャッターチャンス
 :タクシー業界そのものが変わる/営業の自由と公共の福祉の狭間
 :減車に賛成か否か/世間は思う「この期に及んで」
■アラカルト
 <内外交差点> 京都発! 天下御免の個人タクシーが行く   嶋田 勝一氏C
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交通界ファックスプレス(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

Faxpress 関東版
 活性化事業の取り組み「総点検」
    準特地域対象に観光、UD、人材育成など
           国交省、地方運輸局等に通達

【 東京 】国土交通省は1日、自動車局旅客課長名で各地方運輸局自動車交通部長等に宛てて、タクシー事業の活性化推進を一層強く求める事務連絡を発出した。地方運輸局・運輸支局職員に活性化の取り組みの重要性を改めて周知するとともに、地方局において所管地域の活性化事業の取り組み状況について「総点検」を実施する。インバウンド拡大策や人材確保・育成策などの実施状況について報告を求めるとともに、今後取り組みたいことや取り組みの妨げになっていることなどについても報告を求める。タクシー業界に対しては全タク連を通じて、特定地域・準特定地域での協議会事務局として活性化の取り組みに当たって具体的な目標値を明記するよう要請する。
 事務連絡による事業活性化推進強化の背景については、「タクシー適正化新法は、タクシー事業の供給過剰に端を発する諸般の問題解決に向け、適正化と活性化を両輪として取り組みを推進することを求めており、特に、同法に基づき準特定地域、特定地域に指定されている地域においては活性化事業の取り組みを着実に実施する必要がある」などと説明。需要掘り起こしに向けて地方運輸局等において必要な措置として、関係者の意識改革が必要だとし(今年1月26日の地方運輸局長等会議で確認済み)、具体的には、@タクシー事業については、規制の運用に意識が傾きがちであるため、運輸局長は、各運輸局および管轄支局の関係職員に対し、活性化の取り組みの重要性について改めて周知A各職員は、事業者や業界団体等との接触の各機会を捉え、活性化事業の取り組み強化の必要性についてメッセージを発信―することを求めるとともに、活性化事業の取り組み状況についての「総点検」も実施するとした。
 また、各運輸局は地域協議会における活性化事業の取り組みに係る議論をサポートすることとし、各協議会事務局へは全タク連を通じて、今後の地域計画策定・改正に当たって、「活性化の取り組みについて可能な限り具体的な目標値を明記するよう要請し、また、協議会を原則として半年ごとに開催し、その進捗を点検すること」を要請する。このほか、運輸局間で好事例など情報共有を促進するとしている。
 活性化事業の総点検は準特定地域を対象とし、具体的な取り組み状況の確認は2013年から15年4月1日時点の実施状況と今後の計画について集約する。内容については、@インバウンドの拡大(観光促進)=観光タクシーの運行(認定ドライバー数)、訪日外国人増加への対応(語学研修受講者数)A人材確保・育成(若年層の採用拡大、女性活躍促進)=新卒ドライバー採用説明会の実施・参加(事業者数)、妊婦応援タクシーの運行(事業者数)、育児支援タクシーの運行(事業者数)Bユニバーサルデザインタクシーの普及=ユニバーサルドライバーの育成(UD研修の受講者数)、福祉タクシーの運行(導入台数)、UDタクシーの導入(導入台数)CIT・新技術の導入=アプリ配車の導入(事業者数)、電子マネー・クレジットカード・ICカード決済器の導入(導入台数)、環境対応車の導入(EV車、HV車等の導入台数)Dその他=地域における防犯・防災への協力(防犯協定等を締結している事業者数)、その他実施中の取り組みであって先駆的と思われる事例―をあげている。
 また、今年4月1日以降の状況として、「今後取り組みたいこと」「取り組みに当たって妨げとなっていること」についても集約を図る。
〔4月4日号関東版掲載〕  <Topへもどる>

