ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2013年11月18日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信

検証! タクシー新法の実効性
衆院国交委の質疑で明らかになったこと

 タクシー適正化新法改正案、タクシー業務適正化特措法改正案、道路運送法改正案の関係3法案はさる11月8日、衆院を通過し、参院での可決、成立までカウントダウンという段階までこぎ着けた。とはいえ、法案が目指した供給過剰の解消や運賃問題の解決については政省令・通達や地域協議会の開催ガイドライン等、その運用基準が整備され、実際に特定地域において特定地域計画が具体化されるまでは確かなことは見通せない。そこで本稿では、衆院国土交通委員会での2回の集中審議を通じて明らかになった論点を改めて整理することで新法の実効性に迫ってみることにした。

 今回の法改正に関する衆院国交委での論戦では注目すべきやり取りが少なからずみられる。ただし、規制緩和そのものをどう評価するかや下限割れ運賃そのものをどう位置づけるかなどの「そもそも論」は別掲コラムに譲り、本文中ではタクシー新法施行で業界にどのような影響がもたらされるか否かということについて、具体的な項目ごとに論点を整理してみたい。

「準特定」なら需給調整機能変わらず
 今回の法改正は需給問題の面からみる限り、準特定地域以下では現行法とほとんど何も変わらないのであり、特定地域に指定されて初めて、規制の強度が大幅に上がるというものだ。そのことは全タク連の理事会や全国協会長・経営委合同会議等でも詳しく説明されている。特定地域の指定を受けると「あれもできる、これもできる」という建て付けの法律になっているが、その「あれもこれも」が実際にできるか否かは特定地域計画に合意できるか否かにかかっており、合意できるか否かはほぼすべて、今後国交省が策定する運用基準(政省令・通達、ガイドライン)にかかっている。
 特定地域の指定基準については衆院の審議においても何度も「客観的基準により指定する。実際に供給過剰が生じていることが条件」と繰り返し説明されているが、この指定基準は「国交省令や通達に委ねるのならまさに役所のさじ加減ということになる」(共産党・穀田恵二氏)ということに他ならない。そのことはいったん置くとしても、法改正の目的が実現できるか否かの具体的な課題については、実はその大半が今回の衆院附帯決議17項目の中にすでに記されており、これを読み込むことである程度の方向性は予測できる。
 規制緩和の見直しという意味では(国会では行き過ぎた規制緩和の見直しという言い方になっている)、要するに供給過剰の解消を図り、運賃は公定幅運賃の範囲内に収れんさせるということが今回の法改正の政策目標になる(ただし、地域・期間限定で)。
 前者については法律案の条文に書いていないことが新たに附帯決議に盛り込まれた。具体的に言うと法人タクシーにおける事業規模別輸送力削減率の設定と個人タクシーの取り扱い、そのための特定地域計画作成の合意要件の追加ということになる。
 法改正の趣旨から言えば、特定地域に指定されると当該地域では協議会で合意された削減目標をすべての事業者が実質的に強制されることになり、減車を拒んだ場合でもそれに相当する営業方法の制限命令を受けるというものであり、その結果「減休車における事業者間の不公平は解消される」ということになっているし、正直者がバカを見るおそれはなくなるから現状よりも輸送力削減は進む(独禁法適用除外の助けも借りて)という理屈になっている。

中小事業者の訴え、ストレートに
 一方、東京都内の中小事業者有志による公明党への働きかけがストレートに附帯決議に反映されており、衆院での審議の結果、特定地域計画の合意要件は法律の条文上は「地域の法人・個人タクシーの総台数の3分の2以上の合意」で変わらないものの、附帯決議4項には「合意要件として、保有車両数の規模による法人事業者の区分や個人タクシーのカテゴリー毎に車両台数を等しくした基準を設定することとし、これを周知徹底すること」と書かれている。
 つまり、大手とは何台以上、中小とは何台以下と別途定義することで、中小の総台数と大手の総台数が同じになるような線引きを行い(大手と中小のシェアが同じになるよう調整する)、全体の3分の2の合意に加えて大手、中小、個人別にそれぞれの過半数とか3分の2以上とかの要件をも追加するということになるようだ。
また、附帯決議5項には「特定地域計画に記載する削減すべき供給輸送力、供給輸送力削減の方法等については、保有車両数の規模による法人事業者の区分や個人タクシーのカテゴリーに応じて、一律ではない削減率による減車(地域ごとに設定されている最低車両数を下回らない台数までとする)や営業方法の制限を柔軟に行うことができることとし、参考となる具体的パターンを示すなどの方法によりこれを周知・指導すること」と書かれている。
 この4〜5項を合わせて読むと、利害が対立する可能性もある最低3つのグループ(大手、中小、個人。中小のほかに「零細」を細分化すると4つのグループになる)がそれぞれに一律ではない、つまりそれぞれにとっては有利、不利のある削減計画について各々合意した上で、地域全体としても3分の2以上の台数の事業者が合意するという二重の基準をクリアしなければならないのではないかとみられる。

