ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2013年3月18日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信

協会の旗振りは可能だが…
        消費増税に向けて

 消費税増税までまもなく1年に迫ろうというこの時期、自民党は消費税転嫁対策などを盛り込んだ法案に一部修正を加えて政府案を了承した。公明党の理解が得られれば、月内にも通常国会へと提出される運びだ。一般紙報道では、「消費税還元セールの禁止」とそれへの小売業界の反発などがクローズアップされているが、2段階に及ぶ今回の消費増税への政府の転嫁に関する基本方針とはいかなるものか。また、タクシー業界が抱える個別の問題点とは何か、改めて考えてみることにした。

増税に際してのタクシー業界共通の課題
 いよいよ消費税増税の本番=平成26年4月まで、あと一年余を残すのみとなった。3%の税率アップが実施されれば、そこからまた1年半後の平成27年10月には2%分が上乗せされ、消費税は10%になる。輸出産業のように、アベノミクスのアナウンス効果だけで、好決算が期待され、従業員の賃上や賞与の満額回答が続く企業もある一方、円安によってアベノミクスのマイナス材料(燃料高など)が先行して波及するタクシー業界のような産業もまた存在している。
 消費税法には景気条項もあって、100%増税があると決めつけられないが、現在の情勢からすると、ほぼ税率引き上げはあるものと考えた方が良さそうだ。
 増税があるものと仮定した場合、タクシー業界にとっての課題の第一には、メーター改造費負担が2回にわたるという点、タクシーが公共交通機関であるということに鑑みて、公明党が創設を要求しているような軽減税率の対象と今後なり得るか否かという問題がある。また、こうした業界にとって少々旗色の悪い問題を別にしても、消費税の運賃への転嫁が素直にできるのか否か、これによってタクシー適正化新法施行後落ち着きつつある事業者間の運賃格差が再び拡大する結果にならないか―といった課題が指摘されるところだ。
 実際には、メーター改造費国庫補助、軽減税率などは少なくとも平成25年度税制改正において実現していない。補助金云々は財源の問題や他の産業分野との兼ね合いもあり、タクシーに補助をする説得力に富んだ説明が今後構築されるかにかかっている。軽減税率にタクシーを含めるか否かについても、「補助金よこせ」よりマシだが、ハードルが低いわけではない。継続して検討する課題といったところだ。

転嫁対策法案の概要
 となると、業界にとっては素直に消費税を運賃に転嫁するに当たってどのような問題があるか?転嫁の方法として単純転嫁か距離短縮か―というテクニカルな問題もさることながら、最も重視されるのはタクシー適正化新法施行後解消の方向に進みつつある、多重運賃が消費税転嫁に対する個々の事業者のスタンスの違いによって再び拡大しないかということが最も気になる課題と言えるだろう。
 この問題に対する政府としての一つの回答が公正取引委員会の策定した「消費税の円滑かつ適正な転嫁の確保のための特定事業者による消費税の転嫁の拒否等の行為の是正等に関する特別措置法案(仮称)」だ。原案には盛り込まれていないが、新聞報道でも大きくとりあげられた「消費税還元セールの禁止」などの修正が自民党の手によって加えられることがほぼ確定的だが、タクシー業界に関係のある骨格部分は変わらないのでその中身を紹介しよう。
 法律案の目的では「平成26年4月及び平成27年10月の消費税率の引き上げに際し、消費税の円滑かつ適正な転嫁を確保するため、特定事業者による転嫁拒否等の行為を迅速かつ効果的に是正し、また、消費税の転嫁及び表示の方法に係る共同行為について特別の措置を講じるため、所要の法整備を行うもの」としている。前半部分は中小企業保護の観点から、納入先事業者による増税分の値下げ強要行為などの是正を図るもので、タクシー事業者に直接的な影響が及ぶものではない。
 後半部分はまさに、タクシー業界としてどのように増税分を運賃に転嫁できるのか否か、事業者が足並みを揃えることができるのか否か―ということにかかってくるものである。その制度の趣旨としては、「消費税の円滑かつ適正な転嫁の確保のため、事業者等が行う転嫁カルテル及び表示カルテルについて、消費税導入時と同様の独占禁止法の適用除外制度を設ける」ものとし、カルテル形成については、公取委への届出制を予定しているという。
 具体的に独禁法の適用除外となる共同行為について法案では、「転嫁カルテル」と「表示カルテル」の2つを予定しており、前者については、@事業者がそれぞれ自主的に定めている本体価格に消費税額分を上乗せする旨の決定A消費税額分を上乗せした結果、計算上生じる端数を、切り上げ、切り捨て、四捨五入等により合理的な範囲で処理することの決定―と定義され、独禁法の趣旨からして、当然のことに「本体価格を統一することの決定」は適用除外の対象にならない。
 また、カルテル形成に当たっては参加事業者の3分の2以上が中小事業者であることが必要とされる。後者については、「消費税についての表示の方法に係る共同行為」であるとされ、具体例としては、@「消費税込価格」と「消費税額」とを並べて表示A「消費税込価格」と「消費税抜き価格」とを並べて表示―など「税率引き上げ後の価格について統一的な表示方法を用いることを決めること」としている。これらの行為を中小企業及びその事業者団体で意思統一を図ることが平成29年3月31日までの時限措置として認められることになる。
 増税に際しての中小企業保護を含めた価格への転嫁に当たっての国としての方針の大枠がこの法律案によって定まった。タクシー業界の場合、その運賃は国土交通省による認可制をとっており、形式的には増税分の運賃への転嫁に際しても通常の運賃改定手続きを経ることになる。今後は、いわゆる「値上げ」を含まない消費税の価格転嫁の申請、認可手続きについて同省の方針が明らかになるのを待つことになる。

