ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2010年6月21日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信
追い風? 向い風?
 タクシー議連は発足したが…
  菅政権発足によるタクシー業界の損得勘定

 在沖縄米軍基地移設問題に端を発した5月政変(新政権発足は6月だが)。安倍、福田、麻生の自民党短命政権に続き、「民主党よ、おまえもか」と言いたくなる鳩山政権の退場、菅直人首相の誕生劇。他に選択肢がない中での民主党政権への劇的な支持率のV字回復。社民党の連立離脱、国民新党とのギクシャクも乗り越え、また、野党の追及を振り切っての国会閉会などもある中で政権与党と業界との関係はどう変わっていくのか、いかないのか? また、この政変劇直前、全国ハイヤー・タクシー連合会は「民主党タクシー政策議員連盟」の発足を受けて、従来から主張していた道路運送法の再改正による、より柔軟な需給問題への対応、同一地域・同一運賃の実現へと実質的な一歩を踏み出したばかり。表面的には民主党政権への逆風が追い風へと転じたことで「結構なこと」に見えもするが、果たしてその実像はそれほど単純なものなのか、探ってみた。

タク議連発足と業界の民主党傾斜 
 昨年10月1日に「特定地域におけるタクシー事業の適正化及び活性化に関する特別措置法(以下、タクシー適正化新法と称する)」が施行され、各地で地域協議会が発足、地域計画の立案、その実施が現実的なスケジュールとなるに従い、「オレは減車したくない」との事業者の声が少なからずあがり、自主的な取り組みによることが建前のタクシー適正化新法の限界が早くも露呈し始めた。これと軌を一にして「道路運送法の再改正」を求める声も一部にはあがり始めることとなる。
 道運法再改正を求める声は、連合系3産別によるハイタク・フォーラムの運動が経営側に先行し、この間、全タク連は組織としては自民党への遠慮からか与野党間で中立的なスタンスを取り続けてきたように見受けられる。
 その後、東京都特別区・武三交通圏での特定事業計画認定申請が一服し、東京業界としても全国業界に対して面目を施したと言える状況にはなったものの、一方で事業再構築における減・休車ではなお、一部の非同調・非協力事業者を残し、「正直者がバカを見たのではないか」という不満もやや燻っていた。
 そんな中、労組側を介して民主党から全タク連幹部に対してヒアリング要請があり、富田昌孝会長、坂本克己副会長(当時、現顧問)らがこれに応じたのがきっかけで、4月14日には民主党ハイタク政策議員懇談会での労使合同ヒアリングが開催され、一挙に議員連盟の発足までを決定。5月20日には「民主党タクシー政策議員連盟」としての第1回総会開催、「道路運送法改正案検討作業チーム(=ワーキングチーム)」の設置まで決めている(6月15日までに計2回のWT会合を開催)。同WT委員には民主党幹事長室の有力メンバーらが複数入っていた。
 こうして曲折はあったものの、業界としては民主党側のアプローチに乗る格好で、同党主導での道運法再改正に急速に傾斜を強めていった。

道運法再改正要望の構造的背景
 業界として、タクシー適正化新法の施行直後から道運法の再改正に着手しなければならない事情としては@地域計画立案、特定事業計画の認定申請の段階に至って自主的な減休車にはあくまで非同調を貫く事業者が出てくることがはっきりしてきたA100%同調でない限り、減車しなかった事業者は供給過剰解消の恩恵にタダ乗りすることが可能で、正直者がバカを見る結果になるB多重運賃解消の問題については自動認可運賃枠の幅縮小で一定の成果も挙げつつある一方、低額運賃事業者による訴訟攻勢で一挙には問題解決に至らないこともはっきりしてきたCリーマンショック後の景気悪化で乗務員の賃金・労働条件ダウンにも歯止めがかからず、都市部でも最低賃金割れが目立ち始めた―などが指摘される。
 例えば、東京業界ではタクシー適正化新法が国会で審議中の頃、当時の国交省幹部の説明などから「複数の事業者が共同で事業再構築に取り組む場合は、行政が責任をもって公正取引委員会と調整にあたる」との説明を信じ、それによって都内では主要な無線グループ単位で大幅な協調減車も可能になるものと考えられていた。
 だが、実際には同一資本グループによるものしか共同事業再構築そのものの事例が存在せず、そのこと自体、行政すなわち国交省=本省が公取委との調整作業を嫌った誘導によるものとする見方が根強い。また、行政内部でも一定の目に見える成果が欲しい地方運輸局と、原則論に拘る本省側との温度差もタクシー適正化新法における減車インセンティブ不足、地域よっては減・休車が進みにくい事態となることの背景のひとつとも指摘されている。
 このような背景事情から業界としては道運法再改正による現状の抜本的改善を望んでいたものの、その一方で行政サイドの「タクシー適正化新法は施行されたばかり。いましばらく様子を見たい。むしろ、現行法の実効性確保が先決」(桝野龍二・自動車交通局長ら本省幹部)という消極姿勢にぶつかっていた。
 全タク連としては粘り強く行政を説得するか、与党の力強いバックアップによって正面突破を図るかの選択を迫られていたとも言える。むろん、時間を掛けることができれば二者択一とまでは言わないのだが…。

