ハイヤー・タクシー業界専門情報紙  株式会社 交通界
2015年8月10日

    交通界WebNews
最新号ニュース
発行物について
購読のご案内
採用情報
会社概要・沿革
広告のご案内
 










「週刊交通界21」毎月4回情報発信

「再規制緩和」に舵切り?
 新しいタクシーのあり方検討会
   「中間とりまとめ(案)」から見えてきたもの…

 さる7月24日、国土交通省自動車局長の私的懇談会・新しいタクシーのあり方検討会(座長=山内弘隆・一橋大学大学院教授)の3回目の会合が開かれ、事務局原案としての中間とりまとめ(案)が提示された。当日は委員からさまざまな意見が出され、原案をもとに修正を山内座長に一任する格好で決着をみたとされているが、意見の隔たりも小さくはなく、正式版の確定には時間がかかるようだ。
 中間とりまとめ案を見る限り、議論の中心は事業活性化となっており、いわゆる適正化についてはほぼ付け足しのようなものにとどまっている。活性化の内容についても、すでに個々の事業者によって取り組まれている事柄が中心であり、それをいかに全事業者に拡大するかにとどまっている印象だ。また、運賃制度については燃油高騰対策などもテーマの一つとして盛り込まれてはいるものの、初乗り距離短縮運賃や閑散時間帯割引制度の導入など、価格は引き下げの方向で検討するものが目立つ。新旧タクシー適正化新法の下で一定の前進をみた「再規制」は、法運用を通じて実質的な「再規制緩和」へと舵を切り直すのか、改めて中間とりまとめ案を確認していくことにしてみたい。

 中間とりまとめ案における「タクシー事業を巡る現状」などいわゆる前置き部分は読者の皆さんにおいては先刻ご承知のこととして、また、紙幅の関係で割愛し、「今後の講ずべき施策」を中心に確認してみることとしよう。
 増加する需要への対応策としては、空港等における定額制運賃の導入拡大や観光タクシー認定ドライバー制度の創設・拡大、外国語接遇能力の拡大・多言語翻訳機の機能向上と早期導入、スマホアプリ機能の拡充などがあげられている。多言語翻訳機の性能向上と導入はまだまだこれからの話だが、それ以外については概ねいずれかの地域や事業者が先行して取り組んでいるものであり、「その手があったか」というほどのものではない。
 社会貢献を通じた利用の促進策としてあげられている、マタニティタクシー、子育てタクシーの普及についても基本的には同様だ。目を吊り上げて反対するようなものではないが、一方で新法体制下、国の旗振りでやるほどのことかどうかは疑問なしとしない。確かに訪日外国人旅行者の増加は近年の傾向としてほぼ確実(ただし、中国経済におけるバブル崩壊の懸念なしとはしないが)ながら、その他の需要喚起策やUDタクシーの導入(あり方検討会の基本的考え方は数値目標の設定が盛り込まれている)などについては、事業コスト増が避けられないものであり、そのコストの吸収策は「需要が増えるはずだ」という期待以外にはなにもない。