2015年4月4日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】活性化事業の取り組み「総点検」/準特地域対象に観光、UD、人材育成など/国交省、地方運輸局等に通達
【 東京 】「タクシー自由化特区」先送り確定/国家戦略特区法改正案を閣議決定
【 東京 】特定地域指定「同意」済み3地域/29地域の準特協、過半数で日程確定
【 横浜 】伊藤会長の訴え効いた?/京浜交通圏の事業者「賛否」
【 東京 】「正当化理由」の検討が欠落/新潟12社、公取委審決の違法性主張
【 東京 】「日ごろのチェックをしっかり」/東タク協・防災レポーター研修会
【 東京 】危険ドラッグ防止の講演など聴く/全タク連・交通安全委員会
【 東京 】荻野委員長「適正化が事故防止策」
【 東京 】日交、女性乗務員に新制服
【 東京 】チェッカー3社で英語研修
【 東京 】死亡事故は3月末で4件/東タク協・交通事故防止委
【 東京 】コンドルG、譲受認可で288両に
【 東京 】乗務員負担撤廃による賃下げを批判/自交東京・単組代表者会議
【 東京 】全自交東京、3駅で街頭活動
【 横浜 】いづみタク2両→横須賀タク、認可
 
2015年4月3日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】タクシーの新卒乗務社員109人/14年度入社の5分の1が新卒に/国際自動車がグループ入社式
【 東京 】多摩地区の落ち込み深刻に/東タク協・2月全社輸送実績
【 東京 】定額運賃の運用開始で式典/羽田国内線専用乗り場で4月6日
【 東京 】東京〜富士山周辺の設定可能に/国交省、観光ルート別運賃制度改正
【 東京 】乗務員中心で活動推進/豊玉タク、安マネキックオフ
【 東京 】東京交通共済協組人事(1日付)
【 東京 】「駕籠屋も呼べる」新機能!「スマホdeタッくん」エイプリルフール
【 東京 】全国的に下落傾向続く/3月のオートガス価格
【 福岡 】「ママサポートタク」大分で拡大
【 東京 】国交省人事(1日付)
 
2015年4月1日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】貨客混載、福祉有償運送の拡大後押し/ヒアリングで国交省が取り組み説明/規制改革会議・地域活性化WG
【 新潟 】公取委の審決取消求め提訴/新潟の12社、東京高裁での審理へ
【 東京 】とげぬき地蔵周辺の路上喫煙など/東タク協が徹底指導を要請
【 東京 】全個協関東、接客コンテスト本選
【 東京 】LPG4月CPも安定
【 横浜 】UDタク対応の乗降場も/新川崎交通広場が完成
【 東京 】「あるべき競争」を追求/全中労セミナーで茨木議長
【 横浜 】関運局人事、自交部長に山本氏
【 東京 】乗務員の自主活動で事故防止/栄泉交通、5年間で事故半減
【 東京 】1887両にドラレコ助成/東京ハイタク交通共済協組
【 東京 】適性診断認定の実施要領等一部改正
 
2015年3月28日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 仙台 】更なる輸送力削減へ、特例要望/適正車両数は震災特需除外して再算定を/特定地域指定同意の仙台市準特協
【 仙台 】「他産業との賃金格差埋めたい」/宮タ協・佐々木会長会見
【 新潟 】新潟交通圏も指定同意/賛成1043両、反対267両
【 新潟 】12社、30日に東京高裁に提訴/新潟カルテル被疑事件
【 福岡 】「ママサポートタク」沼津でも/第一交通産業、4月1日開始
【 東京 】秋葉原駅前と青山OMスクエア前/優良乗り場、新たに2カ所
【 東京 】吉祥寺自主ルールを一部改定/東タクセン・乗り場管理運営委
【 東京 】ステッカーの適正表示規程/マスターズ制度で全個協
【 東京 】生産協力金、満額回答/国際労組、生活改善交渉妥結
【 東京 】研修修了者に「UDシール」/全福協、車両用ステッカーも頒布
 
