ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2015年3月2日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信
再燃!タクシー自由化特区
  大阪のみならず全国に波及も?
        国家戦略特区WGの問題意識

 昨年夏、突然注目を浴びることとなり論議を呼んだ大阪府・市共同提案による国家戦略特区を活用した「タクシー自由化特区」構想。その後、衆院解散・総選挙の実施により、なんとはなしにウヤムヤに終わった感もあったが、秋の臨時国会では政府として成立を断念せざるを得なかった国家戦略特区法改正案に盛り込むべき、追加規制改革事項として再びタクシー自由化特区構想が注目を浴びている。そんな中、内閣府が公表した昨年9月3日の国家戦略特区ワーキンググループの議事録から、同WG側から「特区としてやるなら、自治体が悪質事業者を自ら追い出す仕組みを構築する覚悟を持たなければ説得力がない」との指摘を受けていたことが分かった。自由化を志向しながら、規制強化の例外とする優良事業者の基準や監督、悪質事業者の退出促進は従来通り、国任せでは特区で取り組むにはふさわしくないとの指摘だ。同時に新旧タクシー適正化新法による規制強化の流れについて「元来なら規制改革会議にふさわしいトピック。全国で、これはおかしいではないかと言うべき」との主張もなされている。規制緩和を促進する側の政府機関からも指摘された大阪のタクシー自由化構想の欠点とは何なのか、同議事録の概要を紹介する。

 大阪府・市の共同提案になる国家戦略特区=「都市格を高める『より良質なサービス』を提供するタクシーに対する規制緩和について」構想についてはこれまでにもさんざん報じられてきたのであまりしつこくは繰り返さない。
 簡単に振り返ると別表(略)のようになるが、構想の動機は、「改正タクシー適正化新法により大阪府全域が概ね準特定地域に指定されているため公定幅運賃や新規参入規制、増車規制が適用され、利用者が求めるサービスの選択の幅が制限されている」こととされ、具体的な自由化に関する提案内容としては、「安全面・接遇面、労働環境などにおいて国が求める一定の水準を上回る優良な事業者に対して、改正タクシー適正化新法等に基づく運賃規制・台数規制の強化を適用除外とする」というものだ。

遅ればせながら公開された議事録
 先日、内閣府が遅ればせながら公表した議事録は、昨年9月3日に開催された国家戦略特区ワーキンググループ(座長=八田達夫・大阪大学社会経済研究所招聘教授)が実施した大阪府、大阪市の幹部職員(=木村哲也・大阪市経済戦略局立地推進部長、橋田学・大阪府政策企画部企画室政策課課長補佐ら計6人)らからのヒアリングについてのもの。八田座長の質問に対して提案者として大阪府・市職員が答える形で進行する。

乗務員の賃金低下「消費者は得」
 大阪府・市側の提案趣旨及び規制緩和の実施内容などの説明を受けた後、八田氏はそもそもの公定幅運賃の根拠は何かを問い、さらに「上限(規制)はわかるが、下限を決めることの根拠は何か」と問い、規制緩和後過当競争になって運賃・料金が下がり過ぎたという傾向があったとの答えに対しても、さらに「過当競争とはなんですか」と重ねて問い、「運賃が下がることは既存のタクシー業界には困ることだが、消費者にとっては良いこと。台数を制限すれば業界の利益は上がるが、それを緩めれば利益が下がるのは当たり前。しかし、それは競争のために当然あるべきこと。上限を決めておいて消費者を守りさえすれば、後は競争してくださいというのが元来のこういう規制のあり方だと思うのだが、ここで下限を規制する理由は何なのか」と強調する。
 府・市側は多分に国交省の受け売り的な説明に終始し、法改正の背景には日車営収の落ち込みと乗務員の賃金低下があったと聞いている―と説明。
 八田氏はさらに「その分、消費者にとって得なわけです。それで非効率な事業者は退出し、競争を乗り超える経営の努力をしたところが残っていく。下限規制の根拠がもともと薄弱だ。過労から労働条件が悪くなって事故が増えるはずだということを建前にして規制しているのなら、大阪市が事故を起こすようなタクシー会社に対する特別なペナルティをかけるという対策を講じれば済む。しかしもともとそんな建前上の根拠さえないのなら、下限は無条件撤廃するほかない。要するに安全面では文句を言わせない措置をとって、下限を取っ払えば良いのではないか。提案では下限を取っ払うのか、それとも広げるのか」との考えを示している。
 八田氏はまた、持論として提案内容は「すごくまとも」と評価した上で、東京では価格競争はなかったが、大阪では旧・三菱タクシー(現・未来都)やエムケイの名をあげて価格競争があったことに触れてもいる。