業界にとっての今後の課題
 同一地域・同一運賃を志向する業界主流にとっては、今回の時限措置により事業者間で消費税の運賃転嫁について正々堂々の論議を経て意思統一を図れることとなったことは喜ばしいことと言えよう。ただし、改正道路運送法施行後の規制緩和時代、その反動としての再規制期を通じて消費税率の引き上げとそれに付随する実務的課題についてはあまり真剣に考えてこられなかったことも事実だ。
 想定される課題についていくつか挙げてみよう。まず、「消費税転嫁であっても運賃改定手続きは必要か」。これについては三菱タクシー消費税訴訟最高裁判決などからも結論は出ており、値上げに当たる運賃改定と同様の手続きが必要との結論が出ている。次に、「消費税転嫁のみが目的の運賃改定でも7割ルールを適用するのか」。少なくとも、消費税導入当時と3%から5%への税率引き上げ時にはそのような運用はされていない。ただし、初乗りを含む距離短縮で転嫁に対応しようとする場合、運賃全体の中で一部でも「値上げ」に相当する部分が生じると7割ルールが適用される可能性も指摘される。もちろん、損をしないよう逆の場合も工夫が必要で、現行運賃体系を加工する場合には、「値下げ」になってしまわないよう初乗り距離の設定、旧初乗り距離に達するまでの距離の刻み方や刻み額、旧初乗り距離に達した時点で値上げにならないようにすること、その後の刻み距離・額など配慮すべき点は多く、また、地域によっては初乗り距離等のあり方について通達(地方運輸局長公示)を改正するよう当局と掛け合うことも必要になろう。いずれにしろ、部分的に例えわずかでも値上げ部分があるとすれば、現在の政府方針では便乗値上げは厳しい監視の対象となっており、一筋縄ではいきそうもない。
 それはさておいても、今回の特措法案の趣旨に沿って常識的に考え、タクシー協会主導で消費税転嫁の旗を振り、大半または全部の事業者がそれに従って運賃改定申請をすれば、普通に認可を受けられるし、それによって多重運賃の拡大は防げるだろう。一方、規制緩和後長らく消費税増税やその後の再規制という事態を想定していなかったことで、自動認可下限運賃との関係では少々難しい課題も出てきそうだ。

