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2013年2月4日

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「週刊交通界21」毎月4回情報発信

5月31日判決、最高乗務距離規制の是非は?
  エムケイ訴訟、名古屋地裁で結審
      大阪地裁も今週結審、司法判断に注目

  名古屋エムケイ(青木信明社長、名古屋市北区)が国を相手に訴えた日勤乗務員の最高乗務距離規制の取消訴訟が1月31日、名古屋地裁(福井章代裁判長)で結審した。今週7日には大阪地裁で京阪神のエムケイグループ3社、ワンコインタクシー協会の2グループ・8社が提起した同様の訴訟が大阪地裁で結審する。日勤者の最高乗務距離は名古屋が270キロ、京阪神は250キロ。名古屋の判決は5月31日、大阪も前後して期日指定されることになろうが、大阪高裁では今月28日、一審で原告が勝訴したワンコイン2社の加重罰訴訟の判決が言い渡される。地域と背景に異なる部分はあるが、再規制への異議申し立てに対する司法判断が相次ぐことになり、タクシー関係法案の行方を含め、今後の施策、業界の方向性を占う意味でも目が離せない。名古屋地裁の最終弁論では、名古屋エムケイ・青木信明社長、エムケイグループ労連名古屋分会・赤崎浩幸分会長が、それぞれ意見陳述を行った――。

 この日、名古屋市中区三の丸の名古屋地方裁判所には、最終弁論の傍聴を求めるエムケイ関係者約150人が詰めかけた。多数の傍聴が予想されたため、弁論は大法廷で開かれることになったが、定員は100席足らず。抽選が行われ、午前11時に開廷した。原告側が最終準備書面を陳述し、被告側はそれに対し口頭で、「初めて見る判例だが、事案が異なるもので、同様ではない」と反論した後、原告の意見陳述となった。まず意見陳述に立った赤崎分会長は大要次のように訴えた。
「私たちの誇りは『MKタクシーしか乗らない』というお声を頂戴すること。お客様に質の高いサービスを提供できるよう、仲間とともに努力を積み重ねた結果『選ばれるタクシー』となることができた。お客様に喜ばれ、ご支持いただける仕事を天職と考え、誇りを持って業務に励んでいる。しかし、この最高乗務距離規制により、お客様の目的地によっては乗車をお断りせざるを得ない局面も生じる。これは、お客様にとっては『乗車拒否』以外の何物でもなく、お客様に御迷惑をおかけしていることを大変残念に思っている」。

距離計算で事故を招く危険性
 「同じ労働時間であれば走った距離と疲労度とはまったく関係なく、過労防止のために走行距離を規制しようとすることはまったく合理的ではないが、この最高乗務距離規制の問題点は、安全面で効果がないどころか、事故を招く危険を生み出すこと。この規制を遵守するには、常に自分の走った距離を計算しておく必要がある。しかも単に車庫からの距離がわかれば良いということではなく、高速道路を走行した場合は、インターチェンジ間の距離を計算し、走行中に差し引く計算をしなければならない。運転中はただでさえ頭を使うのに、これでは安全に対する配慮が不十分になる。また距離超過を防ぐために、通常利用する安全な道ではなく、危険な裏道を近道として使わざるを得なくなることも発生する」。
 その上で、「最高乗務距離が始まって3年が経過しているが、現場でハンドルを握るものの実感としても、この規制により安全性が高まったという実感はまったくない。私たちの使命は、お客様を安全快適に目的地までお送りすることだが、この最高乗務距離規制は、安全性を損ない、お客様の利便も低下させるというまったく無意味な規制。私たち名古屋エムケイの従業員一同は、最高乗務距離規制が一日も早く撤廃されることを強く望む」と語り、青木社長と交代した。
 青木社長は、「名古屋エムケイは平成14年7月に25台で開業。昭和35年の開業以来、MKグループは京都を地盤としており、名古屋での知名度は高くなかった。しかし徹底したサービスと安い運賃を武器として、少しでも多くのお客様にご満足いただき、喜んでいただこうと社員と一丸となって取り組んできた」と自己紹介しつつ、大要次のように陳述した。