「優良事業者」だけでなく
 提案者側からは運賃について特区では全事業者に対して下限運賃規制を撤廃するのではなく、「優良」の基準を満たした事業者だけを対象とすることなどが説明されたが、これについても八田氏は「そこは恣意的にしない方が良い。事故が少ないとか客観的基準があれば意味があるが、裁量の余地は少なくすべきだ」との感想も述べている。
 また、八田氏は「事故や長時間運転など法規違反をしたときには特に厳しく罰するし、また、それをチェックする機能も大阪市は特別に持っているということがあると説得力が増すのではないかと思う」と助言。

権限移譲には及び腰の提案者
 タクシー事業に精通していないこと、現行法令への違反に対する監査、監督、行政処分等の権限がなく府・市での悪質事業者監視、退出促進への直接の関与にはしり込みする提案者側に対しても八田氏は「府なり市なりでやるのが自然だと思う。改革を希望されるのならば。国はもともと理屈のないことをやっているわけであり、下限には何の理屈もない。それをやっているのだから、市の責任で全部やりますと言ってやる方が自然に見える」「提案のご趣旨はよくわかったけれども、特区は市とか区域会議とか、そういうところでやるもので、そういったことを全部国にやってくださいというのでは、何で大阪だけをということになる。国際化するなら福岡だって東京だってみんな必要なのに、何で大阪だけをということになる。(肝心なことを)国にやらせる代わり、大阪は何をするのだろうということがあり、その点はどう説明するのか」「自分のところでやると言ったら、それはよくわかる。それだけの覚悟なんだなということになる。もう少し強いコミットメントがあると説得的になるのではないか」と述べた。
 タクシー規制強化には根拠が薄弱との八田氏の主張に対して提案者側は同調する姿勢を示しながら、具体的な悪質事業者排除の仕組みへの関与には言及を避けつつ、タクシー自由化特区構想実現により大阪の都市としてのグローバル化促進が可能とのメリットを強調し、理解を求めた。

特区でやるなら悪質事業者を独自に排除
 しかし八田氏は、「国際空港を持つ全国の都市でもそれはまったく同じだと思う。大阪のタクシーの場合には、危ないことをしたタクシー会社は、大阪独自の措置を講じて追い出してしまう、あるいは非常に強い措置をとるというような仕組みを作れば、大阪でやる強力な理由が付くと思う。そこで汗をかく必要があるのではないか」と再考を促した。
 また、最後に八田氏は「元来ならこれは規制改革会議にふさわしいトピックだと思う。全国でこれはおかしいではないかと言うべきだと思う。しかし、もし特区でやれるなら、何かまた先ほどみたいな特別な条件が要るのではないか」「それでは、規制改革会議に出されるか、ここでずっとされるかということも含めて、もう少し制度設計を詰めていただければと思う」と締めくくっている。
以上は、議事録を抜粋し、一部は読みやすいように表現に修正を加えている部分もあるが、ほぼ原文に近い。