2015年3月27日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】論点に初乗り短縮運賃の本格普及など/大都市と地方都市・郡部、それぞれに課題/新タクシー検討会「事業経営WG」が初会合
【 東京 】国交相「改正適正化新法の趣旨貫徹」/参院国交委でタクシー問題質疑
【 東京 】自動車会館社長に富田氏
【 東京 】アクセスは2万7000件超/全タク連のタクシー情報サイト
【 横浜 】東宝タクが「子育てタク」研修会
【 東京 】タクシー無線の防災強化実験/関自無協東京支部など
【 東京 】羽田定額運賃運用で万全期す/東タク協・乗務員指導委
【 福岡 】「福岡FCVタクシー」出発式/北九州第一交通など5社参加
 
2015年3月25日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】貨客混載、試行的実施へ/範囲と対象、トラック運転者の免許など/公正審・未来社会小委が論点整理
【 東京 】東京準特協、まず「基本方針分科会」
【 東京 】交政審・浅野会長を再任
【 東京 】政府諮問会議「タクシー」見送り/今国会提出の特区法改正案
【 東京 】時代の変化、読み取る力を/国際自動車が95周年式典
【 東京 】賦課金値上げなど仕切り直し/経費削減さらに、東個協・理事会
【 東京 】飛鳥交通G 神奈川、埼玉で再編
【 横浜 】「かながわ観光タク」ドライバー/現在約350人、14年度の認定終える
【 東京 】個々が「事故ゼロ」の意識で/事故防止責任者講習会
【 東京 】IP無線導入は継続審議に/日個連都営協・理事会
【 横浜 】乗務車両に「新人マーク」/三和交通G、乗務3〜4カ月対象に
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Faxpress 関西版

■ 大タ協「意向調査」の結果次第
    大阪市域準特協議会の進行打ち合わせ       

【 大阪 】大阪市域交通圏タクシー準特定地域協議会(会長=安部誠治・関西大学教授)の事務局を預かる大阪タクシー協会は3日、大阪市中央区の協会事務局で安部会長、近畿運輸局の阿部竜矢・自動車交通部長、三野文男・大タ協会長、事務局長の足立堅治・大タ協専務理事、井田信雄・常務理事らで27日に開催する準特定地域協議会の打ち合わせを行った。事業者および労組代表の構成員が膨大な数に膨れ上がったのを受け、議事進行などを検討した。
 大阪市域のタクシーの現状について近運局が資料説明した後、中心議題である特定地域指定について構成員から意見を聴いた上で議決、評決という流れになる見通し。開催時間は全体で2時間を想定しているが、当日の参加者がどの程度になるのかということに加えて、安部会長の進行、采配にかかるウエイトが大きくなりそうだ。
 現状として肝腎の事業者の考えが大タ協内でも圧倒的多数が特定地域指定に同意という状況であるかどうかは不明で、1日に事務局がファクス送信した「意向調査」の結果を見て検討することになっている。1票しかない事業者の議決権は大タ協が行使することになるとみられるが、意向調査の行方は予断を許さないとの見方もあり、この日の打ち合わせでは車両数ベースで「同意」が圧倒的多数を占めるかどうかを見るしかないとの方向になったもよう。意向調査の返信締め切りは今月13日で、大タ協では、この結果を受けて17日の五役会、理事会で協議する。安部会長、阿部部長を交えての次回打ち合わせもこの後23日に設定された。
 あくまで事業者の同意が決まってからのことになるが、同じく1票となる労組の議決権行使者については、「各労組が何人の組合員を有しているか分からず、報告を求めても正確なところは分からない」として、「団体数が多い方」に議決権が与えられるという判断のようだ。地方自治体は大阪府、堺市、八尾市、吹田市の4団体が構成員になっており、これらに対する特定地域の説明はすでに終っているようだが、「供給力削減=減車の規模や方法を決めることに加わることは立場上適当でない」として、棄権に回る可能性が高いようだ。「その他関係者」は大阪タクシーセンター、大阪府警本部、大阪労働局の3代表で変わらず。事務局は詳細を明らかにしないものの、前回2人だった「地域住民」(消費者団体)と同じく3人だった「学識経験者」はそれぞれ1〜2人増えていることを示唆している。
〔4月4日号関西版掲載〕<Topへもどる>