トラック業界の場合
 「政権与党の力を借りて何とかする」という選択を一足早く実行したのが、わが国のトラック業界ということになるだろうか。民主党の政権公約だった高速道路の無料化政策だが、さまざまな事情からトラック業界はこれに反対してきた(長くなるのでその辺りの事情は略す)。しかし、前原誠司国交相や馬淵澄夫・副国交相らは党の公約に強いこだわりがあったにも係わらず、全ト協の働きかけにより国交省案が土壇場で大幅に見直される憂き目に遭っている(同様に見直しの概要は省く)。
 このトラック業界の要請に応えたのが民主党・小沢一郎幹事長(当時)。政府に対する党の影響力の強さをまざまざと見せ付けた格好だった。民主党政権の二重権力構造がこのまま続いていれば、トラック業界であれ、タクシー業界であれ、与党=幹事長室の絶大な力を頼ることもできただろう。

宿利発言と国交省(官)の事情
 とはいえ、タクシー政策ではそれ以前から政権内に入った三日月大造政務官(当時)をはじめ、連立離脱で辞任することになった辻元清美・副国交相ら政治主導を実行すべき幹部はすでに慎重な発言に終始してはいた。
 三日月政務官の場合、就任直後の本紙インタビューにおいては「タクシー適正化新法の実効性確保が当面の課題」と語っているし、新年早々のタクシー問題懇談会での講演でも「減車インセンティブをさらに検討していきたい」としている。5月の全タク連総会でも「交通基本法の制定」に重きをおいたスピーチで、道運法再改正には触れなかった。
 政務三役の一連の発言はその間の桝野局長や、石崎仁志・旅客課長らが折に触れて発言してきたことと大筋で符号しており、民主党内でタクシー問題のエキスパートと目される三日月氏をして野党時代とは微妙にニュアンスの異なる発言が目立ち始めたといえるだけでなく、その発言は官からの発信に近づいているという印象も記者にとっては否定し難いものだった。
 そのように考えると、今月10日の全国自動車無線連合会の創立50周年式典における宿利正史・国土交通審議官の来賓祝辞における発言(本号巻頭言・巻末人物紹介を参照)は現在の本省内部キャリア官僚の考え方の主流をなすものであると同時に、政務三役のタクシー問題に対するスタンスが、宿利発言の枠内から大きくはみ出さないという事実をもって「政治主導の変質」を感じざるを得ない。
 官の内部事情についでに触れれば、平成20年7月11日のいわゆる「7.11通達」に至るまでの春田謙・事務次官、本田勝・自動車交通局長(いずれも当時)のラインによる規制緩和見直し是認路線からの小さくない進路変更を感じざるを得ないと言うこともできるだろう。