そもそも間違ったタクシー規制、規制改革会議に見直しを求めるべき
 八田座長の発言要旨を改めて整理してみると、@新旧タクシー適正化新法による規制強化は根拠が薄弱で、そもそも間違っているA特区で規制緩和を求める発想は良いが、もともとの規制が間違った政策なのだから、一部の事業者に例外を認めるではなく地域全体として適正化新法適用除外とすべきなのではないかB特区を活用して「大阪」として取り組みたいのなら、府や市は自らの手で自らの責任により悪質事業者の退出促進に乗り出す覚悟があった方がより説得力が増すC大阪府・市は、そもそもタクシー規制強化がおかしいと規制改革会議にその見直しを求めるのか、自ら覚悟を示して特区で取り組むのかもう一度よく考えてみてほしい―ということになるだろうか。

農業改革と並ぶ「試金石」とまで、情勢の変化がどう影響?
 このWG開催自体は昨年9月であり、総選挙前でもある。国家戦略特区法改正案は秋の臨時国会では成立せず、いまの通常国会に持ち越された。
政府として今国会での同改正案の成立を期しており、いわゆる農業改革とタクシー規制強化のストップは安倍内閣の試金石との見方まで出てくる昨今だから、情勢は変わっている。素直な目でみて、国家戦略特区法改正案に大阪のタクシー自由化特区が盛り込まれる可能性は小さくないと覚悟しておいた方が良いのかもしれない。(了)
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No.575 3月2・9日合併号 主な内容
■巻頭人物:伊藤 宏氏(神奈川県タクシー協会会長)
■気になる数字:3000万人/JTBが2030年に実現を目指す訪日外国人観光客数
■トピックス
 :再燃の「タクシー自由化特区」〜大阪のみならず全国に波及も?
 :大阪市域、特定地域指定への道〜大タ協理事会、「五役会方針」の説明と質疑
 :<シリーズ> 2015春闘―産別・労はいま〜私鉄総連東京ハイタク労連
 :<シリーズ> 2015春闘―産別・労はいま〜全国中立労組政策推進会議
 :近距離乗り場廃止、利用者は「NO」〜大阪タクシーセンター・アンケート
 :<スポット>比叡山観光タクの新社屋/優良個タク事業者京運支局長表彰
 :タクシーの可能性引き出す「動く広告塔」〜新たな活性化の一助となるか?
■東西往来
 :準特協会場前で産別“同一行動”/「2人に1人」のがん予防
■この人/この言葉:齊藤壽夫氏、野嵜正彦氏、士雅次氏、河内泰敏氏
■シャッターチャンス
 :いっそ机の上で議論?/余波収まらぬ悪質事業者の暴力
 :労総環境に問題ありで共通項?/所属組合への愛着も分かるが…
■アラカルト
 <内外交差点> 京都発!天下御免の個人タクシーが行く  嶋田 勝一氏B
速さ+確かさ
交通界ファックスプレス(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

Faxpress 関東版
 公取委、新潟15社の請求棄却
    事業者側は取消求め東京高裁に提訴へ
          運賃カルテル被疑事件、審決

【 東京 】公正取引委員会は27日、新潟交通圏の15事業者が求めていた排除措置命令および課徴金納付命令に関する審判請求を棄却する審決を出した。新自動認可運賃への移行にあたって事業者間で特定運賃区分に値上げする合意があったとするとともに、国の政策や行政指導による「強制」という正当化理由もなかったと述べ、今後も違反行為を繰り返す恐れがあるとして排除措置を命じる必要があるとした。被審人代表の高橋良樹・都タクシー社長(新潟市ハイヤータクシー協会会長)は本紙に審決の取り消しを求めて東京高裁に提訴することを表明した。
 事業者間の「合意」については、26社(審判請求に参加しなかった11事業者も含む)が「新自動認可運賃への移行」や車種区分ごとに移行する運賃区分、さらに小型車については初乗り距離短縮運賃を設定しないことを具体的に話し合い、同一の運賃に収れんさせたとし、事業者が主張する「新潟地域協議会で表明するための一般的な意見の取りまとめ」の範囲を超えて運賃に関する合意が行われたことは明らかだとした。