300両未満でも「大手」?
 例えば東京都特別区・武三交通圏の場合、大手と言えば大・日本・帝・国の4社とこれに次ぐ規模の準大手3社を指すが、昨今ではこれら同一資本グループで1000両超の事業者も分社化を進めており、1法人格当たりでは300両を下回る場合がほとんどだ。となると、中小事業者の削減を減免するための原資を大手に求めようとすると、大手の定義は300両をある程度下回っていなければならなくなるし、ことによると相当程度を個人タクシーの営業方法の制限に求める格好になるかもしれない。
 確かに附帯決議の6項には「5項のカテゴリーに応じて設定される削減率については、あらかじめ協議会で合意した基準により加減等の調整もできることとし、これを周知・指導すること」とあるが、多少の余裕を見るとしても、また、独禁法適用除外により公然と議論できるにしても、その合意形成は容易ではないだろう。合意を成し遂げるには、各都道府県協会などで相当強いリーダーシップを発揮し、説得もしなければ「あれもこれも」実施するための特定地域計画の作成、認可申請すらおぼつかなくなる可能性がある。
 最低車両台数を下回らない範囲での輸送力削減ということも附帯決議には明記されている。例えば東京都特別区・武三交通圏では40両がこれに当たるが、実は保有40両以下でも20%減休車を実施した事業者は複数ある。では、これらの事業者は無条件に実施済みの削減の内、少なくとも休車分は返してもらえるのかという問題も生じる。
 地方業界の場合、特定地域でも最低車両数の規制台数はせいぜい20両であり、東京都でも多摩地区は20両だ。地域の平均保有台数が20両以下だったりする場合には、その地域では需給調整を行わなくても良いということになるが、その場合に備えて最低車両数規制の方を引き下げるのか―といった疑問も湧いてくる。

「公定幅運賃」のみが…
 一方、運賃問題については、公定幅運賃制度が特定地域・準特定地域において適用されることになっている。国交省が設定した幅運賃については新法の下で開催された協議会の意見聴取が必要とされているが、同省の指定した範囲を拒否する協議会はほとんどないものとみられ(少なくともタクシー業界側で公定幅運賃を拒否することは一部地域を除いてまず考えられない)、その実施が危ぶまれることはないだろう。
消費税増税対策としての公定幅運賃制度という側面がこれまで強く語られてきたが、あくまで幅は存在しているため、増税を機に運賃格差が生じることが絶対にないとまで保障できるものではない。下限割れはなくなるが、公定幅の中で運賃格差がこれまで以上に幅広く存在することになる可能性はないわけではない。ただ、常識的に見て、これまで限りなく同一地域・同一運賃に近い状態を保つことができた地域なら、そのリスクは小さいだろう。国会審議でも公取委が明言しているが、公定幅の中で同一運賃を選択する共同行為を行えばそれは独禁法違反に問われることは間違いない。

5・5遠割の取り扱いは?
 もう一つ注目されるのが、営業的割引の今後の取り扱いである。大阪などでは5000円超分5割引が定着しているとされているが、そもそも大タ協では遠割廃止が藤原悟朗現会長の立候補の際の公約になっていたものであり、大タ協会員の大勢は公約支持という建前になっている。下限割れは禁止するが、遠割はОKという理屈になるのか否かも、今後の国交省の運用次第とみられている。運賃本体部分は幅の中しか認めなくても、大型割引は認めるということなら、幅を狭くした意味がなくなる懸念はあるが、事実として「遠割は定着しており、利用者に認知されている」という見方もあるようだ。ただ、定着や認知を言うなら、ワンコインもそうだと言わざるを得ないのだが。