政変劇 〜政務三役の担務変更と党役員人事
 政と官のタクシー問題における地殻変動はこのように深く静かに潜行して進みつつあったが、それとは別の地殻変動が政治の表舞台では在沖縄米軍基地移設問題、いわゆる「政治とカネ」の問題など賑やかに進んでいた。
 とくに前者の問題では社民党の連立離脱を招き、最終的には鳩山由紀夫首相と小沢一郎幹事長が刺し違える格好で結末を迎えた。
 トラック業界であれ、タクシー業界であれ与党の力を頼むという姿勢に傾斜した時点で、沖縄問題による鳩山首相退陣はさして重要ではなく、むしろ、表紙が誰であろうとも党の最高実力者とその権力の執行体制に変化がなければそれで良かったと言えるのではなかったか。
 そういう認識であれば、三日月政務官が副大臣に昇格したことは一見、めでたいようでありながら、タクシー通がタクシー担当から外れたという事実、非・小沢系の馬淵副大臣が担当することになったという事実、加えて党・幹事長室のメンバーから親・小沢系の副幹事長が相当数払拭されたという事実などを考え合わせると、菅直人首相の登場による内閣支持率のV字回復や、来るべき参院選での民主党、連立政権の過半数確保の見通しなども、喜んでばかりはいられないという見方が成り立つ。

高速道路無料化問題でトラック業界に報復も?
 党を頼れば大抵のことは何とかなる、という構造は5月政変ですでになくなってしまったのかもしれない。穿った見方をすれば、党・幹事長室から小沢色の強いメンバーが一掃された上に、国交省政務三役と、その担務も見直されたとなれば、トラック業界についてはむしろ、今後は前原国交相らによる意趣返しがないかとの懸念の方が強くなると言っても過言ではない。
 この辺りの実相には大阪府トラック協会長に就任した坂本・前大タ協会長が詳しいものと思う。

参院選に向けた民主党の変化
   〜マニフェスト見直し、地域主権戦略大綱先送り

 今月16日、150日間の通常国会は閉じられた。これにより参院選挙の日程は7月11日投票に決まった。その参院選に向けて民主党ではマニフェストの見直し作業が続いている。
 小鳩体制下の民主党では何かと批判も浴びているバラマキ体質も含め、支持母体の喜びそうなことはすべて盛り込む、実行するという印象だったが、今では、これまで党派を問わずタブーとされてきた消費税増税にまで言及される変わりようだ。沖縄問題に触れるまでもなく、「野党時代に言っていたことが、与党になって実行されなくなったとしても、もはや誰も驚かない」というのもまた事実だ。
 例えばタクシー事業にも縁の深い問題では、地方運輸局の存立に係わる「地域主権戦略大綱」の策定が6月中という本来の予定から延期され参院選後となった。前原国交相、馬淵・副国交相ともに会見の中で明らかにしているが、地方運輸局の権限移譲先を都道府県とすることには慎重というよりもむしろ反対といった方がよく、受け皿論議と共に国の出先機関廃止問題はうやむやにされる懸念も出てきている。この問題では政治主導というより、官主導との批判も出てこよう。

参院選の結果次第では…
        〜9月党代表選を注視
 郵政改革法案のような連立政権の根幹に係わるような重要法案でさえ先送りにされ、亀井静香・郵政金融担当相が辞任。同法案は臨時国会で処理される約束になったものの、参院選の結果次第ではどうなるかもわからないということが公然と取り沙汰される世の中だ。タクシー問題など推して知るべし。そういう意味で、菅政権で民主党が勝ちすぎると郵政にしろ、タクシーにしろ、いわゆる規制緩和見直し路線については「なかったこと」としてリセットされる可能性を疑ってしまうのも人情。といって、民主党では9月に党代表の任期満了を迎える(菅代表の任期は鳩山前代表の任期残余期間)。連立与党が過半数を割りむ事態にでもなれば、それこそ再度の政変劇もあり得る話で、それはそれで新たな混迷、混沌を招く。程よい勝ちや程よい負けは立場によって異なるだろうが、いずれにしろ勝ちすぎ、負けすぎはどちらも、業界労使にとっては良くないようである。