初乗り短縮に加えて時間帯割引
 一方、運賃に関する施策では、われわれにとっても耳新しい「需要閑散時間帯割引制度」が提言されている。潜在需要の顕在化を期待したものと位置づけられており、考え方としては一つの方法として成り立つものだ。中間とりまとめ案では「特に地方部においては、昼間の需要閑散時間帯等にこうした潜在的なニーズを捉えるべく、割引の実施を検討すべきである」とし、「本制度の導入に関心のある地域において、自治体との連携も図りつつ、事業者や期間を限定した実証実験を行い、営業収入などへの影響について検証を行う」「実証実験の結果を踏まえ、その効果が確認された場合、全国展開を見据えた制度の創設に向けた検討を行う」とされている。
 同様に潜在需要の顕在化に期待する方策として、「初乗り距離短縮運賃の本格的普及」も取り上げられており、実行すべき理由として、「近距離移動についてタクシーの利用を躊躇する潜在的な需要の顕在化を図る上で有効であり、とくに高齢化が進展する中では、日常的な買い物や通院等の短距離移動についてニーズが一層高まるものと考えられる」と説明。需要閑散時間帯割引同様に「本格的普及に関心のある地域・事業者等において期間などを限定した実証実験を行い、営業収入などへの影響について検証を行う」「実証実験の結果を踏まえ、その効果が確認された場合、本格的な普及に向けた制度の柔軟化等の検討を行う」としている。
 これらを含めて運賃制度全体については本検討会とは別にワーキンググループを設置することにしており、本検討会の最終報告書とりまとめが来年1月見込みであることにかかわりなく、来年6月に向けて検討を続けることにしている。運賃制度検討WGの具体的な検討項目には、@燃油高騰時対策A閑散時間帯における需要喚起のための割引運賃の導入Bタクシー事業者以外(第三者)の負担によって実施する割引運賃の普及策やその課題C初乗り距離短縮運賃実証実験に向けた検討―があげられている。

検討の方向はそろって「値下げ」
 ざっと見てもわかるように燃料高騰対策以外はすべて「値下げ」の話だ。しかも燃料費は最近になってLPガス価格が下落傾向にあり、制度設計にかかわらず値上げには当面結びつかない可能性が極めて濃厚。タクシー運賃は新旧タクシー適正化新法の施行、運用を通じて現在は準特定地域以上では公定幅運賃制度が実施され、業界が求めた同一地域・同一運賃に近づきつつあったが(一部事業者による運賃変更命令差し止め訴訟などで争いは続いているが)、需要喚起の名の下に運賃多様化へ再び進むのだろうか。行政の旗振りで「5000円超5割引」が普及したかつての大阪業界に似た状況になるのではないかとやや心配になってくるところだ。
 約8年前から、業界は新旧タクシー適正化新法の制定、施行、運用を通じて再規制を指向し、政府与党や大半の野党の賛同を得て、地域と期間の限定付ながら実際に再規制に踏み出した。効果も限定的ながら、需給調整にも挑戦し、一定の成果も出し、運賃の収れんも図られてきた。
 しかし、今回の中間とりまとめ案を見る限り、タクシー適正化新法という規制強化体制の下での法運用を通じた実質的な「再規制緩和」が実行されようとしているようにも見える。もちろん、本検討会の中間とりまとめ正式版や最終報告書、運賃制度検討WGの結論を待たなければ決めつけることはできないが、中間とりまとめ原案を見る限り、舵は切られつつあると記者は感じている。
 いろいろと批判的な目で、本検討会中間とりまとめ案を紹介してしまったが、では検討会に参加した業界側はどう受け止めているのだろうか。7月24日の第3回会合で全タク連の富田昌孝会長は原案の成り行きに対して強い異議を唱えたようだ。

適正化抜きなら全タク連会長はクビになる
 検討会の論点整理で事業適正化について触れられているのは「改正タクシー適正化新法の施行状況のフォローアップ」に盛り込まれた5項目の中の「適正化の取り組みによる効果等について具体的にどのようにフォローアップしていくか」という問題提起の1カ所のみということを取り上げ富田氏は、「これでは新しいタクシーのあり方検討会の設置趣旨に反する。活性化だけで締めくくりにするのか?そんな案を了承したら全タク連の会長はクビになる。ベースの考え方が活性化だけというのはおかしい」と主張したという。この前段には自交総連の今村天次書記長が「もっと適正化について論議すべきだ」と提起したことも呼び水になったようだ。
 富田氏はその主張の中で「交通政策審議会答申でタクシーに関する諸問題の原因の多くは供給過剰に由来するものと認定され、供給過剰を是正することで問題の多くは解決するとされた。『7.11通達』を経て新旧タクシー適正化新法が成立し、いずれも全会一致かそれに近い圧倒的賛成多数で成立している。特に旧法は内閣提出法案で国の方針だったはずだ。にもかかわらず、今回の中間とりまとめ案は2つの法律を事実上ないものとして扱っている。これはおかしなことだ」とし、さらに「活性化により需要を増やすことは確かに大事なことだが、効果が出るまでに時間がかかる。乗務員の賃金改善は喫緊の課題で急いでやらなければならない。事業者は商売なのだから活性化の努力は言われないでもやっている。適正化こそが2つの法律の目的だった。交政審答申の結論は正しく、それを無視した結論は受け入れられない。政府によるアベノミクス等景気対策の恩恵はタクシー業界にはまだ及んでおらず、タクシー政策において適正化と活性化は並行して記されているが、どちらが重要かと言えば適正化だ」と強調したという。