「再規制の検証」が叫ばれぬよう…
 こうしてみてみると、今回の法改正は附帯決議が裏目に出た場合、「現行法+公定幅運賃」の範囲でしか機能しない可能性がある。供給過剰解消策はあれもこれもと、条文に盛り込まれてはいるが、いずれも特定地域計画に合意ができて、それがしっかり実行できた場合に限られる。特定地域の指定は受けたものの、公定幅運賃だけ受けとって、あとは成り行きに任せようというケースもないとは言えない。むしろそのリスクは小さくないように見える。
 となると乗務員の労働条件改善は置き去りにされる。今回の附帯決議16〜17項にはそれぞれ、「本法の施行後における施行の状況や効果について、3年毎に総合的に検証を行い、その結果を両院に報告すること」「国交省は、本法の施行の状況等を検証し、関係法令に基づく諸施策について不断に検討を行うこと」とされている。
 今回の法改正で見るべき実効性が上がらないということになれば、現行法よりも短い3年で制度的検証が行われることになっており、その時こそ、今度は「再規制の検証が必要だ」と叫ばれるかもしれないという覚悟で取り組む必要があるだろう。
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No.514 11月18日号 主な内容
■巻頭人物  :中島秀夫氏(公正取引委員会経済取引局長)
■気になる数字:4016社/新基準タクシーメーター移行済み、まだこれだけ…
■トピックス
 :検証! タクシー新法の実効性〜衆院国交委の質疑で明らかになったこと
 :成立間近の新法に危機感示す声も〜「減反政策」がオーバーラップ?
 :「茶番」vs「背任罪」に決着!? 〜大阪交通共済新型DR問題
 :「次の半世紀」へ再スタート宣言〜東個協創立50周年式典・祝賀会
 :「お・も・て・な・し」を実践へ
    〜都内タクシーグループ・協組が接客セミナー
 :いつまで続く異常事態…〜なみはや訴訟、判決は4月以降に
 :一気に300人参加で配車不能解消へ
    〜全大個協組、来年3月スマホ配車に全面移行
■東西往来
 :「全員賛成」でも「問題あり!」/タレントの頃は知らないが…
■この人/この言葉
 :関進氏、大和田實氏、暮部光昭氏、秋山民夫氏
■シャッターチャンス
 :求められる剛腕委受け手は…?/序列にこだわるわけではないが
 :情状訴えた相手がさようなら?/我田引水でないタクシーのPR
■アラカルト
 :<連載第43回> 多田清社長殿創業史―「相互十年」を読む
 :<内外交差点> 高齢タクシー運転者への安全講習について  上野精順氏@
速さ+確かさ
交通界ファックスプレス(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

Faxpress 関東版
 タクシー新法、19日に成立も
    来年1月中の施行がほぼ確実に
      週明けの参院国交委で集中審議

【 東京 】タクシー適正化新法等関係3法案は、早ければ週明けの19日にも参院・国土交通委員会(藤本祐司委員長、民主)で3時間超の集中審議を行い、同日中に採決、本会議での審議を経て可決、成立する見通しが出てきた。衆院同様の附帯決議も付される見通し。11月中旬の法案成立となった場合、新法の施行は来年1月中となることがほぼ確定する。
 国土交通省では、参院での採決の結果を受けて、政省令、通達などの新法運用基準や地域協議会開催に向けたガイドラインの策定を加速させ、年内にも省令・通達関係のパブリックコメントの募集を開始することになる見通し
〔11月16関東版掲載〕  <バックナンバー一覧へもどる>

2013年11月16日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】タクシー新法、19日に成立も/来年1月中の施行がほぼ確実に/週明けの参院国交委で集中審議
【 東京 】新法のスキームなど説明か/28日の東京4交通圏地域協
【 東京 】関東以外は全体に低調に/MCA無線の減少傾向続く
【 東京 】関自無協、専務理事に佐藤氏
【 東京 】NV200のパノラマ車も披露/東京観光タクシー協議会
【 横浜 】需要拡大+質の向上/神タ協「かながわ観光タク」講演会
【 東京 】交通政策基本法・附帯決議
【 東京 】交運共闘、交通政策基本法案に反対
【 東京 】日個連都営協、副理事長に丸山氏
 