2015年4月4日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】大タ協「意向調査」の結果次第/大阪市域準特協議会の進行打ち合わせ
【 大阪 】指定見送りなら規制緩和の揺り戻し/交友会説明会で幹部が見解
【 京都 】深夜割増廃止、協会長会社も!?/労組が調査、安居氏「絶対ない」
【 大阪 】一社「大阪タク無線センター」/組織移行へ大無協が新規設立
【 大阪 】「IPか、デジタルか」も未定/大協・無線委は継続協議
【 大阪 】原告の「実態」知って判断を/公定幅訴訟、自交大阪が地裁前で街宣
【 大阪 】大阪阪神タク労組も妥結/私鉄関西ハイタク労連・春闘
【 東京 】「タクシー自由化特区」先送り確定/国家戦略特区法改正案を閣議決定
【 大津 】ゆかりの地巡る「三成タクシー」/近江タクシーなど3社が運行
【 京都 】雲ケ畑「もくもく号」3周年/弥栄自動車の定時タクシー
【 大阪 】半期ごとに「特別精勤奨励金」/山陽交通労組が春闘妥結
【 神戸 】全兵庫の2氏がアテンザ導入/燃費、安定性など評価
【 大阪 】D&T30両→スマート交通、認可
【 大阪 】ワンコインタク「タックン」に名称変更
【 神戸 】山陰観光タク、事業廃止届
【 奈良 】葛タクシー、事業廃止届
 
2015年4月3日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】40両以下は「営業制限」基本に/中小などの供給力削減で選択肢/大タ協、特定地域説明会終える
【 京都 】京聯自動車が民事再生手続き/負債総額10億円超、事業は継続
【 大阪 】減車の「不公平是正」どこまで?
【 京都 】法個両団体が表敬訪問/井上・京運支局長と懇談
【 大阪 】特定地域、供給削減命令なら提訴/ワンコイン協会・町野氏
【 大阪 】大阪の法人乗務員、65歳以上1万人迫る/50歳未満は3000人
【 大津 】「ゆりかごタク」全県運行を開始
【 大阪 】駐車違反の38人に警告書/大運支局、昨年12月分の通報受け
【 東京 】全国的に下落傾向続く/3月のオートガス価格
 
2015年4月1日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】事業者構成員170社前後に!?/大阪市域準特協、単組参加で労組代表も膨張の見通し
【 大阪 】「団結ないと良い方向には流れない」/地域指定めぐる意見分裂に危機感
【 京都 】「指差し」でなく手を広げて説明を/京タ協、「外国語シート」の注意点
【 神戸 】「安全運行の継続に限界」/甲南交通が解散・廃業
【 大阪 】事業者は「1社・1票」に/特定地域指定「車両数」に異議の声
【 大津 】大津市域の準特協は5月15日
【 京都 】深夜早朝割増廃止への対応/個人7団体、大手認可後に検討
【 大阪 】下限割れワンコインの処分差止/大阪高裁、仮処分で国側の抗告棄却
【 京都 】3年後に福祉事業参入/エムケイ、OT研修に関与
【 京都 】八条口乗り場の待機ルール/業務センターが順守呼びかけ
【 神戸 】西宮・生瀬地区の乗合タク/阪急タク、試験終え10月本格運行へ
【 神戸 】阪神タクシー労組が春闘妥結
【 大阪 】「得タク」カードで差別化/北摂交通圏のひかり交通
【 奈良 】天理タクシー、4月4日運行開始/奈良・山の辺交通圏の新規会社
【 大阪 】全大個協組「四天王寺支部」発足/天王寺東住吉支部が名称変更
【 奈良 】「ぼたんまつり」定額運行/長谷寺で今年も日の丸交通
 