営業形態を顧みない一律規制
 「同じタクシー会社であっても営業戦略はさまざま。名古屋エムケイが選んだ営業戦略は、ドライバーを徹底的に教育することはもちろん、無線配車システムや専用乗り場の整備など、ハードにも投資を行い、『選ばれる』タクシーを目指したビジネスモデルを築き上げてきた。その結果、お客様からは『MKしか乗らない』という声をいただくようになり、無線と専用のりばからのご乗車が8割を占めており、流しでMKタクシーに乗るのは難しいくらいの状態になっている」。
 「結果として一般的な事業者よりは走行距離は長くなるが、もちろん交通ルールを逸脱したり、過労運転をさせるなど、社会のルールをはみ出してまで伸ばした距離ではなく、営業形態による差。営業形態によって走行距離が変わるということを考慮せず、一律に規制する距離規制は、道路運送法の目的である利用者利便の向上をないがしろにするもの。お客様にとってはエムケイを利用する機会を減らし、従業員にとっては所得の減少となり、会社にとっても利益の減少となる。またいかなる理由があろうとお客様を『乗車拒否』することは、『お客様第一主義』の経営理念にまったく反するものであり、『タクシー運転者の社会的地位』を下げるものでしかない。私は、お客様に安心してご乗車いただきしっかり働く、そして安定した所得を確保する、このような環境を作ることが経営者としての責務」。
 「そもそも走行距離が長ければ危険であるということに何か根拠はあるのか。エムケイグループ内のデータでは、走行距離と事故率は無関係か、むしろ走行距離が長い方が事故率が低いという結果が出ている。おそらく他の事業者でも同様の傾向があると想像できるので、国にはしっかり検証していただきたい」。
 また、「走行距離の規制があることによって、営業区域外から速度超過をしてでも一刻も早く営業区域まで戻ってきて売上を上げようという心理を抑制できると国は主張しているが、営業区域に戻ればすぐにお客様が捕まる、いわゆる入れ食い状態であればそのような状況もあり得るのかもしれないが、現在はそのような状態には程遠く、机上の空論であると言わざるを得ない」。

目的は過労防止でなく、低運賃の排除
 「最高乗務距離規制の本当の目的は、過労運転の防止ではなく、低運賃事業者の排除であるということは、タクシー業界では周知の事実。低運賃のタクシーは、回転率が良いため、同じ労働時間であっても走行距離は長くなりがち。低運賃事業は距離規制により営業に制限を受けるが、業界の大多数を占める運賃の高い事業者は距離規制の影響をほとんど受けない」。
 青木社長は加重罰処分にも触れ、「名古屋エムケイ本社営業所は増車事業者として3.5倍の加重処分を受けたが、これもまったく違法な処分。現在の道路運送法、タクシー適正化新法では、減車を行うかどうかは事業者の裁量に任されている。私は、お客様の需要、運転者の充足状況を鑑み、減車をしないという経営判断を行ったが、もちろん法的に何ら問題がない行為。それを何の根拠もなく『法令を軽視する恐れが高い』として処分を加重するということは全く納得がいかない。私たちは法令遵守を非常に重視し、今回の事例を除いて一度も行政処分を受けていない。減車事業者への監査免除は、減車さえすれば法令違反をしてもばれないということであり、事業者のモラルを低下させ、ひいては国民の安全を低下させることになる」と指摘。

営業の自由を侵害する規制
 さらには憲法違反にも言及し、「最高乗務距離規制によって適正な営業が行えないことは、憲法に定められた営業の自由を侵害するものだ。また遠距離が多い日は、早々に270キロに達し、強制的に入庫せざるを得なくなる事例も実際に起こっている。これは憲法が定める働く権利と義務に抵触するものだ。この規制が憲法に抵触してまで公共の利益の実現に意義があるものであるのならば仕方ありませんが、実際には公共の利益を損なうものでしかなく、道路運送法はおろか憲法に違反した規制であると言わざるを得ない。この日本が法治国家である以上、憲法と法律は必ず守らなければならない。そもそも距離の規制は、高速道路が未整備で車の性能も低く、労働時間を守る意識が欠けていた昭和30年代に作られたもの。高速道路網が整備され、車の性能も飛躍的に進化し、労働規制に関するチェック機能も整備されている現代において必要な理由がない。行政としては、労働基準法や最低賃金法、道路交通法などを厳格に適用し、不適格な事業者はどんどん退出させるべきだ。行政は監査を行う権利と義務があり、その気になればコンプライアンスを疎かにする事業者を処分することはいくらでもできるはずだし、その方が何倍も国民の安全を守ることができるはず」と述べた。