今できることは静観?
 だからといって、業界に参院選の結果を左右できるわけでもなく、道運法再改正の日に向けて、法改正の方向性のみならず、想定される課題(憲法解釈問題、独占禁止法の運用、公正取引委員会との関係など)の解消、法改正後の運用基準策定も睨んだあるべきタクシー行政の姿の検討などは淡々と作業を進めざるを得ない。政治的には民主党内の嵐に巻き込まれず、ひたすら静観を決め込むしかないといったところではないだろうか。但し、参院選の結果が出て政治情勢が定まったら、どのような手段で目的に近づくか、一気呵成に勝負に出ることも場合によっては必要となるだろう。むろんこの場合の勝負とは、道運法再改正の骨格という事務的な中身の熟成のことではなく、その法改正実現のための政治的アプローチのことを指しているのは言うまでもない。
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No355. 6月21日号 ニュースヘッドライン
■巻頭人物 :宿利 正史氏/国土交通審議官
■気になる数字 3072両/規制緩和開始以降、特区・武三のタクシーはこれだけ増えた
■トピックスタクシー議連は発足したが…/菅政権発足によるタク業界の損得勘定
         :今週から本格化?/大阪、京都両業界の「特定事業計画」認定申請
         :急進展の多摩地区統合問題/東旅協・山實副会長に聞く
         :大阪業界、7月から全車禁煙/大タ協が「禁煙宣言」
         :道運法再改正を!/交通労連ハイタク部会「ハイヤー・タクシー政策討論集会」
         :タクシー運転者資格制度改正へ/手水辰也・事務局長に聞く
         :特定事業計画ほぼ100%申請/神個協・石会長〜譲渡譲受のNW化に意欲
■東西往来 :参加型の新任研修は担当者の熱意から
          :皆さんに支えられて生きている
■シャッターチャンス :知らぬ間に増税が既定事実化
               :順調に伸びる参加率に比べて…
                :“受け皿”でなく“ザル”だった
               :土俵外の相手より足下見ては…
 ■この人この言葉  :川村 泰利氏、大野 清一氏、信原 智彦氏、梅ア m茂氏
速さ+確かさ
交通界ファックスプレス(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

Faxpress 関東版
消費税率10%時代に備えを
    複数税率も視野に検討が必要
       民主、自民両党が舵切り急浮上

【 東京 】菅直人首相の突然の「消費税10%発言」で、民主党、自民党の与野党2大政党が増税、財政再建路線へ大きく舵を切ったことが注目を集めているが、東京都内タクシー業界では平成9〜10年度にかけての消費税率アップ(3→5%)での大幅な営業収入ダウンが想起される向きも少なくない。
 平成9年当時の消費税率アップ(同年4月1日実施)は当時の橋本内閣が、わが国の将来的な財政構造改革を睨んで取り組んだものだったとされている。税率3%から5%へと比較的小幅な増税ではあったものの、バブル経済破綻後の景気低迷や金融危機など、決断当時と実行段階での状況の変化などの不運も重なり、結果として「橋本デフレ」とまで呼ばれる経済の低迷を招いた。
 東旅協のまとめによると、東京都特別区・武三地区では実働日車営収は増税当年度の9年度実績で5万7693円とほぼ前年(5万7641円)並みを確保したものの、平成10年度には同5万3114円、同11年度には5万1584円と低迷。その後は、規制緩和の実施された平成14年度に初めて年間を通して5万円台割れの4万9475円となり、以降多少の波はあったものの坂道を転げ落ちるように悪化の道をたどっている。
 参院選の結果によらず、与野党2大政党が共に増税路線を選択したことで、今後の方向性に大きな違いは出ないものとみられるが、自民党政権時代の消費税論議とやや趣を異にする点として、複数税率がもう少し真剣に検討されることになりそうな点だ。タクシー業界としては、そう遠くない時点での増税も視野に、消費税の運賃転嫁そのもの、加えて法・個間運賃格差(都内では前回運賃改定で格差を解消済み)への対応、複数税率制の導入が実現する場合のタクシーの取り扱いを巡る政治的な運動の強化などが課題として浮上する。消費増税にあたっては「実行前に国民の信を問う」という意見が政府・与党でも強まっているが、衆院の任期満了が約3年後に控えており、最も早いケースなら消費税問題も3年以内に決着することが予想される。
〔6月19日関東版掲載〕  <バックナンバー一覧へもどる>

2010年6月19日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】消費税率10%時代に備えを/複数税率も視野に検討が仏用/民主、自民両党が舵切り急浮上
【 横浜 】基本理念支える施策に留意/交通基本法巡り神谷・関運局長
【 横浜 】関運局管内、5月は軒並み減収
【 東京 】ハイタク関係から高野氏/陸運功労の東運支局長表彰
【 東京 】「妊産婦にやさしいチェッカー車」/病院搬送など、安心して利用を
【 宇都宮 】全個連が通常総会開く/木村会長再任、25周年記念式典も
【 東京 】譲渡協力給付金制度を創設/日個連都営協、正副理事長再任
【 東京 】太田理事長を投票再選/日個連交通共済協組
 