改めて問われる新旧適正化新法の意味
 当然、労働組合側委員らを除く、有識者・学識者らの委員からは反発の声もあったようだが、正式版決定に際して山内座長がどのようなさじ加減を見せるかも注目されるところ。それはそれとしても、全タク連の現職会長がクビをかけて異議申し立てを行うこと自体は異例のこと。単に中間とりまとめの行方を注視するだけでなく、業界全体でもう一度、新旧タクシー適正化新法の意味を見つめ直すには良い機会かもしれない。(了)
<Topへもどる>

No.595 8月10・17日合併号 主な内容
■巻頭人物:木村 忠義氏(全国個人タクシー協会会長)
■気になる数字:300〜400億円/最賃10円アップによる総雇用者所得への影響
■トピックス
 :「再規制緩和」に舵切り?/「新しいタクあり方検討会」中間とりまとめ(案)
 :就活はタクシーに乗って / 羽田で「英語おもてなし」コンテスト
 :観光タクシーで巡る横浜の旅―ようこそ『かながわ』へ!
 :タクシー「大阪の陣」〜“難攻不落”の戦いは…
 :「ママサポートタクシー」京都で展開〜第一交通産業、29日に出発式
 :<スポット> 常に「見られている」という意識を〜兵サセンなど・特別街頭指導
 :近畿各府県「タクシーの日」〜酷暑の中、正副会長先頭に
 :<スポット> 法・個幹部らが天谷・近運局長訪問
 :<スポット> クラウドで配車機能を集中管理〜富士通テンの新配車システム
■東西往来:37車種の「予防安全性能評価」/プロの安全運転、自転車でも
■この人・この言葉
     :秋山 利裕氏、小島 靖雄氏、大岡 信夫氏、井上 景之氏
■シャッターチャンス
 :タイムリミットへ2カ月切って/酷暑の中、就活タクの成果は?
 :世間で人気のプレミアム商品券/クルマ離れより深刻なお金離れ
■アラカルト:<内外交差点> 対エイリアンと地球防衛軍…    坂本 篤紀氏A
速さ+確かさ
交通界ファックスプレス(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