〜「正当化理由」認めず
 事業者の共同行為を正当化する「正当化理由」については、行政による「報告徴収」や監査の実施が事業者の一定の負担になることは認めつつも、新自動認可運賃への移行を強制し、事業者の意思決定の自由を失わせるものだったとは認められないとするとともに、運輸局が新自動認可運賃の枠内の特定の運賃区分(小型車の場合は下限)に移行することを求める行政指導を行った事実も認められないとしたほか、小型車について初乗距離短縮運賃を設定しないことを求める行政指導もしていないと指摘。さらに、「地域協議会においては具体的なタクシー運賃について協議することが予定されていないことは明らかである」として、「正当化理由」の根拠の一つである「社会公共的な目的達成のために行った専門的な政策判断の体現」についても否定した。

〜15社の課徴金、1億4800万円
 被審人代表の高橋氏は本紙に対し、「読めば分かるがこちらの言い分にはまったく耳を貸さない一方的な審決になっている。ただ、『ようやく公取委という屋敷を出て、東京高裁という公明正大な場所で相撲がとれる』という気持ちだ」と述べた。
 15社に科された課徴金は合計1億4800万円。このうち、納付を拒否していた9社に対する延滞金利は年4.3%(合計1300万円)だったが、今後、年14.5%に上がるため、支払わざるを得ないという。「払いきれない事業者がいる。廃業も出るかもしれない」(高橋氏)。
 なお、本審決は公取委ホームページの審決データベースから全文ダウンロードできる。
〔2月28日号関東版掲載〕  <Topへもどる>

2015年2月28日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】公取委、新潟15社の請求棄却/事業者側は取消求め東京高裁に提訴へ/運賃カルテル被疑事件、審決
【 東京 】敗訴の国側が上告断念/東京の最高乗務距離訴訟
【 東京 】22都道府県で「LINEタクシー」/日交提携各社で2万3000両に拡大
【 東京 】「ココきてタクシー」に新機能/帝都自交、降車地検索など
【 東京 】日交がITベンチャーに資本参加
【 東京 】ひふみ交通買収、都内125両に/ロイヤルリムジン
【 横浜 】東日本大震災被災者を招待/神タ協、タクの日「横浜観光」
【 東京 】「運賃多様化」の持論展開/全中労・茨木議長員インタビュー
【 東京 】全国の修了者1万3000人超える/全福協、「UDマーク」を商標登録
【 東京 】東京無線、1月は4万7558円
【 東京 】全タク連、ラグビーWCに協力
【 東京 】4月12日からマレーシアに/アシストが恒例の乗務員旅行
 
2015年2月27日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】地方部のビジネスモデルも論点に/国際自動車、昭栄自動車が事例報告/新しいタク検討会、人材確保・育成WGが初会合
【 東京 】適正化事業実施の指導助言など/新年度開始に向け国交省通達
【 東京 】東タク協が適正化実施機関に/現地調査も実施へ
【 東京 】事前試験などに備え/全個協が講師養成講座
【 東京 】UDタクシーで接客競う/都個協、関東本選に7人
【 東京 】「タクシーを真の公共交通機関に」/関東交運労協・春闘決起集会
【 東京 】人材確保へ「粘り強い闘い」を/東京交運労協・春闘決起集会
【 福岡 】鹿児島、群馬で対象地域拡大/第一の「ママサポートタク」
 
2015年2月25日号−2 関東・関西版 ニュースヘッドライン
【 東京 】平均年収300万円台に回復/2014年賃金統計調査、全産業平均との格差は拡大/タクシー運転者、東京は400万円割る
※タクシー運転者(男)の賃金・労働時間(2014年)都道府県別一覧
 