創意工夫を阻害する規制の撤廃を
 その上で、青木社長は「どんな業界でもそうだが、業界の発展は創意工夫なくしてない。最高乗務距離規制のようなものがあれば、自由な創意工夫が阻害され、タクシー業界は衰えていくばかり。私は、来るべき『交通バリアフリー』社会において、タクシーこそが最も重要な役割を果たせる存在であり、タクシーはまだまだ新しい価値を生み出せる成長産業であると考えている。『誰もが好きなときに好きな場所に行ける』ことの実現をタクシーの使命であると考え、今後も創意工夫を続けていく。名古屋エムケイは、これまでも行政から何度も不当な扱いを受けてきたが、平成15年5月の『無償旅客自動車運送事業経営届出不受理処分取消訴訟』、同年9月の『自動車新規登録申請不受理処分取消訴訟』、平成22年7月の『運賃及び料金設定申請に対する認可処分の仮の義務付け訴訟』と、そのたびに司法の手によって誤りは正されてきた。私は、一日も早く、裁判所により、最高乗務距離撤廃の判断が下され、適正な営業を認めていただけるよう、強く望む」と締め括った。
 果たして、司法の判断は――。
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No476. 2月4日号  主な内容
■巻頭人物 :坂元幸一氏(KPU委員長)
■気になる数字 :1.47件/保有台数10両以下の貸切バス事故率…
■トピックス
 :最高乗務距離至誠の是非は?〜エムケイ訴訟、名古屋地裁で結審
 :めざせ!ホスピタリrティー・ドライバー〜km全社セミナー
 :タクシー関係法成立へ遺影に決意〜待鳥氏「お別れの会」
 :あの重大事故を忘れない〜ライオン交通、原点に帰る「安マネキックオフ」
 :タクシー乗り場と待機場はどこに?〜大阪空港ターミナルビル改修計画
 :運賃も議論できずに何が地域協か!〜京都地域協・第1回幹事会
 :支部発信、個タク再生への道〜全大個協組傘下2支部が合同スキルアップ
■東西往来  :「いま」を語る84歳元闘士/自社(グループ)の土地なら…
■この人/この言葉 
 :三浦宏喜氏、道祖尾均氏、関淳一氏、澤井俊氏
■シャッターチャンス 
 :タクシーだけで飯食える/スタッドレス過信せず
 :「超高齢産業」示す統計数値に/花粉の季節でも快適な
■アラカルト :<内外交差点> タクシー会社の生き残り  坂本光司氏@
 :<連載第11回> 多田清社長殿創業史―「相互十年」を読む       
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Faxpress 関東版
 焦点は自・民両党の妥協点
    急がれる民主議連の体制固め
      タクシー法案、提出前の地ならしが重要に
【 東京 】通常国会が1月28日、召集された。会期は6月26日までの150日間で、政府与党は夏の参院選をにらみながら平成24年度補正予算案を早期に、25年度本予算案をゴールデンウィークまでに成立させたい考え。このため、タクシー関係法案は、自民、公明、民主の3党合意が成り、国会提出された場合でも連休以降の審議入りとなる見通しだ。
 タクシー関係法案については、その中身と国会提出・成立の見通しそのものが業界の重大関心事となっている。自民党側はタク議連を中心に同党案をベースにして3党合意を図りたい考えで、民主党側も3党合意を図って今国会で決着したい点では一致している。公明党側は自・民両党が合意できれば業界の意向を汲む―というスタンスで、焦点は自・民両党の妥協点にある。
 スケジュールとしては連休明けからの審議入りで、会期末まで1カ月半程度。参院の任期切れが7月下旬となっており、会期延長はわずかの期間しか見込めない。尻が決まっていることから、国会提出前に地ならしを終えて、スムーズに審議、採決する必要がある。自民党側では1月25日にタク議連総会が開催され、早期の3党合意・今国会での成立方針が確認された。一方の民主党側では今月中旬頃までにタク議連総会を開催し、細川律夫前会長の後任など執行部体制を確立する必要がある。両党協議の進展は民主党議連の体制固め後とみられる。
 法案の中身については、自民党議連の金子一義会長が自民党案主体で進めたい意向を表明しており、実際にこの流れに沿うとの見方が強まっている。ただ、自民党案主体という場合の中身について、昨年8月に公表されたオリジナルの自民党案=タクシー適正化新法改正案そのものなのか、同年11月に国土交通省が作業を行った整理試案のうちの一つのどちらかが叩き台になるのか―などが注目されるところ。全タク連が掲げる適正化新法施行後の4つの課題のうち、「特定地域指定解除後への不安」に今国会で審議される法案で十分な対応がなされているのか否かも見逃せないポイントになりそうだ。
〔2月2日関東版掲載〕  <バックナンバー一覧へもどる>
2013年2月2日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】焦点は自・民両党の妥協点/急がれる民主議連の体制固め/タクシー法案、提出前の地ならしが重要に
【 東京 】「10年後廃止」でほぼ一致/厚年基金専門委、存続基準厳しく
【 東京 】減車規模など要綱はこれから/スマホアプリの開発助成
【 東京 】「ココきて・TAXI」/帝都G、スマホアプリ運用開始
【 東京 】27日に自社初のUD研修/すばる交通・森副社長
【 東京 】LPG2月CPは下げ
【 東京 】旅行業者登録を指導/スマホアプリ事業者に観光庁
【 東京 】ヘキサ交通、今年もお年玉プレゼント
【 東京 】勤続給、一時金支給など要求へ/中労協が春闘統一要求案
【 東京 】13春闘方針案を確認/私鉄東京ハイタク労連
【 東京 】国交省人事(1日付)
 