2013年11月15日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】総需要回復で日車営収増/特区・武三3.3%、多摩4.2%/東タク協・10月の原計輸送実績
【 東京 】消費税転嫁で物安会議に付議へ/特区・武三のタク運賃など
【 東京 】交通政策基本法、衆院国交委で可決
【 東京 】参院国交委で審議入り/タクシー関係3法案
【 横浜 】関運局、10月は文書警告のみ
【 東京 】10月のグリーン経営認証
【 東京 】65歳以上が28%、70歳超も10%に/東京の法人タク乗務員
【 東京 】運賃・料金の適正収受/東京福祉限定協が徹底
【 東京 】釜石タクシーなど視察へ/交運労協ハイタク部会
 
2013年11月13日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】東旅厚年基金、29日に事業主説明会開催へ/償却期間延長など支援策に期待/「解散法案」の政省令案提示受け
【 東京 】成立前の意見表明に慎重姿勢/タク法案巡り、規制改革会議議長
【 東京 】京成上野駅前で交通阻害/警察が指導徹底
【 東京 】特区・武三の日車営収伸び悩み/東タク協9月全社輸送実績
【 東京 】乗務員負担を撤廃/東洋交通、新賃金体系に
【 福岡 】第一交通産業・第2四半期連結決算
【 東京 】大和自交・第2四半期連結決算
【 東京 】私鉄東ハイ労、新委員長に豊川氏/組織拡大停滞、今井氏は書記長に
【 東京 】特別執行委員2氏が退任/三交労・定期大会
【 東京 】延期の定期大会、28日に/交通労連東ハイ労、斉藤氏は退任
 
2013年11月11日臨時号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】110万9487回、再び勢い/前年同月比12.4%増/10月の都内無線配車回数実績
【 横浜 】東京4地区の地域協、28日開催
【 東京 】「おもてなしBOOK」披露/大和自交Gが接客セミナー
【 東京 】厚年基金制度改正の政省令など/厚労省がパブコメ募集
【 東京 】死亡、中傷事故が減少/東京ハイタク交通共済協組
【 東京 】実習で「PDCA」学ぶ/全個協関東・安全管理研修会
【 東京 】準本選出場の6人選抜/日個連都営協、接客コンテスト
【 東京 】12月9日、シートベルト調査
【 東京 】半期で年度目標の2500人超える/全福協、UD研修受講状況
【 横浜 】「市民の足に」で信頼を/神交運・報徳太陽支部が定期大会
 
2013年11月9日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】賛成多数で可決、衆院通過/週明けには参院で審議入り/タクシー関係3法案、19日にも成立の見通し
【 東京 】「需給調整と同一運賃」クリア/全タク連・正副会長会議で富田会長
【 東京 】法案成立へ団結・協力/東タク協が常任理事会
【 東京 】25日からタワーリーダー研修会/東京無線協組・理事会
【 東京 】タクシー関係3法案・衆院附帯決議
【 名古屋 】トヨタの次世代タクシー/東京モーターショーに展示
【 訃報 】金岡洋平氏(池袋交通会長)10月31日死去。90歳
 
2013年11月8日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】タク3法案、きょう衆院通過の見通し/個タクも営業制限で需給調整対象に/国交委で本格審議、中小への一定配慮も
【 東京 】「地域・期間限定」を強調/タクシー3法案めぐり国交相
【 東京 】産経社説がタクシー法案批判
【 東京 】保岡・栄泉交通会長に旭日双光章
【 東京 】上半期の事故、55件増/日個連交通共済・理事会
【 東京 】世界一の無線配車とサービスを/東京無線、接客コンテスト決勝
【 東京 】下田書記長ら新任15人/KPU東京・第2回定期大会
【 東京 】ハイタク部会は地域協対応を重視/関東交運労協・定期総会
【 さいたま 】全自交埼玉、根本委員長らを再任
【 訃報 】奥村正士氏(愛知県タクシー協会会長)10月29日死去。68歳
 
2013年11月2日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】「公定幅運賃」4月実施に見通し/「施行は公布の2カ月後」附則に明記/全タク連理事会で関係3法案概要説明
【 東京 】秋の園遊会に黒土氏ら
【 東京 】平沼会長、タク法案成立に協力姿勢/維新の会が全タク連ヒアリング
【 東京 】交通政策基本法案を閣議決定/政府、今国会成立目指す
【 東京 】LPG、11月CPは小幅上げ
【 東京 】次の世代に再スタート/東個協が50周年式典・祝賀会
【 東京 】引き続き組織拡大に全力/全自交東京地連・定期大会
【 東京 】消費税対応「同一運賃」の方向で/東個労・青木委員長が見解
 