2015年2月25日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】特区・武三は「さらなる適正化」推進も/「分科会」設置、4月中にも初会合/東京4交通圏の準特定地域協議会開く
【 東京 】秋葉原、青山を優良乗り場に/東タクセン・渡辺専務理事
【 東京 】待遇改善訴え街頭行動/準特協会場近くで都内産別
【 東京 】来年3月に創立40周年式典/日個連都営協が開催決定
【 東京 】全支部でKYT実施へ/日個連交通共済協組
【 東京 】3月の特別公開指導は新宿で/3〜6月の街頭指導計画
【 東京 】3月5日にハイタクフォーラム/前日には厚労省、国交省交渉も
【 東京 】15春闘に向け、取り組み強化/全自交関東・東京地連が討論集会
【 東京 】高速道帰路負担など統一要求へ/グリーンキャブ3労組の15春闘
【 東京 】譲受の210人に認可書/全個協関東支部が事業講習会
【 東京 】EVグリーン化事業の助成公募
 
2015年2月23日臨時号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】戦後最大の大改革「タクシーが試金石」/改正適正化新法は「最大の汚点」とも/ネットコラムで元経産官僚の慶応大・岸教授
【 横浜 】災害時のタク無線活用で実証実験/関運局、関東総合通信局と連携
【 横浜 】準特協「3月中合意」の予定なし/関運局、期間限定減車は延長に含み
【 横浜 】京浜交通圏「合意してほしい」/特定地域指定で神タ協・伊藤会長
【 横浜 】「自由化特区」大阪だけの話でない/全タク連・神谷理事長が注意喚起
【 東京 】タク無線「災害時でも通信可能に」/関自無協・東京支部が調査研究
【 東京 】ワゴン型タクシーの積極入構を/羽田空港、東タクセンが呼びかけ
【 東京 】労働条件、品質画一化は「統一要求」/15春闘で日交G連絡協
【 東京 】タクシー免許法制化に意欲/自交東京中央委で城委員長
【 東京 】京自労、3月6日に春闘要求
【 東京 】グリーン経営セミナー開く
 
2015年2月21日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】悪質事業者排除へタク特法の改正要求/現行法では対応困難、運輸当局が検討へ/個タクの暴力事件受け東タクセン
【 横浜 】新たな対応「躊躇せずに検討」/奈良部長「非常にショック受けた」
【 横浜 】天候の後押しで減収は2地区のみ/関運局管内・1月の原計輸送実績
【 東京 】準特協構成員に駒沢大・若林教授/独禁法に精通、東京4交通圏
【 横浜 】EV運転者の育成研修/タク6社とパソナのJV
【 横浜 】金港交通→4社に59両、譲渡認可
※今後の届出が予想される羽田空港定額運賃一覧表
 
2015年2月20日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】「利用者の意向」はアンケートで/特定地域指定の是非は問わず/国交省通達、協会・地方局HPや街頭で実施
【 東京 】羽田空港のみ「3500円」に拡大/定額運賃、対象外は品川区のみに
【 東京 】羽田定額運賃見直し/多摩でも23日に説明会
【 東京 】災害対策委を総務委に統合へ/東タク協、川村委員長「役目終えた」
【 東京 】実・空車表示の「英語表記」/東タク協、環境・車両資材委で検討
【 東京 】山下氏への辞任勧告など報告/当人は拒否、東個協理事会
【 東京 】タクセン指導員に暴力の事業者除名/日個連都営協・総代会
【 東京 】修了者が350人超える/東タク協三多摩支部・UD研修
【 東京 】労使間の問題は分科会で/釘本氏が準特協で提案へ
【 東京 】三和交通東京が英語研修/「持ち出し研修」活況
【 東京 】都内3産別がビラ配布/24日、準特協会場周辺で
【 横浜 】労使協調のボウリング大会/全神奈川ハイタク労組連絡会
【 訃報 】井上尚美さん(井上豊・改進タクシー社長の妻)17日死去。57歳
 