Faxpress 関東版
 全タク連の事前意見、反映せず
   特定地域指定基準見直し、協議会運営など
      「あり方検討会」中間とりまとめ案

【 東京 】全タク連(富田昌孝会長)が7月24日の国土交通省・新しいタクシーのあり方検討会の中間とりまとめ案の議論に先立ち、国交省の論点整理案を基にした意見を伝えていたことが、本紙の取材などでこのほどわかった。改正タクシー適正化新法の施行状況のフォローアップを中心に準特定地域や特定地域の指定基準等の見直し、協議会の運用のあり方、運輸審議会への諮問制度のあり方、特定地域計画の合意要件など多岐にわたるものだ。
 改正タクシー適正化新法の施行状況のフォローアップに関する論点では、@新旧タクシー適正化新法では準特定地域の定義が異なっており、旧法の特定地域と新法の準特定地域の指定基準が同じということはおかしいのではないかA準特定・特定地域協議会のメンバーには地方運輸局長を加えるべき。事業活性化の議論では地方運輸局長の存在が不可欠で、決議事項次第で、運輸局長が採決に参加しない措置をとれば良いのではないかB協議会構成員は出入り自由という制度を是正すべきC特定地域指定に当たり公聴会が開催されるケースが出ているが、地域協議会で審議し同意したものをもう一度やり直すことになり、運輸審議会に諮問する制度自体を見直すべきD特定地域計画の策定では最低車両数を下回る事業者は減車ができないため、営業方法の制限によることとされているが、この場合の最低車両数は当該事業者が参入した時点での最低車両数とすべきE協議会設置要綱の変更や特定地域計画の策定に当たり、「関係地方公共団体の長がすべて合意していること」「事業者の総車両数の3分の2以上が合意していること」となっているが、議決が困難となっており見直しを検討することF特定地域の指定基準では、「人口30万人以上の都市を含む営業区域であること」とされているが、人口30万人未満の都市においても供給過剰に苦しんでいる地域があり、一律30万人以上の都市を含む営業区域に限定しないよう変更してもらいたい―などがあげられている。改正タクシー適正化新法のフォローアップ関連以外にも、運賃制度などで、「燃料費コストの高騰対策のみならず、コスト全体の変動を適確かつ速やかに反映させる運賃制度の構築を検討すべきだ」「マタニティータクシー、子育てタクシー等の多様なサービスを提供するために、そうした附帯的サービスにかかるコスト回収が可能な料金制度が必要」なども合わせて検討するよう求めていた。

〜富田会長「交政審再開も」
 今月7日の本紙の取材に対して富田会長は、国交省への要望内容を確認するとともに、7月24日の新しいタクシーのあり方検討会に提示された中間とりまとめ案に全タク連の要望がほぼ反映されなかったことに遺憾の意を表明し、これまでの同検討会の審議について、「喫緊の課題になっている乗務員の賃金引き上げは事業活性化でやれという発想が貫かれている。また、活性化のため運賃は初乗り距離短縮や各種割引制度の導入で下げろという話になっている。運賃水準を引き下げるには事業適正化で需給を均衡させることが絶対に必要なはずだが、その議論には踏み込もうとしていない。実態として新旧タクシー適正化新法はなかったもののように取り扱われており、これらの法律があるのにもかかわらず、もう一度規制緩和に誘導しようとしているように感じる。安部晋三首相は自民党総裁選に勝ち抜いた直後、『タクシー規制緩和には光と影があり、影の部分は修正していかなければならない』とおっしゃったが、それはどこへ行ったのかと思う。私としてはタクシー問題をもう一度しっかり吟味するため、交通政策審議会を再開しても良いと思っている」などと述べた。
〔8月8日号−2関東版掲載〕  <Topへもどる>

2015年8月8日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 ニューヨーク 】ウーバー規制、NY市も回避/反撃受け「自主的抑制」に後退/報道加熱、大統領選の争点に浮上も?
【 金沢 】「白タク断固阻止」を緊急決議/北信越タク協議会・臨時総会
【 東京 】「無事故のレシピ」伝授を/Gキャブ優良表彰式で高野社長
【 東京 】白タク合法化を断固阻止/全自交東京、街頭活動でアピール
【 東京 】EV、PHV等の導入助成公募/国交省、地域交通グリーン化事業
【 東京 】改進タクなど2社を永年表彰/グリーン経営認証でエコモ財団
【 東京 】適性診断の民間参入45社/NASVA、14年度業務説明会
【 福岡 】第一交通産業・第一四半期連結決算
【 東京 】「個タクならではのサービス」/全個協・15年度事業で検討
【 横浜 】法人4社を車停処分/関運局・7月の行政処分
 