2013年11月1日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 名古屋 】タクシー関係3法、会期内成立へ自・公・民が足並み/過当競争で利用者の安全阻害/全タク連事業者大会で議連幹部ら意欲
【 名古屋 】「国会は魔物」気を引き締めて/早期成立へ3党関係者
【 名古屋 】臨時総会、理事会、事業者大会/全タク連、名古屋市で開催
【 東京 】タク法「今国会成立間違いない」/全自交・伊藤委員長が見通し
【 京都 】「IP委員会」設置へ/全自無連・正副会長会議
【 東京 】大臣表彰、タクシー関係は43人/25年度自動車関係功労者
【 東京 】重点指導地区に銀座・新橋など
【 東京 】決算報告書を読み解く/KPUが「実力UP講座」
【 東京 】勤務制で裁判闘争も視野に/東京MK労組・定期大会
 
2013年10月30日号−2 関東・関西版 ニュースヘッドライン
【 名古屋 】タクシー法案国会提出を報告/富田会長、4月実施へ団結要請/第53回全タク連・全国事業者大会速報
【 東京 】タクシー関係3法案提出/自公民3党、会期内成立目指す
【 名古屋 】東京五輪に向け特別決議/適正化・活性化等に加えて
【 名古屋 】次回大会は岡山市で開催
 
2013年10月30日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】運送と運行主体の分離を提唱/安全規制以外は自治体に権限移譲/交政審部会ヒアリング、乗合バス事業で荒井・奈良県知事
【 名古屋 】きょう第53回全国事業者大会/全タク連、名古屋市で開催
【 東京 】特区・武三は特定地域指定除外を/日経社説、タク関係法案を批判
【 東京 】維新・平沼代表に陳情/「タク新法反対」でワンコイン協会
【 東京 】茨木委員長、北里書記長を再任/国際労組・定期大会
【 東京 】タクシーの個別方針は年内にも/国交省が消費税転嫁の基本方針
【 東京 】全タク連、優良乗務員58人を表彰
【 東京 】優良管理者ら26人を表彰/東京ハイタク交通共済協組
 
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Faxpress 関西版

■ 5・5遠割に実績調査へ
     大タ協、新法「公定幅運賃」に備え

【 大阪 】大阪タクシー協会(藤原悟朗会長)は15日の理事会で、5000円超分5割引の実績調査を行うことを決めた。7日開催の経営委員会(坂本栄二委員長)が同委員会メンバー会社を対象に実施を決定したのを受け、理事会前の五役会で、@経営委員会委員会社だけでなく正副会長会社も(実績報告に)協力するA5000円超5割引だけでなく7000円超3割引も調査項目の中に含めるB現在、理事会社の中に3社、5・5遠割を採用していない会社があるので、その実績も調査に含める―との提案をまとめ、藤原会長が理事会で報告、異議なく承認された。
 5・5遠割の修正・撤廃問題は、元をただせば藤原会長が会長選出馬のマニフェストに掲げていたものだが、その後担当理事の辞任問題にまで至った論争と、公取委への警戒感などもあって議論が絶えて久しく、一時労使懇談会に舞台を移したりもしたが、それも開催すらまばらとなった。
 現場からは「何とか撤廃できないのか」という声がしきりと上がるものの、具体的な動きには全くならないという、ある意味閉塞状況となっている。今回、その調査を行うのは成立間際となったタクシー新法を見据え、地域協議会での議論の材料にしたい考えがあると思われる。
 この日の理事会には過去の5・5遠割修正・撤廃論議でアンケート結果に異議を唱えた薬師寺薫・最高顧問は欠席。大阪業界では特にデリケートな問題であるだけに、調査票の作り方にも慎重を期し、理事会の承認を得るのが無難と思われるが、次回12月理事会が忘年理事会ということもあるのか、新法成立から施行、4月1日の消費増税のタイミングに合わせた5・5遠割など営業的割引の修正・撤廃も含めた新運賃実施から逆算して時間的余裕がないと見たか、今回の理事会だけで調査実施に踏み切る可能性が高い。