2013年2月1日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】現行運賃認可制度に合理性/低運賃は需要拡大につながらず/タク懇新年会で東京経済大・青木教授
【 東京 】民主党タク議連、2月半ばに総会?
【 東京 】ホスピタリティーで「創客」/kmグループが全社セミナー
【 静岡 】自民案「4課題に対応し得る」/KPU討論集会で三浦氏
【 東京 】東京無線が「プレママ安心サービス」
【 東京 】代行業者の行政処分公表で通達
【 東京 】自動車局関係は563億円/国交省25年度予算案
【 東京 】自動車局安全政策課に「安全監理室」
【 東京 】EVタク等でグリーン化/国交省が補助事業公募
【 横浜 】関運局がグリーン認証講習会
 
2013年1月30日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】段階的縮小・廃止が主流/代行制度見直し、最後まで予断許さず/厚年基金専門委、次回2月1日に最終取りまとめ
【 東京 】タクシー関係法の実現期す/待鳥氏「お別れの会」に380人
【 東京 】国交省「観光立国推進本部」設置
【 東京 】二輪車事故等の半減など/交通共済・事故防止対策要綱案
【 静岡 】自公政権にも問題提起/13春闘へKPU・中央委
【 東京 】三浦氏が業界情勢など講演/中労研・中労協が賀詞交歓会
【 東京 】全乗務員に五輪招致バッジ/コンドル4社、明番会で支給
【 東京 】東京地裁で双方陳述、次回結審へ/東京MK・青木元社長への損賠訴訟
【 東京 】自動車重量税は結論先送り
【 東京 】東個協・都営協と協議も/東個労・青木委員長
【 東京 】個タク向けスマホアプリ/アライズが「カムカムタクシー」
【 東京 】12月のグリーン経営認証
 
2013年1月26日号 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】タクシー法案、今国会成立へ早急に成案/自民案中心に3党合意へ/自民党議連総会で金子会長
【 東京 】車庫、裁定者両数は検討継続/バス事業検討会・中間整理案
【 東京 】行政の眼差しも厳しく/都個協の一般社団移行問題
【 横浜 】法人タクの事故要因分析通達/関運局、各支局に指導徹底促す
【 東京 】接客コンテスト準本選会/都個協、2月20日開催
【 東京 】すばる交通、譲渡譲受終了届
【 千葉 】「公共機関の機能発揮を」/千タ協・新春の集いで道祖尾会長
【 東京 】3月7日に決起集会/ハイタクフォーラム
【 東京 】東京無線、金沢等でスマホ配車提携
【 東京 】タクセンが韓国語講座
【 東京 】運転代行の省令改正へ
【 名古屋 】ロンドンタクシー/名古屋に新車販売拠点
 