2015年8月8日号−2 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】全タク連の事前意見、反映せず/特定地域指定基準見直し、協議会運営など/「あり方検討会」中間とりまとめ
【 東京 】福岡9月10日、大阪11日/特定地域指定の公聴会
【 東京 】17日に「運転者登録センター」/東タク協三多摩支部
【 東京 】法人の3分の1が65歳以上に/東タクセン、運転者証等交付状況
【 東京 】適正化によって活性化の原資を/東タク協・武居副会長インタビュー
【 東京 】目に見える活性化への取り組みを/全個協・木村会長インタビュー
【 大阪 】立法趣旨に公益性「適切に運用」/神戸市域の公聴会で国交省
 
2015年8月7日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】白タクドライバーの総量規制撤回/ウーバー等の巻き返しで条例白紙に/米・シアトル市「すでに5000人」の報道も
【 東京 】今年も交通遺児基金に寄付金/全タク連「タクシーの日」
【 東京 】川野社長が就任30周年/飛鳥交通G、新工場も披露
【 東京 】最優秀に日交・中島乗務員/「英語おもてなしコンテスト」
【 東京 】タクセン、乗り場で付せん配布も/「タクシーの日」キャンペーン
【 横浜 】横浜観光旅行の抽選会など/神タ協「タクシーの日」企画
【 東京 】英語併記サインを統一へ/東タク協 環境・車両資材委
【 東京 】全個協関東が中核リーダー研修会
【 東京 】国交省人事(5・6日付)
【 神戸 】住友ゴムがタクシー専用タイヤ
【 東京 】全国平均で1円余の値下り/7月のオートガス価格
 
2015年8月5日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】日本国内で白タク運転者募集か?/「自家用車をお金のなる木に」/ウーバージャパンHPに掲載、現在は削除
【 東京 】被害者保護と契約者間の公平担保が課題/白タクと自動車保険で損保ジャパン総研
【 横浜 】故藤本國男氏に正六位
【 東京 】審査員に東タク協・川村副会長ら/タクセン「外国人接遇コンクール」
【 横浜 】県立こども医療センターにも/神タ協「タクの日」の寄付金
【 東京 】日交がスカイマークと提携
【 東京 】「メタボZERO」へ第1弾/日の丸交通、講習会に30人超
【 福岡 】第一地交通産業、北海道で買収
【 横浜 】タク事業の適正化・活性化など/関東交通審議会・15年度重点施策
【 東京 】活性化分科会の早期開催求める/東京ハイタク労組代表者会議
【 東京 】国交省人事(1日付)
 
2015年8月1日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】政策提言の経済効果150兆円/新経連、道運法の改正検討に自信/国家戦略特区WGがヒアリング
【 東京 】東京駅などで「就活応援タクシー」/東タク協「タクの日」キャンペーン開始
【 東京 】「改正適正化新法は憲法違反」/神戸公聴会で指定反対派が主張へ
【 東京 】課題ごと専門部署設置へ/東タク協・秋山総務委員長が方針
【 東京 】LPG8月CPも下げ
【 東京 】「Japan Taxi」に/日交DSが商号変更
【 東京 】「メタボ社員ZEROプロジェクト」/日の丸交通、健康管理で取り組み
【 東京 】東京無線協組、優良11社を表彰/」「タクの日」は専用乗り場でイベント
【 横浜 】関運局、累積20点超事業者を公表
【 東京 】交運共闘「戦争法案」廃案求める声明
【 東京 】国交省人事(7月31日付)
 
2015年7月31日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】乗合・貸切・乗用の区分横断/経営持続へ企業集約が「喫緊の課題」/交政審・豊かな未来社会小委が最終報告
【 東京 】最賃引き上げ 東京、神奈川など19円/中央最賃審答申、全国加重平均18円
【 横浜 】関運局長に濱勝俊氏
【 仙台 】特定地域協8月10日に初会合/仙台市、輸送力削減策は秋以降に
【 東京 】個タク試験の出題範囲見直し/改正タク特法施行で国交省
【 東京 】LPG、下落傾向続く/8〜10月のCP先物市場
【 東京 】全個協関東支部が役員研修会
【 東京 】臨時総代会は10月以降か/都営協、IP無線説明に時間
【 横浜 】被災者を横浜観光に招待/神タ協「タクの日」20組40人
【 東京 】「子ども霞が関見学デー」/全タク連が初出展
【東京 】「白タク阻止」のチラシ配布へ/東京ハイタク労働団体
【 甲府 】シンセツ労組が新賃金体系で講演/私鉄東ハイ労・夏季セミナー
【 東京 】全福協、初の福祉限定乗務員研修
 