2010年6月18日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】減車命令巡って公取委と協議も/財産権、公正競争の解釈に疑義/道運法再改正、民主党議連WTが論点整理
【 東京 】より公平な減・休車の実現を/東旅協理事会で富田会長
【 東京 】馬淵副大臣「縦割り無くなった」/政務三役の坦務変更巡って
【 横浜 】京浜の減・休車率は9.1%/神タ協・大野会長「正直者がバカを」
【 横浜 】キャピタルモータース・磯社長ら/関運局、陸運・観光功労者表彰
【 東京 】要望件数3カ月連続で1万局超/デジタルタク無線導入状況
【 静岡 】三浦社長が特別講演/チェッカーキャブ営業委
【 横浜 】2739人分の特定事業計画/神個協、2交通圏でほぼ100%
 
2010年6月16日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】プラス一瞬、再び前年割れ/特区・武三、多摩とも3万円台に/東旅協、5月輸送実績速報
【 東京 】民主党・副幹事長人事
【 東京 】「地域主権戦略大綱」先送り
【 東京 】山副会長「年内に方向性」/東旅協、多摩地区の支部統合問題
【 東京 】川村新体制スタート/交通共済協組・理事会
【 東京 】退任役員9氏に感謝状
【 東京 】全自交東京、10春闘集約
【 東京 】登録制度の全国展開など段階的に/運転者資格制度見直しで手水氏
【 東京 】車内カメラを順次搭載/大成交通、接客レベル向上狙う
【 横浜 】譲渡譲受のネットワーク化を/神タ協・石会長が再任の抱負
【 東京 】高速道無料化で社会実験

2010年6月12日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】国交省「道運法再改正」視野になく?/適正化新法の限界主張の業界と格差/宿利・国交審議官「適正化の次は需要拡大」
【 静岡 】強制力伴う道運法再改正を/交通労連ハイタク部会が政策要求
【 東京 】ランク制導入で「事前協議会」/全タク連、正副会長会議後に初会合
【 東京 】「特定事業計画」100%申請/東旅協、多摩に続き特区・武三も
【 東京 】羽田空港定額運賃など/東旅協・経営委で協議
【 東京 】苦情件数が26%の大幅減/都個協、接客態度など改善
【 東京 】「外国語会話指差しシート」/東旅協、7万枚作成へ
【 東京 】新理事長に堀氏/都ハイタク福祉事業協組
【 東京 】アシストがミシュランタイヤ/都内事業者で初の採用

2010年6月11日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】「心をひとつに」難局乗り越えよう/デジタル化の費用対効果を追求/全自無連が創立50周年記念総会
【 東京 】三日月氏がタクシー離れる/国交省、副大臣の分担変更
【 東京 】7〜9月の重点地区は銀座・新橋/タクセン街頭指導会議
【 東京 】無事故・無違反達成率31.2%/セーフティードライバー・コンテスト
【 東京 】国交、総務両省に支援要請へ/中小のデジタル化で関無協
【 静岡 】道運法再改正「喫緊の課題」/交通労連ハイタク部会
【 東京 】国交省人事(9日付)
【 横浜 】業界労使「フォローアップ確実に」/京浜地区の事業再構築で注文
【 東京 】エルピーガス協会が総会/政治連盟は与野党双方にパイプ
【 東京 】日個連・亀戸支部、伊藤支部長再任
【 東京 】大和労組が事務所移転
【 横浜 】法人5社、個人1者車停/関運局、5月度行政処分
 
2010年6月9日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】羽田空港定額運賃、10月実施へ/1万1000円〜2万2000円/東旅協三多摩支部、国際化に合わせ需要喚起に期待
【 東京 】支部統合は事務局作業へ/多摩地区、来年度総会にも具体案
【 東京 】菅内閣補足、前原国交相ら留任/民主党役員は大幅入れ替え
【 横浜 】東旅協武蔵野支部が総会/三多摩支部との統合前面に
【 福岡 】吉積専務が副社長に昇格へ/第一交通産業・役員人事
【 東京 】マスターズ参加率、日個連5割突破
【 東京 】新会長に正和自・樽澤社長/千住交通安全協会
【 東京 】新任取締役に旧イーエム田村氏/チェッカーキャブ株主総会
【 東京 】城理事長を再任/日個連・東京旅客支部
【 横浜 】京浜地区の減・休車363両/特定事業計画110社が申請
 