2015年3月28日号 関西版ニュースヘッドライン
【 大阪 】総額約5800万円のメリット割引/大阪交通共済、前年度並み還元へ
【 大阪 】監指部長に本局復帰の本田氏/近運局人事、旅二課長は藤本氏
【 京都、大阪、神戸 】MK、ワンコインが労使で構成員に/大阪、神戸両交通圏の準特協
【 大阪 】親交会各社に特定地域説明会
【 大阪 】大阪市域2万9845円/大タ協2月実績、実働率は70.9%
【 大阪 】運輸審が疑義挟む命令はできない/供給削減めぐり阿部・自交部長
【 神戸 】神戸市の調査など「接客悪化」/マナー向上推進会議で報告
【 京都 】京都市域8200両で運用開始/京タ協など「指差し外国語シート」
【 大阪 】関協説明会での発言「非常に残念」/交通労連ハイタク部会が談話
【 神戸 】中小事業者にメリット大きい/減車問題で全自交兵庫・北坂委員長
【 神戸 】喫煙の罰則、事業者にも/兵サセン指導規定等の改定説明会
【 大阪 】JR八尾駅南口乗り場、31日運用開始
【 大阪 】近運局、個タク法令試験25人合格
【 大阪 】大都交通、住所変更届
 
2015年3月27日号 関西版ニュースヘッドライン
【 大阪 】「反対」が圧倒的なら指定ない/関協説明会で大タ協・足立専務理事/特定地域指定「同意」手続きで私見
【 大阪 】「見れば小吉、乗れば大吉」/大タ協「ビリケンタク」出発式
【 神戸 】準特協までに再度、意見交換会/神戸市域の特定地域指定で兵タ協
【 大阪 】全大個協会は「同意」の方向/大阪市域の特定地域指定
【 大阪 】阪急、阪神、揃って社長交代へ
【 京都 】近畿の個人で初、全京がUD研修
【 神戸 】兵協、適性診断業務開始/タクシー以外も受け付け
【 奈良 】奈タ協、通常総会は6月12日
【 神戸 】陸運部に違法事業者排除の緊急提言/甲南交通・大高専務が提出
【 大阪 】北新地、年度内最後の街頭指
【 大阪 】阪急タクシー労組が春闘妥結
【 京都 】個人7団体に京都市も参加して/高台寺周辺の清掃活動
 
2015年3月25日号 関西版ニュースヘッドライン
【 東京 】「タクシー」は盛り込まず/政府諮問会議、見送りを決定/今国会提出の特区法改正案
【 大阪 】不公平是正は特定地域協で議論/大タ協、指定の「前提」を修正
【 大阪 】関協、きょう特定地域説明会
【 神戸 】神戸市域の指定「同意」めぐって/兵タ協、意見集約に至らず
【 大阪 】「特定地域指定で労働条件改善」/商都ハイタク労組・定期大会
【 大阪 】事業計画、予算案を承認/大タ協理事会、能動的な議論も
【 大阪 】新任研修にUDの追加を/受講拡大へ大タ協・ケア輸送委
【 大阪 】大タ協常務理事に足立博司氏/府警大正署長、石井氏は月末退任
【 大阪 】大タ協、新潟訴訟支援に100万円
【 大津 】「ゆりかごタク」全県拡大で説明会
【 大阪 】一般社団へ事務手続き完了/4月に向け関空タク運営協
【 京都 】「解放」と「ショットガン」/八条口、随時切り替えを検討
【 京都 】業務センターなど、四条通で指導
【 大阪 】関協「棒タイ+腕章」採用へ
【 神戸 】実績半減で協力呼びかけ/兵協の得意先紹介キャンペーン
【 神戸 】昭和交通労組、全役員を再任
【 神戸 】兵タ協東播支部、UD研修に33人
【 大阪 】春闘「タクシーはこれから」/交通労連関西地総・執行委
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