〜運転免許証返納割引も審議
 経営委員会ではほかに、大阪府警から高齢者に対する運転免許証を自主返納した場合のタクシー運賃の割引について要望があったとして、引き続き審議することになったことが報告された。
〔11月16日関西版掲載〕<バックナンバー一覧へもどる>

2013年11月16日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】5・5遠割に実績調査へ/大タ協、新法「公定幅運賃」に備え
【 大阪 】藤原会長が自社の死亡事故を謝罪
【 大阪 】乗禁乗入れ32両、8社に注意文書/北新地、10月の抜き打ち調査
【 大阪 】新大阪の「近距離」対応で苦情
【 大阪 】詐欺まがい行為、乗務員側も?
【 大阪 】禁煙などの指導徹底を/自主指導検討会で申しわせ
【 大阪 】大タ協専門委の動向
【 奈良 】奈タ協が大タ協のUD研修視察
【 大阪 】大阪支局、10月の苦情49件
【 京都 】「大手は業界全体を考えて」/新法成立確実で京都の中小事業者
【 神戸 】神戸の中小事業者が不安感
【 京都 】清水寺周辺の臨時駐車場/今・来週末、4カ所設置
【 大阪 】御堂筋4車線化の社会実験/大阪市が23日から1週間
【 大阪 】大阪ハイタク連合会、21日に幹事会
【 大阪 】朝日自動車5両→商都交通、申請
【 大津 】しが山急、運賃改定申請
 
2013年11月15日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】判決は来年4月以降に/なみはや訴訟、処分から3年超えて営業継続
【 京都 】「政府はタクシーを成長分野から除外」/エムケイG、タク法成立に危機感
【 東京 】参院国交委で趣旨説明/タクシー関係3法案
【 大阪 】「近距離」絡みのタクシー詐欺/日本城タク・坂本社長が指摘
【 大阪 】「地連交通共済」1月1日発足へ/自交大阪、秋山氏が委員長就任
【 大阪 】繁忙期前の静けさ?/北新地・自主街頭指導
【 大阪 】12月の街頭指導日程
【 京都 】京阪・淀、阪急新駅にタク乗り場
【 大阪 】新金岡の運賃訴訟が結審
【 京都 】全京が総代会前の理事会
【 大阪 】自交総連国際タク労組が定期大会
 
2013年11月13日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】大阪駅前で利用者にビラ配布も/大タ協、タクシー乗り場「正面」設置求めて
【 神戸 】顧客の要望反映してチケット改良/兵協、乗務員マニュアルも完成
【 大阪 】新社長に金子勝典氏/東亜交通、誠二氏は会長に
【 大阪 】大タ協、UD研修に6社・18人/奈タ協から見学者も
【 大阪 】全大個協組、3週連続でマナー講習
【 大阪 】スマホ配車システムの機能向上/全大個協組、説明会での意見反映
【 神戸 】10月の新神戸、神戸空港のりば報告
【 大阪 】ベトナムは「企業内個タク」が主流/10月に視察の自交大阪・庭和田氏
【 大阪 】「勤続・稼働奨励金」など/山陽交通労組が秋闘妥結へ
【 大阪 】「ビッグデータから読み取る」/システムオリジンがセミナー&展示
 
2013年11月9日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 東京 】タクシー関係3法案、衆院通過/「みんなの党」が反対/19日にも成立の見通し
【 大阪 】全理事に2社の画像開示へ/交通共済・DR特別委
【 大阪 】「将来ビジョン」で意見交換/研究者招いて、大タ協・経営委
【 東京 】タク関係3法案・衆院附帯決議
【 大阪 】スマホ配車説明会に300人/全大個協組、配車不能解消に期待
【 大阪 】大無協が次世代設備事業者説明会
【 京都 】タクシーとも乗り継ぎを/鉄道・バストの連携、積極的に
【 神戸 】事故の多い乗務員の傾向と特徴/東阪神タク協組が事故防止協議会
【 神戸 】マスターズ参加率「20%増を目標」/滝本・全兵庫個人協組理事長
【 京都 】秋闘単組要求は年内解決目指す/私鉄関西ハイタク協・幹事会
【 大阪 】姫路・西播磨の時間制限運賃を認可
【 大阪 】近鉄タクシー、営業所など移転認可
【 京都 】愛都交通、5・5遠割廃止
【 京都 】京都タクシー、分割申請
【 大阪 】個タク2者を車停処分
2013年11月8日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 東京 】タクシー法案、きょう衆院通過?/国交委で各党質問/個人も営業制限で需給調整対象に
【 京都 】運改の消費者懇談会など報告/京タ協が臨時理事会開く
【 大阪 】「福井観光おもてなしスクール」/阪急タクシーが講師派遣
【 大阪 】経営トップに営業政策を直接確認/労組未来都、秋闘要求と併せ方針
【 大阪 】「監査免除」の安マネセミナー
【 大阪 】近運局の「英断」に期待/公定幅運賃と5・5遠割めぐって
【 大阪 】ヘイローアプリ、全大個協組にPR
【 京都 】特約付財形貯蓄も計画/洛東G労組が組織拡大策
【 大阪 】秋闘の早期解決目指して/山陽交通労組、連日の団交
【 大阪 】全日建連帯労組が定期大会
 