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Faxpress 関西版
大阪交通共済、「一律割引」を前倒しで実施
    総額6000万円還元、「事故ゼロ運動」順調に

【大阪】大阪タクシー交通共済協組(藤原悟朗理事長)は18日、大阪市福島区のホテル阪神で第26回通常総会を開催、従来、一体で行ってきた出資配当について、一律割引とメリット割引を分離し、総額6000万円規模の一律割引を前倒しで実施することを決めた。事故発生件数20%減少を目指す「事故ゼロ運動」が順調に推移していることもあり、業界環境が依然として厳しい中、加盟事業者に早期の還元を行うもの。この日は役員補選も行い、坂東幹雄(ヤマト交通社長)、馬場毅(鳩タクシー社長)、古知愛一郎(極東交通社長)の3氏を理事に、坂東氏が務めていた監事の後任に坂本功氏(日本城タクシー社長)を、それぞれ選出した。
 冒頭あいさつで藤原理事長は、特定事業計画の認定申請を背景として、共済加盟の103社(6992両)においても、減車が進むことから「当然、共済掛金が減少することになる」としながらも、「事故ゼロ運動」の狙い通り、事故発生率が20%近く減少していると報告。「私の責務は加盟事業者から預かった財産をいかに守っていくかということだが、実務担当者の努力もあって、順調に運営されている。将来にわたっても、(この共済については)希望を抱いて頂いて結構」と、健全運営に自信を示した。
 平成21年度事業・決算報告では、同年度の出資配当について、配当割合は出資金の10%、配当総額は約6000万円になると報告された。22年度については、「収支予算が黒字になる範囲内」と定めた上で、「掛金をできるだけ早く加盟事業者に還元する」趣旨で、従来、一律割引とメリット割引を合わせて、毎年3月に実施してきたものを分離、一律割引を前倒しで実施する。21年度の一律割引は共済掛金の7%だったが、22年度は8%で行う。個別の割引金額は、タクシーが1両当たり8700円、ハイヤー1800円、リフト付タクシーは900円、、割引総額は6000万円規模になると報告された。
 閉会の辞は、山田正弘・副理事長(ダイヤ交通社長)が務め、「この不景気な時期に割引を前倒しして実施する。本来なら約6000万円、8%の掛金は、来年4月に割引として返金するもので、それを前もって行うわけだ。今後、来年度の割引額を増額しようと思えば、20%の事故を各事業者で失くしていってもらう以外にない」とし、さらなる事故防止に協力を要請した。
〔6月19日関西版掲載〕 <バックナンバー一覧へもどる>

2010年6月19日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】大阪交通共済、「一律割引」を前倒しで実施/総額6000万円還元、「事故ゼロ運動」順調に
【 大阪 】日本タクシーが20%減・休車へ/大阪市域、各社の減・休車394両に
【 京都 】ヤサカグループは10%減・休車へ
【 大阪 】一斉に実施しなければ実効ない/減車問題で日本城・坂本社長
【 大阪 】新大阪にEVタク乗り場を/小豆島・橋代表「小型用潰してでも」
【 大津 】地域計画は先頭切ったが…/エムケイ睨みで動かぬ滋賀業界
【 神戸 】ウィングキャブに譲渡申請/神戸・日本タクシー
【 大阪 】交通共済が優良事業者表彰
【 京都 】観光配車の実績を可視化/公平性確保へ帝産京都労組
【 神戸 】故・渡辺理事の後任に島氏/東阪神協組が定期総会
【 大阪 】全大個協組の新役員決まる
【 宇都宮 】全個連副会長に石倉氏
【 大阪 】近運局、1社を車停
※大阪、京都の増減車情報
 