2013年1月25日 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】規制改革は内閣の「一丁目一番地」/経済成長と雇用創出で活性化/改革会議初会合で安倍首相
【 東京 】政府の成長戦略策定へ/産業競争力会議も初会合
【 東京 】「死に物狂いで組織まとめる」/都個協・賀詞交歓会で木村会長
【 静岡 】春闘統一要求等を承認/全自交労連・中央委
【 静岡 】7ブロック制移行、10月大会で決議へ
【 東京 】全乗務員らに五輪招致バッジ/コンドルタクシーG
【 東京 】ユニタクの積極導入など要請へ/ダッ研・賀詞交歓会で阿部会長
【 東京 】交通労連議員懇「一刻も早く」/五十嵐・ハイタク部会長
【 東京 】川鍋社長「タクシーの価値高めよう」/東洋交通労組・新年会
【 横浜 】関運局、12月の減休車と4.13監査
 
2013年1月23日 関東版 ニュースヘッドライン
【 東京 】「解散」想定の資産消化案も/3月臨時総会で最終決着へ/都個協、一般社団移行問題
【 東京 】産業競争力会議等と連携/規制改革会議設置で稲田担当相
【 東京 】LPGハイブリッドに内定か/コンフォート後継でトヨタ
【 東京 】独禁法改正案は再検討の必要/公取委、山本・事務総長
【 東京 】スト回避せず「強い労働運動を」/13年春闘に向け自交総連・中央委
【 東京 】今年初のUD研修
【 東京 】8万6808局が運用/12月のデジタル無線導入状況
【 東京 】労使一体の安マネ活動/褒賞も検討、毎日タクシー
【 東京 】生活向上は闘いで勝ち取ろう/関東・東京交運労協が賀詞交歓会
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名古屋の最高乗務距離訴訟が結審
   5月31日判決、エムケイ・青木代表が意見陳述
                 大阪地裁は7日結審 

【 名古屋 】名古屋エムケイ(青木信明社長、名古屋市北区)が日勤乗務員の最高乗務距離規制の撤廃などを求めた訴訟は1月31日、名古屋地裁(福井章代裁判長)で結審した。5月31日に判決が言い渡される。来週7日には、京阪神のエムケイ3社、ワンコインタクシー協会の2グループ・8社が提起した訴訟も大阪地裁で結審する予定で、神戸および大阪エムケイの青木義明社長が意見陳述する。今月28日には大阪高裁でワンコイングループの2社が提起した加重罰訴訟の控訴審判決も予定されており、地域と背景事情に異なる部分はあるが、再規制への異議申し立てに対する司法判断が相次いで下されることで、タクシー関係法の行方も含め、今後の施策の方向性を占う意味でも目が離せない。
 同訴訟で名古屋エムケイは、日勤乗務員の最高乗務距離規制270キロ(高速道路走行は除外)の撤廃とその規制違反による車両停止処分35日車の取り消し、および3.5倍の加重処分の撤回を求めている。最終弁論では、青木社長と従業員代表のMKグループ労連名古屋分会・赤崎浩幸分会長が意見陳述を行った。