注目される下限割れ運賃の取り扱い
 ひとつには下限割れ運賃採用事業者が消費税だけは転嫁したいと考え、申請を行った場合。審査そのものは形式的なものにとどまり、新消費税転嫁後運賃として認可されるのか、審査の中で原価を含めた査定が行われ、転嫁分以上の値上げを指導される可能性はあるのか否か―現時点では不明だ。また、特に下限割れで恒久認可を受けている事業者の場合、単純に税だけを転嫁する運賃額で認可を得られても、その時点で新しい運賃額の認可を大義名分に現行制度上では「恒久」という既得権を失い期限付き認可となる可能性が高い。
 次に消費税転嫁を行わず現行運賃額を維持すると決めた事業者が、例えばすでに下限割れ運賃を採用していた場合。前述した三菱タクシー消費税訴訟判決では、消費税を転嫁しない行為によっても消費税法で定められた税率で納税しているのであり、それは転嫁しなかったのではなく、本体価格(運賃)を値下げしたものとみなすとされている。つまり、形式上増税分の転嫁をしなかった場合、増税分(平成26年4月時点では3%相当分)の値下げを行ったことになり、それは申請主義の立場によっていかなる審査をも経ずに値下げが実行可能であることを意味する。そのこと自体は別段驚きに値しないが、同じ下限割れ事業者でも期限付き認可事業者は期限ごとに審査され、値上げを指導されることも多々ある中、現在の審査基準では存在が認められないはずの運賃額から無審査でさらに値下げすることが可能であるという事態が生じる可能性がある。同じ下限割れ事業者間で著しい乖離が生じる可能性があるわけだ。
 以上に述べたようなことは、いずれも「その可能性がある」と考えられることに過ぎない。今後は、円滑な消費税転嫁に向けて国交省が具体的な転嫁方針を策定することになる。業界としては、業界の都合はもちろんのことながら、第三者の目から見ても納得のいく理論構成で具体的な提案をしていくことが必要になるだろう。
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No482. 3月18日号  主な内容
■巻頭人物 :杉本和行氏(公正取引委員会委員長)
■気になる数字 
  :23団体/4月1日付で一般社団法人に移行する法人タクシー団体
■トピックス
 :協会の旗振りは可能だが…〜消費増税に向けて
 :京都版「乗務員指導規定」〜適正化・活性化で策定へ
 :特集「2013年春―産別・労組はいま」〜私鉄総連ハイタク協&東ハイ労
 :特集「2013年春―産別・労組はいま」〜中労協
 :シリーズ「新規参入事業者はいま」〜珊瑚交通グループ
 :「規制緩和歓迎、タク事業法不要」
     〜ロイヤルリムジン・金子社長&ワンコイン協会幹部
 :マンネリ払拭は事業者の熱意にあり〜神奈川京浜交通圏 適正化・活性化協議会
■東西往来 :ハンドルにステッカー/コストも“スマート”に
■この人/この言葉 
  :森 敬子氏、田中映二氏、吉川紀興氏、和田昌子氏
■シャッターチャンス 
  :稽古不足が響いた?/初乗り運賃の許容限度は
  :百聞は一見に如かずと言うが…/USJが羨ましい
■アラカルト:<内外交差点>  何を信じ、何を根拠に  植田保二氏A
      :<連載第17回> 多田清社長殿創業史―「相互十年」を読む
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交通界ファックスプレス(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