2015年2月18日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】国際線運賃に統一、一部で引き下げへ/国内線は4月6日から運用開始/羽田定額運賃、見直しモデル案「改訂版」
【 東京 】五輪年目標に女性労働者倍増など/「交通政策基本計画」を閣議決定
【 東京 】要望無線局の規模縮小傾向続く/1月のデジタルタクシー無線局
【 東京 】タク関与死亡事故、多発/昨年の8件上回るペース
【 東京 】問題解決へ小委、「燃料タンク」から/東タク協・環境車両資材委
【 東京 】LPG、3・4月は再び下げ基調
【 東京 】大和自交・第3四半期連結決算
【 東京 】スタッドレスタイヤは4臨に/東タク協通知、実験映像も公開
【 東京 】自交総連が「怒りの中央行動」/国交省前で3月4日、抗議と請願
【 東京 】22日に創立30周年式典/全都個タク軟式野球連盟
【 横浜 】車停は法人3社、個人2者/関運局・1月の行政処分
 
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交通界ファックスプレス(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

Faxpress 関西版

■ 大阪駅タクシー乗り場移転
     桜橋口1カ所に、法個両団体が周知キャンペーン

【 大阪 】JR大阪駅南口のタクシー乗り場が28日(27日深夜)廃止され、新設された桜橋口乗り場の仮運用が始まった。
 乗り場移転については、近畿運輸局が事務局を務め、業界労使などが参加する対策協議会(議長=大阪運輸支局長)が2012年11月に設置され、主に幹事会で議論されてきたが、JR西日本は「南口廃止、桜橋移転」の既定方針で一貫。業界側は利用者利便の観点から、桜橋口乗り場の運用とは別に、障害者団体などとも連携しながら駅正面(南口)への乗降場の設置を申し入れるなど、環境改善に向けた取り組みを継続する。
 移転前日の27日夕刻には大阪タクシー協会、全大阪個人タクシー協会、大阪タクシーセンターが共同で桜橋乗り場でのセレモニーとともに、3団体29人の役員らが中央口、南口、桜橋口および御堂筋口付近で「移転のお知らせ」入り使い捨てカイロ3000個を配るキャンペーンを実施した。セレモニーには滝口敬介・大運支局長も参加し、「行政から見てもまだまだこうしたら良いという点が多い。これから課題も出てくると思うが、一つでも解決していきたい」と述べた。
 28日午前3時に仮運用が開始された桜橋口乗り場の待機場は、来年12月の完成まではバスと併存で6列35両収容。完成後は9列50両とスルーレーン1列に拡大、待機場の南側附近に降車場もできるが、仮運用中は降車場がない状態が続く。
 一方、業界側の指摘なども受け入れる格好で、改札口から乗り場まで雨に濡れずに移動できるよう横断歩道部分も含めて上屋が設置され、上屋には本が読める程度の照度のLED照明が付いている。乗り場は2両分の枠があり、点字ブロックでバリアフリー化されている。電照式の乗り場標識が設置され、インバウンド対応で駅の他の標識と整合性を持たせたJISピクト標識を採用、自動消・点灯のセンサー式。ホテル、観光施設が表示された大阪市中心部の地図と主要地点までの概算運賃、タクシー乗車の注意事項が4カ国語で表示された総合案内板も設置されている。