〜青木氏「営業形態の違い」等を主張
 青木社長は、自社の営業戦略、創意工夫により「選ばれるタクシー」となり、「結果として一般的な事業者よりは走行距離は長くなるが、もちろん交通ルールを逸脱したり、過労運転をさせるなど、社会のルールをはみ出してまで伸ばした距離ではなく、営業形態による差。営業形態によって走行距離が変わるということを考慮せず、一律に規制する距離規制は、道路運送法の目的である利用者利便の向上をないがしろにするもの。お客様にとってはエムケイを利用する機会を減らし、従業員にとっては所得の減少となり、会社にとっても利益の減少となる。またいかなる理由があろうとお客様を『乗車拒否』することは、『お客様第一主義』の経営理念に反するものであり、『タクシー運転者の社会的地位』を下げるものでしかない」と訴えたほか、憲法違反にも言及し、「最高乗務距離規制によって適正な営業が行えないことは、憲法に定められた営業の自由を侵害するものだ。遠距離が多い日は、早々に270キロに達し、強制的に入庫せざるを得なくなる事例も実際に起こっている。これは憲法が定める働く権利と義務に抵触する。この規制が憲法に抵触してまで公共の利益の実現に意義があるものであるのならば仕方ないが、実際には公共の利益を損なうものでしかなく、道路運送法はおろか憲法に違反した規制であると言わざるを得ない。この日本が法治国家である以上、憲法と法律は必ず守らなければならない。そもそも距離の規制は、高速道路が未整備で車の性能も低く、労働時間を守る意識が欠けていた昭和30年代に作られたもの。高速道路網が整備され、車の性能も飛躍的に進化し、労働規制に関するチェック機能も整備されている現代において必要な理由がない。行政としては、労働基準法や最低賃金法、道路交通法などを厳格に適用し、不適格な事業者はどんどん退出させるべきだ。行政は監査を行う権利と義務があり、その気になればコンプライアンスを疎かにする事業者を処分することはいくらでもできるはずだし、その方が何倍も国民の安全を守ることができるはず」と主張した。
  一方、赤崎分会長は「同じ労働時間であれば走った距離と疲労度とはまったく関係なく、過労防止のために走行距離を規制しようとすることは合理的ではない。この最高乗務距離規制の問題点は、安全面で効果がないどころか、事故を招く危険を生み出すこと。この規制を遵守するには、常に自分の走った距離を計算しておく必要がある。しかも単に車庫からの距離がわかれば良いということではなく、高速道路を走行した場合は、インターチェンジ間の距離を計算し、走行中に差し引く計算をしなければならない。運転中はただでさえ頭を使うのに、これでは安全に対する配慮が不十分になる。また距離超過を防ぐために、通常利用する安全な道ではなく、危険な裏道を近道として使わざるを得なくなることも発生する」などと、最高乗務距離規制の不合理性を訴えた。
  弁論は大法廷(約100席)で開かれたが、傍聴を希望するエムケイ関係者約150人が詰めかけ、抽選となった。(高原)
〔2月2日関西版掲載〕<バックナンバー一覧へもどる>

2013年2月2日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 名古屋 】名古屋の最高乗務距離訴訟が結審/5月31日判決、エムケイ・青木代表が意見陳述
【 大阪 】70歳以上が4000人超える/大阪のタクシー乗務員 
【 東京 】LPG2月CPは下げ 
【 大阪 】障害者割引撤廃は5・5適用分で/東洋タクシー・関社長 
【 大阪 】事業計画案に消費税対応盛る/大タ協・総務委員会 
【 大阪 】UDタクの情報収集も/大タ協・技術環境委 
【 岐阜 】つばめ・天野社長が講演/全自交中部地協・新春の集い 
【 大阪 】「2.1怒りの行動」/自交大阪、労働局交渉も 
【 大阪 】「運賃処分早く」/ワンコイン八尾が要望書 
【 京都 】所轄署の回答未だ/塩小路交差点の渋滞緩和巡って 
【 大阪 】近運局、個タク譲渡譲受86件認可 
【 大阪 】譲渡譲受(及び相続)認可 
【 神戸 】オリエンタルタクシー、住所変更 
【 神戸 】かもめタクシーに名称変更 
【 奈良 】乾タクシー、代取変更届
【 和歌山 】明和タクシー、住所変更届
【 大阪 】近運局(輸送)、1社車停処分
 
2013年2月1日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】カイゼン作戦「復活はない」/近運局、違反の常習者には最後通牒
【 大阪 】現実的解決策は「適切な誘導表示」?/大阪駅乗り場移転問題で近運局 
【 京都 】活性化の具体策を協議/京都市域地域協・幹事会
【 大阪 】業界外の協力も必要に/北新地・合同街頭指導
【 大阪 】乗り場移転で便利に/新大阪ビルの阪急タク乗り場
【 京都 】減車、運賃などで支局交渉/京都ハイタク共闘会議
【 東京 】東京地裁で双方陳述、次回結審へ/東京MK・青木元社長への損賠訴訟
【 大阪 】下限割れ運賃、2月末まで延伸
 