Faxpress 関東版
 「4課題」一括解決で一貫
    タク関係法案3党協議へ要望
      全タク連・理事会で富田会長
【 東京 】全国ハイヤー・タクシー連合会(富田昌孝会長)は13日、千代田区の自動車会館で理事会を開き、平成25年度事業計画案、同収支予算案について審議、了承するとともに、6月24日に通常総会を開くことを決めた。富田氏はあいさつの中で、タクシー関係法案の今通常国会での成立に強い期待感を示すとともに、タクシー適正化新法成立当時と同様に全会一致での成立を期す考えを示し、出席者に地元国会議員への働きかけを強めるよう呼びかけた。当日は、国土交通省の瓦林康人・旅客課長、阿部竜也・総務課企画室長が議事終了後に講演し、質疑応答を行った。理事会に先立って、正副会長会議も開かれた。
 富田氏は冒頭あいさつの中で安倍内閣発足後の景況感に触れて、輸出産業の隆盛を歓迎しつつも、厚生労働省がまとめたタクシー乗務員の年収推計にも言及し、大手企業の年間賞与分に満たない地域もあると指摘し、経済活性化の恩恵が一刻も早くタクシー業界に及ぶよう期待感を表明。タクシー適正化新法の下での事業再構築への事業者の協力に改めて謝意を表明するとともに、デフレ不況により効果は限定的だったとの認識を示した上で、「20%の減休車をやった会社、それより少なくやった会社、まったくやらなかった会社があったが、こういうことではいけない。皆さんの理解を得てわれわれは新しい法律作りに向けて進んでいる。真面目に努力してきて、最後は元の木阿弥では、これ以上の努力は何もできない。自民、公明、民主の3党で合意に向けて話し合いが始まった。全タク連が掲げる適正化新法施行後の4つの課題が解決できるなら、どういう手段でも構わないと申し上げている」と述べ、特定地域指定解除後への不安も含めた4課題の一括解決を改めて求める姿勢を示した。
 一方で富田氏は、新法=タクシー関係法案の今後について、「3党合意案ができても、各党の党内手続き、調整で苦労するのではないかとの心配もある。今日は全国の代表が集まっており、各地で国会の先生方に話をしていただき、理解を求めてほしい。タクシー適正化新法成立の際と同様、全会一致となってほしい。雑音はいろいろあるが、心配すればキリがないこともある。参院選もあって会期延長は望めない。この法律は本来なら一年前に通っていてしかるべきものだった。各地からバラバラの声が出ないよう団結をお願いする」などと述べた。
 議事では、各務正人理事長から平成25年度事業計画案、同収支予算案の概要が報告され、承認されたほか、通常総会を6月24日、経団連会館で開くことを決めた。この後、国交省の瓦林課長が「タクシーを巡る最近の情勢について」、阿部企画室長が「平成25年度予算案及び税制改正等について」と題して講演した。

〜国交省、メーター改造費補助など困難視
 質疑では、タクシー関係法案の内容について、減休車や運賃設定など地域協議会で決まった方針に従わない事業者にペナルティはあるのか―や、消費税率引き上げに伴う軽減税率適用やメーター改造費補助の可能などを問う声があがった。これに対し、瓦林、阿部の両氏は新法について、「何分政治で議論になる。一般論になるが、出来上がった法制に従うということになる。運賃も仕組みによっては変更命令を出すことはあり得る」、消費税対応について、「政府の消費税対応は転嫁拒否対策が中心で公共料金全般をあまり想定していない。今後は政府としてのWТを作って検討する。メーター改造費については、もっともな話だと思うが、他の分野もあり世の中全体で考えなければならない」などと答え、消費税問題では業界要望に応えることは現在の客観情勢では難しいとの認識を示した。
〔3月16日関東版掲載〕  <バックナンバー一覧へもどる>
2013年3月16日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】「4課題」一括解決で一貫/タク関係法案3党協議へ要望/全タク連・理事会で富田会長
【 東京 】3党の実務折衝体制決まる
【 東京 】残余財産の保全策否決/都個協・臨時総会
【 東京 】NY市への公式訪問を報告/東旅協・専門委員長会議
【 東京 】最優秀賞に日交「配車アプリ」/ATTTアワード
【 東京 】「LPG非常用発電機」/山三交通G、ソーラーパネルも
【 横浜 】関運局、25年度重点施策で意見募集
【 東京 】新倉社長「安全で選ばれるグループに」/大和Gが初の事故防止研修会
【 東京 】事故防止の通年課題を検討/足立タク、安マネキックオフ
【 東京 】連帯の春闘決起集会/グリーンキャブ3労組
 
2013年3月15日号−2 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】3月末の10万局突破が確実に/2月末時点で9万7840局/全国のデジタルタクシー無線
【 横浜 】追突、バック事故に注意/東宝タク、安マネキックオフ
【 東京 】交通共済の賠償請求訴訟/次回以降に本格審理か
【 横浜 】適正車両数へ「預かり減車」を/全神奈川ハイタク労連・石渡議長
【 東京 】来年度から毎月実施へ/タクセンの外国語接遇研修
【 東京 】3省庁担当官も編纂に参画/促進協の「基準解説」改訂版
 