〜利便性確保へ正面設置の要望継続
 深夜の移転を前にした27日夕刻、寒風の中で行われたセレモニ―では、まず滝口支局長が「利用者の利便とここで働く人たちが安全・安心にこの場所を利用できるのが目標。皆さんと一緒になってわたしたちも努力していく」と決意を述べた。
続いて大タ協の三野文男会長は、「以前のタクシー乗り場は、長きにわたり東口をメインに、西口と2カ所あったが、紆余曲折の末、桜橋口一カ所に集約された。ご利用の皆様方にはご不便をかけることになり申し訳ない気持ちだが、将来の改善課題として関係者が引き続きフォローしなければならない。利用されるお客様にはおもてなしの心で好印象を持っていただけるよう、大阪の公共交通機関の一員としての使命を果して参る所存」として、協力を要請した。
 全大個協会の和田廣一会長も、「大阪駅にタクシー乗り場が1カ所しかないというのではお客様に不便をかけることになるので、公共の乗り物として最低3カ所ぐらいは設置していただいて、お客様の利便を確保していただきたく、大タ協、大タクセンとともに頑張っていきたい」とあいさつした。
 大タクセンの田中俊幸・専務理事は、これまでの経緯を説明するとともに、「運営開始後も事業者、乗務員、特に利用者の皆様の意見を聞きながら施設整備の改善を図っていきたい」と協力を呼びかけた。28日の運用開始に際しては、案内人と警備員各1人、指導員1個班2人を配置し、乗り場の運営、輸送秩序維持を図った。
〔2月28日号関西版掲載〕<Topへもどる>

2015年2月28日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】大阪駅タクシー乗り場移転/桜橋口1カ所に、法個両団体が周知キャンペーン
【 和歌山 】和歌山市域の準特協、4月14日開催
【 大阪 】「駅の外れ」利便性に問題/大タ協・道野委員長
【 京都 】「深夜割増廃止」をHP上で宣伝/都タクシーG、キャビック
【 大阪 】深夜割増廃止、1年限定の2社延伸
【 神戸 】神戸市域の特定地域対応など/兵タ協、労働団体と意見交換
【 京都 】京運支局、優良個タク15人表彰
【 神戸 】利用者に受け入れられる運賃制度/兵タ協経営委、検討重ねる
【 大阪 】北新地で合同街頭指導
【 京都 】賃率見直しで会社側に異議/関西タク労組、新執行部発足
【 大阪 】営業所などの改変申請/ベストG、経営効率確立へ
【大阪 】大宝タク労組が新事務所開き
【 大阪 】信楽産業グリーンライン、全部譲渡
【大阪 】近運局、法人2社を車停処分
 
2015年2月27日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】新大阪など、近距離乗り場「必要」/大タクセンの利用者アンケート
【 大阪 】大阪市域の実働率、70%割る/大タ協・1月の輸送実績
【 大阪 】準特協開催へ3月5日に説明会/大タ協が安部会長、阿部部長と協議
【 大阪 】3月13日には労使懇談会
【 大阪 】ワンコインドームも弁論継続/大阪地裁の公定幅運賃訴訟
【 京都 】京タ協「外国語指差しシート」/3月4日の経営委経て発注段階に
【 京都 】新社屋での営業スタート/比叡山観光タクシー
【 京都 】明星自動車労組が解散大会/会社は残務処理の3月20日閉鎖
【 大阪 】「インタク」プレ運行正式決定/3月4日、車体表示ロゴも公表
【 京都 】4月24日開催を告知へ/京都市域・準特協議会
【 京都 】深夜割増廃止、順次認可を予測/京都業界、安売り競争を覚悟?
【 京都 】今年も好評「ラブ・クローバー号」/ヤサカG、バレンタイン運行
【 京都 】3月に初のUD研修会/全京「スキルアップの一環」
 
2015年2月25日号−2 関東・関西版 ニュースヘッドライン
【 東京 】平均年収300万円台に回復/2014年賃金統計調査、全産業平均との格差は拡大/タクシー運転者、東京は400万円割る
【※タクシー運転者(男)の賃金・労働時間(2014年)都道府県別一覧
 