2010年6月18日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】三菱タクに大タ協復帰の意向/幹部が示唆「タイミング合えば…」
【 神戸 】理事会の非公開を疑問視/兵タ協、質問者不在で非公開踏襲?
【 大阪 】一般タクからの転用に期待/大福協総会、ふれ愛・道野社長
【 奈良 】地方の実情反映した道運法に/奈タ協総会で池田会長
【 和歌山 】禁煙タクシー「本年度中に実施」/和タ協が通常総会で発表
【 大津 】事業再構築へ取り組みを/滋タ協総会で田畑会長
【 大阪 】事業再構築で説明責任を/近鉄タク労組・脇内委員長
【 神戸 】参加20%アップ目指す/兵タ協・乗務員接客コンテスト
 
2010年6月16日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】大阪業界、7月から全車禁煙へ/大タ協理事会、難産の末「禁煙宣言」
【 大阪 】立て続けの飲酒、無免許運転で注意喚起/大タ協、出・入庫時の確実なチェックを
【 大阪 】関空専用車は減車対象から除外を/古知理事、運営協で陳情へ
【 大阪 】大阪タク事業政治連盟が幹事会
【 大阪 】「特定事業計画」正副会長で揃う/近鉄、東亜も申請、削減率20%
【 京都 】「特定事業計画」京乗協は来週以降に
【 京都 】洛東G2社が申請、減車率5%
【 大阪 】近運局、8社に延伸通知
【 神戸 】はくろG、5・5円遠割を継続申請
【 大阪 】大タ協、SATの入会承認
【 神戸 】適正化・活性化に正面から/兵タ協、正副会長が記者会見
【 神戸 】30日に第5回兵庫県地域協
【 奈良 】7月中〜下旬に初会合/生駒、中部両交通圏の地域協
【 大阪 】全大個協組、新理事長に石倉氏
【 大阪 】大無協、総会後に監査講習会
【 京都 】乗務員5氏が提訴の意向/分割譲渡巡って対立の伏見タク
【 大阪 】タク利用、5月の苦情は40件
【 大阪 】上告断念の西井良夫氏収監
 
2010年6月12日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】特定事業計画、申請本格化は下旬以降か/大タ協、国際興業大阪も20%削減
【 東京 】全タク連、ランク制導入で「事前協議会」/大タ協・藤原副会長らメンバーに
【 大阪 】減・休車への協力姿勢はうかがえず/「地域協」非構成事業者への説明会
【 大阪 】違反常習者は入構禁止に/枚方市駅、新規側が新ルール約束
【 大阪 】EV車50両へあとひと息/大タ協、助成含みで呼びかけ
【 大阪 】関係書類の扱いで行政不信増幅/壽タクシー・浦木山社長
【 大阪 】三菱タクシーが3人代表制へ
【 大阪 】大無協・澤理事長再任へ
【 京都 】洛東タクが15日に申請へ/「特定事業計画」京都も動く
【 神戸 】「10回ぐらいは続けたい」/乗務員接客コンテストで信原氏
【 神戸 】淡路地区の運改申請6社目
【 大阪 】近運局、4社を車停
※大阪、兵庫の増減車情報
 
2010年6月11日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】大タ協、特定事業計画の認定申請開始/東洋G、駒姫、相互が第一弾
【 大阪 】近鉄タク・中島、中和交通・吉川両社長ら/陸運・観光功労者、近運局長表彰
【 大阪 】トップ・スター「延伸の理由ない」/提訴受け近運局、7月以降の事業継続は困難
【 京都 】「次世代託せる人に」/副会長増員で京乗協幹部
【 神戸 】根強い減車への抵抗感/兵タ協・東播部会例会
【 大阪 】自動車会議所副会長に坂本、関氏ら
【 大阪 】許認可権限の自治体移管を要望/「大阪維新の会」にワンコイン協会
 
2010年6月9日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】北摂、泉州は減・休車20%以上/適正車両数へ目安、4交通圏7月10日から申請へ
【 大阪 】個タクは7月7日に第一弾/特定事業計画の認定申請
【 大阪 】500円却下の個人1者、修正申請は620円
【 大阪 】きょうキタ新地で特別合同街頭指導
【 大阪 】道運法再改正、門戸開放など/法個両団体が民主党府連と懇談
【 神戸 】はくろ・松本代表、改めて提訴の方針/運賃審査体制の矛盾を指摘
【 大阪 】全大個協組・山本理事長が退任/個タクの原点に返った取り組み促す
【 大阪 】「ナスバネット」で安マネ体制強化/国際興業大阪、事故防止確実に
 
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