2013年3月15日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 横浜 】関運局、駐停車違反で242社処分/公安通報による調査案件を大量処理/文書警告219件、車両停止は23件
※処分一覧
【 東京 】飲酒防止、KYT対策で講演/全タク連・交通安全委
【 東京 】さらなる適正化で活性化を/自交東京・臨時大会で城委員長
【 東京 】私鉄東ハイ労がボウリング大会
 
2013年3月13日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】消費税転嫁でカルテル容認/公取委が特措法案策定/与党承認経て今国会提出へ
【 東京 】タクシー運賃等で国交省ヒアリング/内閣府、消費者委・専門調査会
【 東京 】特別区・武三、多摩ともに鈍化/東旅協・2月の原計輸送実績
【 東京 】観光タクシー認定研修始まる/東旅協、受講350人以上に
【 東京 】東旅協本部が防災訓練
【 東京 】運転代行業の告示通達改正
【 横浜 】UD乗り場の整備に進展/京浜交通圏・協議会
【 東京 】「交通政策基本方」は次期国会に/交運労協・決起集会で報告
【 東京 】一般社団移行で準備/東旅協・広報委員会
 
2013年3月9日 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】「ママタクシー」の運用開始/会員制、635日・24時間対応/ケイエムG、新企業理念実践の第一弾
【 東京 】特区・武三1.2%増収/東旅協、1月の全社輸送実績
【 東京 】都内の乗務員賃金調査開始
【 東京 】「国交省の力借り」3党合意案形成へ/全タク連総務委で富田会長
【 東京 】陸王交通、羽田交通の24両譲受
【 東京 】13日に理事・代議員拡大会議/日個連、都個協問題の経過説明
【 東京 】東旅協がNY市公式訪問へ
【 東京 】カルテル是正などで要請/ハイタクフォーラムが国交省交渉
【 東京 】高橋会長「当局の半強制的指導」
【 東京 】東個労幹部が両協組訪問/消費税対応等で懇談
【 東京 】LPG車普及へ活路求め/促進協が記者会見で苦境訴え
 
2013年3月8日 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】「一発事業停止」等で厳罰化も/監査対象事業者のリスト作成/国交省、監査方針・処分基準改正へ
【 東京 】伸び鈍化、「勝ち組」は5グループ/2月の都内無線配車実績
【 東京 】総会に向け表彰規定を改訂/交通共済協組が理事会
【 東京 】タクシー関係法の早期実現を/ハイタクフォーラム「総決起集会」
【 東京 】論点ごとに審判官側に反論/新潟事件審判で事業者側
【 東京 】「踏み間違い防止ペダル」を紹介/東旅協 環境・車両資材委員会
【 東京 】てんかん等の虚偽申請に罰則/警察庁が道交法改正試案
 
2013年3月6日 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】街頭指導協力度などで加点/「経営姿勢評価」対象5項目/東京タクセン、ランク評価見直し「タクシー評価制度」に
【 東京 】且ゥ動車会館、宮本社長の続投決定
【 東京 】タクシー需給のミスマッチ/交通学会・関東部会で研究発表
【 東京 】ケア輸送研修をUD研修へ一本化/全タク連、全福協等が検討
【 東京 】指導協力員を追加募集/東京タクセン、15日まで
【 東京 】25年度総会は5月16日に/東旅協三多摩支部
【 訃報 】徳島協会・仁志肇会長が死去、67歳
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Faxpress 関西版
近運局に「預かり減車制度」要請へ
   近畿ハイタク協、「削減率クリア」条件に折衝