2015年2月25日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】減車問題など、「決定に従う」決議が必要?/大タ協理事会、「恥しい」と実質却下も…
【 大阪 】特定地域指定への手続きで質疑
【 大阪 】南地&北新地、3月の街頭指導日程
【 大阪 】JR2の新規発行要請を/休止乗り場の復活も提起
【 大阪 】7月の事前試験に向け準備を/譲渡譲受で全大個協組・和田理事長
【 大阪 】路上横臥者の轢過防止/個タクの更新研修会で注意喚起
【 神戸 】兵タ協姫路・西播両支部がUD研修
【 神戸 】指導規定厳格化、4月実施へ/兵タ協神戸・阪神間支部
【 神戸 】副委員長3氏を選出/兵タ協・地域交通特別委
【 神戸 】「平成の大修理」3月末終了/姫路城観光で適切な接遇を
【 神戸 】個タク22人に認可書授与
【 大阪 】ハイタク対象の安マネシンポ/28日まで参加受付
 
2015年2月21日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】大タ協理事会、「合意」目指す方針に変更なし/慎重論含め多数の意見、大阪市域の特定地域指定巡って
【 大阪 】減車問題で積極発言促す/前日の関協理事会で薬師寺氏
【 京都 】京都で「GO!GO!マレーシア」/京タ協加盟8社・120両
【 京都 】加茂、洛南の2社が追随申請/深夜割増廃止、法人車両の72%に
【 大阪 】EVの急速充電で情報収集
【 大阪 】新泉北タクシーが泉州で増車
【 大阪 】約10両で「インタク」プレ運行/3月4日出発式、大タ協が報告
【 京都 】「外国語指差しシート」/京タ協、パイロット版完成
【 神戸 】兵庫交通共済、総務委開く
【 神戸 】UD研修、全支部で開催へ/兵タ協・ケア輸送委員会
【 大阪 】日タク・金子常務が講演/NASVA運行管理者講習会
【 大阪 】垂水→オリエンタル、全部譲渡認可
【 大阪 】近運局、2社を車停処分
 
2015年2月20日号 関西版ニュースヘッドライン
【 大阪 】大タ協「指定合意のための準特協」/大阪市域特定地域へ、五役会で4月末開催を確認
【 神戸 】神戸市域も4月中開催で調整中/兵タ協理事・役員会で報告
【 京都 】小型のみ下限運賃に変更/関西タクシー、洛東Gに対抗
【 京都 】京都市域準特協は4月20日/京タ協・安居会長、預り減車提案へ
【 大阪 】近運局、キャビックの申請認可/深夜早朝割増廃止、4社目
【 大阪 】講習手数料の設定案など提示/登録制度拡大で大タクセン
【 東京 】「利用者の意向」はアンケートで/特定地域指定「合意」へ国交省
【 大阪 】壽タクの公定幅訴訟、第4回弁論
【 大阪 】北新地で自主街頭指導
【 京都 】個タク譲受の27人に認可書
【 訃報 】高原守義氏(高原義之・小社関西総局長の父)17日死去。85歳
 
2015年2月18日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】タクシー利用者の利便性には触れず/JR西日本、大阪駅南口乗り場廃止、桜橋口移転を発表
【 京都 】2回目の実証実験、概ね「問題なし」/京都駅八条口のショットガン入構
【 大津 】1月は過去最高の122人が登録/「ゆりかごタク」総数1388人に
【 大阪 】労働争議中の譲渡申請を批判/自交大阪・庭和田書記長
【 大阪 】観光バスの専用停車枠/堺筋・日本橋周辺に5カ所
【 大阪 】営収向上へ休日出勤容認など/15年度要求で都島自動車労組
【 京都 】京都の個タク、更新研修会に約50人
【 京都 】「タクシーが追求すべき姿」/京タ協UD研修で兼元理事
【 東京 】LPG、3・4月は再び下げ基調
【 大阪 】突起物規制への対処法も説明/大阪個タク朝日組合・定期総会
【 神戸 】1月の運転者証交付230件/兵サセン、前年同期比130件減
【 大阪 】近運局、個タク譲渡譲受89件認可
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