2013年1月30日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】経営委で消費税率引き上げ対応へ/大タ協、傷害者割引「廃止」で全タク連に要望書
【 大阪 】「新視令V」600両規模に/関協、拡充で呼びかけ
【 東京 】全タク連・坂本本部長が弔辞/待鳥氏「お別れの会」に380人
【 大阪 】大阪市域・中型3万2190円/大タ協・12月輸送実績
【 大阪 】大阪空港も交渉難航?/改修に伴うタクシー乗り場
【 大阪 】ノータイ、不適切表示を一掃/全大個協組が4月から「特別強化」
京都 】ウェブサイトが好評/全京、内外に情報発信
【 大津 】滋賀の運改申請、さらに1社
【 大阪 】「NV200ハイブリッド」/日産が今夏にも販売へ
【 大阪 】2月3日、不発弾処理で交通規制
【 大阪 】合同でスキルアップセミナー/全大個協組・傘下2支部
【 大阪 】7月3日に記念式典・祝賀会/南部メーター検査場30周年
 
2013年1月26日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】与党税制大綱、8%での軽減税率導入見送り/運賃転嫁など対応急務
【 大阪 】公明党・北側副代表と懇談/ワンコインタクシー協会幹部
【 大阪 】障害者割引廃止提案に賛同の声/情報管理の甘さには警鐘も
【 京都 】常任理事会で対策検討へ/京乗協、運賃も不可避の課題
【 大阪 】ハイタク関係には「無回答」/大阪交運労協の統一要求に大阪市
【 京都 】全京、第3回スキルアップセミナー
【 大阪 】ETC協同精算事業/交友会、2月スタート
【 大阪 】第2回は29日に「子育てタクシー」/MBSラジオの乗務員レポート
【 大阪 】グループ労連が逆転勝訴/MK労組訴訟、控訴審判決
【 大阪 】点検・整備テーマに/近運局・事故防止セミナー
【 大阪 】近運局(輸送)1社車停処分
※大阪、京都、奈良の増減車情報
 
2013年1月25日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】表示通達改正案への意見は両論併記/近畿ハイタク協・正副会長会議
【 大阪 】珊瑚交通Gが国際タクシー買収/全株譲渡、200両規模に
【 大阪 】トップスターが訴訟取り下げ/全車両譲渡で訴えの利益喪失
【 大阪 】「速やかに本案審理を」/ワンコイン八尾の運賃義務付け訴訟
【 京都 】運賃格差是正で注文も/京都市個人・全員集会
【 大阪 】改正労働契約法など再研修へ/大タ協・労務委員会
【 大阪 】親交会が新年会開く
【 大津 】春闘統一要求を確認/私鉄関西ハイタク協議会
【 神戸 】清水委員長招いて春闘討論集会/私鉄関西ハイタク労連
【 大阪 】ミナミでも続発で緊急連絡/示談金狙いの言いがかり
【 京都 】GW前に観光地の美化活動/京都個タク団体連絡会
 
2013年1月23日号 関西版 ニュースヘッドライン
【 大阪 】JRは現行計画に固執/大阪駅タクシー乗り場移転問題
【 神戸 】「業務確認マニュアル」/兵タ協、重点監査前に配付へ
【 大阪 】まず降車場の確保を/大阪駅乗り場問題で労組幹部
【 京都 】再発防止は背景要因の究明から/渉外担当連絡会・勉強会
【 大阪 】「雇用拡大」と「雇用縮小」/壽タク・浦木山社長「省庁間で矛盾」
【 京都 】乗車時のトラブルで示談金狙い/京都府警西京署が注意喚起
【 大阪 】メーター連動のスマホ配車/全大個協組が現場視察
【 神戸 】常任理事会の議事録送付/兵タ協、情報共有化で全理事に
【 神戸 】少子高齢社会のニーズに応える/兵タ協シンポ、3月28日開催
【 大阪 】導入から6年「安マネ」シンポ
【 京都 】「京都知ったかぶり講座」/業務センターが30日に第2回
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