2015年7月29日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】神奈川・京浜交通圏など9地域/8月1日付で特定地域に指定/公聴会経て新潟も、運輸審答申受け国交省
【 東京 】国交省自動車局長に藤井直樹氏
【 東京 】帝都自交が本社移転
【 東京 】新会長に堀・東京交通興業社長/チェッカークラブ社長会が新体制
【 東京 】羽田にUD・ワゴン専用レーン/東タクセン、9月中に開設へ
【 横浜 】特定地域下での減車、運賃など/神奈川ハイタク労務改善協議会
【 東京 】「就活応援タクシー」発表/東タク協「タクの日」キャンペーン
【 東京 】安心・安全、事故なしのタクシーに/大和Gが事故防止管理者研修
【 東京 】「タクの日」街頭移動スタート/31日まで、東タク協・乗務員指導委
【 東京 】多摩の登録諮問委員に相澤氏推薦
【 東京 】中部運輸局長に鈴木昭久氏
<Topへもどる>
 
速さ+確かさ
交通界ファックスプレス(『交通界21』特別サービス号/ 週3回配信)

 

Faxpress 関西版

■ 供給過剰の早期解消で安全性向上
    違憲の主張に反論、神戸市域公聴会で国交省

【 大阪 】国土交通省の運輸審議会(上野文雄会長)は7日、大阪市中央区の大阪合同庁舎で神戸市域交通圏の特定地域指定に関する公聴会を開催した。一般公述人は賛成7人、反対3人が意見陳述。改正適正化新法は違憲だとする反対派の主張に対し、国交省の鶴田浩久・旅客課長は、立法趣旨を踏まえ「適切に運用することで供給過剰を効果的かつ早期に解消し、乗務員の労働環境の改善を図り安全性の向上を図ることが重要だ」との認識を示した。公聴会終了後、上野会長は記者団の取材に、答申までの手順について「欠席委員も含め、改めて十分審議したい。その中でどういう結論になるかが問題で、今の時点では何とも申し上げられない」と回答。7月7日に公聴会を開いた新潟交通圏は同28日に指定を答申、8月1日付で特定地域に指定されたが、判断までの期日は異なることもあるのかとの問いに、上野氏は「場合によっては、そういうこともあり得る」とした。
 また、意見陳述した神戸エムケイの青木義明社長は、指定反対の署名3万8909筆を追加資料として提出した。上野氏は「青木氏の公述の証拠の資料として受理し、改めて参考にしながら、審議の材料とする」と述べた。
 指定反対の公述人は、@独占禁止法の適用除外の規定は自由競争を大きく後退させることが明らかであり問題A事業者ごとにタクシー事業の流し営業や予約営業等の事業形態が異なり、一律の規制は不適切B減車は乗務員の解雇に直結し、利用者利便も低下C特定地域の指定基準は不合理で不明瞭―などと主張した。