【 大阪 】近畿ハイヤータクシー協議会(会長=藤原悟朗・大タ協会長)は、会員事業者の経営支援の一環として、近畿運輸局に「預かり減車制度」の実施を申し入れることを決めた。タクシー適正化新法に基づく特定地域については、事業再構築による減休車で目安とする削減率をクリアしていることを条件に、折衝を開始する。
 預かり減車の実施要請は15日、大阪市天王寺区のシェラトン都ホテル大阪で開いた同協議会の総会で藤原会長が提案。適正化・活性化の推進とともに、各事業者の経費削減にもなるとし、全事業者を対象に導入を要請したい考えを示した。これに対し、安居早苗・常任理事(京乗協副会長)が、「大変結構なことだが、減休車に協力しない事業者が、預かり減車で自社の車の台数を調整できるというのは、適正化新法の趣旨からみて問題だ」とし、減休車に協力した事業者のみへの適用を求め、最終的に合意を得た。
 藤原会長は、「減休車をしていないところを助ける必要はないとする意見を踏まえた上で、行政側と折衝していきたい」とした。減休車に際して各運輸支局等が発行する「預かり証」を持参すれば元の車両数に戻せる仕組みを想定しており、導入の是非、要件などについて折衝に臨みたい考えだ。
 一方、井田信雄監事(大タ協常務理事)は、これとは別に今月末に期限が切れる東日本大震災に係る「期間限定減車制度」が1年間延長されることを報告。14日付で国土交通省がその旨を全タク連に通達、近く全タク連から各府県協会などに文書通知されると説明した。同制度の対象は、減休車によって現有車両数が適正車両数の上限値を下回った特定地域で、当局が定める削減率を上回る事業者。井田監事は、「当局によって当該制度が年度末をもって打ち切りとなれば、恒久減車扱いとなる恐れもあるので、手続きについてはくれぐれも気をつけていただきたい」と述べた。近畿の対象地域は、大阪市域、河南、河南B、泉州(以上大阪)京都市域(京都)、姫路・西播磨(兵庫)、湖東(滋賀)―の各交通圏。
 その他の議事では、平成24年度決算、25年度事業計画案・同収支予算案などを承認。事業計画では、先の総選挙で自民党が与党になったことを受けて「タクシー適正化新法の改正に向け、活動を強化するとともに近畿の意見を反映させる」と、一部文言を変更した。
 また、定款を変更して専務理事を置くこととし、足立堅治氏(大タ協専務理事)が就任した。加盟団体の役員改選に伴い、副会長に吉川紀興氏(兵タ協会長)と新山紀之氏(全個協・近畿支部長)、常任理事に三野文男、山田健(ともに大タ協副会長)、青田嘉之(兵タ協副会長)の3氏、理事に吾妻孝義氏(奈タ協専務理事)が選出された。
 来賓として近畿運輸局の大黒伊勢夫局長、澤井俊・自交部長、全タク連の各務正人理事長らが出席。大黒局長と各務理事長があいさつした。
 総会終了後の懇親会では池田誠也副会長(奈良県タクシー協会長)が乾杯の発声を務めた。
〔3月16日関西版掲載〕<バックナンバー一覧へもどる>

2013年3月16日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】近運局に「預かり減車制度」要請へ/近畿ハイタク協、「削減率クリア」条件に折衝
【 大阪 】3党協議は「与党案に民主が意見」/各務理事長、全党一致に期待
【 大阪 】需給と運賃、労働条件で実効性確保/タクシー関係法巡り坂本本部長
【 大阪 】北摂は4月1日切り替え/「JR2」不正排除へ管理強化
【 大阪 】堂島浜通り等も問題なく/北新地・自主街頭指導
【 大阪 】駅舎前乗り場「要求は1両」/労組関係者が検証に疑義
【 神戸 】阪急タク、伊丹南営業所廃止など申請
【 大阪 】スマホ配車の実証実験/全大個協組、広島と結んで 
【 大阪 】ネット選挙解禁で「落選運動も」/ワンコイン協会・町野代表理事
【 大阪 】姫路のM交通1.3キロ510円へ/近運局、法人2社等に査定額通知
【 大阪 】未来都、京都新法人への譲渡認可
【 大阪 】丹波6社の免許返納割引認可
※大阪、兵庫、京都、奈良の増減車情報 
 