2013年11月2日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】現行法での下限割れ対策、頭打ち/業界主流は新法に期待/近運局集計、法人の5・5遠割は増加傾向
【 東京 】平沼会長、タク法案成立に協力姿勢/維新の会が全タク連ヒアリング
【 大阪 】タクシーは増税で運賃上昇濃厚なのに/大阪地下鉄、4月から初乗り値下げ
【 大阪 】「著しい違反」の事例など示す/大タ協の監査・処分説明会
【 名古屋 】活性化対策こそが重要/事業者大会で田端・自動車局長
【 大阪 】法人の60歳以上、1万8224人・65.5%に/大阪のタクシー乗務員
【 大阪 】近自無協「正会員」で残留/全大個協組、スマホ配車移行後も
【 福井 】「ママサポートタクシー」/第一交通が敦賀でも開始
【 大阪 】さかい交通の600円認可
【 大阪 】近運局・運賃認可と延伸
【 大阪 】関西中央など4件の分割譲渡認可
【 大阪 】近運局(輸送)1社車停処分
【 訃報 】脇内富子さん(脇内満治・近鉄タクシー労組委員長の母)10月30日死去、89歳
 
2013年11月1日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 名古屋 】タクシー新法の今国会成立に意欲/全タク連事業者大会で自公民3党
【 名古屋 】「国会は魔物」気を引き締めて/早期成立へ3党関係者
【 名古屋 】臨時総会、理事会、事業者大会/全タク連、名古屋市で開催
【 神戸 】ホテルマンが接客チェック/神戸個タク「観光キャンペーン」
【 大阪 】ハイヤー運賃、時間制のみに/エクセル・リムジン
【 大阪 】グリーン経営講習会案内
【 京都 】「IP委員会」設置へ/全自無連・正副会長会議
【 大阪 】踏切事故撲滅へキャンペーン/近運局、きょうから10日間
【 京都 】件数減少も死者の4割が高齢者/京都府下の交通事故状況
【 大阪 】年度内に中国語を2回/タクセン外国語講座・開講予定
【 神戸 】阪神タク労組、秋闘へ職場集会
【 大阪 】さかい交通、初乗り600円に
【 大阪 】MKパートナーズの運賃認可
 
2013年10月30日号−2 関東・関西版ニュースヘッドライン
【 名古屋 】タクシー法案国会提出を報告/富田会長、4月実施へ団結要請/第53回全タク連・全国事業者大会速報
【 東京 】タクシー関係3法案提出/自公民3党、会期内成立目指す
【 名古屋 】東京五輪に向け特別決議/適正化・活性化等に加えて
【 名古屋 】次回大会は岡山市で開催
 
2013年10月30日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】5・5遠割の帰趨は運用基準次第?/交通労連ハイタク部会・手水事務局長
【 名古屋 】きょう第53回全国事業者大会/全タク連、名古屋市で開催
【 京都 】ユニバーサルドライバーの排出を/個タク再生へ京個協・小野会長
【 大阪 】「DRは共済にとって鬼門なのか」/さくらタクシー・泉社長
【 大津 】タク法「今国会成立は既定路線」/小川・交労関西ハイタク部会長
【 神戸 】神戸・阪神間2万8075円/兵タ協・7月の輸送実績
【 大阪 】大阪市域は2万9292円/大タ協・9月輸送実績
【 大津 】新委員長に園田氏(大トラ連合)/交通労連関西地総・定期大会
【 大阪 】落ち込んだ中国からの旅行客拡大へ/大阪観光局、中国旅行社14社と覚書 
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