〜公共交通の機能発揮の「公益性」
 これに対し鶴田課長は、独禁法の適用除外について、タクシーに地域公共交通としての機能を十分に発揮させるという目的で公益性があり妥当だとしたほか、「営業形態によってサービスが異なるものでなく、利用者が状況に応じて選択することから、営業形態の差異で供給過剰に対する取り組みを切り分けることは適切ではない」と指摘。雇用問題をめぐっては、営業方法の制限やシフトの見直しなどの対応が可能で「必ずしも解雇が必要な状況にはならない」とし、利用者利便も「効率性を高めることで全体として向上させることが重要だ」と述べた。
 特定地域の指定基準については、実働実車率や総実車率を採用している点、供給過剰の判断を2001年度との比較で行う点に疑義が示されたのに対し、現在の指定基準が「衆参両院の附帯決議などを踏まえた厳格かつ客観的な指標」だと前置き、実働実車率は「稼働効率の変動を示すもの」で、2001年度との比較の理由については、旧適正化新法が翌02年2月に施行された改正道路運送法による規制緩和の諸問題を解決する目的で制定されたものであり、規制緩和直前の01年度との比較が適当だと説明した。
〔8月8日号関西版掲載〕<Topへもどる>

2015年8月8日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】供給過剰の早期解消で安全性向上/違憲の主張に反論、神戸市域公聴会で国交省
【 大阪 】特定地域協へのスタンスに違い/指定賛成の労使「適正化」めぐって
【 大阪 】本訴の初判決は11月20日/公定幅運賃訴訟、まずワンコイン
【 大津 】手数料は「概ね8000円」/滋タ協、登録制度基本方針案
【 大阪 】こちらは「概ね6000円」/泉州で登録制度説明会
【 京都 】会長任期を4〜3月に変更/嶋田氏続投、京都個タク連絡会
【 京都 】エムケイが「タクの日」パレード
【 大阪 】私鉄関西ハイタク労連・執行委
【 大阪 】新会長に黒田・大ガス顧問/大タクセン理事会で選任
【 大阪 】時給制の女性ドライバー募集/国際興業大阪「主婦業と両立」
【 京都 】「龍谷ミュージアム」の認知度アップ/龍谷大がタク業界などに協力要請
【 大阪 】交通事故被害者等支援フォーラム
【 大阪 】ニュー岸交16両→岸交タク、申請
【 大阪 】岸交タクシー、役員変更届
【 大阪 】大阪市域で4件の譲渡譲受認可
 
2015年8月7日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 京都 】京都地区でママサポートタクシー/第一交通産業 29日に出発式、345両で運行開始
【 大阪 】初の事前試験は20人全員合格/近運局・譲渡譲受等法令試験
【 東京 】大阪市域交通圏の公聴会/運輸審、9月11日に開催決定
【 大阪他 】近畿各地で記念キャンペーン/8月5日「タクシーの日」
【 京都 】京タ協、31日に臨時理事会/八条口の「ショットガン」周知
【 京都 】普通車一本化で意見交換/27日に京タ協・青年部会
【 大阪 】法・個団体幹部らがあいさつ/近運局・天谷新局長が名刺受け
【 京都 】観光情報の発信で貢献/インバウンド効果の証左
【 大阪 】泉州交通圏「効果は限定的」
【 京都 】債権者集会は11月初旬に/民事再生目指す京聯自動車
【 京都 】21日午後、烏丸通で「クリア作戦」
【 大阪 】9月6日に設立記念祝賀会/統合で誕生の「日個連栄光組合」
 
2015年8月5日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 東京 】反対派は改正新法「違憲」を主張/7日の神戸公聴会、新潟以上に踏み込んだ内容
【 大阪 】判決まで現行運賃を維持/ワンコインドームが乗務員説明会
【 奈良 】バス事業者にも飛び火で拡大/奈良駅東口広場の協力金騒動
【 神戸 】喫煙1件、ノーネクタイ11件/兵サセンなど、2日間の特別街頭指導
【 京都 】期間限定減車の準備?/都タク、活性化計画を変更
【 大阪 】初乗り短縮は「行政の後追い」/ワンコイン各社が暑中見舞いで主張
【 大阪 】データ揃えて本格営業活動へ/「インタク」予約センター
【 大阪 】大タ協「タクの日」ラジオでPR/松永理事、女性雇用もアピール
【 和歌山 】ポケットティッシュ2万個/和タ協「タクの日」で配布
【 和歌山 】和ハ協は好評のハンドタオル/グレードアップして枚数増
【 大阪 】JCBの給油カード導入へ/全大個協組、伊丹産業が協力
【 京都 】個タクジャンボの流し営業/京運支局「トラブル回避に配慮を」
【 大阪 】公定幅運賃訴訟「公正な判断を」/自交大阪が地裁前、主要駅で街宣
 