2013年3月15日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】タクシー乗り場のブランド向上/兵庫地域協再開へ、労働2団体と陸運部が意見交換
【 大阪 】4月8日に街頭キャンペーン/大タ協、春の全国交通安全運動
【 神戸 】支部制で初の赤字予算に/兵タ協理事会、総会議案を承認
【 京都 】販管費拡大で利益上がらず/京都宝交通の債権者集会
【 京都 】利便性とサービス向上へ/「全京情報センター」試験運用
【 大阪 】大タ協が事故防止講習会
【 大阪 】乗務員と役員・管理職が同じ目線で/国際タク買収の珊瑚G・山根代表
【 大阪 】東宝タク10両→大阪合同交通/譲渡譲受認可申請
 
2013年3月13日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 京都 】京都版「指導規定」策定へ/地域協・幹事会、兵庫モデルに「表彰」なども加味
【 大阪 】大阪駅の「JR2」チェック/3月中に複数回、抜き打ち実施
【 大阪 】駅舎前スペース等を実地視察/大阪駅乗り場問題対策協
【 京都 】「運賃に勝る活性化はない」/全自交京都・塚本委員長
【 神戸 】姫路支部長に河内氏/兵タ協、則武氏が理事辞任
【 神戸 】消費増税のアンケート実施/兵タ協・経営委「運賃転嫁」など
【 神戸 】加古川M交通が兵タ協退会
【 京都 】「一期一会の出会いに」テーマに/全京、スキルアップ講習会
【 東京 】消費税転嫁でカルテル容認法案/政府与党が今国会提出へ
 
2013年3月9日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】大阪駅の不正入構車両を排除へ/JRが許可証チェック、新大阪でも
【 大阪 】20点超過の乗務員指導は事業者が/近運局、タクセン措置要綱改正
【 京都 】11日に京都地域協・幹事会
【 大阪 】2月調査の違反車両は44両/近運局、北新地抜き打ち調査
【 大阪 】当面は「月1回」で継続/北新地の自主街頭指導
【 神戸 】UD研修会は経営者向けも/兵タ協・ケア輸送委員会
【 神戸 】「接客コンテスト」に注文も/兵タ協、事故防止・サービス委
【 神戸 】兵タ協、総務委員会開く
【 大阪 】未来都が役員変更届け出
【 大阪 】目立つ「客扱い不適切」/2月の苦情申告状況
【 大阪 】東洋タク、大淀交通を吸収合併
【 大阪 】「自主経営全国交流集会」/自交総連が大阪で開催
【 京都 】京聯15両→さくら、譲渡譲受認可
【 大阪 】新型HV式クラウンの試乗会/大阪トヨタ今宮店で11日
※大阪、兵庫、奈良の増減車情報 
 
2013年3月8日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】タクシー乗り場は次回に青写真?/改修計画ヒアリングで大阪空港側
【 京都、大津 】消費増税対策などで意見交換/京乗協・経営委員会/運改の滋賀は「利用者説明会」
【 東京 】悪質・重大違反は「一発事業停止」/国交省、監査方針・処分基準改正へ
【 東京 】タクシー関係法の早期実現を/ハイタクフォーラム「総決起集会」
【 大阪 】持ち回りの緊急理事会「不成立」/関協、定例理事会で仕切り直し
【 大阪 】山陽交通労組が春闘スタート/スト権確立、21日に24時間
【 大阪 】ロイヤルリムジン・金子氏と懇談/ワン協幹部「規制緩和歓迎」等で一致
【 大阪 】業界挙げ「安全なタクシー」PRを/壽タクシー・浦木山社長
【 大阪 】全大個協組、11月に50周年式典
 
2013年3月6日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】「効率悪い」3営業所の統廃合から/関西中央G「規模半減構想」で薬師寺氏
【 大阪 】本案審理に地裁の判断は?/ワンコイン八尾の新運賃訴訟
【 大阪 】50歳未満の委員推薦募集/大無協「次世代の設備」検討へ
【 大阪 】超高齢社会で「タクシー頼り」も…/大阪府が人口減少統計
【 大阪 】広島と結んでスマホ配車の実験/全大個協組が14日
【 大阪 】記念旅行と金一封/10周年のナニワ交通
【 神戸 】大城委員長「全会一致でタク法を」/私鉄関西ハイタク労連・総決起集会
【 大阪 】事業法に託す窮状打開/商都ハイタク労組・定期大会
【 大阪 】EVタクシー実証実験/15日に最終報告書
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