2015年8月1日号 関西版ニュースヘッドライン
【 東京・神戸 】意見陳述は賛成7人、反対3人/神戸の公聴会、運輸審が一般公述人選定
【 大津 】観光需要への対応テーマに/滋賀 支局と協会の対話ミーティング
【 大阪 】最賃審で「反対」の意見陳述/大タ協、ビルメンテ業界も反対
【 大阪 】法人の70歳以上、4000人目前に/大タクセン運転者証等交付状況
【 大阪 】フリー事業者へのアプローチを/阪南個タク・原会長「相談増えた」
【 大阪 】第431回の「歩こう会」
【 東京 】全国平均で1円余の値下り/7月のオートガス価格
【 神戸 】優良従業員64人を表彰/兵タ協、全従事者が連携を
【 神戸 】長時間労働特性で人材確保/「有休取得」を促されても…
【 大阪 】関西私鉄ハイタク2団体の年次大会
【 大阪 】無事故・無違反コンテスト/8月3日から受付開始
【 和歌山 】伸光タク5両→大和交通、申請
【 大阪 】ワンコインドーム、役員変更届
※大運支局監査情報
 
2015年7月31日号 関西版ニュースヘッドライン
【 大阪 】「インタク」認定運転者32人でスタート/活性化に期待、関空乗り場で運行出発式
【 大阪 】近運局長に天谷直昭氏
【 東京 】最賃引き上げ、大阪の「目安」は19円
【 京都 】個人のジャンボタク「流しOK」/京運支局が要件緩和
【 大阪 】交友会、後藤理事長再任/特定地域指定後の結束要請
【 大阪 】「乗禁時間帯」の認識不足も/北新地、有志が延長指導
【 神戸 】女性雇用とインバウンドをテーマに/兵協「今後の企業戦略」委員会
【 大阪 】減車と給与改善目標の提示を/壽タクシー・浦木山社長
【 京都 】「NV200タク」8月に京都第一号
【 京都 】関西タク労組、執行部一新
【 京都 】全京理事会、岩垣氏が退任あいさつ
【 大阪 】商都ハイタク労組、春闘妥結点に
 
2015年7月29日号 関西版ニュースヘッドライン
【 大阪 】「ルール違反」問題を追及/関西中央G・薬師寺代表、大タ協9月理事会へ予告
【 大阪 】ヘイロー配車アプリ、サービス終了/8月10日限り、「新たな提携先」模索
【 大阪 】インタク認定運転者、第一陣は32人
【 大阪 】大タクセン会長に黒田昌志氏/大ガス顧問(元副社長)64歳
【 東京 】国交省自動車局長に藤井直樹氏
【 大阪 】大阪市域、3万円台に回復/大タ協・6月輸送実績
【 大阪 】譲渡譲受試験など、きょう実施/近畿管内、事前試験には20人
【 京都 】一般車両の流入規制を/歩道拡幅の日経報道で安居氏
【 神戸 】兵タ協「災害時協定」の意味は?/神戸市の防災訓練、参加は1社のみ
【 奈良 】奈タ協常任理事に奥村氏
【 大阪 】スマホ配車の機種変更/全大個協組、支部合同会議で説明
【 京都 】音声翻訳アプリの勉強会/京タ協・青年部会
【 京都 】京タ協、京都みやび交通が入会届
【 大阪 】パネラーに珊瑚G・山根代表/8月の全自交関西学習会
【 大阪 】ナショナルタク労組の役員改選
<Topへもどる>
 
 

Copyright(C) 2009 kohtsukai Co.,Ltd All Right Reserved  株式会社 交通界  無断転載禁止